【REPORT】ここ東京からソルジが完全復活!完全体のEXIDは、ヤバイ!スゲェ~~!

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「UP&DOWN [JAPANESE VERSION]」で8月22日に日本デビューを果たしたEXIDが初の日本ツアー「EXID 1st Live Tour」を開催。翌23日にZepp Tokyoで2公演を行い、詰めかけたファンを沸かせた。では昼公演の模様をレポート!


ソルジ完全復活!初もの尽くしの夢舞台

Zepp Tokyoでデビュー・ショーケースを開催したのは6月27日のこと、つまり、EXIDはわずか2ヶ月でこの地に帰ってきた。しかも、完全体として! 2016年末から活動を休止していたメイン・ボーカルのソルジがこの日、待望の復活を果たしたのだ。日本が復活の地に選ばれたことに歓喜するファン。オープニング映像でも彼女が紹介されると一際高い歓声が上がった。

ライブはデビュー曲の「UP&DOWN [JAPANESE VERSION]」からスタートと、出し惜しみ無し! オリジナルの世界を活かした日本語バージョンは、「ウィ(上)アレ(下)」という中毒性の高いフックをそのままにして、ファンを虜にする。またこれまでヘリンが一人メイン・ボーカルとして担っていたサビもヘリン&ソルジのツイン・メイン・ボーカルになることで一層の華やぎと芳醇さをプラス。5人はセクシーなステージングをキープしながらの、完全体+日本語バージョンという贅沢過ぎる構成でファンをノッケからノックアウトする。続く「DDD」も揺れるヒップが悩ましいほどにセクシー! この曲はソルジ活動休止中の昨年11月に発表されたため、5人で歌うのは恐らくこの日が史上初! 5人バージョンの「DDD」もファンへの嬉しいサプライズとなり、ヘリン&ソルジがツイン・ボーカルで演じるハンパない生のパワーに圧倒される。そして夢のようなパフォーマンスをプレゼントしてくれた5人に対し、ファンは「E、X、I、D」とコールを贈った。

2曲を歌い終えた5人は手を振りながらご挨拶。初来日なのに「お久しぶりですね」と挨拶するソルジにハニが「初めてじゃない」と突っ込み、出だしはコント調。ジョンファも右手を顎の下に添えて「アイーン」チックに可愛らしく挨拶し、ヘリンはといえば「私の心が水の海のようだ」とロマン派詩人のよう。「EXIDのヤバいメンバー」と自己紹介したハニはヘッドバンギングするように体と髪を大きく揺らし、ヤバ過ぎるセクシーさを振りまく。そして格好いいラッパーのLEに続き、ソルジが「可愛いメンバー、ソルジ」と改めて自己紹介をし、右手でシューティング・ポーズ。さらに「今日は日本で正式デビューをし、初めて5人でお見せするステージです。嬉しいでしょ?」と問いかけて耳に手を当てれば、フロアからは大きな歓声が! ヘリンも「5人の完全体のステージは本当に久しぶりですよね。皆さんも久しぶりに見るステージも多いかと思いますので、期待して下さい」と続く舞台を楽しみにさせた。

嘘をつく浮気性の彼氏を嫌いになりきれない「L.I.E」では一人一人のパフォーマンスに焦点を当ててクローズアップ。ダブステップな間奏部ではダンスを前面に押し出し、LEはイルなラップで抜群のフロア・コントロール力を発揮。ソルジは片手のサランへ・ポーズでファンの声援に応え、アウトロのダブステップサウンドではジョンファがセクシー・ダンスを全開にする。そして電話の呼び出し音から始まる「Every Night」はソルジ抜きでは成立しえない注目曲。ダンス以上に歌にセクシーさが宿る切な系R&Bチューンながら、ソルジのタフなボーカルにバトンがタッチされると歌の世界は演歌ならぬ艶歌に転じる。また腰をかがめてファンと目線を交わすようにラップするLEはフロアに向けてGoodサイン! ラストは再びソルジが圧巻のフェイクを爆発させ、全員がスナップ音を演じ華麗なるフィニッシュをキメた。


6年に歴史をプレイバック!ここ東京からフェニックスのように羽ばたく!

前半を終え、メンバーはドキュメントタッチのビデオでこれまでを振り返った。

2012年にデビューしたEXID。当初はチャートを賑わすこともなく、不遇の時代が続いていた。2年間鳴かず飛ばずでヒット曲にも恵まれず。そんな時代のPVを見ながら「黒歴史」と自虐的に語るメンバーたち。2014年夏に発表した「UP&DOWN」(日本デビュー曲の原曲)も最初はチャート50位圏外だった。が、その年の冬のある日、SNSをきっかけに奇跡が起き、一気にブレイク。街角の店から自分たちの歌が流れているのに初めて遭遇したメンバーは嬉しさのあまり、車を止めて、その歌に聞き入った。
同年末、メンバーは海を訪れ、浜辺の砂に、CDをどんどん出したい、幸せになってほしい、健康でいてほしいと、来年の抱負を描く。「とにかくポジティブでいたい」と書いたジョンファは「来年(2015年)は大成功な気がする」と予感し、それが見事に的中し、年明け早々に「UP&DOWN」は音楽番組のチャート1位を独占。それから時はあっという間に過ぎていく。

どんどん忙しくなる5人。彼女らは大勢の人に認知され、出たかったという「アイドル陸上大会」にも出演。多忙を極めたが、寒さの中、メンバーを待つファンへホッカイロを差し入れる優しさも忘れなかった。そして11月にリリースした「HOT PINK」も大ヒットし、2016年も「アイドル陸上大会」に出演。順風満帆に見えたが、その年の冬、彼女らに試練が襲いかかる。ソルジ抜きでステージに立つこととなり、「2018平昌冬季五輪」を記念した歴史的な大舞台にも4人で出演せざるを得なかった。そしてソルジが活動を休止してから約1年8ヶ月が経過した。

そんなビデオ上映に続いたのは今年4月に4人編成でリリースした「LADY」! もしかしたら5人編成での「LADY」が見られるかも――そんな期待をよそにメンバーはオリジナルの編成でこの曲を披露する。ニュージャックスウィング調のBack to 90sな、ゴキゲンなこの曲。4人は白の薄手のアウターをまとってパフォーマンスを始めるが、熱気の高まりに合わせ、最初にヘリンが、終盤ではハニがそのアウターを放り捨て、アクティブにダンシング。ヘリンのボーカルには力強さが宿り、それは「ソルジ不在の間、チームのボーカルを守り抜こう」という強い意志の表れと見た。

続いた「昼より夜」も4人編成でリリースしたもので、パフォーマンスもこの4人で。途中、ハニとジョンファがじゃれあったり、ハニとLEがハグしたり、さらにはその二人がジルバ調にクルクル踊ったりと、歌うことを楽しむステージングが見ていて心地よい。

そんな4人編成の後はメガネっ娘に変身したソルジがソロ・パフォーマンス。日韓両国で知られる、あの大ヒット曲を一人で熱唱する。白の照明や白いスモークが歌の世界をよりドラマチックに演出し、間奏部ではにっこりと笑顔。彼女が左手を左右に揺らせば、フロアのペンライトも揺れる。そして歌い終えて両手をフリフリさせるソルジにファンは温かな拍手を贈っていた。


5人でステージに立てる喜び、そしてファンへの感謝を胸に

モニターには再びのビデオ。8月22日、ホテルのエントランスと思しき場所で4人とソルジは再会し、5人はどこかに向かうのだった。5人の行先はもちろん、ここZepp! 改めて5人になったEXIDはモニターから飛び出し、2stepサウンドが映える「Too Good To Me」をパフォーマンスする。ソルジは大きく両手をクラップさせ、ヘリンとハイファイブ。ノリノリになるフロア、その一人ひとりを見渡そうと、ハニは手をかざして遠くまで視線をやる。そして「Everybody Scream」との煽りに、場内はますますホットとなり、雰囲気はまるでUKガラージ・クラブのよう。ラストはソルジが指ハートで締めた。

5人のステージを終えた後は、上映されたビデオをテーマに和気アイアイなトークがスタートだ。

LE「ビデオを見ながら寂しい複雑な気持ちもしました」

ソルジ「昔の映像を見るたびにファンのおかげでいられるんだなぁとファンに感謝するばかりです」

ヘリン「だから5人でステージに立てることが幸せです」

ソルジ「ステージに立てて、本当にスゴイですね。幸せです」

ジョンファ「私たち、全部、幸せです」

LE「1年8ヶ月、長かったです。(ツアーに向けて)練習しながら、体が5人のフォーメーションを覚えてるんだなぁって思いました。ソルジさんが回復したことが何より嬉しいし、これから皆さんと新たな思い出が作れることもとても嬉しいです」

ジョンファ「時間が経つほどソルジ姉さんの大切さを大きく感じました。5人で舞台に立って一緒に思い出を作れているのが本当に夢のようです。これから先も夢をかなえていくために頑張っていきます」

そう話したジョンファにソルジがバックハグをし、今度はジョンファがハグ返し。ハニが「今日の目標は泣かない」と話すが、感動的なシーンに館内がウルウルだ。

そしてソルジが「行きましょう」とガッツポーズし、ハウス調のカップリング曲「CREAM [JAPANESE VERSION]」へ。ジョンファとソルジが指を絡め、ジョンファがソルジの手を自分の胸に誘導する振付もソルジがいてこそ。ラストは管楽器が高らかに鳴り、祝祭ムード&官能的にクライマックスを迎える。5人編成&日本語バージョンの初披露にヒートアップするファンに向け、ソルジが「スゲエ」と絶賛すると、ハニもすかさず「スゲエ」とリピ。本編最後はソルジのフェイバリットという「HOT PINK」でホット&エキサイティングに幕を締めた。

アンコールの「VAPORIZE YOURSELF」は初の日本オリジナル曲。ヘリンが「Scream」とシャウトするとフロアのテンションは上がり、金銀のテープも発射。メンバーはバトンミントンでサイン入りの羽根をプレゼントし、ラストはジャンピングしながらパフォーマンス。5人は「愛してるよ~」(ソルジは指ハート付き)とステージを一度、後にする。

そして「もっと大きく~~(声を出して)」とハッパをかけながらステージに登場したメンバーはダブルアンコールの前に再び自己紹介。ソルジは「お久しぶりですね」と話し、「まさか、ライブは最初から?」なんて思わせるような茶目っ気にクスリとなる。そしてフィナーレに選んだのは、ファンにずっと一年中そばにいてほしい、と願うラブリー・ソングの「夏秋冬春」! 回るミラーボールが場内をムーディーにし、LEのラップに合わせて、ハニとソルジが軽くステップ。ソルジはサランへ・ポーズを2度演じ、ラストは手をフリフリさせながら。ソルジはマイク越しにリアル&濃厚な「チュッ」を演じ、ファンへの愛を表現していた。

終盤、メンバーはファンにこう感謝し、次回のライブを期待させた。

ジョンファ「完全体でいい姿をお見せできたのがとても嬉しいです。皆さんの心の中に、今日と言う日がいい思い出として残るといいな。皆さんの愛を忘れません」

ヘリン「時間は短いですね。次に会う時は、皆さんと(日本語で)お話ができる公演にしたいなと思います」

LE「沢山の曲をお届けできて嬉しいです。今後、もっと沢山の曲で公演が出来たらいいなと思います。その場にはきっと皆さんがいてくれると信じています」

ハニ「今日は本当に幸せな時間でした。皆さん、ありがとうございます。ソルジ姉さんのソロ曲、スゲェ~~(力強く)。次の公演ではさらに素敵な姿をたくさんお見せします」
ソルジ「日本で正式にデビュー出来て、心から嬉しいです。完全体でお見せできて本当に幸せです。よりよい姿をお見せできるEXIDになります」

2step、ハウス、オールドスクール、さらには艶歌まで。多彩なサウンドを貪欲に取り込み、持ち前のセクシーさを幾通りにも表現していくEXID。2014年冬、突如、彼女たちが注目されたことをメンバーは「クリスマスの奇跡」と呼んだ。が、完全体になったこの日のステージは、それが奇跡ではなく、必然であることを教えてくれた。ヤバくてスゴいEXIDのセカンド・ステージが早くも楽しみになってきた。

ライター:きむ・たく

【公演概要】
EXID 1st JAPAN LIVE TOUR Produced by MTV
日時:2018年8月23日(木)
・1部 開場 14:00 / 開演 15:00
・2部 開場 18:00 / 開演 19:00
会場:Zepp Tokyo

■リリース情報
日本メジャーデビューシングル「UP&DOWN JAPANESE VERSION」
発売日:2018年8月22日(水)

○初回限定盤A TKCA-74681
CD+DVD
価格:2,500円(税込)

[CD]
1.UP&DOWN(JAPANESE VERSION)
2.CREAM(JAPANESE VERSION)
3.UP&DOWN(DJ moe Remix)
[DVD]
UP&DOWN(JAPANESE VERSION)
MV+メイキングA ver.

【特典】
EXID特製スローガン
トレーディングカード1枚(全6種ランダム封入)

○初回限定盤B TKCA-74682
CD+DVD
価格:2,500円(税込)

[CD収録内容]
1.UP&DOWN(JAPANESE VERSION)
2.CREAM(JAPANESE VERSION)
3.タイトル未定(日本オリジナル曲)
[DVD]
UP&DOWN(JAPANESE VERSION)
MV+メイキングB ver.

【特典】
スリーブケース
カラーブックレット40P
トレーディングカード1枚(全6種ランダム封入)

○通常盤 TKCA-74683
CD
価格:1,300円(税込)

[CD収録内容]
1.UP&DOWN(JAPANESE VERSION)
2.CREAM(JAPANESE VERSION)
3.UP&DOWN(Instrumental)
4.CREAM(Instrumental)

【特典】
トレーディングカード1枚(全6種ランダム封入)

EXID JAPAN OFFICIAL FAN CLUB:http://exid-official.jp/

記者 : Kstyle編集部