SHINee キー、ソロとして初めてのミニ・アルバム『Hologram』をリリース「『KEY LAND』は『SHINee World』の中にある僕の国」

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photo by 上飯坂一

12月26日に待望の日本1stミニ・アルバム「Hologram」をリリースしたKEY。初のソロ・イベント「KEY LAND」は22日に神戸ワールド記念ホール、25日に横浜アリーナで開催され、いずれも超満員。順調に初のソロ活動をスタートさせた。11月には韓国でも初のフル・アルバム「FACE」を発表したばかりだが、なぜこのタイミングでソロ活動をスタートするに至ったのか、KEYに話を聞いた。ミニ・アルバム「Hologram」の全曲解説と2019年の抱負もお楽しみに!

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――日本ソロデビュー1stミニ・アルバム「Hologram」のリリース、おめでとうございます! まずはタイトルの意味と、アルバムに込めた想いについて教えてください。

キー:リード曲の候補はいくつかあったんですけど、この「Hologram」は、聴いた瞬間、ステージで歌ってる姿が想像できたというのが決め手でした。全体的なコンセプトとか、振り付けとかがすぐさま頭に浮かんだので、この曲をリード曲にしようと決めました。アルバムのコンセプトとしては90年代の懐かしさを感じられるようなものにしたいと思って、「群青の夜~One of Those Nights(Japanese Version)~」以外はそういう目線でセレクトしています。

――普段から曲を聴いたり選んだりする時、イメージが思い浮かぶタイプなんですか?

キー:僕はそういう(イメージが思い浮かぶ)曲こそがいい曲だと思っている人ですね(笑)。
 

「SHINeeのアルバムに入っていてもおかしくない曲」

photo by上飯坂一
――「Hologram」には全5曲がおさめられていますが、歌詞の内容やメロディなど、KEYさんが気に入っているポイントやレコーディング時の思い出など、その曲にまつわるお話を教えてください。

01.「Hologram」

キー:この曲はオールドスクールの90'sですね。当時が懐かしく思い出される曲だと思います。僕がもともと好きなジャンルの曲なので、歌っていて楽しいです。聴いてくれるみなさんも、当時のカルチャーなどが懐かしく思い出されるんじゃないかと思いますね。

02.「Why Are You Here(Feat.CoCo)」

キー:2曲目は、失恋をテーマにした曲。僕のイメージがポップだから、失恋して切ない気持ちを歌うKEYくんってあんまり想像できないって言う人もいるかもしれないけど(笑)。しかも女性のシンガーとのデュエットで、歌詞の内容も、別れた彼女とパーティで偶然再会しちゃう、みたいなね(笑)。でも、こういう切なさをテーマにした曲も一度歌ってみたかったんです。

03.「POWER」

キー:3曲目は、L'Arc~en~CielのTETSUYAさんが作ってくれた曲。僕が中学生の頃、韓国でラルクがめちゃくちゃ流行っていたんですよ。学校でもみんな聴いていたくらい有名なバンドなので、そんな方に曲をいただいたということ自体がとてもうれしかったですね。歌詞も、前を向こう、突き進もうっていう、とても力強い内容で、個人的にも大好きです。それこそ、SHINeeのアルバムに入っていてもおかしくない曲だと思っています。

photo by上飯坂一
04.「City Girl」

キー:4曲目の「City Girl」はフレッシュでおしゃれな曲。だけど、最近あんまりシティガール、シティボーイっていう単語は使わないですよね(笑)。そこは90'sのコンセプトにつながっているというか。今回のアルバムはいろんなジャンルの曲を入れたいという想いがあったので、そういう意味でもこのアルバムに入れたかったし、新鮮に感じてもらえる曲だと思います。

05.「群青の夜 ~One of Those Nights (Japanese Version)~」

キー:5曲目の「群青の夜~One of Those Nights(Japanese Version)~」は、韓国でリリースしたアルバムのタイトル曲でもあったので、日本語の歌詞で歌うバージョンの曲も日本のファンの方は聴きたいんじゃないかなって思って作りました。PVも韓国語バージョンと日本語バージョンの両方を作ったんですよ。

photo by上飯坂一
――先日、神戸と東京で開催されたソロ・ライブ「KEY LAND」でもこのPVが公開されたそうですね。

キー:そうなんです。あんまりMCの途中にPVをみんなで観ることってないと思うんですけど(笑)。「KEY LAND」の中にあるシアターでみんな一緒に映画を観ているようなイメージで、そういうコーナーを設けてみました。PVを観ながら僕が解説する、コメンタリーのようなスタイルで。

――「群青の夜~One of Those Nights」は、韓国語と日本語で歌う時、何か特に違うと感じるところはありますか?

キー:韓国語バージョンはCrushさんがフィーチャリングしてくれているんですけど、日本語バージョンは僕ひとりで歌っています。歌詞は同じ世界感のままなので、そこは変わらないですね。大きく変わったといえば曲のタイトルで、「센척안해(強がりたくない)」というのが韓国語バージョンのタイトルなんですけど、日本語で直訳したら変だと思って(笑)。韓国語のタイトルだとしたらアリなんですけど、日本語としてはちょっと……。というわけで「群青の夜」になりました。
 

「多くの方にKEYという名前と魅力を知ってもらってから…」

photo by上飯坂一
――今回のアートワークはイラストレーターのChocomooさんが手がけられたそうですね。仕上がったデザインを見て、いかがでしたか?

キー:KEYって描いてあるアートワークを見た瞬間、すごくうれしかったですね。実は、Chocomooさんとはもともと友だちなんですよ。ただ、友だちだからお願いしたというわけではなくて、逆に事務所のほうから提案があって、今回お願いすることになりました。Chocomooさんは白と黒だけを使ってイラストを描かれる方なんですけど、今回は僕のアルバムのために色を変えて作品を作ってくれたんですよ。アーティストとして大きなチャレンジをしてくれたっていうことがすごくうれしかったです。色味以外は僕から提案したことは何もないんですよ。この色以外にも黄色とか青とか別のバージョンもあったんですけど、アルバムのタイトルが『Hologram』なので、ホログラムカラーにしました。

――初回限定盤には初ソロ作品を記念したPhotobookが付属するそうですね。KEYさんといえばおしゃれなことで有名ですが、特に気に入っている衣装やこだわったところを教えてください。

キー:韓国のソロ・アルバムの作成の時に同時に撮影したんですけど、日本のアルバムでだけ見られる写真を別に撮りたかったので、特別に用意しました。だから韓国のアルバムのものとは衣装も違うし、雰囲気も変えています。韓国のアルバムを買った方にも新しく感じていただけると思いますよ。アルバムのコンセプトが“いろんなものを見せたい”というものだったので、ストリートファッションだったり、スーツだったり、いろいろな衣装を着て撮影しました。外でも撮影したし、いろんな姿を見せたいという思いがクリアできたので満足しています。

photo by上飯坂一
――韓国でもアルバムをリリースしたばかりで、日本でもミニ・アルバムのリリースとライブがありました。なぜこの短期間にこの2つをやり遂げようと思ったのか、教えてください。

キー:実は、ソロ活動をしてみないかという話は、以前からあったんです。でも僕の中ではずっと「今じゃないって」思っていて。ソロをやるにはまだまだ僕にはやるべきことが多い、まだ万全じゃないって。でも、今年に入ってからまたソロ活動の話が出て、じゃあ年末にやろうということになって、そこから準備をはじめたんですよ。韓国でアルバムを出すのなら、日本でもアルバムを出したいし、ライブもやりたいと思っていて、同時に準備を進めました。

――今年になるまで、ソロ活動はまだできないと思っていた、一番大きな理由は何ですか?

キー:僕、けっこう怖がりなんですよ。だから今よりもっとがんばって、多くの方にKEYという名前とか魅力を知ってもらってからソロ活動をスタートしたい、という思いが強かったんです。準備がしっかりできてない状態が何より怖いから。でも、準備できたと思ったら、怖い気持ちはなくなりました。


「心から尊敬する気持ちでテミンくんに電話しちゃいました(笑)」

photo by上飯坂一
――SHINeeのメンバーでは今年、テミンさんが日本で長いツアーを完走したばかりです。今回はKEYさんが日本で初のソロライブを行うということで、テミンさんから励ましの言葉はありましたか?

キー:「『Hologram』すごくいいよ」くらいしか言われてません(笑)。逆に、僕がテミンくんに言っちゃいましたよ、「テミンを尊敬するよ」って! ソロ・アルバムをレコーディングするのに何時間もステジオにこもって歌ったり、その後にまたひとりでバラエティ番組に出たり、そういう活動は僕、初めてだったので……。心から尊敬するという気持ちでテミンくんに電話しちゃいました(笑)。いやあ、すごいですよ。

――それを言われたテミンさんは何と?

キー:元気になる漢方薬を僕に送ってくれました、高いやつ!(笑)今回の日本のライブ前にも飲んで、元気をもらいました。

――初めてのソロ・ライブは楽しかったですか?

キー:楽しかったですね。ただ、ひとりでステージに立つこと自体は初めてじゃないから。SHINeeのコンサートでもソロステージをやったりしてきたので、ひとりで歌うことは苦じゃないんですよ。ただ、MCが……。ひとりでしゃべっているから、そこがちょっと難しくて。休んじゃダメ、みたいな空気を自分に課してしまいますね。僕以外にしゃべってくれる人はいないから(笑)。

photo by上飯坂一
――以前、テミンさんも同じようなことをおっしゃっていました。ソロライブでは自分しかしゃべる人がいないから、逆にSHINeeに戻った時にもしゃべるようになったって。

キー:え、そうなんですか? その割には……(笑)。

――「KEY LAND」というタイトルもとても素敵でした。どういう意味を込めてつけられたんですか?

キー:実は「KEY LAND」のイメージは昔からあったんです。いつ生まれたものかは、はっきりとは覚えてないんですが。僕はいつもステージのことだったり音楽のことを考えているから、いつの間にかこの構想が生まれていたんですよね。「KEY LAND」は、「SHINee WORLD」の中にある僕だけの国、みたいなイメージなんです。ワールドの中のランドだから、イメージもぴったりですよね。

――今回のライブグッズはLITTLE SUNNY BITEとのコラボレーションで、KEYさん本人もアイテム選びや素材、カラーにこだわってセルフプロデュースされたそうですね。このコラボが実現したきっかけは何ですか?

キー:「KEY LAND」がオープンというか、初めての公演になるので、誕生日とか記念日をコンセプトにしようという話になって、記念日といったらケーキだ! と思いました。そしたら、そのイメージにはLITTLE SUNNY BITEがピッタリだと思って、ケーキの写真を撮ってモチーフにしました。あとはハロウィーンとかクリスマスのパーティの感じをイメージして、ミニバッグのロゴを作っております。僕が一番かわいいと思っているのはミニバッグですね。でも男だから使えないんですけど、ピンクなんで(笑)。でも一番、かわいいと思っています。
 

「韓国で来年29歳…30歳になるのが楽しみなんです」

photo by 上西由華
――2018年もあとわずかとなりました。今年1年はどんな年でしたか? また来年はどんな1年にしたいですか?

キー:自分自身に言えるんだったら「よくがんばったな」って言いたいです。SHINeeとしても、ソロとしても。今年も無事にもうすぐ終わるので、このままの勢いで来年も続けていきたいな、と。今年くらい来年もがんばれたら、何も言うことはないです。

――来年、やってみたいと思っていることはありますか? ちなみにテミンさんは富士山に登りたいそうです。

キー:え、いきなり!?(笑)僕、来年29歳になるんですよ。韓国年齢で。なので、30歳に近くなる気分を味わいたいですね。僕、30歳になるのが楽しみなんですよ。10代でデビューして、20代全部をSHINeeとして過ごしてきたので、30代になったらどんな新しい自分に会えるのかなって、今から楽しみにしています。

取材:尹 秀姫

■リリース情報
1st Mini Album「Hologram」
2018年12月26日発売

○LIMITED EDITION(初回限定盤)
価格:¥3,758(税込)
品番:UPCH-29315
【CD】+【DVD】+【撮り下ろしPhoto Booklet 32P(別冊)】+【KEY's Christmas Grande Cards 10枚セット】
※初ソロ作品を記念して撮り下ろされた、KEYこだわりの衣装の数々が散りばめられたPhoto Booklet 32P(別冊)
※発売記念クリスマスフォトカード(サイズ大)10枚セット
※7inchレコードサイズ・紙ジャケット特別仕様

○AS USUAL(通常盤)
価格:¥2,570(税込)
品番:UPCH-20506
【CD】+【撮り下ろしPhoto Booklet 12P】

■関連サイト
KEY Official Website:https://shinee.jp/key/

記者 : Kstyle編集部