「恋のステップ~キミと見つめた青い海~」4週間の成長ストーリーにピリオドを打つ…作品が残してくれたものとは

OSEN |

※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。
写真=「恋のステップ~キミと見つめた青い海~」放送画面キャプチャー

12月、韓国のお茶の間に清涼な風を吹き込んだKBS 2TV月火ドラマ「恋のステップ~キミと見つめた青い海~」(脚本:クォン・ヘジ、演出:パク・ヒョンソク、制作:MI、PCM基準、16部作)が4週間の成長ストーリーにピリオドを打った。

25日に韓国で放送された「恋のステップ~キミと見つめた青い海~」は、全員が現実の逆境を克服し夢を叶えていく、嘘のようなハッピーエンドではなかったものの、厳しい現実を前にそれぞれ悩みを持って生きていく我々の人生にそっくりなストーリーを描いて、深い余韻を残した。それぞれの人生に完璧に責任を取るために成長してきたテンポガールズと良い大人ギュホ先生(キム・ガプス)を通じて、癒やしと共感を与えた「恋のステップ~キミと見つめた青い海~」が残したものをまとめてみた。

◆ 新鮮な魅力の若い俳優たちの活躍

「恋のステップ~キミと見つめた青い海~」を引っ張ったパク・セワン、チャン・ドンユン、イ・ジュヨン、チュ・ヘウン、シン・ドヒョン、イ・ユミ、キム・スヒョン。放送前はトップスターのいない新人たちの組み合わせだったが、初放送からキャラクターにぴったりのリアルな演技で人物を完成させていった。これを通じて彼らが披露した新鮮な魅力は、それぞれ人生に残るキャラクターを誕生させた理由だった。何よりも回を重ねるにつれて際立つ俳優たちのケミ(ケミストリー、相手との相性)は、作品の中にそのまま詰め込まれドラマの雰囲気を盛り上げた。スター登竜門と言われるKBSらしく「恋のステップ~キミと見つめた青い海~」でも若い俳優たちの活躍が際立った。

◆ 良い大人、良い先生のギュホ先生

「学生時代にイ・ギュホ先生のような方に出会えるのは容易なことではない。一種の間接経験を提供するドラマであってほしい」というクォン・ヘジ脚本家の願い通り「恋のステップ~キミと見つめた青い海~」の中心には本当に良い大人であるギュホ先生がいた。「先生は私たちにとって、たとえ嘘だといっても最後まで信じたい1つの真実だ。良い大人、良い先生、私たちは良い弟子ではなかったにもかかわらず、我々の前には何の修飾語も要らないとして、私たちをそのまま愛してくれた永遠のファンタジー」だというシウンの言葉のようにだ。ギュホ先生は子供たちを偏見のない、そのままの姿で見てくれて、ダンススポーツを通じて1度だけの学生時代、勉強はできなくても何かを成し遂げることができるという希望と、本物の大人になっていく方法を伝えこれを通じて子供たちは変化して成長した。大人たちがどんな存在になるべきかを思い知らせる人物だった。

◆ 厳しい現実で咲いた希望と癒やし

テンポ組の子供たちは、就職や進学には何の役にも立たない完璧なチャチャチャステップとミスのない公演のために努力したが、楽しく踊るだけで世の中や彼らの人生は甘いものではなかった。夢を叶えても幸せになるわけではないことを知り夢を諦めたシウン(パク・セワン)から、人生の意味が見つからなくて彷徨っていたヘジン(イ・ジュヨン)、自身の見た目をそのまま受け入れることができなかったナヨン(チュ・ヘウン)、早くに味わってしまった挫折感のため無力な人生を生きていたイェジ(シン・ドヒョン)、そして妹の世話をしたり、お金を稼ぐ存在にされていたドヨン(イ・ユミ)とヨンジ(キム・スヒョン)まで、見た目はわがままな18歳の高校生のようだった彼らの厳しい現実は残念なものだった。それにもかかわらず、自身の人生に責任を取るために一歩ずつ進んでいく子供たちの成長は現実的な希望と癒やしを与えた。

記者 : パク・パンソク