“デビュー”ABRY「ロールモデルはMAMAMOO先輩です」

10asia |

写真=withHC

“すべてが、すべてが準備された”と自信を持って歌謡界に挑戦状を突き付けたチームがある。シン・ガユン、キム・ソウン、イ・ソラ、キム・イェジの4人がボーカリストとして構成されたグループABRY(All Been ReadY)だ。

最近、デビュー曲「アヒルの夢」を発表したABRYに10asiaが出会った。ABRYの初のインタビューだ。4人は「まだデビューして実感が湧かない。ステージに立ってみればわかると思う」と話し、嬉しそうな顔を隠せなかった。少女のように笑っていても、音楽について話し始めると真剣な表情で正直な考えを話した。実力は勿論、多彩な魅力を兼備したチームだ。

――チーム名はどんな意味ですか?

ソウン:
“All Been ReadY”を縮めて“ABRY”とチーム名をつけました。すべてが準備されたという私たちの覚悟が込められています。

イェジ: ABRYを繰り返して早く話していれば“エブリ”となります(笑)。毎日 (Everyday)皆(Everyone)が一緒にしたいチームだという意味でもあります。

ガユン:また、スペリングが似ている“abri”は隠れ家という意味です。私たちの音楽が疲れた人々の隠れ家となってもらいたいですね。

――4人の共通点はありますか?

ソウン:
皆、実用音楽を専攻しました。なので、音楽の話になるとそれぞれ話により集中して、より楽しく会話をします。

ガユン:それぞれ願っている音楽を話す時はすぐに理解して、より深く話すことができます。お互いの音楽世界に共感し、よい音楽があれば共有したりもしますね。自作曲も互いに聞いて、フィードバックを交わしたりもします。

――互いに違う4人が出会って、チームワークを合わせるのは簡単ではないと思います。

イェジ:
ハーモニーを出すボーカルグループなので、4人の声がひとつの声のように聞こえるのが重要だけど、私たちは声のトーンも違うし、声量も皆違いました。呼吸をひとつに合わせていくことが簡単ではなかったです。

ソラ:一小節だけを一時間以上練習したこともありました。音程、音の長さ、仕上げなど、一小節を完璧に1つの声のように出すために沢山努力しました。

――タイトル曲「アヒルの夢」はどんな曲ですか?

ソラ:
作曲家Super Changddaiの曲です。「ガチョウの夢」をオマージュして本当に歌の上手いチームが出たらあげようと温めてきた曲だと言われてます。

ガユン:夢を持つ人々に希望というメッセージを伝えるバラードです。ハーモニーが目立つ曲で、後半部にいけばオーケストラ演奏も加味され、壮大さを感じることができます。内容も私たちのストーリーです。「アヒルの夢」ではなく「私たちの夢」みたいです(笑)。

ソウン:皆初めて曲を聞いた時泣きました。両親の話もありましたね。それぞれ大変だった時代が思い出されました。「私は信じてる」という歌詞が大きな感動を与えてくれました。夢見る者、皆のためのこの歌が人々を慰められたらいいですね。

――他のチームに比べて、より自信のある部分はありますか?

イェジ:
可愛いガールズグループに比べて、成熟した魅力があります。謙虚にすべてを学ばなければならない新人の姿勢は維持しながら、ステージの上でだけは努力した姿をお見せする自信があります。

ソラ:パフォーマンスです。デビュー曲がバラードなので、華やかパフォーマンスをお見せすることは出来ないけれど、これから十分に視線を虜にするだけの私たちのパフォーマンスをお見せする準備が出来ています。

――パフォーマンスと言ったらダンスも踊りますか? 通常ボーカルが強いチームはダンスを学ぶ時大変さを味わうと聞きました。

ガユン:
歌も上手く歌いたいけど、パフォーマンスもこなす歌手になりたくて、昔から少しずつダンスを学びました。メンバーと一緒になってからは日々実力がよくなってきてます。でも小さい頃テコンドーをしていたからか、節度あるとよく言われました(笑)。柔らかくなろうと沢山努力しました。ソラが沢山助けてくれました。

ソウン:他の所属事務所でアイドルを準備している時に初めてダンスを学びました。それ以前には「私はメインボーカルだから歌を頑張ろう」と思っていました。でも、いざダンスを踊ってみると面白かったです(笑)。ダンスを学ぶことに対しての拒否感は全くなかったですね。

――デビューした実感はありますか?

ガユン:
学生の時に青少年歌謡祭で賞をもらって、本格的に練習生として歌手を準備し始めてから5~6年が過ぎました。やりたい仕事だから感謝する気持ちで歌手を準備していたけど、いつデビューできるかわからなかったです。当てもなく繰り返される生活に疲れ、もどかしい時も多かったです。その度にステージに立った私たちの姿を想像して、耐えました。夢でさえ描いた瞬間を迎えることになってとても嬉しかったけど、これからがもっと重要だと思います。

イェジ:デビューの初ステージに上がるまで、私が歌手になったというのは実感できないと思います。長い間歌手を準備しながら、私と同じ位周りの人々が私のデビューを待って来ました。皆いつ頃私の歌を音楽サイトで聞くことができるのか聞いてきました。今はこの音源を足場にして出て行く計画です。

――両親も喜んだと思います。

ソウン:
私の母親の夢も歌手でした。でも当時は人々に反対されて、ショックを受けて夢を諦めたと言っていました。だから私が初めて歌手になろうと思った時、すごく反対されました。今は誰よりも応援してくれています。私の夢でもあるけれど、母親の夢でもあるので、もっと一生懸命歌手活動をしていきたいです。

ソラ:両親が学校の前で文具店を営んでいます。文具店で芸能人のブロマイドとかをたくさん売っていましたが、お母さんの願いは私が描かれたポスターを文具店にかけることです。早くABRYが成功して、お母さんの願いを叶えてあげたいですね。

イェジ:父は牧師です。だから私が音楽に初めて触れたのも教会でした。両親の牧会を手伝いながら、ピアノを弾いたり、賛美歌を歌いながら歌手の夢を育てました。私の両親も反対が酷かったけれど、今は応援してくれてます。ABRYとして活動する私の姿を見て、満足してもらえたらいいです。

――それぞれの得意な事はありますか?

ガユン:
私は音楽的感覚が優れている方です。曲の全体的な構成とか雰囲気をよく整えることが出来ます。カバー曲を準備していた時も私が先頭に立って、ディレクターの役割を担当して曲の雰囲気や構成などを作っていきました。

ソラ:チームのムードメーカーだと思います。自作曲も書いてます。NAVERミュージシャンリーグに地道に私の自作曲を上げているけど、初めて書いた自作曲「私の一日に君がいたなら」がミュージシャンリーグにランクインしたりもしました。

ソウン:学校の代表で市の陸上大会に出場して、400メートルで2位、800メートルで3位を取る程運動神経が優れています。手も器用なのでネイルアート、料理、ヘアスタイリング、メイクアップも得意です。所属事務所の年末評価を控えている時には、私がメンバーのスタイリストの役割もしていました。

イェジ:ゲームが得意です。そこら辺の人は私に勝てないですよ(笑)。SUDDEN ATTACKでスナイパーとして2スターまで上がりました。

――ロールモデルは誰ですか?

ガユン:
Fifth Harmonyです。“アメリカンアイドル”出身の5人組グループですが、歌は勿論パフォーマンスも素晴らしいです。

イェジ:毎回情熱的でエネルギッシュなステージを見せてくれるMAMAMOO先輩です。

ソウン:私は感覚的な歌詞やメロディーが好きだけど、特にイ・ソラ先輩が好きです。アルバムが発売される度に、その特有の感性がより濃くなっていくのを感じます。私もそんな風に長い間アルバムを出し続けたいです。

――一日でも早く成し遂げたい目標とは?

ガユン:
まずいろいろな経験を積むことです。音楽に関連した様々な分野に直接ぶち当たりながら、学んでみたいです。

ソラ:最大限早く叶えたい目標は音楽チャートの10位以内に入ることです。歌手なら誰でも夢見る音楽放送1位、コンサートもやってみたいです。

記者 : ユン・ジュンピル、翻訳 : 浅野わかな