「愛の温度」キム・ジェウク“好きな女性のわがまま…予測不能な人は、魅力的だと思う”

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“国民の年下男”という呼び名で韓国で大人気のヤン・セジョンと日本でも高い人気を誇るキム・ジェウクが出演した話題のドラマ「愛の温度」のDVDが好評レンタル&リリース! DVDリリースを記念して、キム・ジェウクのオフィシャルインタビューが到着。「愛の温度」の撮影秘話から見どころまで語ってくれた。

キム・ジェウクさんから動画メッセージが到着!魅力的な大人男子を演じた「愛の温度」DVD好評発売中

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――まず、本作に出演を決めた理由を教えてください。

キム・ジェウク:ラブストーリーの中でも、ありきたりな内容じゃなく、主人公たちの交わす会話などが他のドラマに比べてまた違った所が気に入りました。また、前作での強いイメージから抜け出してナチュラルでライトな作品やキャラクターを演じたかったんです。その時期に出会った台本の中で、一番惹かれたのが「愛の温度」でした。

――今作で演じたパク・ジョンウというキャラクターに魅力を感じたのは具体的にどんな部分ですか?

キム・ジェウク:ジョンウは、一歩間違えると完璧で理想的なドラマの主人公に見えるんですが、それを少しひねってコミカルな姿や、良い意味で融通の利いた人物でした。事業家としてもそうですが、人間関係を作っていくのに賢い方法を選べる人物なので、そういった完璧なようで完璧じゃないギャップのある人物を演じてみたいと思いました。それから、名セリフもたくさんある作品なので、同じセリフでもどうに表現するかによって人物の性格が変わっていくので、そういう部分においても、ジョンウという人物を作ってみたいと思いました。ある種のチャレンジ精神なんだと思います。ありきたりなキャラクターは避けようと思いました。

――演じられたパク・ジョンウとご自身との似ている点はありますか?

キム・ジェウク:ジョンウに似ているところは、食べることが好きなところと、関係を築いていく時、自らを相対的な人物だと思っています。ジョンウの持っている本能的で社会的な姿がかっこよく思えました。似ているところいうよりかは、見習いたい姿なんだと思います。

――逆にジョンウとちょっと違うなという部分はありますか?

キム・ジェウク:中盤以降の(ヒョンスとジョンソンの)二人の関係を知ってからのジョンウの行動は、僕にも理解できませんでした。僕だったら、もっと違う方法を選んでいたと思います。でもこれはドラマなので、ストーリーを引っ張っていく上で僕が演じきらなければいけない部分なんですが、僕には理解できませんでした。

――イ・ヒョンスを演じたソ・ヒョンジンさんと共演されていかがでしたか?

キム・ジェウク:本当に素晴らしい女優です。演技面では言うまでも無いですが、現場で他の役者やスタッフたちに接する態度や、良い時も悪い時もある撮影現場の雰囲気を彼女があえて前には出ず、全体を包み込みながら良い雰囲気へ引っ張っていく力を持った方です。そういったエネルギーを持つ方と演技をするのはとても気分がいいことです。一緒にいて疲れないし、演技をしてて楽しかったです。そのおかげで、どんなシーンでも基本以上の豊かな演技を引き出してくれる役者なので、共演できてよかったです。とても素敵な役者と共演できたと思います。

――ライバルとなるオン・ジョンソン役を演じたヤン・セジョンさんと共演されていかがでしたか?

キム・ジェウク:先輩後輩の関係を超えて、現場で自分の役に没頭している役者を見れるのはとても嬉しいことだと思います。本当にセジョンは常に集中しようと努力していたし、リハーサルから撮影するまでいつも手には台本を持って、セリフを繰り返しながら練習していました。常に監督とコミュニケーションをとっていましたね。まだあまり経験の少ない役者ですが、これからが期待できる役者だと思います。

――キム・ジェウクさんが考えるヒョンスの魅力はどこだと思いますか?

キム・ジェウク:逆に僕は、ジョンウと居るときよりジョンソンと一緒に居るヒョンスの姿が魅力的でした。留学する前の二人の関係性もそうですが、留学してから後悔する自分を追い詰める勇気の必要な行動だったり。同じ事を繰り返さないように、自分が一歩踏み出して関係を回復させようと努力する姿がとても愛らしいと思いました。ジョンソンと居る時が一番魅力的でした。

――ジョンウはヒョンスのどこに惹かれたと思いますか?

キム・ジェウク:僕たちも撮影中に話していたことなんですけど、もっと分かりやすいシーンがあったらなと思いました。ジョンウがなぜそこまでヒョンスに惹かれるのかについての説明が足りなかったと思います。幸い、視聴者の方々がストーリーに集中してくれたので少しは理解していただけたと思いますが、演じる側としては、それについて解決されないとカメラの前で演じにくくなるので、表現されなかったシーンだけど、多分こんなことがあったんだろうなと想像しながら演じていました。その人の行動や視線で人の心は揺れるじゃないですか。そういうことを考えながらヒョンスを愛おしく思おうと努力しました。説明が足りなかったからです。でもジョンウの立場から見ても、環境的な部分や彼の持つ人間的な魅力のおかげで女性にも人気があっただろうに、その中でヒョンスが作家として持つ度胸や他の人には持っていない魅力などに惹かれたんだと思います。ドラマで見る分には、そう思います。

――ヒョンスは気まぐれなところがある性格でした。好きな女性のわがままは、嫌いではないですか? こんなわがままだったらかわいい! と思うのは?

キム・ジェウク:予測不能な人は、魅力的だと思います。でも二つの見方があると思います。その人にがっかりするかもしれないし、逆にそういった部分が魅力的に感じるかもしれないので、予想外の行動は基本的に好感を持っています。それが倫理的に迷惑のかかることじゃなければ、人間的な好奇心をそそることは魅力的だと思います。

――演じられていてご自身がドキドキしたシーンはありますか?

キム・ジェウク:僕のシーンではないんですけど、ジョンソンとヒョンスの冷凍庫の中での二人の感情が描かれたシーンを観たときは、あのシーンがとても素敵だとすぐ監督に連絡しました。でも、ジョンウとヒョンスにドキドキするようなシーンなんてありましたっけ? ヒョンスの許可が下りなかったので、僕たちにそんなシーンはありませんでした。

――ご自身のシーンで、一番気に入っているシーンと、その理由を教えてください。

キム・ジェウク:ジョンウがドラマの主演役者であるハリムを現場へ戻し、ヒョンスに知らせたい一心で彼女の家まで行き、電話で伝えたあとその場を立ち去るシーンは、同じ男からしてもカッコいいシーンだと思います。家にあがろうとしたり、彼女を呼び出したりせずに何の見返りも無く行動することはとても素敵なことだと思います。もちろん、ヒョンスが先に電話を切ってしまったのもありますが、好きな人のために男としての余裕ある行動はとてもカッコいいことだと思いました。そのシーンが一番好きです。しかも、その時殴られたりしたので……。

――印象に残っているセリフはありますか?

キム・ジェウク:たくさんありますよ。ドラマの序盤に素敵なセリフがたくさん出てきました。「好きという言葉は、誰かが代わりに言ってあげられないじゃないですか」とか、ジョンソンとの対立シーンでの「お前は彼女に何をしてあげられるんだ。俺は何でもしてあげられる」のような男同士での宣戦布告するシーンだったり。こういったセリフが気に入りました。特に対立している場面で、素敵なセリフが出てくるんだと思います。ヒョンスに「5年以上もお前を待っていたのに、何も変わらないんだな」などのセリフなど。心に響くセリフがたくさんありました。

――アドリブなどありましたか? それはどんなシーンですか?

キム・ジェウク:アドリブは結構ありましたよ。序盤の方から結構アドリブを入れていました。ジョンウはアドリブが許されたキャラクターだったので。序盤の方では、コミカルなシーンでアドリブをたくさん入れてたんですが、放送を観たら全部カットされていました。僕のアドリブをどこまで無視しつづけられるのかと、逆に意地になっちゃって。何話だったかは覚えていないんですけど、初めてアドリブが使われたのが、 ジョンソンと放送局から一緒に出て僕が車に乗って先に行くシーンがあったんですよ。そのシーンの最後に、車から窓ガラスを開けて指を指しながら何かを言うシーンがアドリブでした。そのシーンが、初めて使われたアドリブでした。それ以降は、何かとくだらないセリフを少しずつ入れてたんですけど、後半の方から結構アドリブを使ってもらえるようになりました。何かははっきりとは覚えてないんですけど。撮り終えるたびに、今回のシーンは使えそうだとセジョンとよく話していました。

――撮影終了したら、すぐに役から抜け出せるタイプですか? ある程度は引きずってしまうタイプですか?

キム・ジェウク:ケース・バイ・ケースだと思います。僕の意思とは関係なく、人物の性格や作品のジャンルによって集中力も違うので少しずつ違いはあると思うんですけど、基本的にそんなに長くは引きずったりはしません。前よりは徐々にそうなっている気がします。

――本作の見所を教えてください。

キム・ジェウク:「恋愛の温度」は名セリフ満載な所が見所だと思います。視聴者によって話のテンポが遅かったり、もう少し刺激的なエピソードを求める方もいると思います。ですが、この作品自体が恋人同士の会話や状況をリアルかつ繊細に表現することに力を入れた作品なので、こういったキャラクター同士の繊細な感情を観ていただくことで、この作品をより楽しんでいただけると思います。

――この作品でも日本語を披露していますが、つい無意識に出てしまう日本語の単語はありますか?

キム・ジェウク:一番自然に出てくる言葉は、「痛っ!」です。その言葉が、唯一無意識に出てくる日本語です。

――もし最近覚えられた日本語があったら教えてください。

キム・ジェウク:新しく覚えた言葉というよりは、『蝶の眠り』という日本映画に出させていただいたんですけど、それに関するインタビューでも話したことがありました。この映画自体が文学者のストーリーだったので、僕が普段から聞いたことはあってもあまり使ったことのない言葉をたくさん覚えました。漢字は同じでも、日本ではこういう時に使うんだなと思ったり、韓国語と日本語で同じ単語・同じニュアンスでも、使い方が微妙に違ったり。そういう微妙な違いについて、勉強できました。今は思い出せないんですけど、本格的に文学者たちの使う言葉を現場で質問しながら学ばせていただきました。

――日本のドラマや映画は見ますか?

キム・ジェウク:昔はよく観てたんですけど、最近はほとんど観ませんね。映画は結構観ます。日本独特の感性を持つ映画には憧れます。素晴らしいブロックバスターやアクション映画もたくさんありますが、その国ならではの映画に醸し出される作品もたくさんあるじゃないですか。日本映画ならではの作品をよく観ます。叙情的で空白のある、その分観客も色々なことを考えさせられる日本映画ならではの力を持つ作品が好きです。

――日本のファンの皆さんにメッセージをお願いします。

キム・ジェウク:こんなポピュラーなラブストーリーに出るのが久しぶりな気がします。ご覧の皆さんも、僕が台本を見てこの作品はこういう魅力があって、誰が観てもこういう良い所が伝わるだろうなという感情でこの作品をとったので、ご覧の皆さんもそれをちゃんと受け止めてもらえたらすごく嬉しいと思います。僕以外の素晴らしい役者さんもいっぱい出演しているので、韓国の良いドラマが出たと周りの皆さんにもお伝えください。よろしくお願いします。

撮影:Kyungpyo Kim(STUDIO DAUN)

「愛の温度」リリース情報

・DVD-BOX1 好評発売中
・DVD-BOX2 2018年9月5日(水)発売
¥17,500+税

※TSUTAYA先行レンタル
・Vol.1~6 好評レンタル中
・Vol.7~13 2018年9月5日(水)レンタル開始

発売・レンタル販売元:PLAN Kエンタテインメント
セル販売元:TCエンタテインメント
(C)SBS

公式サイト:http://culture-pub.jp/ainoondo/

記者 : Kstyle編集部