知英&武田梨奈、映画「殺る女」完成披露上映会に登場…知英の完璧ぶりに嫉妬?“天然記念物のよう”

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(C)2018「殺る女」製作委員会
女優の知英が暗殺者を熱演する、10月27日公開の日米合作映画「殺る女」。公開直前の昨日(3日)、東京のシネ・リーブル池袋で完成披露上映会が行われ、主演の知英、共演の武田梨奈、宮野ケイジ監督が出席した。

運命に翻弄されるプロの暗殺者・愛子役の知英は「今まで演じた役の中で、一番セリフのない役。当初はセリフを覚えなくていいや、ラッキー! と思ったけれど、全部表情や目の演技で表現しなければいけなくて、それは大間違いだと思った」と苦戦の熱演を報告。宮野監督は「言葉を無くして、心や感情の動きを浮き彫りにしようとした。それで言葉も少なく、台本も薄くなった」と、その狙いを明かした。孤児院育ちで、組織の鍵を握っている女・加賀由乃役の武田は「役の設定上、色々な闇を考えながら毎日を過ごしていました。普段タバコは吸わないけれど、劇中でタバコを吸って吐きそうになりながら演じたのが苦しかった」と女優魂を見せた。

知英と武田は本作が初共演で、この日が初対面。知英から「可愛いし、素敵な笑顔に惹かれる。アクションのイメージがあるけれど、この映画ではか弱い感じのとても素敵な女性で、こういう面もあるんだと新しい発見だった」と賞嘆された武田は、「イベント前に取材をしたのですが、その時の撮影でカメラマンの方から『見つめ合ってください』と言われたけれど、恥ずかしくて見られなかった。天然記念物のようで、知英さんって実際にいたんだ、と思うくらいの透明感。芝居も歌もダンスも言葉も喋れて性格も優しくて、悪いところが一つもないから悔しい」と、知英の完璧ぶりに愛らしい嫉妬を見せていた。

(C)2018「殺る女」製作委員会
また、映画の内容にちなんで「運命が変わったターニングポイント」を聞かれた宮野監督は、「この映画のラストシーンは、撮影の中盤で変えました。知英さんに相談したところ、同じような感覚だった。それによって編集の組み方も変えて、作品にとってのターニングポイントになった」と制作の舞台裏を告白。武田は、初主演映画「ハイキック・ガール!」(2009)を挙げて「私を映画界の一人として正式に迎え入れてくれた作品。それがあったからこそ、今のすべてがある。10年前の自分に“良かったね!”と言いたい」とシミジミ。知英は「女優をはじめたこと。第二の人生を生きているみたいな感じなので、こうして日本で活動できているのも、自分の人生においての大きなターニングポイント。これからも色々な現場での出会いを大切にしていきたい」と想いを新たにした。

最後に、主演の知英は「ポスターを見ると激しいアクション映画かな? 知英と武田さんの対決なのかな? と思うけれど、ヒューマンドラマであり、それぞれのキャラクターの闇や悩みを丁寧に描いている。涙も流すと思う。愛子の感情に乗って映画を楽しんでほしい」と集まった観客に向けてアピールした。

映画「殺る女」は10月27日よりシネ・リーブル池袋をはじめ、全国で公開される。

■作品情報
「殺る女」
2018年10月27日(土)よりシネ・リーブル池袋ほか全国公開
監督・脚本:宮野ケイジ
出演者:知英、武田梨奈、駿河太郎ほか

制作:ストームピクチャーズ 制作協力:アトリエ羅夢
配給:プレシディオ 宣伝:MUSA 劇場営業:長谷川裕介
2018年/日本・英語/84分/5.1ch /ビスタサイズ/カラー/デジタル
(C)2018「殺る女」製作委員会

<ストーリー>
幼い頃、家族の命を奪われた女・愛子(知英)は、両親を殺害された時に見えた腕にサソリのタトゥーがある男を探すため、殺し屋となった。
孤児院育ちの加賀由乃(武田梨奈)は看護師になり、勤務先の医者に想いを寄せているものの心に闇を抱え続けている。
由乃の兄で元暴力団員の加賀俊介(駿河太郎)は、今は足を洗い、堅実に生きていた。
ある日、孤児院仲間にハメられた加賀は追い詰められ、家族や由乃を巻き込みながら、とんでもない事件に堕ちていく。この事件をきっかけに、愛子は幼き日の自分に似た加賀の一人娘・カナと出会い、運命を狂わせてゆく。
バラバラだった愛子、由乃、加賀の3つの人生は重なり翻弄されて……
ミスをしない殺し屋・愛子の復讐劇に訪れる、衝撃の結末とは?

■関連サイト
「殺る女」公式サイト:yaruonna.com

記者 : Kstyle編集部