オム・ギジュン&ユ・ジュンサン&ミン・ヨンギ&キム・ボムレの4人が集結!深い友情が伝わる“特別なコンサート”

Kstyle |

10月3日(火)、10月4日(水)の2日間、東京国際フォーラム、ホールCで、韓国ミュージカル界で数々の作品に出演し長い間トップ俳優として活躍し続けている、オム・ギジュン、ユ・ジュンサン、ミン・ヨンギ、キム・ボムレが集結し、“オムユミンボム”という愛称でも愛されている4人のトップミュージカル俳優たちによる夢の競演コンサート「Premium Concert THE ONE」が、昨年に続き日本で開催された。

2010年に韓国で上演されたミュージカル「三銃士」での共演をきっかけに“オムユミンボム”として活動を始め、今や平均年齢47歳(韓国年齢)でベテラン俳優でもある4人だが、1日目の公演では“男の寂しさ”2日目の公演では“花より男子”とテーマを変え、バンドとの息の合ったステージで魅せたミュージカル俳優としての歌の実力とステージングはもちろん、トーク中のまるで青春真っただ中の少年たちのような無邪気な表情のギャップで多くのファンを魅了した。

コンサートでは、初めて4人揃っての旅となった沖縄で撮影したスパイ映画を彷彿とさせる映像に続き、2日間ともにミュージカル「ラ・マンチャの男」で主人公のドン・キホーテが歌うメインナンバー「見果てぬ夢」でスタート。体制や権力と戦う力強い歌詞は、黎明期から長い間韓国ミュージカル界を引っ張ってきた“オムユミンボム”の姿にも重なる。

2曲目はユ・ジュンサンが学生時代に帝国劇場で上演されていた「ミス・サイゴン」を見るために、船で韓国から大阪へやってきたエピソードとともに「ミス・サイゴンメドレー」を披露。世界中でロングランを続けるミュージカルの素晴らしいナンバーたちで聴かせる。

続くソロステージコーナーは、3日にはユ・ジュンサンが普段の2倍以上の早口で話す男を演じるミュージカル「BARNUM」の楽曲、ミン・ヨンギがドラマ「ミスティ(原題)」OST(挿入歌)、4日にはオム・ギジュンがミン・ヨンギと共に出演したミュージカル「レベッカ」の楽曲、キム・ボムレはユ・ジュンサンがキム・ボムレのために作ったという「君だけが」を披露。4人のそれぞれの異なる魅力が発揮された楽曲で、1人1人の実力の高さを証明するようなソロステージとなった。

トークコーナーでは秘蔵写真公開コーナーも。3日には“男の寂しさ”をテーマに、オープニング映像撮影のために沖縄に訪れる際、ユ・ジュンサンがパスポートを忘れたために旅立つ3人を見送り、空港で1人寂しく立ちすくむ姿に会場が大爆笑。4日には“花より男子”をテーマに料理上手なキム・ボムレによるキムチチゲ料理講座など素顔が垣間見える写真を公開し、アットホームな雰囲気に包まれた。

その後も、日本でも人気の高い「レ・ミゼラブル」の中でも特に広く知られている「民衆の歌」や、近年人気を得ている「マタ・ハリ」などのミュージカルナンバーや、情緒的な歌声のオム・ギジュン+迫力の歌声のミン・ヨンギ、表情豊かなユ・ジュンサン+低音で深く広がる歌声のキム・ボムレ、正反対の声質の2人による化学反応が美しいオム・ギジュン+キム・ボムレ、会場を巻き込む圧巻の歌声のユ・ジュンサン+ミン・ヨンギのペアによるステージでもファンを楽しませた。

さらにユ・ジュンサン作詞による、俳優として舞台に立つ日々の中で感じる想いを込めた楽曲「幕が上がれば」を日本初披露。この楽曲では“オムユミンボム”のリクエストで、K-POPアイドルのステージように曲の合間に名前をコールをすることに。会場から大きな声で自らの名前をコールされると、少年のように純粋に嬉しそうな表情を見せていた。

さらに、2014年に配信された“オムユミンボム”の日本語シングル「You are the best(日本語Ver.)」、日本で大ヒットした「雪の華」の韓国語楽曲、「赤い夕焼け」などの、ミュージカルナンバー以外の楽曲も披露。ミュージカル俳優として培った表現力で歌の世界観を完璧に表現しながらも、ミュージカルナンバーとは異なる、ストーリーや役柄から離れた、“オムユミンボム”自身の魅力的な歌声が堪能できる貴重な時間となった。

ラストは“オムユミンボム”のテーマソングともいえる楽曲であり、結成のきっかけとなったミュージカル「三銃士」のメインテーマナンバー「All for One」。三銃士で運命の出会いを果たした喜びを再びかみしめるように、時に笑顔を浮かべながら歌う姿が印象的だった。

常に一歩引いてメンバーを見守りながら、低く深く響きわたる唯一無二の歌声で聴かせるキム・ボムレ。数多くのミュージカルに出演し安定感抜群で素晴らしい声量と優しい笑顔で場を和ませるミン・ヨンギ。フレンドリーな“オムユミンボム”の長男でトークリーダーでもあり、作詞作曲もこなすユ・ジュンサン。ドラマでは悪役や癖の強い役を多く演じているが、“オムユミンボム”ではマンネ(末っ子)らしく愛嬌たっぷりのオム・ギジュン。

それぞれの俳優たちの歌唱力、演技力の高さから、ファンが急増中の韓国ミュージカル界において、トップを走り続ける“オムユミンボム”。圧巻のステージとトークでの少年のような純粋な笑顔のギャップに魅了されたファンが集まったこの会場の雰囲気こそ、ハードなスケジュールを送りながらも“オムユミンボム”が、4人での公演を続ける理由なのかもしれない。平均年齢47歳の“オムユミンボム”の友情とステージはこれからも続いていく。

※写真は全て10/4公演のものです。

ライター:平松道子

記者 : Kstyle編集部