Vol.2 ― CODE-V、解散前の最後のインタビュー…CODE-Vは自分にとって「青春、すべて、初恋、学校、土台」

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2018年12月23日のTOKYO DOME CITY HALLでのライブ「CODE-V LAST LIVE~The Final Harmony きみがくれた奇跡~supported by WIZY」を最後に、それぞれの道を歩むことになったCODE-V。ライブに先がけて12月19日には、ラストアルバム「-ing」をリリース。Kstyleでは、その記念すべきラストアルバムのリリース日にインタビューを敢行。解散に向けての心境や、ファンに対する思いを率直に語ってくれたインタビュー後編をお届けする。

Vol.1 ― CODE-V、解散前の最後のインタビュー「5人から1人へ…自分を試す旅を選んだメンバー」

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「ラストアルバム…僕たちが伝えたいメッセージを思い切り伝える」

――ラストアルバム「-ing」の中は、ラストにふさわしく、ファンへの愛が感じられる曲が多いですね。

ルイ:アルバムなので曲数が多いし、もう少しいろんなジャンルの曲を収録したいとも思ったのですが、それよりはラストアルバムだから僕たちが伝えたいメッセージを思い切り伝えるほうがいいんじゃないかなということで、メッセージ性が強い曲が多くなりました。ちょっと泣ける曲が多いですね。

――収録曲の中で、特に好きな曲や、共感した歌詞は?

ソル:ルイが作った「KIMINOKOE」は、メンバーとしてすごく共感できます。ステージが終わって、舞台を降りた後も、まだドキドキして、ファンの声が聞こえるような感じ。そういう想像の中から生まれた曲なんですが、僕もよくそういう感覚になるし、ラストライブが 終わったら、もうCODE-Vとしてステージに立つことはないから、すごく共感できて、その光景が目に浮かんで、切なくもなるし、一方でわくわくもします。

サンウ:僕は自分が作った「My Dear」です。ファンの方々を思いながら、僕が今まで伝えきれてない言葉、最後に伝えたいメッセージを歌詞にしました。前向きな雰囲気な中にも、どこか寂しい感じがする、R&B風のバラードで作ってみました。

ナロ:僕は「忘れない」ですね。本当はラストのタイトル曲だから、自分たちで曲を書きたかったし、僕らが思っていることをそのまま歌詞にしたいと思っていたのですが、実際に完成した曲を聴いたら、僕らの気持ちがそのまま反映されていました。歌詞もメロディも、まるで僕たちが考えていた通りに作ってくださったので、歌いながら泣きそうになりました。明るいメロディなんですが、一番泣きそうになる曲です。

テフン:僕も「忘れない」です。レコーディングする時も、MVを見た時も、なぜ自分が今泣きそうになってるのかわからないけど、涙ぐんでいる……みたいな感じで。そういう感情になったのが、CODE-V の曲の中で初めてでした。

ルイ:僕は「KIMINOKOE」と「部屋の中で」です。「KIMINOKOE」は12月23日のラストライブの観客の声を想像して作りました。そして、ライブが終わった後に、家に帰って1人になって寂しい気持ちで「部屋の中で」を聴いたら、ライブの余韻が残るんじゃないかと思います。

――「You&Me」はテフンさんが作ったそうですね。

テフン:最後だから、ファンの皆さんへの感謝の気持ちや、これまでを振り返る気持ち、そしてこれから始まる新しい旅に向けて、お互いに頑張れるような曲を書きました。

――アルバムの初回限定盤Aには、7ヶ月間連続シングルリリース企画のソロ曲も収録されていますが、それぞれの曲について説明をお願いします。

ソル:僕が作った「WAKATTERUYO」は、いつものCODE-Vとは違う、ハードロックな感じの曲です。昔バンドをやっていて、バンド系の曲が好きだったのでCODE-Vとはまた違う魅力を伝えたいと思って作りました。そして「WAKATTERUYO」という言葉は、僕らが「冷たいキス」という映画に出た時の僕のセリフなんです。「わかってるよ!!」と怒るシーンがあるのですが、それが反抗的でロックな感じがして、そんなことから生まれた曲です。

――もし、もっと後半にソロ曲を発表したら、また違った感じの曲になっていましたか?

ソル:そうですね。僕がソロ企画の1番目だったので、解散にフォーカスを当てるのではなく、自分がやりたいものをやってみようという感覚で作りました。

ルイ:僕の「MINE」 という曲は、ソロを出すんだったら僕の好きなジャンルで挑戦してみたいなと思って作った曲です。僕の誕生日の7月にリリースされる予定だったので、メッセージ性のある曲よりも、ノリノリで夏の暑さを乗り越えるポップ系のジャンルがいいと思いました。

サンウ:僕は「中秋の名月」という曲ですが、年内で解散が決まったけど、来年からもずっと歌い続けたいという気持ちを込めました。何年か前にブログでも書いたことですが、スーパームーンがとてもきれいに見えた時があって、次にまた見られるのが 8年後の2021年だって言うんですね。だからその時も、みなさんと一緒に日本でスーパームーンを見たい。日本で歌い続けていたいという気持ちを込めて作った曲です。

ナロ:「記憶という永遠」は、解散の発表をしてからすぐに作った曲です。感じたことがたくさんあったので、それをそのまま曲にしました。ジャンルはロックで、今までにあまりなかったエモーショナルな曲。ちょっと切ない感じのアレンジになっていますので、雨が降っている日に聴いたら、グッとくるんじゃないかと思います。

テフン:僕の曲は「Tomoyo」ですが、CODE-Vに入ったばかりの時の、何もわかってなかった自分に宛てた手紙みたいな感じで作りました。人には誰でもつらいこと、うまくいかないことがたくさんありますが、そういう時に勇気が与えられるような曲を書きたかったんです 。

――タイトルが英語表記なのは、なぜですか?

テフン:「友よ」という言葉は、話し言葉ではあまり使わないというのと、日本では「Tomoyo」という人の名前もよくあるので、英語表記にしてみました。
 

CODE-Vは自分にとって「青春、すべて、初恋、学校、土台」

――まもなく解散の日を迎えるわけですが、CODE-Vとは、自分にとってどんな存在だったか、単語で表現してください。

ソル:“青春”です。20歳くらいからグループに入って、今はもう30歳を過ぎましたが、人生の中の一番若くてエネルギーのある時期を、すべてCODE-Vとして過ごしたので。

ナロ:CODE-Vになる前に「Bless」というグループ名で活動していましたが、CODE-Vになってからは、自分のすべてをCODE-V中心に考えていましたし、CODE-Vが自分だと思っていました。だから“すべて”ですね。

ルイ:“初恋”ですね。音楽も、ファンも、CODE-Vになって初めて抱きしめたので。今後は、またあたらしい恋を探さないと(笑)。

テフン:“学校”です。入ってからいろんなことを学んだしいい人にたくさん会ったので、この経験を生かしてまた頑張りたいと思います。

サンウ:家の“土台”です。今までメンバーと一緒にやってきた活動のすべてが土台となって、来年に僕が一歩を踏み出せる自信になりました。

――ものすごい土台ですね。年々もかけて作った。

ソル:本当にすごい土台ですよ!!

全員:爆笑

ソル:何年もかけて築いた土台だから、立派なものを建てないと(笑)!!

サンウ:はい。立派で、世界一の土台ですね(笑)。

――これからは「元CODE-Vの~」と呼ばれるわけですが、そのことについてはどう感じますか?

ソル:誇り、プライドになると思います。CODE-Vは、めちゃめちゃスターにはなれなかったかもしれませんが、いいグループだったというプライドがあります。元CODE-Vのソルと表記されているのを見たら、それが誇りに思えると思います。そしてこれからも元CODE-Vという名にふさわしいアーティストになっていくために、もっと上を目指そうというプレッシャーも感じます。

――たしかに、解散後も皆さんが活躍すれば、これからもCODE-Vという名前の価値が上がりますね。

ナロ:その通りだと思います。
 

「ゼロからスタートする気持ち、初心に戻る気持ちで…」

――これから、どんなアーティスト、どんな人になりたいですか?

テフン:自分に素直な人になりたいです。好きなものは好きで、嫌いなものは嫌い。やりたいことはやって、やりたくないことはやらない。

ソル:個人主義だね!! ヒップホップな生き方(笑)。

サンウ:僕も基本テフンと一緒です。

ルイ:僕も、自分にまっすぐな生き方をしたいです。

ソル:僕も似ています。本当に素直な自分を見せられるアーティストになりたいです。CODE-Vではどうしてもアイドルという枠があって、100%素直にはなれなかった自分もいたので。これからは努力して素敵な人になって、皆さんに音楽でいいエネルギーを与えられるアーティストになりたいです。

ナロ:言葉にパワーがある人です。3分から5分の1曲の中でストーリーや勇気を与えるのが僕らの仕事だと思うのですが、それにはもっとパワーがあったほうがいいと思うし、自分がつらい時でも、聴く人たちにはそういう気持ちを感じさせないカリスマ性のある人、言葉にパワーがあって影響力のある人になりたいです。

――今、MIRACLEにこれだけは約束できるということは?

ルイ:「来年からどうするの?」とよく聞かれますが、5人とも日本で歌い続けられればなと思います。

――最後にファンに、読者にメッセージをお願いします。

ソル:今までCODE-Vとして皆さんと作った思い出は、ずっと忘れないで胸の中にしまって置きます。解散しても、これまでの思い出、音楽、一緒につくった時間は無くならないものですから。だから皆さんもCODE-Vのことを思い出したら、笑顔になったり、元気になってくれたらうれしいです。

サンウ:来年から形は5人バラバラですが、ゼロからスタートする気持ち、初心に戻る気持ちで頑張りたいと思いますので、ぜひ応援してください。

――メンバー同士でコラボすることも、あり得ますか?

全員: それは十分あり得ると思います。

CODE-V、7年間の活動を経て涙の解散…ラスト公演に脱退メンバーも集結

取材:安部裕子 / 撮影:朝岡英輔

■リリース情報
アルバム「-ing」
2018年12月19日(水)発売

【通常盤 CD】 MUCD-1423
価格 ¥3,200(税込)
オリコンシングル週間ランキング10位を記録した「大好きで大嫌い」、マンスリー限定リリースのCODE-V名義楽曲他、新曲収録。

【初回限定盤A 2CD】 MUCD-8125/26
価格 ¥4,000(税込)
DISC1:通常盤と同内容
DISC2:マンスリー限定リリースの各ソロ楽曲(計5曲)、映画「冷たいキス」挿入曲「FOR US」収録

【初回限定盤 B CD+DVD】 MUCD-8127/28
価格 ¥4,800(税込)
CD:通常盤と同内容
DVD:5月30日に東京ドームラクーアガーデンステージにて行われたイベント映像や新曲MV収録を収録

■関連サイト
公式サイト:https://code-v.asia/

記者 : Kstyle編集部