ドラマ「キングダム」スタッフの死因は人災?…映画産業労働組合が怒りの声明発表

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写真=TVレポート DB
ドラマ「キングダム」のスタッフ死亡事故に映画産業労働組合が「人災」だと明かした。

全国映画産業労働組合は16日、声明書を出して「『キングダム』スタッフの死亡は、勤労基準法第59条長時間労働がもたらした予告された人災だった。しかし『キングダム』の制作社は故人が死亡2日前に撮影に参加しなかったことを理由に過労死を否定している」と立場を伝えた。

「キングダム」スタッフの死亡は16日に世間に知られた。

TVレポートの取材結果、「キングダム」の美術スタッフのコさん(1985年生まれ)は、12日龍仁(ヨンイン)で撮影を終え、ソウルに帰宅していた途中、めまいを感じて倒れ、急いで病院に搬送された。コさんは脳動脈瘤が2センチほど破裂して脳死判定を受けて建大病院に入院したが、死亡した。コさんの死亡で予定されていた撮影スケジュールは全てキャンセルされた。

これに関して「キングダム」の制作社AStoryの代表はTVレポートの電話取材で「死亡前の2日間、撮影スケジュールがなくて休ませた。なのに過労死だというのか。過労死は事実無根だ」と伝えた。

続いて「標準契約書も作成し、スタッフ保険もみんな加入した状況だ」と繰り返して強調しながら「ドラマではなく、映画のようなスケジュールで、余裕を持って撮影を進めた」と強調した。

しかし正確には「標準契約書」ではなく、1日15時間以上撮影しない「標準に準する契約書」だった。

これに対して全国映画産業労働組合は「単純に前日撮影がなかったから十分休んだはずだという『キングダム』制作社の主張は無知によるものか、あるいは無知を装った嘘だ」とし、「美術チームの場合、撮影がない日でも撮影準備などの業務で寝る時間も割いて仕事をしている。準備や片付けにかかる時間も労働時間であるものの、きちんとした確認さえしていない」と遺憾を示した。

先立ってtvNドラマ「花遊記」撮影現場の照明を設置するスタッフが高さ3m以上の高さから墜落して重傷を負う事故が発生し、ドラマ制作現場の改善と強度の高いスケジュールに対する懸念の声が高くなっている状況であった。

映画産業労働組合は「2016年OECDの発表によると、韓国の一般労働者の月平均労働時間は172時間だ。放送界の労働者は月平均の2.9倍に近い労働を集約的にしている」とし、「数年間放置された映画および放送制作現場の長時間労働による人災事故をなくし、健康な労働環境のために勤労基準法第59条を廃棄しなければならない」と訴えた。

「キングダム」は朝鮮の王世子が疑問の逆病を調査する過程で国全体を脅かす残酷な真実を明かすストーリーを描いたドラマだ。「トンネル」のキム・ソンフン監督が演出を、「サイン」のキム・ウニ脚本家が脚本を執筆した。Netflixを通じて公開され、チュ・ジフン、リュ・スンリョン、ペ・ドゥナなどが出演した。

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記者 : キム・スジョン