「SUPER STAR K7」出身Martin Smith“目標はビルボードにランクイン、化粧品ブランドとのコラボもしたい”

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写真=Vエンターテインメント
ポップデュオ Martin Smith(ボーカル・ギター・ラップ:チョン・テウォン、メインボーカル:チョン・ヒョク)がニューアルバムをリリースした。最近デビュー後に初めて発売したEPアルバムが「SLATE」だ。企画から構成、曲の完成度まで、すべての面で非の打ち所がないこのアルバムは、Mnet「SUPER STAR K7」でTOP5に入ったMartin Smithの力量と成長ぶりを見せている。

Martin Smithのアルバム「SLATE」は一編の青春映画のような構成になっており、各収録曲は映画の一シーンのように表現されている。テーマは20歳の少年の初恋と別れだという。チョン・テウォンは「『聴く映画』というのがコンセプトのアルバムなので、アルバム名の候補にポン・ジュノ監督、スティーブン・スピルバーグ監督もありました」と話し「『カット』という声と共に映画の各シーンが始まるように、曲を再生したら、まるで一時停止を押しているかのように、初恋の頃の思い出がゆっくりと浮かび上がると思います」と話した。

チョン・テウォンは「20歳の頃は、寝もしないで彼女に会いに行ったりもしたし、思い切り自分の感情を表に出して恋愛をするじゃないですか。20歳だけのその純粋な感情がとても大切だと思い、アルバムにそのまま表現しようと努力しました」と説明した。

収録曲の一つの「狂ったな」はギタリストのチョン・ソンハがフィーチャリングをしたことで話題を集めた。これにチョン・ヒョクは「『SUPER STAR K7』に出演してから、チョン・ソンハさんからFacebook申請が来てとても驚きました。最初は偽物だと思いました。今では、同い年なので家にも遊びに行ったり、漢江(ハンガン)に行ってギターを弾きながら遊んだりもします」と明らかにした。

さらに「『狂ったな』の電子ギターの部分を、特別でもありながら、洗練された感じで表現できる人を探していたら、ソンハが思い浮かびました。曲を聴かせたら、ソンハがすぐに受諾してくれて、家でたったの一回でレコーディングが終わりました。外国のミュージシャンのサウンドを聴いているようでした」 と話した。

アルバムにはチョン・ソンハとYESEO、2人のアーティストだけがフィーチャリングで参加した。YESEOが参加した4番トラック「Need A Love」は全トラックの中で唯一、女性からの返事の内容が入った曲だ。チョン・ヒョクは「『Need A Love』は長い間作業した曲です。恋愛をしながら感じる混乱や、失敗した時に感じるたくさんの複合的な感情がアルバムで初めて現れるトラックです。内面を表現した曲であり、ファンソングでもあります」と説明した。

チョン・テウォンは「YESEOはシンガーソングライターたちの間で上手いと噂になっている人物です。もちろん僕も昔、一緒に公演をしながら感じました。だからアルバムに女性フィーチャリングとしてYESEOの声を是非入れたいと思い、曲を聴かせたらすごく良いと言ってくれたので、作業を一緒にすることになりました」とYESEOと一緒に作業することとなったきっかけも伝えた。

「狂ったな」のミュージックビデオは約8分2秒で、短編映画のようになっている。Zion.Tが属するアーティスト集団ホロコインのキム・ホビン映像監督が演出したこのミュージックビデオは、独立映画のように始まり、1968年に公開されたSF映画「2001年宇宙の旅」を連想させるようなシーンで終了することで、見る人の好奇心を刺激している。チョン・テウォンは、女性主人公の彼氏として、チョン・ヒョクは宇宙人として出演した。男性主人公に選ばれたのは俳優イ・ジュスンで、ミュージックビデオに出演したのは初めてだ。

チョン・ヒョクは「撮影をしながら、ジュスンさんが本当に魅力があると感じました。待機している時は慎ましくいるのに『カット! 』の声がかかると撮影に没頭していました。30年後にまた僕たちのミュージックビデオに出演してくれる約束をしました(笑)」と話し、笑いを誘った。

初EPアルバムを準備する間、チームワークがより深まったと話したMartin Smith。チョン・ヒョクより2歳年上のチョン・テウォンは、チームワークの秘訣としていたずらだと伝えた。彼は「ヒョクはたまに調子に乗るけど、フィードバックをする時は互いに綺麗な言い方をするほうです」と笑いながら話した。

これにチョン・ヒョクは「テウォンさんとは音楽だけでなく、性格面でも共通点があります。お酒があまり好きじゃない代わりに、ハンバーガーやゲームが好きで、感性的です。僕は弘大(ホンデ)に住んでいて、テウォンさんは安山(アンサン)に住んでいるのですが、もし家が近かったらゲームを一緒にしようと毎日テウォンさんを呼んでいたと思います(笑)。兄弟みたいです」と話し、親しさをアピールした。

またチョン・テウォンは「それぞれ別の趣味を持っているのも、チームワークや曲の作業の助けになると思っています。お互いの経験がインスピレーションになったりするんです。僕は電動キックボードに乗るのが趣味で、ヒョクはとても感性的で、何かに感情移入するのが好きなので、展示会に行ったり、映画やドラマの鑑賞をするなど視覚的なインスピレーションを充足する方です」と語った。

1年間、EPアルバム「SLATE」を準備しながら二人は「Martin Smithが上手く出来ること、Martin Smithだけが出来ること」について悩んだという。その結果、聴く分には良くても歌うのが大変な曲が誕生したと話した。チョン・ヒョクは「『春、そして君』は息もできないくらい大変な曲です。また、ラップと歌を同時にしながらギターも弾かなければならない『送る』という曲については度を超えた水準です」と冗談を言ったりもした。

「僕たちは曲を作る時、いつも音源バージョン、ライブバージョン、アコースティックバージョンの3つのバージョンで作っています。ファンたちが僕たちの曲を音源で聞いた時と、公演で実際に聞いた時に違う雰囲気を持つようにです。またこれからはビルボードチャートへのランクインを目標に、英語に変えた時もおかしくないような曲に仕上げていきたいです」と話した。

ビルボードへのランクインはMartin SmithがEPアルバムを準備しながら決めた3つの大きな目標の内の一つだ。残りの2つはMartin Smithのアイデンティティーを知らせること、そして化粧品ブランドとコラボレーションして男性用ティントを発売することだという。チョン・ヒョクは「たった一つの曲だけでも、メッセージを伝達できなければいけないと思っています。『SLATE』では、20歳の恋についてのメッセージと僕たちの音楽のアイデンティティーを伝達することができるので、嬉しいです」と明らかにした。

チョン・テウォンは「初めて僕の英語名をつける時に、候補の中にMACがあったんです。僕たちが本当に“スーパースター”になれたら、化粧品ブランドやノートパソコンブランドともコラボレーション出来るんじゃないかと思いました。好きなブランドでもありますし(笑)。僕の夢は叶うまで終わらないです」とつけ加えた。

「今年はMartin Smithが新たにスタートする年です。英語の勉強を続けて、英語バージョンでも全世界の人々と交流したいです(笑)」

記者 : キム・スギョン、翻訳 : 浅野わかな