「A-Teen」シン・イェウン“ASTRO チャウヌ&ソ・シネが大学の同期…お互いに励まし合う”

TVREPORT |

20歳になれば大人になるものだと思っていた。今はターニングポイントであり、人生に対する悩みが多いのだと……。18歳の時、成長痛を経験しながら感じる感情、思想なのではないだろうか。

NAVERとYouTubeで公開されたプレイリストの人気ウェブドラマ「A-Teen」。18歳の夢と愛に関する悩みをリアルに描いた。視聴者の多くの共感、声援を受けた。ウェブドラマでは1位と手にし、ヒットを記録した。

特に、その中心には主人公のト・ハナがいる。端正なボブヘアで、無心そうな表情のト・ハナ。冷たい顔をしているが、実はか弱く感性溢れ、義理堅いキャラクターだ。ト・ハナはその年代、男性でも女性でも好きそうな18歳の顔をしている。


「A-Teen」真似したいト・ハナ

ト・ハナを演じた女優はシン・イェウンだ。実際には22歳であるシン・イェウンは、成均館(ソンギュングァン)大学演技芸術学科に在学している。JYPエンターテインメントの練習生だった頃にオーディションを受け、堂々と合格した。ト・ハナとキム・ハナ、2つのキャラクターのオーディションを両方受けたが、最終的にはト・ハナ役にキャスティングされた。神の一手とも言えるキャスティングだった。

実際に会ったシン・イェウンは、劇中の姿より女性らしく静かだった。シン・イェウン自身も、ト・ハナと自分はかなり違うと伝えた。シン・イェウンは、イメージチェンジのためにこれまで伸ばしていたロングヘアを思いきってカットした。

「私は学生時代、とても髪が長くて制服も長かったです。制服を短くしたり、リフォームするより、原則通りに着たほうが綺麗だと思っていました。ボブヘアにしたのは、中学1年の時以来初めてです。最初『髪を切らないと』と言われた時は、『役のためなら切れるでしょう』と思っていたけれど、いざハサミが目の前にあると怖くなりました。綺麗に映らなかったらどうしようと心配しましたが、たくさんの方々が好きになってくれて良かったです。今はかなり慣れましたし、このヘアスタイルをキープしようかなとも思っています」

「A-Teen」でト・ハナは、人には言っていないがハ・ミン(キム・ドンヒ)のことが好きだが、恥ずかしがって照れる18歳の片思いをシン・イェウンは演じた。そんなト・ハナを愛する男性は、ハ・ミンとは違う魅力を持つナム・シウ(シン・スンホ)だった。ト・ハナはある日、ナム・シウの心に気づき、常に自身を配慮してくれる優しい彼に惹かれるようになった。2人は結局恋人関係に発展した。一緒にいるだけでときめくト・ハナ&ナム・シウのカップルは視聴者を和ませた。

しかし、短いドラマだったこともあって、ト・ハナの心境が十分に説明されていなかった点は物足りない。ト・ハナはハ・ミンのことが好きだったが、ナム・シウに告白されると心が変わった。この部分の展開が急な感じがするのは事実だ。これについて、シン・イェウンはどう思ったのだろうか。

「ト・ハナは一度も恋愛をしたことがないキャラクターです。(急な心境の変化は)高校生だから可能だったと思います。何が本当の愛なのか知らないでしょう。ミンの親切が愛だと思って、『私のことが好きなのかな?』と勘違いして、彼のことを好きになるんですけど、本当に自分のことが好きな人が来ると『これが本当の愛なんだ』と気付いたのではないかと思います」

実際のところ、相手役を演じた2人の男性俳優との相性はどうだったのだろうか。シン・イェウンにとって、ハ・ミン役のキム・ドンヒは年下で、ナム・シウ役のシン・スンホは年上なので、それぞれ異なる魅力があったという。「ドンヒは1歳年下なんですけど、とてもスマートなところがあります。でもキュートな一面もあったので、お姉さんとして親しくなることができました。スンホお兄さんとは、共演のシーンが結構多かったので、電話をたくさんしたりして、どう演じればいいか話し合いました。2人それぞれ、リラックスして演技できました」


芸術家の家柄、演技への情熱に満ちている女優

シン・イェウンは、どうして女優の道を歩むようになったのだろうか。実は、シン・イェウンの家は芸術家の家柄であり、自然と演技の道に進むことになった。シン・イェウンは、安養(アンヤン)芸術高校に進学し、本格的に夢を育んだ。シン・イェウンは「高校生の時は、片思いの経験がありませんでした。恋愛に興味がなく、自分に関心が多くて、夢、情熱、演技のことだけを考えていました」と話した。

「祖父は江原道(カンウォンド)束草(ソクチョ)で、学生を指導する演劇俳優でした。演劇の舞台を見て、自然に演技という職業を知りました。姉は音楽をやっていて、私も音楽をやっていましたが、姉が芸術高校に進学して『姉を真似て音楽をしようか、私だけの夢、幻のような演技をしようか』悩んで、結局演技を選びました」

シン・イェウンは、戦争のような受験を経て成均館(ソンギュングァン)大学演技芸術学科に進学した。在学中に「大学明日」の表紙モデルとなり、JYPエンターテインメントの関係者の目に入って、現在の事務所(JYP)に入るようになった。シン・イェウンはASTROのチャウヌ、女優ソ・シネと同期であると伝え、同期はみんな友情が深いと明かした。

「活動中の友人たちとはあまり会えなかったりしますが、同期たちとは仲が良いです。30人しかいないので。私たち現役の同期たちは、互いを嫉妬するのではなく励まし合って、みんなで何かをするのが好きなタイプです。『カフェ行く?』と声かけると、30人全員が来たりします。私は、学科の代表や学校の広報大使を務めていたので、同期たちに告知を伝えたりすることが多かったです」

シン・イェウンは多彩な魅力を持っている。清純だがセクシーで、優雅だがクールなところもある。20代の女優が少ない現象が見えている中、シン・イェウンという新しい魅力の女優の発見が嬉しい。シン・イェウンは俳優イ・スンジェを尊敬し、そんな俳優になりたいと言った。今後、ずっと活躍していく彼女の歩みに期待が集まっている。

「いつも思っていたんですけど、私は『あの女優、本当に綺麗だね』と言われるよりは、底力のある女優になりたいです。『A-Teen』を撮影しながら、様々な反応の中で私をロールモデルにしたいという話をたくさん聞きました。その子たちが私をロールモデルにできるように、さらにお手本になれる、信頼できる女優になりたいです」

記者 : ソン・ヒョジョン、写真 : キム・ジェチャン