「あなたの結婚式」キム・ヨングァン“今まで本当の恋はしていない…初恋はうまくいかなかった”

OSEN |

俳優キム・ヨングァンが映画「あなたの結婚式」(監督:イ・ソクグン、2018)を通じて、スクリーンにカムバックした。「あなたの結婚式」は、キム・ヨングァンの3作目の映画であり、これに先駆けて「チャ刑事」(2012)、「僕らの青春白書」(2014)に出演しており、マ・ドンソクと主演を務めた4作目の映画「ザ・ソウルメイト」(2018)が9月の秋夕(チュソク:日本のお盆にあたる韓国の祭日)に公開を控えている。

キム・ヨングァンは最近、ソウル三清洞(サムチョンドン)のカフェで行われたインタビューで、「映画の公開を控えていてドキドキしています。僕が演じたウヨンと似ている所が多いんです。だから高校時代を思い出しながら演じました。映画を観たら、本当にキム・ヨングァンらしくできたので、満足しています。僕が実際もとてもよく笑い、まじめ過ぎないようにする部分がありますが、そういったところがウヨンに似ています」と話した。

また、キム・ヨングァンは「公開を控えている心境はどうか」という質問に「(映画の興行に対する)心配より、ドキドキしています。こんな映画も僕にぴったりだと思いました。自分でも『それなりに似合っている』と思って満足しました。楽しく観たという言葉を頂いて恐縮です(笑)。この映画に出演して、本当に良かったと思います」と満足感を表した。

キム・ヨングァンは「僕もこの間、マスコミ向け試写会の時にこの映画を初めて観たのですが、とても良いなと思いました。パク・ボヨンさんと楽しく撮った映画なので、本当に嬉しいです」と語った。

韓国で8月22日に公開された映画「あなたの結婚式」は、3秒の運命を信じるスンヒ(パク・ボヨン)と、スンヒだけが運命であるウヨン(キム・ヨングァン)、なかなかタイミングが合わない2人のハプニング満載の初恋年代記を描く作品だ。

転校してきたスンヒを見て一目惚れした後、もっぱら彼女に向かって直進する“純情男”ウヨンは、初々しかった時代の純情と情熱を思い出させる。高校時代から自身を追いかけるウヨンが嫌いではないが、心とは違っていつもタイミングが合わないスンヒの現実的な恋愛話は観客の共感指数を高めるには十分だ。

「ウヨンは3秒で愛を感じたと言ったじゃないですか。だから自分の恋を思い浮かべながら、『僕もあの時3秒で愛を感じたかな?』と考えてみました。でも僕は恋に落ちた時間を3秒だと思っていなかったみたいです。時間が経って、『じゃ、あの時が3秒だったかな?』とつじつまを合わせたのではないかと思います」

高校時代から大学、就活、新入社員にまでつながる時間の流れの中で繰り広げられるスンヒとウヨンのラブストーリーは、ファンタジーではなく、現実として共感を得る。実際に我々の周囲にいそうなキャラクターたちが、初恋と現実の恋愛に対するストーリーを描き、愉快なロマンスを完成させた。恋愛映画が多くない韓国の映画界で、観客が一緒に笑って悲しむことができる共感と楽しさを与えるものとみられる。

キム・ヨングァンは「劇中のウヨンのように、僕は(携帯電話などの)パスコードを初恋の人の電話番号の下の番号にしたことがありました。ウヨンも僕と同じく1987年生まれだから、さらに共感することができました。特に、高校生の時に見た携帯電話や、MP3が僕が使ったのと同じだったので、現実感を感じました。演技しながらもすごく良かったです」と感想を伝えた。

自身の恋に対しては「僕は今まで本当の恋はしていないと思います。記憶の中にある恋を取り出して、本物の愛だと断言するのも難しいようです。誰にでも初恋はあるけれど、それぞれの初恋に対する基準が違うので、『初恋はこれだ!』とは言えないと思います。初恋はうまくいかなかったです(笑)。相手のことを本当に好きになると、何もかもをあげるスタイルです」と率直に明かした。

キム・ヨングァンは、2006年「SINGLES FASHION」ソウルコレクションでデビューしたモデル出身の俳優だ。ドラマ「彼らが生きる世界」(2008)に出演したのを皮切りに、翌年「トリプル」と「お嬢様をお願い」で助演を務めて認知度を高めた。その後「見れば見るほど愛嬌満点」(2010)、「私たち結婚できるかな?」(2012)、「グッド・ドクター」(2013)、「ピノキオ」(2014)、「ウチに住むオトコ」(2016)、「番人」(2017)などに出演し、成長した演技力を見せた。

記者 : キム・ボラ