「ただ愛する仲」2PM ジュノ“メンバーがそれぞれのスタイルで応援してくれています”

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3月22日(木)からいよいよ日本初放送される2PM ジュノ主演の「ただ愛する仲」。前作「キム課長とソ理事~Bravo! Your Life~」で、その演技力が認められたジュノの待望の初主演ドラマとして話題を集めたラブストーリーだ。デパートの崩壊事故に遭い奇跡的に生き残った二人の男女が、お互いの心の傷を癒やしながら成長していく様子が繊細に描かれ、韓国視聴者から完成度の高い“感性ロマンス”という評価を受けた。

今回、日本初放送を記念して、主人公ガンドゥを演じた2PM ジュノにインタビュー! 塞ぎ込んだ青年ガンドゥの難しい役どころ、印象に残っているシーンや撮影エピソード、そして役者としての考えを語ってくれた。

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――衛星劇場にてドラマ「キム課長」に続き、「ただ愛する仲」も日本初放送されます。今作はジュノさんの初主演ドラマでもありますが、日本で放送される感想について教えてください。

ジュノ:「キム課長」に続き、「ただ愛する仲」も皆さんに観ていただけるのでとても嬉しいです。衛星劇場で放送してくれることについてとても感謝しています。

――「ただ愛する仲」はどんなドラマですか?

ジュノ:「ただ愛する仲」は大きな傷を負ったまま生きている人々の物語です。ある事故によってつながっていく人々の平凡な日常や、平凡でいられない人々の出会いと愛と別れが描かれたドラマです。

――初めて今作の台本を読まれた時の感想と、今作への出演を決めた一番大きな理由を教えてください。

ジュノ:最初に台本をもらったときに第4話まで書かれていたのですが、その場で一気に読んでしまいました。読みながら頭のなかで想像してすぐに映像が浮かんだんです。とても説得力があったし吸入力のある台本でした。徐々に染み込んでくるような感じを受けたんです。すごく良い作品だと思い出演を決めました。


「釜山で生活している間、会話を減らしたり、音楽も聴かないようにしました」

――ジュノさんが演じるイ・ガンドゥはどんな人物ですか?

ジュノ:心に傷を抱えながら生きている人物です。夢を失い裏通りで生きる若者で、明日のことを考えず一日一日を生きる若者です。ムンスという女性に出会い、徐々に変わっていきます。

――今作への出演にあたり、努力された点はありますか?

ジュノ:このキャラクターを作るために監督とも色々な話をしました。監督からは「無表情ではあるが色々な表情を見せてほしい」と言われました。まず、カンドゥというキャラクターは苦労していて疲れ切っている感じに見えるといいなとも言われたので、そんなイメージを生かそうとしました。

――役作りのために準備したことがあれば教えてください。

ジュノ:大きな傷を抱えた人物なのですが、僕自身が経験したことがない痛みなので、どうやってそれを表現すればいいのか悩みました。間違って表現してしまえば、同じ傷を抱えた人々にご迷惑をかけてしまうのではと心配もしました。だから自分ができるベストの方法で自分自身を閉じ込めようとしました。たとえば釜山で生活しているあいだも、部屋のカーテンを閉めて日光が入らないようにしたり、周囲の人との会話を減らしたり、音楽も聴かないようにしたり……、気分があまり良くない状態を自分自身で作っていました。ガンドゥが不安定な感じに見えるようにダイエットもして、そんなイメージを作り上げようと努力しました。

――ガンドゥは冷たいように見えても本当は温かい人物だと思いますが、ジュノさん自身と似ている点はありますか?

ジュノ:ガンドゥは優しいといえば優しいのですが、優しいというよりも真っ直ぐな人間です。だから自分が正しいと思うことには真っ直ぐに行動し、そうでなければ誰も彼の考えを変えられない。幼い頃からそんな真っ直ぐな性格だったんだけど、ある事故によって性格が暗くなっていき、夢を失い明日のことが考えられなくなる人物なんです。どんな面が自分と似ているのか……正直よく分からないです。どこか似ているところがあるのかを考えてみたのですが、やっぱり浮かばないですね。とにかくこのガンドゥというキャラクターになろうと努力しました。


2PMメンバーそれぞれの応援スタイル「ありがたい」

――深い感性ロマンスは初挑戦となるジュノさんですが、2PMメンバーからアドバイスをもらったりしましたか?

ジュノ:メンバー同士では、とりあえず「がんばれ」とお互いに言うだけで(笑)、アドバイスは特にしないですが、お互いに応援はしています。ありがたいことに各メンバーがそれぞれのスタイルで応援してくれています。コーヒーワゴンを送ったり、ウヨンはトックク(正月に食べる餅入りのスープ)のケータリングカーを送ってくれ、1月1日にスタッフの方々と一緒に食べました。そんな感じで応援してくれます。

――切なくもときめくような眼差しで、韓国の視聴者の胸をジ~ンとさせましたが、眼差し演技をするために努力した点はありますか?

ジュノ:一つ一つの動作のディテールを考えて、計算しながら演じてしまうと逆にそういう眼差しの表現が難しくなるように感じたんです。だからそれよりも最大限ガンドゥに自分自身を入れ込もうと努力しました。それが演技として自分にとっては助けになりました。ガンドゥとして演じる瞬間瞬間の動作や仕草が、自然に出るように努力しました。

――雨が降る工事現場でムンスと崩れそうな土砂を支えるシーンは大変でそうでした。

ジュノ:いつも楽しく撮影はしたのですが、やはり記憶に残っているのは苦労したシーンですね。その土砂を支えるシーンもそうですね。季節は秋で冬になる直前の寒い日だったのですが、そんな日に何時間も雨に打たれながら撮影しました。僕は雨ガッパを着ているけどムンス役のウォン・ジナさんはそうではなかったので……とにかく一緒に大変な思いをしたシーンです。


「思いっきり幸せになれ」というセリフが印象的

――ジュノさんが一番印象に残っているシーンはどこですか? また撮影のエピソードがあれば教えてください。

ジュノ:ムンスと初めて会ったシーンが記憶に残っています。階段で出会うシーンではなく、雨の中で僕が悪い人たちに殴られて倒れているシーン。この日は風がすごく強い日でとても寒かったですね。釜山は風が強いんです。冬に海の近くでの撮影が多かったので、とにかく風が強い日が多くて……。とても重要で深刻なセリフを言うシーンで涙を流しているのに、強風にあおられて前髪が吹き飛ばされてしまって爆笑の状況になってしまったり……とにかく楽しく笑いながら撮影しましたよ。

――ジュノさんが一番好きなシーンはどこですか?

ジュノ:確か第6話だったと思いますが、ムンスと灯台で初めてキスするシーンがありました。翌朝に目が覚めるとガンドゥが一晩中、自分の肩を貸してあげているのですが、ガンドゥの純粋さが感じられるシーンです。それに、ちょうどそのときに朝日が昇ってくるのですが、ものすごく綺麗でした。実はガンドゥが「行こう」と言って手を差し出したときにムンスがその手を握るんですが、その瞬間に太陽が昇ってきて、ちょうどそれがカメラに収まったんです。カメラ監督さんだけでなく、スタッフの皆さんがものすごい絶妙なタイミングだったと驚かれました。とても綺麗なシーンなので、僕自身も気に入っています。

――このドラマは深いセリフがとても印象的でした。ジュノさんが一番好きなセリフは何ですか?

ジュノ:いろんなセリフがありますが、その中でもナ・ムニさん演じるお婆さんのセリフが印象に残っています。「思いっきり幸せになれ」というセリフがあります。平凡な生活も送ることができない人々、過去にとらわれてしまい未来を見ることができず、現在を生きることだけでも忙しい、そんな人々が聞いて幸せになってほしいセリフでした。幸せというものは、自分が前に歩くことで向こうからやって来るものではないかもしれませんが、とはいえ何もかもをそのまましておいても見つけられないのが幸せだと思うんです。彼らにとって一番必要なのは、ただ平凡な生き方、平凡な愛、本当に些細な幸福なんです。だからそのセリフが胸に迫ってきました。


ジュノがこれまでに経験した「運命の出会い」とは…?

――ドラマの中で、2人は運命的な出会いをしていますが、ジュノさんのこれまでの「運命の出会い」はなんですか?

ジュノ:幼い頃に、ただなんとなくテレビをつけると……、誰だったかは正確には覚えていないですが誰かが踊りながら歌を歌っていたんです。その姿がすごく良かったんです。音楽番組ではなく、芸能人がたくさん出ていて楽しく歌ったり踊ったりする番組だったのですが、その姿を見ていて「自分もこれやってみたいな」と思ったんです。その瞬間にその番組を観たので、歌や踊りが好きになったのでは、歌手や芸能人になろうと思ったのでは、と考えています。

――それは何歳の頃ですか?

ジュノ:中学生だったと思います。その番組を観て感銘を受けて、僕もこれをやってみたいと考えた気がします。

――これまで映画やドラマで幅広い役をこなしてきていますが、今後挑戦してみたい役はありますか?

ジュノ:これまでの作品では基本的にやったことのないキャラクターを演じるようにしてきました。今後もやったことのないジャンルやキャラクターがあれば、それをやってみたいです。必ずしもそうでなくとも、僕が読んでみてこれからはぜひやってみたいという作品であれば、挑戦したいと思います。

――忙しい日々を送っていると思いますが、自身のストレス解消法、リラックス方法はありますか?

ジュノ:以前はストレスが溜まるとたくさん食べたりしていましたが……今作は役のために食べることができなかったので大変でした(笑)。だからサンドバッグを買いました。釜山の宿舎の部屋の真ん中にサンドバッグを置いたのですが、狭い部屋がもっと狭くなってしまいました。それでさらにストレスが溜まってしまったので、がんばって殴りました(笑)。運動もたくさんしてストレスを解消しました。3分間ずっと殴り続けて、1分間休んで、の繰り返しを5ラウンドやりました。


俳優として活動をしながら“なにが幸せなのか”と考える度に…

――日本にはツアーやファンミーティングなどでも来日されていますが、日本で最近やってみたことや食べてみたものはありますか?

ジュノ:最近食べたもので……カルビ丼を食べたのですがすごく美味しかったです。また食べてみたいです。大阪に行く日に、福岡で食べました。

――今作はジュノさんにとってどんな作品になりましたか?

ジュノ:僕にとって「ただ愛する仲」は“幸せとはなにか?”について、もう一度考えることになった作品です。僕がこれまで歌手として、俳優として活動をしながらも、“なにが幸せなのか”ということを考える機会があったのですが、その度に“小さな幸せがとても重要だ”と考えてきました。そして今回この作品を撮影しながら、再びそのことを悟った気がします。

――これからドラマを観る方々へ「ただ愛する仲」の視聴ポイントを教えてください。

ジュノ:まずはガンドゥとムンスの境遇をしっかり見てほしいのですが、これは単純にこの2人の物語ではなく、ある事故に巻き込まれたすべての人々の物語なので、彼らがどんな気持ちなのかを見てほしいです。それにご覧いただく皆さんも、主人公の2人が見つけようとする幸せとはどんなものなのか、一緒にその意味を探しながら見てほしいです。

――最後にドラマを楽しみにしているファンの皆さんに一言お願いします。

ジュノ:「ただ愛する仲」が3月から日本で放送されます。本当にがんばって撮影しましたし、撮影はとても楽しかったです。主人公のガンドゥをうまく演じられるように最大限がんばったので、その努力を皆さんに見てほしいですし、ガンドゥとムンス、そしてすべての人物の愛を見守ってください。どんな幸せを見つけるのかご期待ください。

撮影:Kyungpyo Kim(STUDIO DAUN)

■放送情報
「ただ愛する仲」
CS放送局「衛星劇場」にて、3月22日(木)より日本初放送!
毎週(木)午後11:00~深夜1:30(2話連続放送)

2017年/韓国JTBC/全16話
演出:キム・ジンウォン
脚本:ユ・ボラ
出演:ジュノ(2PM)、ウォン・ジナ、イ・ギウ、カン・ハンナ

【ストーリー】
サッカー選手を夢見てきたガンドゥは、突然の事故で父を失い、怪我した足によって夢も消えてしまった。頼りになるコネも、学力も、特別な技能もないガンドゥは自然に路地裏で生活することになり、ただ耐える人生を生きて行く。しかし自分とは違い、痛みを隠したまま日常を懸命に生きるムンスに出会い、ガンドゥは少しずつ変わっていく。

詳細:http://www.eigeki.com/special/tadaaisuru

記者 : Kstyle編集部