「よくおごってくれる綺麗なお姉さん」チョン・ヘイン“僕は人におごってもらうタイプじゃないんです(笑)”

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「トッケビ~君がくれた愛しい日々~」のヒロインの初恋相手などで注目され、「よくおごってくれる綺麗なお姉さん」で、ソン・イェジン扮するヒロインの年下彼氏ジュニを演じ、大ブレイクしたチョン・ヘイン。笑顔が可愛いイケメンで、ここぞというときには頼もしいジュニは、“ヌナ(お姉さん)たちの理想の年下くん”と韓国で大評判を呼んだ。今回、公式初来日したヘイン自身も、ドラマから抜け出て来たかのような爽やかな好青年。初々しい中に謙虚で真面目な人柄がしのばれるインタビューをお届けする。

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チョン・ヘイン、恋したくなる年下イケメン…撮影メイキング映像を特別公開!未公開写真も大公開

――韓国での「よくおごってくれる綺麗なお姉さん」の大ヒット、おめでとうございます。今日は初来日のヘインさんに、たくさん質問があるので、よろしくお願いいたします。

チョン・ヘイン:ありがとうございます。では、僕も頑張ってテンポよく答えるようにしますね(笑)

――本作では、ドラマが評判になるにつれ、劇中のヘインさんとイェジンさんのやりとりがあまりにリアルだったので、「2人は本当に付き合っているのではないか?」と言われたそうですね。

チョン・ヘイン:(照れ笑いしながら)そんなふうに見ていただいて、本当にありがたいです。そう感じていただけたということは、視聴者の皆さんが、それほどこのドラマに夢中になってくれたということなので、嬉しく受け止めています。

――リアルに見せるために特に意識したことはありましたか?

チョン・ヘイン:僕はとにかく、事前に台本をよく読み込みました。そして撮影中は、どの瞬間も真心を込めて演じるように心掛けました。

――撮影現場でディスカッションすることはありましたか?

チョン・ヘイン:はい、たくさんしました。共演者がみんな積極的に話し合って、いいアイデアが出たらその場で監督さんが採用してくれるという感じでした。中でもイェジンお姉さんはいろんな引き出しを持っている方で、アイデアバンクと呼びたいくらいでした(笑)。些細な部分まで丹念にすくいとって、もっといいシーンを作り出すことに貢献されていました。

――例えばどんなシーンで?

チョン・ヘイン: 2人がまだ付き合う前、地下車道を歩くシーン。スーツを着た僕がジナに傘を渡しながら「捨てないで」と言います。そこは本当に重要なシーンだったんですが、イェジンお姉さんのアイデアが加わったおかげでさらにステキな場面に仕上がりました。あと、飛行機キスもイェジンお姉さんのアイデアでした。

――チョン・ヘインさん自身がアイデアを出されたシーンは?

チョン・ヘイン:いくつかありました。いま思い出せるのは、ジナの住むマンションに2人一緒に帰って来たジュニが「帰らなきゃダメなの?」と言って、ジナにボタンロックを押させないように、玄関の前に立つシーンです。あのときは本当に自分がそうしたかったので、体が勝手に動きました。そのあと2人は映画を見に行くことになるんです。


「おごってもらうより、おごることの方が多い(笑)美味しいものをご馳走するのが好き」

――ソン・イェジンさんはどんな方ですか?

チョン・ヘイン:お会いする前は、近寄りがたい大先輩というイメージでした。僕よりはるかにキャリアも長いし、ロマンチックなラブストーリーの経験も豊富ですし。いろんな意味で僕にとっては、ハードルが高い大先輩のように感じていました。でも実際にお話ししてみたら、とても正直な方でした。サバサバしていてまったく飾り気がないんです。それで僕も楽な気持ちになることができました。共演していくうちに、とても聡明な方だということもわかりました。

――ドラマの撮影中にバレンタインデーがあって、サプライスでプレゼントをされたとか。

チョン・ヘイン:よくご存じですね(笑)。撮影の前に福岡に旅行したので、福岡で買ったチョコレートと傘をプレゼントしました。イェジンお姉さんに何か意味のあるプレゼントをしたいな、何がいいだろう、と考えたとき、劇中で大事なアイテムとして使われていた傘がいいんじゃないか、と閃いたんです。そんなとき日本に来て、雨に濡れるとピンクの桜の模様が浮き出る傘を見つけたのでそれを買いました。とても素敵な傘でした。

――「よくおごってくれる綺麗なお姉さん」はとても印象的なタイトルですが、ヘインさんがどなたかにおごってもらったエピソードがあれば教えてください。

チョン・ヘイン:う~ん、僕は人におごってもらうタイプじゃないんです(笑)。おごることが多いですね。自分が美味しいと思ったものを人にご馳走するのが好きなんです。

――最近はどなたかにご馳走しましたか?

チョン・ヘイン:(嬉しそうに)先日、父と2人きりでごはんを食べに行きました。牛肉の焼肉レストランでした。いつもだったら父がすべて会計をしてくれるのですが、そのとき初めて「僕がご馳走してもいいですか?」と聞きました。父は「わかったよ。息子がおごってくれるごはんも食べてみようか」と言ってくれました。とても気分がよかったです。両親に美味しいものをご馳走できることが、こんなに幸せだということを初めて知りました。

――ご両親にとって自慢の息子さんですね。

チョン・ヘイン:はい、両親が健康でいてくれる間に、そうなりたいと思っています。そのためにももっと努力したいです。両親は僕が俳優になったことをとても誇らしく思ってくれていて、ドラマもよく見てくれます。僕の一番のファンであり、視聴者ですね。でも小言もたくさん言われます。ここはよかった、でもあそこはもうひとつだった、というように(笑)

――チョン・ヘインさんが俳優を目指すようになったきっかけは?

チョン・ヘイン:僕は何か時別なドラマや映画を見て、俳優を目指すようになったわけではないんです。俳優になったことは自分の運命だと思っています。若い頃は演技にまったく関心がなくて、中学でも高校でも本当に平凡な学生でした。高校の終わりに、大学の進路を演劇関係に決めたことで環境が変わり、周囲に演技をする人たちがたくさんいるようになりました。ドラマや映画を本格的に見始めたのはそれからです。それから俳優になる夢を固めていきました。


同じ事務所のFTISLAND やCNBLUE「本物の歌手だなと思う」

――過去に「百年の花嫁」「三銃士」に出演し、イ・ホンギさんやジョン・ヨンファさんとも共演されていますが、FNC所属ということでFTISLAND やCNBLUEのメンバーとの交流はありますか?

チョン・ヘイン:あります。僕自身、よくコンサートを見に行きますし、メンバーと一緒にそれぞれの公演を見に行くこともあります。携帯でメッセージのやりとりもしています。皆にもらうメッセージは、大きな力になっています。何かつらいことがあったときも、1人で抱え込んだり、悩んだりしないでね、何でも言ってね、と言ってくれるんです。僕にとって2つのグループは本当に大きな心の支えですね。それぞれのカラーはまったく違いますが、ライブを見て思うのは、「本物の歌手だな」ということです。ジョンヒョンもミニョクもジョンシンも、ホンギも、みんな僕より若い弟分です。年齢的にはそうなんですが、とても大人っぽく感じます。僕よりもお兄さんみたいに感じることさえありますね。

――「あなたが眠っている間に」で共演されたイ・ジョンソクさんと仲良しで、一緒に日本に旅行したことが話題になっていましたが、日本はよく行かれるのでしょうか?

チョン・ヘイン:ハハハ、日本には2回も来たんですよ! イ・ジョンソクさんだけじゃなく、シン・ジェハさんも一緒に札幌に行きました。最高でした。ジョンソクさんとは福岡にも行きました。本当に幸せだったので、機会があったらジョンソクさんと、今度は東京に来てみたいです。

――ぜひ来てください!

チョン・ヘイン:はい!(笑)


「黙々と、落ち着いて、自分の道をただひたすら歩いていきたい」

――チョン・ヘインさんを見ていると、まさにいま、注目のライジングスターの勢いを感じます。ご自分でも「オレ、いま来てるな!」と思われますか?

チョン・ヘイン:ハハハ、僕はまったくそんなふうに思っていません。そういうものが、自分にとってどれだけ毒になるかということを、僕自身がよくわかっているからです。そんなふうに思った瞬間、自分が崩れてしまうような気がするんです。だからこれまでと同じように、黙々と、落ち着いて、自分の道をただひたすら歩んでいくべきだと思っています。

――その先にある夢は?

チョン・ヘイン:最終地点がどこなのか、どういうものになりたいのか、ということは、まだわからないですね。それよりも、歩いていく過程の方が大事だと思っています。もしかしたら途中の駅で停車するかもしれませんし。

――今回の来日ではゆっくりできそうですか?

チョン・ヘイン:はい。今日までの公式のスケジュールを終えると、2日間お休みがあるんです。明日は美味しいものを食べて、ゆっくり休息しながら、ひとりの時間を過ごしたいです。

――韓国に戻ると忙しい日々になりそうでしょうか?

チョン・ヘイン:はい。戻ったらすぐに、韓国の記者さんとのインタビューの予定が入っています。僕も驚いたんですが、100以上の媒体から申し込みがあったと聞いています。

――100以上! それこそまさにライジングスターの証じゃないですか!

チョン・ヘイン:アハハハ、ありがとうございます。

――日本でもドラマが放送されたら、一気に人気が出ると思います。

チョン・ヘイン:ありがとうございます。皆さんにドラマを楽しんで見ていただければ嬉しいです。

――日本でファンミーティングをするご予定は?

チョン・ヘイン:いまのところ、台湾、タイ、ベトナム、香港、韓国でのファンミーティングが決まっていますが、まだ日本での開催の予定はないですね。でも近いうちに皆さんにお会いできると思いますし、ご挨拶したいと思っています。

――今日は一日中、分刻みのスケジュールで取材がありましたが、大変ではなかったですか?

チョン・ヘイン:そうですね。でも、僕はいまこの瞬間も幸せなんです。心から感謝して幸せに思っています。

――今日はありがとうございました。これからも頑張ってください。

チョン・ヘイン:はい、ありがとうございます。(両手を握って小さくガッツポーズをしながらニコッと笑って)ファイティン!

ライター:望月美寿 / 撮影:朝岡英輔

■放送情報
「よくおごってくれる綺麗なお姉さん」
CS放送局・衛星劇場にて、7月26日(木)より日本初放送!
毎週(木) 午後11:00~深夜1:45 (2話連続放送)

出演:ソン・イェジン、チョン・ヘイン、チャン・ソヨン、オ・リュン、ウィ・ハジュン演出:アン・パンソク(「密会」「風の便りに聞きましたけど!?」)
脚本:キム・ウン
2018年/韓国JTBC/全16話

記者 : Kstyle編集部