「第3の魅力」ソ・ガンジュン、クランクアップ後の休暇は?“すぐ飛行機に乗って日本へ…”

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2018年11月に韓国で放送終了したソ・ガンジュン主演最新作「第3の魅力(原題)」が、2月15日(金)より衛星劇場にて日本初放送される。

「第3の魅力」は、「恋はチーズ・イン・ザ・トラップ」「キミはロボット」のソ・ガンジュン主演の美しいラブストーリー。自分の目には輝いて見えるお互いの“第3の魅力”にハマった男女が、20歳の春、27歳の夏、32歳の秋と冬を共に過ごしながら、二人の恋愛の四季を描く12年におよぶ恋愛の一大叙事詩が描かれる。

今回、日本初放送を記念して、ソ・ガンジュンにインタビューを実施。今作の見どころや撮影の裏話、共演者とのエピソードなどをたっぷりと語ってくれた。

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「絶対にカッコよくある必要はない…その点に魅かれた」

――衛星劇場にてドラマ「キミはロボット」に続き、「第3の魅力(原題)」が2月15日より日本初放送されます。今作が日本で放送される感想について教えてください。

ソ・ガンジュン:日本でも多くの方々に愛されると嬉しいですね。ご覧いただきながら、日常生活で感じる“愛”について改めて考えてみたり、共感していただきたいです!

――「第3の魅力」はどんなドラマですか?

ソ・ガンジュン:「第3の魅力」は、未熟な人々の愛、彼らの成長が描かれた物語です。そして成長しながらも、まだまだ未熟なんだという姿、出会いと別れがテーマのドラマです。

――ドラマのタイトルである「第3の魅力」は、単純に“3度相手の魅力に気付く”という意味ではなく、他の意味があるそうですが、教えていただけますか?

ソ・ガンジュン:理想のタイプでもなく、自分が好きになるとは思いもしなかった人が、ある出来事などによって、輝いて見えたり、可愛く(カッコよく)見えるようになったりする魅力のことを“第3の魅力”と言います。韓国語では“コンカジ(好きになった相手の欠点が見えなくなること)”とも言いますね。

――今作への出演のきっかけや理由は?

ソ・ガンジュン:“愛”を描いた作品はたくさんありますが、今作は他の作品とは異なりリアルに描かれた部分が多いんです。主人公が絶対にカッコよくある必要はないという点や、すごくストレートな表現のセリフが心に響き、惹かれる魅かれたため今作への出演を決めました。


撮影の裏話「辛いものがまったく食べられなくて…」

――ソ・ガンジュンさんが演じられたオン・ジュニョンはどんな人物ですか?

ソ・ガンジュン:ジュニョンは、必要以上に繊細で計画的で、慎重であり、悩みが多い人物です。そして恋愛においては、自身の身を投じて相手に尽くすカッコいいキャラクターであり、人生においては、自分が必ず決断を下すという愚直さを持っていますね。

――計画的で繊細な模範生、オン・ジュニョン役を演じながら苦労された部分はありますか?

ソ・ガンジュン:ジュニョンは僕自身とは少し異なる性格なので、演じながらもどかしい時もありましたね。“こうすればいいのになぁ”と思いながらも、ジュニョンの立場になって考えると理解できたり……。彼の細かい性格は、ある意味、相手を愛しすぎ、心を許しすぎているからだと思いましたし、彼のそういった点がカッコいいとも感じました。

――劇中、オン・ジュニョンの20歳、27歳、32歳の姿を演じられましたが、外見や内面などこだわった部分はありますか?

ソ・ガンジュン:外見は、20歳のジュニョンの姿が一番際立っていますよね。歯列矯正の器具も着けていますし、パーマヘアなのですが、ジュニョンはその姿を恥ずかしいとはまったく思っていない、すごく純粋な人物なんですよ。それから、27歳、32歳の姿はただ職業に合わせた姿をしようと思い、外見よりは内面に気を使いながら演じました。

――20歳のジュニョンを演じる際、歯の矯正器具をつけたり黒縁メガネをかけていましたが、この時の撮影エピソードはありますか?

ソ・ガンジュン:何度も矯正器具を着けたり外したりを繰り返していたせいで、壊れちゃったことがあったんですよ。歯科の先生から“壊れやすいから気をつけて”と言われていたのですが……。幸い目立たなかったので、その日は壊れた状態のまま撮影し、数日後に、また歯科で新しく作り直していただきました。

――劇中のオン・ジュニョンとソ・ガンジュンさんの共通点、相違点について教えてください。

ソ・ガンジュン:ジュニョンの繊細であり、物事を慎重に考える性格は僕自身と似ています。相違点は……、彼は何かを決断した後でも、最後まで慎重に考えて悩み続けるのですが、僕は一度決断したことに対しては、ブレないタイプですね。

――ジュニョン同様、ソ・ガンジュンさんも辛い食べ物が苦手だと聞きました。辛い食べ物を食べるシーンでの記憶に残る撮影エピソードがありましたか?

ソ・ガンジュン:僕は辛いものがまったく食べられないんですよ。トッポギを食べるシーンは、本当に辛かったですね……。それから、チョンヤンコチュ(激辛の青唐辛子)を食べるシーンは、辛くない唐辛子を使って撮影したので大丈夫でした。それから、年を重ねシェフとして働いているジュニョンが、ヨンジェ(イ・ソム扮)にナッチポックン(タコの辛炒め)を作ってあげるシーンがあるのですが、劇中に「シェフは味を知ってるから作れるんだよ」というセリフがあるんです。確かにそうだなと思い、辛いものを我慢してたくさん食べてきたであろうジュニョンを想像し、頑張って食べたのですが本当に辛くて……。平気なフリをしなければいけない場面なのに、辛すぎて耳が真っ赤になっちゃったんですよ。それを見て、イ・ソムさんが面白がっちゃって。だから、僕は一生懸命笑わないように我慢した思い出がありますね。


ポルトガルでの撮影「ロナウド選手のおかげでバッチリでした」

――今作で学生・警察・シェフ役といろんな役を演じられましたが、ソ・ガンジュンさんが演技しながら一番楽しかったのは何ですか?

ソ・ガンジュン:社会人と比べて学生は、自由な時間も多く、何をしていても楽しい時代じゃないですか。だから、演じる時も、多くのことに縛られない二十歳が一番美しく楽しい時間だったと思います。学生を演じる時が一番楽しかったですね。

――リアルな恋愛を描いたドラマだそうですが、ソ・ガンジュンさんが一番、現実的だと感じたシーンを教えてください。

ソ・ガンジュン:車の中でケンカして降りる場面があるんです。元々は台本になかったシーンなのですが、もっと僕たちが伝えたいことをやろうと、監督さんとイ・ソムさん、僕の3人で3時間ほど話し合って台本に書き足したんです。そして撮影に臨んだのですが、それぞれの立場や考え方が明確に表れていたんですよ。男性の嫉妬心により生まれる感情、そしてその感情を作り上げた女性が感じること。その立場の違いが、すごく細かく表現できているので、リアルに起こり得るケンカの理由が上手く描かれていたと思います。

――ソ・ガンジュンさんが一番記憶に残っている場面は?

ソ・ガンジュン:第10話のエンディングに、ジュニョンが車の中でヨンジェとの20歳と27歳の思い出を振り返るシーンがあるんですが、その撮影は少し大変だったんですよ。その撮影は、カメラを車のフロント部分と運転席の両脇に取りつけて、僕が1人で街を一周する形で行ったんです。狎鴎亭(アックジョン)ロデオ通りを……(笑)。1テイク目を撮った後、監督さんにもう一度撮り直させてほしいとお願いしたのですが、その理由は、車内の明かりをつけた状態で運転をしている中、たくさんの人が横を通り過ぎて行くため、演技に集中しようとしても、その感情が途切れてしまったんです。だから気持ちを切り替えて2テイク目を撮影したのですが、本当に難しかったので、すごく記憶に残っています。でも、何か笑える状況でしたね。僕は真剣に涙を流しながら運転しているけど、外にいらっしゃる方々にとっては、泣きながら運転している僕が通り過ぎるわけですから……(笑)。

――ポルトガルのリスボンでのシーンもとても素敵でした。

ソ・ガンジュン:すごく平和な国だと感じました。海もキレイで……。それから僕は、サッカーが好きなのですが、ポルトガルはクリスティアーノ・ロナウド選手が有名じゃないですか。だから、言葉が通じなくてもロナウド選手の話さえすれば、心が通じるんですよ~! 現地の方々とのコミュニケーションはロナウド選手のおかげでバッチリでした。


「歯の矯正器具…新たな挑戦でした」

――ソ・ガンジュンさんのお気に入りの名セリフは?

ソ・ガンジュン:いくつか頭に浮かぶのですが……。ヨンジェに、ナッチポックン(タコの辛炒め)を作ってあげた32歳のジュニョンの確固たる意志を表現したセリフがあって、彼女にこれ以上壊れてほしくない、気をしっかり持って人生を歩んでほしいという思いが詰まっているんです。でも、その思いをはっきりと表現するわけではなく、たわいない会話で伝えるんですよ。「毎日ちゃんとご飯を食べて、暖かい格好をして、外に出る時は靴下をちゃんと履いて……」といった日常的な言葉なのですが、すごく悲しいセリフでしたね。

――イ・ソムさんが演じるイ・ヨンジェとジュニョンが恋愛する姿は、四季を比喩したような恋愛ですが、撮影しながら一番楽しかった季節、また、つらかった季節は?

ソ・ガンジュン:撮影しながら一番、楽しかったのは32歳の冬のシーンですね。最後に、ジュニョンがすべての決断を下したり、結婚式のシーンがあったりするのですが、その場面はすごく楽しく撮影しました。なぜかと言うと、クランクアップを迎えられるのはすごく幸せなことなんですよ。もちろん、心残りや寂しさもありますが、一つの作品を撮り終えるという達成感もあるため、その瞬間は身も心も和らぐような気がします。つらかったのは、物語の序盤(春)ですね。歯の矯正器具を着けた姿は、僕にとって新たな挑戦でしたし、ドラマのクランクイン直後は、まだキャラクターを掴みきれていないため、すごく大変なんです。だから、その頃の撮影は難しかったですね。

――撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?

ソ・ガンジュン:撮影現場は、とても温かい感じの雰囲気でした。僕は、現場の雰囲気は監督さんによって左右されると思うタイプなんですよ。今作の監督さんは、性格自体がとても静かで紳士的な方だったので……。だから、撮影現場にもそれが表れていて、すごく温かく、のどかな雰囲気でした。

――撮影現場のムードメーカーは監督さんだったんですか?

ソ・ガンジュン:いいえ。ムードメーカーは、ヒョン・サンヒョン役を演じたイ・サンイさんですね。すごく独特で、思いもよらない言動をなさるんですよ(笑)。

――記憶に残る撮影エピソードはありますか?

ソ・ガンジュン:エピソードというか……(笑)。サンイ兄さんは、気まずくなったりしたらすぐに笑っちゃうんですよ。本当にすごく面白い方ですね。


「僕の第3の魅力は“正直さ”」

――12年という長い期間のラブストーリーを共に演じたイ・ソムさんとの演技の相性はどうでしたか?

ソ・ガンジュン:まず、ものすごくたくさん話をしましたね。一つ一つのシーンについて、監督さんも交えて基本30分~1時間は話し合って撮影に臨んでいたんです。だから、演技の相性は抜群でしたし、イ・ソムさんはすごく気配り上手で。そして何より、ご自身のカラーを混ぜながらも、ヨンジェというキャラクターにしっかりとなりきってらっしゃったので、相手役の僕としても役柄に入り込む上で、すごく助けになりましたね。

――チェ・ホチョル役を演じたミン・ウヒョクさんとのお酒を飲んで競い合うシーンが面白かったです。ミン・ウヒョクさんとの演技の相性はどうでしたか?

ソ・ガンジュン:いつもヨンジェとジュニョンの立場を先に考え、その後にホチョルのことを考えていらっしゃったんです。本当にありがたかったのですが、同時に申し訳なさも感じていましたね。ウヒョク兄さんが年上ということもあり、かなり頼りにしていました。ウヒョク兄さんはいつも僕たちに合わせてくださったんですよ。

――ミン・ウヒョクさんがリスボンでの撮影の合間に、“ソ・ガンジュンさんに水着を買ってもらった”とおっしゃっていましたが……。

ソ・ガンジュン:遊びに行く時、ウヒョク兄さんもイ・ソムさんも財布を持ってきてなかったんですよ~! だから“僕が水着を買ってあげるから、海水浴に行こう”って。ありえない水着を買おうと企んでいたのですが、残念ながらそういった水着は売ってなかったので、無難なものを選んでプレゼントしました(笑)。

――ソ・ガンジュンさんが思う、ご本人の“第3の魅力”は何ですか?

ソ・ガンジュン:僕の第3の魅力は、“正直さ(真っ直ぐさ)”だと思います。どんなことをしていても、誰と会っても、常に正直でいようと思いますし、善意と礼儀を守りながら、これからも誠実な心で相手と向き合うようにしていきたいです。

――ドラマ「第3の魅力」を通して、俳優として更に成長されたソ・ガンジュンさんが今作で一番に思い浮かぶことは何ですか?

ソ・ガンジュン:“配慮”です。ジュニョンの一番大きいポイントは“配慮”だと思うんですよ。些細な心配りではなく、自分よりも相手が大事で、相手に幸せであってほしいと思うその気持ちですね。


「クランクアップ後、すぐ飛行機に乗って日本へ…」

――ドラマ「第3の魅力(原題)」クランクアップ後の近況について教えてください。

ソ・ガンジュン:クランクアップ後、すぐ飛行機に乗って日本へ旅立ちました。一人旅をして、帰国後は映画を観たり、読書をしたり、新たにいただいた台本を読んだりしていますね。

――日本旅行はどこに行かれたんですか?

ソ・ガンジュン:福岡に行ってきました。天神や博多、海岸にも行きましたし、福岡タワーにも行ってきました!

――休むことなく作品に出演なさっていらっしゃいますが、ご自身の中で作品選びの基準になっているルールなどはありますか?

ソ・ガンジュン:まず、一つ目は僕が直感的に心惹かれる部分があること。二つ目は、恋愛面や人間関係において不自然に描かれていないことです。わざとらしいトキメキやカッコよさで描かれていないことが作品選びのポイントですね。

――連続してドラマに出演なさる原動力、またその理由について教えてください。

ソ・ガンジュン:原動力は……、“演じたいから”です。僕は撮影をしている現場で過ごす時間が一番の幸せだといつも感じているんですよ。もちろん撮影終了後のオフの期間も必要だと思いますし、楽しい時間ですが、僕にとって一番幸せな時間は、撮影をしているその瞬間ですね。

――お忙しく過ごされていますが、次のオフの日にしたいことはありますか?

ソ・ガンジュン:今ちょうどお休みをいただいている期間なのですが、最近、やりたいことは……特にないですね(笑)。ただ、時間に身を任せて過ごしています。運動をしたり、趣味に没頭したり、映画を観たりしながら、時が流れるままに過ごしている感じですね。

――今後の活動計画について、教えてください。日本での活動計画は?

ソ・ガンジュン:まだ、確定している作品はありませんが、来年も素敵な作品で皆さんにお目にかかれるよう頑張ります。来年は日本のファンの皆さんにもお会いできることを願っています。ありがとうございました。

――最後にドラマを楽しみにしている日本の皆さんにメッセージをお願いします。

ソ・ガンジュン:日本のファンの皆さん、ドラマ「第3の魅力」は愛についてのお話です。お父さん、お母さん、友達……、そして自分の恋人に対する真っ直ぐな愛を描いた見どころ満載のヒューマンドラマです。12年という長い年月が見どころでもあるのでぜひご覧くださいね!

■放送情報
「第3の魅力(原題)」
CS放送局「衛星劇場」にて、2月15日(金)より日本初放送!
毎週(金)午後11:00~深夜1:30 ※2話連続放送
再放送:翌週(木)午後1:30~4:00 ※2話連続放送

2018年/韓国JTBC/全16話
[演出]ピョ・ミンス
[脚本]パク・ヒグォン、パク・ウニョン
[出演]ソ・ガンジュン、イ・ソム、ヤン・ドングン、イ・ユンジ、ミン・ウヒョク

<ストーリー>
小心で繊細な性格のため、人気はないものの、キャンパスの春を楽しみにしている大学新入生のジュニョン。早くに両親を亡くしたため、大学進学を諦め、美容院でアシスタントとして働くヨンジェ。二人は20歳のある暖かい春の日に出会い、恋に落ちる。7年後の夏、二人は偶然、再会し、それから本物の恋愛を始める。しかし、正反対の性格の二人。互いの違う点を魅力に感じ、付き合い始めたが、ジュニョンとは全く違う魅力を持つホチョルが現れ、結局、二人はまた別れることになる。それから5年後の秋、結婚を控えたジュニョンの前に再び現れたヨンジェ。離婚して戻ってきたヨンジェに、ジュニョンは12年前のあの日のように心が揺さぶられてしまうのだが……。

■関連サイト
公式サイト:https://www.eigeki.com/topics?action=detail&topic_id=2610

記者 : Kstyle編集部