「番人!~もう一度、キミを守る~」キム・ヨングァン“上目遣いがトレードマーク…演じながら決めました”

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法では裁けない犯罪を“番人”のメンバーが暴き、緊張感あふれるストーリーと正義と悪の対決に釘付けの勧善懲悪サスペンスエンターテイメント「番人!~もう一度、キミを守る~」のDVDが好評リリース中。
人気俳優キム・ヨングァンが表と裏の2つの顔を演じ分け、硬軟自在の演技は存在感抜群。また、日本でも高い人気を誇るK-POPグループSHINeeのメンバーであるキーが、天才ハッカーコン・ギョンスを演じている。

今回、DVDリリースを記念して、キム・ヨングァンのインタビューが到着。演じたチャン・ドハンの役柄や自身との共通点、作品の魅力、共演者について語ってくれた。

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――ドラマ「番人!~もう一度、キミを守る~」に出演した感想をお願いします。

キム・ヨングァン:「番人!~もう一度、キミを守る~」というドラマは私に演じることの面白さを感じさせてくれたドラマでした。またすばらしい脚本家、監督、スタッフ、そして出演者の皆さんと出会えて、とても楽しく撮影に臨めました。そして最後までチャン・ドハン役を演じ切ることができてとても幸せでした。

――本作で演じた役柄について簡単に紹介してください。

キム・ヨングァン:僕が演じたチャン・ドハンという人物は二面性があり、最初と最後ではギャップがとても大きい人物です。幼いころから正体を隠して10年間も復讐のための準備をしてきました。復讐を遂行していく過程でチョ・スジと出会うのですが、ドハンとスジを比べてみると、2人はまるで天使と悪魔のように正反対の人物なのです。ドハンは復讐のために怪物になったのですが、感情が豊かで天使のようなスジに出会い、その怪物的な部分が少しずつ壊れていきます。

――キム・ヨングァンさんとチャン・ドハンで似ている点はありましたか?

キム・ヨングァン:似ていない部分を探したほうが早いと思いますが、僕はドハンのように緻密で神経質で不憫な感じではありません。本来の僕はのんびりしていて単純で少しおっちょこちょいなのですが、ドハンにはそういう部分がありません。あえて僕と似ている点を挙げるとすると、前半と後半のドハンのキャラクターにギャップを与えるために、ドラマ序盤に少し大袈裟にチャラチャラした感じのドハンを演じたのですが、そのドハンとは、多少共通点があるかもしれません。どちらかと言うと僕は冗談を言ったりするのが好きなので、序盤のドハンとは少し似ているかもしれませんね。

――では、現場でもムードメーカーでしたか?

キム・ヨングァン:そういう時もあればそうでない時もありました。現場のムードメーカーはイ・シヨンさんだったと思います。僕が演じたドハンは複合的な側面を持ち合わせている人物ですし、またドハンはすべての登場人物と接点があります。だから現場では少し緊張もしていましたし、状況把握をするのに忙しくて、楽しく過ごすという余裕がありませんでした。現場ではやはりシヨンさんがムードメーカーの役割を果たしてくれていたと思います。

――作品が終了したあとに、役をうまく演じ切っていたと好評を得ていましたね。新たな挑戦ということで、撮影前にいろいろと悩んだと思いますが、脚本家や監督と事前にどんな話をして、キャラクター設定をされたのでしょうか?

キム・ヨングァン:今回の役柄を演じるに当たって気を使った点もありました。ドハンは長い間、復讐のためだけに生きてきた人物です。ドハンは1人でいる時以外、すべての人物に対して仮面をかぶって行動しなければなりません。このように、10年間も復讐を準備していく過程でドハンは本来の自分の姿を失ってしまったのではないかと考えました。監督や脚本家の方に、僕自身が望むやり方を提案すると、「君が思ったとおりに演じてくれればいい」と快く承諾してくださいました。監督がそう言ってくれたおかげで、撮影に向けて準備をしている時も気軽にチャン・ドハンという人物に近づくことができ、僕のやり方で演じることができたので、とても楽しかったですね。

――キャラクター作りに関して、何か提案されたんでしょうか?

キム・ヨングァン:最初に「番人!~もう一度、キミを守る~」の台本を読んだ時にドハンは漫画のキャラクターのようだと思ったので、少し意図的にキャラクターっぽく見せようと思いました。よく見るとスーツの色が変わっていくのが分かると思います。序盤は明るい色のスーツを着ているのですが、そんな中でもソウル中央地検に行く時だけは暗い色になり、時間が経過すればするほど暗い色のスーツを着るようになっていきます。こうした部分も意図的に演出した部分です。それからヘアスタイルも、キャラクターっぽく見せたくて、あのような形になりました。

――最初に台本を読んだ時の感想は?

キム・ヨングァン:もちろん期待もあったのですが、少しプレッシャーもありました。チャン・ドハンという人物はこのドラマを率いる軸にならなければならないからです。目には見えないけれど支えているわけです。ドハンは次々と指令を出すのですが、この指令を出した数々の事件が1つの線上にあることが分かっていきました。このようなことから、かなりプレッシャーを感じたのですが、ドハンという人物は魅力的だし、役柄のギャップ(二面性)を演じるチャンスもあるし、今まで経験したことのない役柄でもあったので、これをうまくやり遂げたら自分にとっても糧になるし面白そうだと思い、この役を演じることに決めました。

――表情の演技が話題になっていましたね。

キム・ヨングァン:もちろん鏡を見て練習もしましたが、表情で演じる時と演じない時がありました。大体はその時の状況や流れに合わせて演じていて、特に表情で何かを演じたりはしませんでした。ですが特別に何かを示唆しないといけない時には、表情でそれを演じるようにしました。

――上目遣いがトレードマークのようになっていましたが、ご自身のアイデアですか?

キム・ヨングァン:そうですね。演じながら決めました。復讐相手や不正を働く汚職検事と対峙する時、僕が気をつけていたことがあります。全体のフルショットを撮影する時にも、関係性が見えたほうがいいと思っていました。そのため他のドラマを見てヒントを得たり、姿勢を低くした状態で顔を上げると自然と目が上目遣いになるので、わざと姿勢を低くしたりしました。姿勢は低いけれども目や表情はセンシティブに反応していて哀れみを感じさせられるように、意図的に低い姿勢に変えたシーンもありました。

――番人の3人(イ・シヨン、キー、キム・スルギ)とはあまり絡みがなかったと思うのですが、演技を合わせたりする点ではいかがでしたか?

キム・ヨングァン:息はぴったりでしたね。彼らとは電話で対話するシーンが多かったです。電話シーンの撮影時は、実際に演技相手と電話をするわけではないのですが、それでも息は合っていました。でもプライベートのことを話したりするほど、親しくなる時間がありませんでした。最後の打ち上げや最終回放映前の宴会の席で、やっと他の出演者の方々といろいろな話をすることができました。

――チェ・ムソンさんやキム・テフンさんとは結構絡みがあったと思うのですが、お二人とはいかがでしたか?

キム・ヨングァン:キム・テフンさんはいつも気遣ってくれました。僕を受け入れてくれましたし、僕が見逃したポイントを教えてくれたりしました。そのおかげで僕の演技にも深みが出て、いろいろな色が出せたと思います。チェ・ムソンさんはカリスマ性がありますよね。おかげで演技をするに当たって、緊張感を保つことができました。でも個人的な話はあまりできませんでした。ムソンさんはそれが習慣なのか、1カットを撮り終えると寝てしまうからです。

――よく「悪役を演じると、外食をしに行ったお店で悪く言われたりする」という話がありますが、いかがですか?

キム・ヨングァン:序盤にチャラチャラして憎たらしい男を演じたのですが、時間が経つにつれて内容とは関係なしに、食堂などでも「あの検事さんでしょ?」と言われたりして、うれしかったです。

――「番人!~もう一度、キミを守る~」ではアジトがありましたよね? キム・ヨングァンさんにも友だちとのアジトがありますか?

キム・ヨングァン:友だちとの間では、一緒にお金を出し合ってスタジオを借り、そこをアジトにしようという話は昔からよくしていますが、まだ話だけで実現はしていません。

――「番人!~もう一度、キミを守る~」にはチャン・ドハン以外にも魅力的な人物が登場しますよね。その中でキーさんはシワン役をやってみたいと言っていましたが、男女問わずやってみたい役はありますか?

キム・ヨングァン:僕もシワン役をやってみたいですね。視聴者に演技を見せるという点において一番強烈な印象を残せるからです。それからボミ役もやってみたいですね。監視カメラをずっとチェックしている役ですが、あの役も面白そうです。ギョンス役もいいかもしれないですね。でも、スジ役はアクションが多すぎるのでやりたいと思いませんね。

――番人に守ってほしい人はいますか?

キム・ヨングァン:守るべき人と言えば当然、まずは家族です。最近犬を飼い始めたのですが、かわいくて、何かとかまいたいし守ってあげたい気持ちになります。

――本作は“俳優キム・ヨングァン”にとってどんな作品ですか?

キム・ヨングァン:僕は今まで休みなく作品に出演し、一生懸命俳優として演じ続けながら、僕だけの何かを探してきたわけです。今回、本作に出演して、僕だけの何かを探し当てたというより、人生の波の中に、小さな点を付けてまた動きはじめているというような感覚です。僕の人生グラフの中に、点を1つ記せたような気がして、うれしく思います。

――最後に日本の視聴者の方たちにメッセージをお願いします。

キム・ヨングァン:日本の視聴者の皆さん、こんにちは。「番人!~もう一度、キミを守る~」でチャン・ドハン役を演じたキム・ヨングァンです。本作は楽しんでいただけましたか? この作品が皆さんの記憶に残るドラマになれたらうれしいです。僕もまたいい作品に出演したいと思います。「番人!~もう一度、キミを守る~」と僕を応援してくださり本当にありがとうございます。これからも応援してください。

「番人!~もう一度、キミを守る~」リリース情報
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各 14,400円(税抜) ※好評レンタル中
発売元:コンテンツセブン/デジタルアドベンチャー
販売元:TCエンタテインメント
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記者 : Kstyle編集部