「ロボットじゃない」ユ・スンホ“撮影中、チェ・スビンに実際に愛する感情を感じた”

TVREPORT |

写真=ユ・スンホ, MBC
誰かにとっては楽に見えるかもしれないが、簡単な人生はない。「望ましい変化」「イケメン」という良いレッテルが付く俳優ユ・スンホにも。ユ・スンホはまだ実験中だ。子役から成人に、自身に合った服を着るまで多くの試行錯誤を経験した。ただで得たものではない。悩みながら明かした夜があった。

MBCドラマ「ロボットじゃない」の撮影を終えたユ・スンホは、緊張が解けたからか、インフルエンザにかかった。「君主」の時とは違い、確かにコンディションがよくなかった。ウィルスと戦う彼の鼻は赤くなっていた。小さい顔を覆っているマスクがとりわけ大きく感じられた。よくないコンディションでも正直、淡白で愉快な態度は変わらなかった。記者が先に「フィルタリング(一定の基準で評価判別し、選択的に排除する機能のこと)します」と言うほど彼の話はいつも純粋だ。

「『ロボットじゃない』の視聴率が低かったじゃないですか。2~3%台は僕も初めてなので、この数字を見た時、スタッフと目を合わせることができませんでした。本当に、合わせることができなかったんです。その視聴率が100%僕の責任ではないけど、責任がないとも言えませんから。でもこのドラマがとてもよかったのは、そのような事情でも笑えたことでした。視聴率によって現場の雰囲気が変わるとは思いません。最後まで笑顔で作ってみようという意味で、さらに笑いました。だからとりわけ愛着が持てる作品です。家でもう一回最初から見たいです」

「君主」の後、しばらく休みたかったという彼は「ロボットじゃない」のシナリオを読んで心を奪われた。しばらく休みたいという言葉を撤回するほど。何より初めてチャレンジしたラブコメドラマなので、より意義深い。こんなにキスシーンが多い作品も初めてだ。

「初めてのキスシーンはチューくらいのレベルでした。そのレベルでずっと撮っていたら、二番目のキスシーンで視聴者たちが反発しました。下手すぎるって。監督にどうやって演じるか悩んできなさいと言われましたが、スビンに聞いたら知らないと言うし、たくさん悩みました。反応が良かったテーブルのキスシーンは僕のアイデアでした。思ったより多くの関心を受けました。ファンサービスのようなシーンだったと思います」

「ロボットじゃない」のシナリオに惹かれたのは、主人公ミンギュが自身に似ているからだ。対人関係が大変で人間アレルギーにまでかかった主人公から自身の一部を垣間見た。自ら入隊して助教まで務めた彼の口から出た、意外な説明だった。

「実際人に心をオープンすることが苦手なタイプですが、『ロボットじゃない』の撮影現場ではチェ・スビンに愛嬌も振舞い、愚痴も言いました。僕も驚くほど。『これが愛する人に感じる感情なのか?』と思いました」

恋愛の演技をすると、相手に集中することになる。「(チェ・スビンに)実際に愛する感情を感じたこともありました。そのような感じがたくさんしました。でも終わったら全部なくなりました。演技をする時に一瞬感じただけです。何もありませんでした(笑)」

年上女優との共演が多かった彼は、最近相次いでキム・ソヒョンからチェ・スビンまで主に自分より年下の女優と共演した。一番よかったのは「お兄さん」と呼ばれたことだったと言う。

「聞くのは良かったのですが、お兄さんだと思っているのかは知りません。年下の相手役との共演のメリットは、楽に話せることです。でも年齢は重要じゃないです。ただある俳優として演技をするだけで、相手の年齢によって変わることはありません」

ユ・スンホにも大変な時代があった。子役から大人に生まれ変わろうとした時期だった。無理やり大人しいふりをするのが大変だったと言う。振り返ってみれば無意味なことだったと。

「そんな必要がないのに、繰り返し大人しいふりをしました。そうする必要がなかったのに。ところがその時は、子役から大人に移った俳優のデータが多くなかったので、参考にする事例がありませんでした。不安になって似合わない服を着ようともしました。『欲望の花火』の時にたくさん言われました。これからは自分に合った服だけを着ます」

今、同じ過程を経ている後輩にしてあげたいアドバイスはあるだろうか。

「今そのような過程にいる方々に一言申し上げると、もちろん僕が言える立場ではありませんが、無理やり何かをする必要がないということです。それは自信を持って言えます。合わない服を着る必要はありません」

ユ・スンホは公式通りにいかない俳優だ。子役俳優というキャリアで名門大学に進学するチャンスがあったが、拒否した。理由は簡単だ。勉強にあまり興味がなかったという。さすがクールで正直な彼だ。

「大した理由があるのではなくて、単純です。勉強があまり好きじゃありません。ハハハ。でもキャンパスカップルを見ると羨ましかったです。芝生の上に座ってお弁当を食べたり。それでもまだ大学に進学するつもりは全然ありません。残念ながら実際に合コンもしたことはありません」

しっかりとした内面を持っている彼だが、傷つくことはある。悪質な書き込みを見る時だ。ユ・スンホと悪質な書き込みは何だかあまり合わない気がする。その分アンチが少ない方だが、俳優自身の目には見えるはずだ。

「書き込みを見てたくさん傷つきました。もちろん正しいことを言っている方々の書き込みを見ると、恥ずかしいし反省もしますが、考える必要のない、悪い意図を持っている書き込みは無視します。あえて考える必要がないと思います。ただ最近『ユ・スンホは軍隊で楽をした』という書き込みを見たけど、本当に腹が立ちました」

相次いでドラマに出演したユ・スンホは、しばらく休みながら次期作を検討する予定だ。友人たちと旅行をしたり、カーレーシングを楽しむ予定だ。スターになっても変わらない態度で接してくれる友人だ。子役時代から所属している事務所も移籍するつもりはないという。長い知人を信頼しているからだ。大手事務所でスター扱いされたくもない。子役から大人役まで経てきたユ・スンホの内面は、そうやって着実に、丈夫に築かれていった。

写真=ユ・スンホ, MBC

記者 : キム・ジヒョン