「大君」チュ・サンウク“誰かに勝ちたいという気持ちや嫉妬は自分にとってマイナスになると感じます”
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おめでたい事はまだある。チュ・サンウクが主人公を務めたTV朝鮮の週末ドラマ「大君-愛を描く(以下大君)」が最近、自体最高視聴率である視聴率5.6%(ニールセン・コリア、全国有料放送家庭)で放送終了した。TV朝鮮で放送されたドラマの中で最も高い記録だ。チュ・サンウクは「奇跡のようなことが起こった。とても感謝している」と話した。「大君」をリードしたチュ・サンウク、ユン・シユン、チン・セヨンは最近、ソウル光化門(クァンファムン)駅の近くでフリーハグイベントを行い、これを祝った。
「視聴率の公約を守ったのは今回が初めてです。最近は地上波のドラマも良い視聴率を残すのが難しいのに、とても驚きました。私が『大君』を選んだ理由はイ・ガンというキャラクターが気に入ったからです。ガンが後に王になるという言葉に“やります”と言いました」と笑った。

「卑怯な言い訳のように聞こえるかもしれませんが、イ・ガンは幼い頃から両親の愛が弟にだけ向けられるのを見ながら嫉妬と怒りをためてきたと思いました。ジャヒョン(チン・セヨン)に対する愛もジャヒョンが弟の女だという怒りから始まったと思います。作品をスタートした時、監督と作家に“単純な悪役は避けたい”とお話ししたのですが、ある程度成功したと思います」
イ・ガンの最後は悲惨だ。手下のオ・ウルン(キム・ボムジン)に自身を切ってほしいと頼み、結局彼の刀で命を失う。イ・ガンを演じた後遺症が大きそうだが、チェ・サンウクは「僕は“カット”という言葉がかかればすぐに現実に戻る方です」と笑った。チュ・サンウクは撮影現場でもムードメーカーだった。冗談が好きな性格のためだ。

「いつの間にか撮影現場に行けば、自分が一番先輩になっていたんです。ああ、悲しいですね(笑)。最大限楽に撮影ができるようにと思いました。僕も昔は周りから感じられるプレッシャーをなくすことがとても必要だったんです。今回20代中盤のメンバーがたくさんいました。彼らを見ながら、“僕はどうしてあの年齢の時にもっと情熱を持っていなかったのか”と後悔しました。20代を何も考えずに過ごしたとも言えるでしょうか」
王になるために限りなく自分を証明しようとしたイ・ガンのように、チュ・サンウクも人々から認められたい欲求は強い。しかし彼が見せようとするのは作られた誰かではなく、ありのままのチュ・サンウクだ。彼は「僕はいつも正直でいようとしています。自分がどんな人間なのかを見せるためにこれまで走ってきました。これからもそうすると思います。チュ・サンウクについてもっと知ってくれたら感謝します」と話した。
「僕も人間なので、誰かに勝ちたいという気持ちや、嫉妬心のようなものは当然あると思います。でも年をとる程、そんな考えが自分にとってマイナスになるというのを感じます。他の人より成功したいと思う時期が過ぎて、心がだんだん楽になりました。そしてそんな今が私はもっと好きです」
記者 : イ・ウノ、翻訳 : 浅野わかな