相次ぐ放送事故の原因は?「応答せよ1994」から「花遊記」まで、韓国ドラマの問題点が浮き彫りに

OSEN |

写真=「パンチ」「シークレット・ガーデン」「応答せよ1994」「花遊記」ホームページ
韓国ドラマの生放送同然の撮影システムがまたも放送事故につながり、その深刻性が改めて浮上している。

先日(24日)韓国で放送されたtvN「花遊記」第2話は、CG作業の遅延により放送に支障が出た。ワイヤーやグリーンマットがまだ完璧に処理されていない画面がそのまま流れ、中間広告も予定時刻を遥かに超えて放送されるなど、大きな放送事故を起こした。

結局「花遊記」は急いで放送を終了し、その後「弁明の余地なしに、頭を下げて謝罪申し上げる」と公式コメントした。tvNは昨日(25日)午後6時、中間広告なしに第2話を再放送した。

韓国ドラマ市場にのみ存在する生放送制作システムは、世界的に例を見ないほど特殊だ。ミニシリーズの場合、本放送開始前に序盤の1~4話を撮影した状態でスタートする。しかし中盤を過ぎると、その週に撮影してその週に放送する、いわゆる“生放送システム”に取り掛かる。

これは、リアルタイムで視聴者の反応を把握してドラマに反映し、一層高い視聴率と話題性を引き出そうとする狙いによるものだ。そこには、キャスティングや編成などの理由もある。そのため急に台本が修正されたり、内部の対立によって制作陣が交替されたり、突然特定の俳優が降板する場合もある。

そのため作品の完成度よりは、なるべく早く撮って放送時間に合わせるのが優先だ。睡眠時間はとんでもないほど足りず、毎週綱渡りのような制作環境のため、放送事故は決まったパターンなのかもしれない。

2006年に韓国で放送されたMBC「オオカミ」は撮影中に、主人公のエリックとハン・ジミンが大きな交通事故に遭った。サインが合わなかったスタント車両と衝突し、大きな事故に繋がった。生放送ドラマだったため撮っておいたものもなく、主演俳優も怪我をしたため、第4話で早期終了した。

大きなシンドロームを巻き起こしたSBS「シークレット・ガーデン」も最終話で、消去できなかったスタッフの音声が登場し、SBS「サイン」でも画面調整用のカラーバーが登場し、エンディングの一部シーンでは音が消えた。SBS「パンチ」も画面が急に停止する事故が発生した。

これとともに、2013年に韓国で放送されたtvN「応答せよ1994」も、第18話の編集が遅延し、テープの入稿が予定の放送時刻より遅くなった。放送途中の10時10分から約12分間、放送が遅延した。

普段からこまめで完璧な演出で評判のチャン・ハンジュン監督も「サイン」を作った後、殺人的な生放送システムの大変さに言及した。彼は講演を通じて「『サイン』最終話が放送された時、テープ1つを入れると、後ろの内容がなかった。その内容はその時撮影中だったから。全国各地で撮ったものがテレビ局に集まり、最初のテープが終わると、2番目のテープをすぐに入れる形だった。『サイン』最終話はそうやって、テープを12回入れ替えた。今の韓国(ドラマ)の現実だ」と話した。

現在韓国のドラマは事前制作の傾向が増え、撮影環境も少しずつ改善している。また、放送事故が起こると、これを指摘して問題点を修正しようという声も高まっている。しかし、11年前も今も一番根本的な問題である生放送システムは、あまり変わっていないようだ。

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記者 : ハ・スジョン