ONF 「ファンのみなさんを、ONFだけの魅力が詰まった世界へ連れて行きたい」

Kstyle |

2017年8月2日にアルバム「ON/OFF」を発表し、韓国でデビューを果たした7人組ボーイズグループONF(オンエンオフ)。同日には、ファンやマスコミ関係者を集めたデビューショーケースも行い、華々しくアイドル生活のスタート切った。
デビュー前から“B1A4の弟グループ”として話題にのぼり、事前プロモーションがほぼなかったにも関わらず、公式Twitterは開設後1ヶ月でフォロワー2万人を突破。YouTubeのMV再生回数も増えつづけ、世界中から寄せられる注目度の高さがうかがえる。

Kstyleのインタビュー日は、デビュー後1ヶ月足らず、しかも日本メディアからの初取材とあり、メンバー7人はやや緊張気味。それでも、グループやメンバーの魅力、デビューを夢見ていた練習生時代の思い出、デビューしてからの気持ちの変化などを、初々しいキラキラとした表情でたくさん話してくれた。

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「一方通行ではないコミュニケーションが、ONFだけの魅力」

――初めまして! まず、ONFがどんなグループなのか。ONFにしかない特徴や魅力を教えてください。

ラウン:僕達ONF(オンエンオフ) は、韓国人6人、日本人1人で構成されたグループで、「ON」チームと「OFF」チームに分かれているのがポイントです。「ON」には、リーダーのヒョジン、E-TION(イーション)、MK(エムケイ)。「OFF」には、リーダーのJ-US(ジェイアス)、ワイアット、U(ユー)が属していて、僕、ラウンは、「N(&)」として、両チームを行ったり来たりします。

ヒョジン:ステージ上で、かっこよくパワフルなパフォーマンスを見せる「ON」の姿と、ステージ以外では友達のように親近感がある「OFF」の姿。そういう正反対の魅力を持ったグループです。メンバーそれぞれの声にも個性があり、性格的にも愛嬌があるメンバーがいれば、オーラがあふれるメンバーもいて、様々な表情をお見せできると思います。

MK:「ON」の魅力は、アイドルとしての躍動的かつ強烈なパフォーマンス。逆に「OFF」は、その「ON」の姿からクールダウンし、素の姿でファンのみなさんに歩み寄っていく親しみやすさ。一方通行ではなく、友達感覚でファンのみなさんとコミュニケーションをとる部分が、大きな魅力ではないかと思います。

――では、メンバーそれぞれの自己紹介をお願いします。

ヒョジン:感受性豊かな「ON」のリーダーであり、リードボーカルです。気がかりなことがあるとガマンできないタイプで、沈んだ雰囲気が苦手。もし自分のいる場所の雰囲気がそうだったら、何とかしなきゃ! と思う性格です。

J-US:(日本語で) 僕は「OFF」のリーダー、J-USです。ダンスとボーカルの担当です。そして……うーん、明るい性格です。話すことが多くあります。言葉が(笑) (ここから韓国語で) 楽しい時は楽しく、レッスンしないといけない時は集中する、そういう性格です。

MK:僕も明るい性格で、茶目っ気が多い方です。グループではボーカルとラップを担当していて、R&Bスタイルが好きです。

J-US:MKには特技があって、象の鳴きまねが上手ですよ。あ、ギターも弾けます。

E-TION:僕はボーカル担当で、活発な性格のムードメーカーです。

ラウン:ダンス担当で、グループではマンネ(一番年下) なので、愛嬌やかわいらしさも僕の係です。

U:僕も、ダンスとマンネを担当しています。整理整頓が得意で、何事もすっきり、きちんとするタイプです。

ワイアット:ONFの凛々しいラッパー、ワイアットです。ラップとダンスを担当しています。僕の性格は……(隣にいるヒョジンに) 何て言えばいいかな?

ヒョジン:寡黙で強く、感覚がすごく鋭いです。そして、(日本語で) 男らしい。

ワイアット:カムサハムニダ(笑)

――ほかの人から見た、各メンバーはどんな性格ですか?

E-TION:ラウンは若いのに丁寧に言葉を選んで話すし、おしゃべりが上手で、そういう面が大人っぽいですね。そうかと思えば、やはり年相応に愛嬌たっぷりなので、会う人会う人にすごくかわいがられています。僕から見てもかわいいですから(笑) 僕と5歳の年齢差があってもしっかりしているので、悩みがある時はいつもラウンに話をするんですよ。

ラウン:E-TIONさんを見ていると、僕にはないバラエティのセンスと言うのかな……おもしろいところが多いです。僕は何をするにもまじめな方ですが、E-TIONさんはその場の雰囲気を盛り上げたり、話すことにもユーモアがあったりするので、そういう部分が羨ましいです。

J-US:MKは、小さい子どもみたいにいたずらしたりふざけたり、活発ですね。

MK:J-USはかっこいいです。

J-US:それから?(笑)

MK:(笑) 男前。

ヒョジン:メンバーの中で一番ダンスがうまいのは、Uです! ワイアットは、やはりラップが最高。

ワイアット:ヒョジンさんは自分でも言っていたように、暗い雰囲気を明るくしようとするリーダーシップがあります。それから、歌の練習をするたびに細かく指摘してくれます。これはこうしなきゃああしなきゃと、ディテールまでチェックしてくれるんです。

U:ヒョジンさんは、グループの「救急車」のような存在ではないかと思います。メンバーが何かにぶつかり、困ったことがあると、すぐに手を貸してくれ、解決法を教えてくれるんです。

ヒョジン:(はにかみながら日本語で) ありがとう(笑)

――みなさん、練習生の期間が長いと聞きました。それぞれが歌手やアイドルを目指したきっかけ、実際にデビューした経緯を知りたいです。

ヒョジン:小さい頃から一人で歌を歌うのが好きでしたが、少し臆病で、人前ではそれを見せられない性格でした。中学生の時にパク・ヒョシンさんの曲を聴いて、自分もいつか実力派の歌手、多くの人に感動を与えられる歌手になりたいと思うようになり、高校1年の時からボーカルのレッスンを受け始め、そこに通いながらオーディションをたくさん受けたんです。でもなかなか決まらなくて……。高校3年になって大学進学の準備をしていたんですが、今の事務所(WMエンターテインメント) のオーディションを受けてみたら、幸運にも受かったんです。5年のレッスンを経て、今回デビューしました。

J-US:「何か1つくらいは、人より長けたものがあった方がいいんじゃないか」と思い、自分が何をやりたいかと考えた時に、真っ先に浮かんだのがダンスと歌だったんです。高校1年の時に、ボーカルよりもレッスン料の安いダンスから始めたんですが、ステージに立つSHINeeさんを見て、「かっこいい! 自分ももっと上手くなりたい」と思い、レッスンにより励むようになりました。その後、別の事務所に入ったんですが歌が下手で(苦笑) 地道にボーカルも練習し、高校3年の時に今の事務所に入って、練習生として5~6年頑張りました。

E-TION:中学1年の時に聴いた、BIGBANGさんの「LIES」に感銘を受け、歌手になりたいと思うようになりました。でも歌手になるのは簡単なことではないと両親から反対され、成人するまでは事務所に入れなかったんです。だから、大人になって自分でアルバイトをし、スクールに通いました。ラッキーなことにオーディションに合格して今の事務所に入り、デビューできることになりました。

ラウン:僕は小学5年生だったと思うんですが、父のすすめで家の近所のダンススクールに通うことになったんです。習ってみたら素質があったのか、オーディションに受かって、別の事務所なんですが、そこに入ることになりました。最終的には今の事務所からのデビューが決まり、メンバーのお兄さん達と今、がむしゃらに頑張っているところです。

MK:8歳の時に、初めてgodさんのミュージックビデオを見てから、一人でダンスをしたり歌を歌ったり、歌手になりたいと思うようになりました。ちょっと話がそれますが、昔ある番組に出た時、godのソン・ホヨンさんが審査員だったんですよ。すごく嬉しかったです。
僕が持っている声を生かしたいなと思い、初めはトロット(韓国の演歌と例えられる、音楽のジャンルのひとつ) 歌手を考えていました。でも、バラードというジャンルに触れ、やりたいジャンルがバラードに変わったんです。K.willさんの所属事務所に入り、バラードのレッスンを続けるうちに、自然な流れでアイドルを志すようになり、テレビのサバイバル番組に出演することになりました。その番組では残念ながら最後まで残れなかったんですが、偶然今の事務所に入ることになり、今日に至ります。

ワイアット:12歳の時だったと思います。テレビでRAIN(ピ) さんを見て、ダンスがお上手だしオーラもすごいし、とにかくかっこよくて、その時から歌手になりたいという夢ができました。その後外国で暮らすことになり、そこで独学でダンスを始め、韓国に帰国してから家の近所のダンススクールで本格的に学びました。オーディションなどを受けながら、縁があって現在の事務所に入ることになり、練習生生活が7年間続きましたが、今回デビューすることになりました。

U:日本で、EXILEのバックで踊ったことがあるんですが、大勢の人の前で踊ることが気持ちよくて。その時、主役としてたくさんの人の前に立ってみたいと、夢を見るようになりました。韓国でダンスとボーカルのスクールに通っていた時に帰宅途中スカウトされ、オーディションに合格して、JYPで1年ちょっとレッスンを受けていた時期もあります。その後、今の事務所に出会い、入ることになりました。

――メンバー同士、初めて会った時のことを覚えていますか?

ワイアット:僕は外国で生活をしながら、「自分を弱く見せたらだめだ。強く見せないと」と思うことが多かったので、Uが事務所に入ってきた時、なんとなくUの気持ちが理解できるような気がしたんです。外国から来て不慣れなことや、韓国語ができず困ることもあるだろうな……と考えていたのに、初めて会った時からものすごく韓国語が上手で(笑) 礼儀正しくていい子そうだな、かわいいなというイメージしかなかったです。ダンスも初めから上手かった! 僕もグループではダンス担当ですが、Uの前では緊張するし、Uのダンスを認めています。

ヒョジン:そうそう。事務所に入ると、一番初めに歌やダンスを披露する場があるんですよ。そこでUのダンスを見て、衝撃を受けました。タッタッタッタッと機敏な動きが本当にかっこよくて、あぁダンスのうまい子なんだなと。韓国語もめちゃくちゃ上手で、日本人とは思えないくらいでした。

U:ワイアットさんは、肩幅があってかっこいい低音ボイスが正直初めは怖かったです(笑) これから仲よくなれるかなぁと心配にもなりました。でも、初めに僕が腰を90度に曲げて大きな声であいさつしたら、「そんな風にしなくていいし、楽に接してくれればいいよ」と言ってくれたんです。僕が一人で家にいるとわざわざ来てくれたり、何かをごちそうしてくれたり。第一印象とは真逆でしたね。
ヒョジンさんは、初めて会った日から一緒にご飯を食べて、たくさん話もして。明るくて優しいイメージでした。今も、そのイメージ通りのお兄さんです。

ワイアット:ヒョジンさんとは約5年間一緒にレッスンを受けていたので、近くでずっと見てきました。初めは二人ともあまり話せず、ぎこちなかったんですが、Uも話していたようにヒョジンさんにはいい人そうなイメージがあったんです。ちょっといざこざが起きそうな時には間に割って入ってくれ、どうしたらうまく解決できるのか手助けしてくれました。今、リーダーになっているのも、そういう面があるからじゃないかなと思っています。

ヒョジン:オーディションを受けに行ったら、誰かが事務所から出てきたんですよ。僕よりずっと背が大きくて肩幅もある、男らしいその人がワイアットでした(笑) 自分より年上だと思ったので、年下だと聞いて驚きましたね。ワイアットが話した通り、最初はちょっと距離があったんですが、お互いを知っていきながら親しくなりました。

MK:J-USは初めて僕と会った時、(横にいるJ-USを上から下までなめるように見ながら) こういう感じ(笑)? 何て言えばいいんだろう……僕を検査しているような視線でした(笑)

J-US:MKがわりと遅いタイミングで事務所に入ってきたので、何かいろいろ確認したかったんでしょうか?(笑) 彼が出ていたサバイバル番組も見ていたし、もっとMKを知りたかったんだと思います。
MKと初めて会った時は、笑った顔が印象的で仲よくなれそうだと直感しました。歌もダンスも上手でハツラツとしていて、いい人っぽいなとは思っていたんですが、実際付き合ってみたら、やはりいい人でした。

E-TION:ラウンを初めて見たのは、事務所のオーディションを受けに行った時でした。遠くからニコニコ笑いながら近づいてくる人がいたんですよ。ほほえみのレベルではない(笑) 大きな笑顔だったので、「俺に笑ってる? 知ってる人か?」と思っていたら、あいさつをしてくれて、「緊張しないで、オーディション頑張ってください」と言ってくれたんです。その時も天使みたいだなぁと思いましたし、性格をよく知った今でも、その印象は変わっていません。とにかくラウンは、笑顔が最強です。

ラウン:僕はその時、しっかり笑いながらあいさつしたのに、E-TIONさんは笑ってくれなかったんですよ!(笑) 普通の人は笑顔であいさつされたら、同じように笑顔で返しますよね? それがこのE-TIONさんは、「はい、あぁ」ってそっけなくて! E-TIONさんも僕にびっくりしたかもしれないけど、僕も正直戸惑いました。「この先、仲よくやっていかなきゃいけないのに大丈夫か?」と、当時は思っていましたね。

E-TION:ラウンが嫌だったわけじゃなく、僕が初対面の人だと人見知りをしてしまうんですよ。だから、あの時もそんな対応になったんだと思います。

ラウン:そう、今ならそれがわかります。メンバーの中で誰よりも、第一印象からガラッと印象の変わった人ですから(笑)

――みんなで一緒に生活していると聞きましたが、メンバーの生活習慣で驚いた事はありますか?

E-TION:家の中では、僕とラウン、J-USとマネージャー、残りのヒョジン、MK、ワイアット、Uが同部屋で生活しています。僕達は二段ベッドの下を僕、上をラウンが使っているんですが、ある日寝ようと横になったら、上でラウンが何か話しているんですよ。いきなり「E-TIONさん」と僕を呼ぶので、「ふざけてないで寝よう」と返したんです。それでも呼んでくるので起きて見てみたら、ラウンは熟睡していて……。

ラウン:(小さい声で申し訳なさそうに) 寝言を言っちゃうんですよ。

E-TION:僕が「何?」と話しかけたら、「ん……俺……学校……」と(笑) もう一度ラウンの名前を呼んだら目を覚まして、僕を見て驚いているんです。僕と会話していた時は、完全に寝ていたってことですよね。そんなラウンの癖?(笑) に驚いたことがあります。

ラウン:Uと暮らしながらびっくりしたことはなかったかと今考えてみたんですが、Uが僕達韓国人メンバーに合わせてくれた部分が大きかったと思います。韓国と日本がいくら近いとは言っても、来てすぐは不便なこともあっただろうに、逆に僕達に合わせてくれたことがありがたかったです。あ、思いついた! Uは整理整頓がすっごく上手です。本当にきれい好きだし、何かを片づけたり整理したりすると、その差が明らかです。僕らとは違う何かがあるんだと思います(笑)

E-TION:ハングルを書かせても、僕達の中で一番上手ですよ。

ラウン:あ、そうそう! きっちりと正確に書きます。

J-US:Uは韓国で不便なことも多いのに、ほかの人にも気を配って、自分のことは自分でして。文化や習慣のために、Uがミスをしたということはなかったと思います。

U:日本にいる時は、夜にチキンやラーメンを食べたことがなかったし、夜食自体あまり食べる方ではありませんでした。メンバーと一緒に生活するようになって、チキンの出前を頼んだり、ラーメンを煮たりと、夜食を食べながら楽しい時間をたくさん過ごしてきました。韓国には日本とはまた違うおもしろさがあります。

MK:僕は周りの流れに任せて、自由に、あまり小さいことにこだわらず生きてきたんですが(笑)、ヒョジンさんは反対にすごく繊細なんですよ。家で、僕がトイレにある換気扇をつけずに使って、(日本語で) 叱られました(笑)

ヒョジン:実家で自分だけの部屋を使う時は、使った物は元の場所へちゃんと戻し、ゴミはその都度捨て、きれいに生活していたんですが、メンバーと一緒に暮らしている家では……これ、言ってもいいかな(笑) E-TIONが服を脱いだら脱ぎっぱなし、ゴミも片づけないんです。暮らし始めた当初はそれがひどかったので、僕が口うるさく言っていたら、その習慣を直してくれました。E-TIONと暮らして衝撃を受けた……と言ったらちょっと大げさですが(笑)、記憶に残っている出来事です。

ワイアット:出来事というよりも……性格や生活習慣の違いがあるだけ、一緒に生活するおもしろみがあります。お互いに違うなぁと発見したり、お互いに合わせようとしたり。それから、みんなで漢江に遊びに出かけたり、Uも話したように夜食を食べながらたくさん話をしたりするのも楽しいです。あ、これを話したらよさそうだ! 実は昨日も、チキンを食べたんですよ(笑) 食べながら、「明日のインタビューは何を話したらいいだろう」と、かなり話し込みました。

――目標とするアーティスト、憧れの先輩はいますか?

J-US:やっぱりB1A4さんです。同じ事務所に所属しながら長く見てきたじゃないですか。同じステージに立ったことがあるんですが、普段事務所で会う先輩ではなく、歌手としての姿がものすごくかっこよくて! それから僕達が練習生で大変だった時に、いろいろ面倒を見てくれたことにも感謝しています。事務所に入った頃から時間が経った今も、変わらず僕達を気にかけてくれるので、自分にも後輩ができたら、先輩のみなさんのようにしてあげたいなと思いました。

ワイアット:RAIN(ピ) さんが、僕のロールモデルです。RAIN(ピ) さんのおかげで夢ができたし、今も昔見ていた動画をよく見ているんですよ。「ワールドスター」という称号を与えられた韓国初のアーティストだという部分もあやかりたいです。グループなら、事務所の先輩であるB1A4さん。僕は練習生として7年間事務所にいたので、その間、先輩がデビューする過程を近くで見ていました。どれほど必死に打ち込んでいたかを知っているので、自分も今後どうすべきかの道しるべになりますし、学ぶべきところがたくさんあります。

MK:僕は、SECHSKIES(ジェクスキス) さんです。長い間活動されてきて、大変なこともあったと思うのですが、今も一緒にいることがすごいなと。

ヒョジン:僕はHighlightさんのように、実力もあって、さらにおもしろい一面もある。何より息の長いグループになりたいです。個人で活動されている方で言うと、僕が歌手を夢見るようになったきっかけの方、パク・ヒョシンさんが目標です。

U:ジャスティン・ビーバーです。音楽が好きということもありますが、世界中で公演しているので、いつかONFも世界的に活躍する、そんなグループになれたらいいなと思います。

E-TION:僕は音楽も好きですが、ファッションにもすごく興味があるので、カニエ・ウェストです。彼は音楽でも認められているし、アパレル業界においても有名なファッションアイコンなので。僕は自分でも少しデザイン画を描くんですが、この先ONFというグループがブランド化され、音楽の枠を超えてファッションにもしっくりくるようなグループになったらいいですね。

ラウン:僕は、コメディアンであり司会者のユ・ジェソクさんです。すでに国民的人気を得てトップに君臨しているのに、常に周囲の方達に礼儀正しく接していらっしゃる。そんな気持ちや姿勢を維持されていることがかっこいいなぁと思うので、ユ・ジェソクさんのような人になりたいです。

――では、皆さんの好きな音楽、普段よく聴くアーティストはいますか? また、日本の音楽やアーティストに興味はありますか?

MK:ジャンルだとR&B、最近はバンドの曲も好きです。好きなアーティストはかなりたくさんいるんですが、R&BならLloyd(ロイド)、Mike Posner(マイク・ポズナー)、バンドならColdplay(コールドプレイ)、日本のバンドのELLEGARDEN(エルレガーデン) も好きです。

J-US:MKは、ほんっとに音楽が好きなんです。

MK:曲の中に感情がはっきりと感じられる、日本の感性が好きです。あ、だから西野カナさんも好きなんですよ。日本語ができなかった時もずっと聴いていて、いつの間にか曲や歌詞まで覚えました。

J-US:僕は、JYJジュンスさんの曲です。いろんなジャンルを歌われていますが、特に感情のこもったバラードがいいですね。アメリカの歌手なら、Bruno Mars(ブルーノ・マーズ)。日本のアーティストだと、「瞳を閉じて」の……平井堅さん! 日本語の勉強をしながら聴いていました。韓国で「瞳を閉じて」がリメイクされたんですが、原曲が気になって探したら日本の方だとわかって。聴いたらすごくよかったので、僕も練習をしたことがあります。

E-TION:僕は日本の方だと、名前だけですが(笑) AKB48さんを知っています。

ヒョジン:SMAPさんとEXILEさんも!

ラウン:僕は、BIGBANGさんと事務所の先輩B1A4さんの曲をよく聴きます。日本のアーティストだと、三代目J Soul Brothersさん、赤西仁さん、嵐さん。もともと日本の音楽にも興味があったので、有名な方達ばかりですけど勉強しました。
 

「ゴールと思っていた地点で、また新たな“ゴール”を探せた」

――デビューした8月2日にショーケースを行いましたが、どんな気分でしたか? ご家族やお友達の反応も気になります。

ラウン:僕達が初めて多くの方達にあいさつをする日だったので、すごく緊張しました。でも、会場に来てくれたファンのみなさんを見たら、「この先何年経っても、今のこの嬉しい気持ちを忘れないでいよう」と、緊張とは違う感情も生まれました。

ヒョジン:ショーケースができたことが、まず嬉しかったですね。僕は周囲に比べ、ちょっと遅くレッスンを始めたんですが、1年、また1年と年数を重ねるごとに、「いつデビューするんだろう」と不安になっていたんです。その不安や心の中のモヤモヤが、あの日すべてどこかに飛んでいきました。5年間レッスンを受けながら学んだこと、気づいたことがたくさんあるので、それを生かしながら今後も頑張ろうと思いました。

ワイアット:僕らが「ゴール」と思っていた地点に達した日でしたし、また新たな「ゴール」を探せた日でもありました。ここから始まるんだという思いと、これからどんどん成長していくんだという思いでワクワクした、とにかく幸せな時間でした。

J-US:僕達は練習生期間が長く、つらいことも多かったし、うまくいかずにストレスを感じたこともありました。夢が叶い、長い下積みの時間を初めて披露する日だったので、あの日のステージは本当に特別な意味があったんです。
両親も「息子が夢を叶えた」と喜んでくれましたし、友達も「一生懸命やってきたんだから、うまくいくよ」と言ってくれました。僕は姉が二人いるんですが、僕の動画を見ながらいつも、「あんた、ここはもうちょっとこうしなさい!」とチェックしてくれます(笑)

MK:事務所内でも歌やダンスを評価される場はあるんですが、ショーケースはそういうものではなく、ファンのみなさんの前でパフォーマンスを見せることじゃないですか。だからとにかく幸せでした。僕の場合はサバイバル番組で最後まで残れなかった経緯もあり、メンバーとは違う感慨深さもありました。

E-TION:僕の母は、デビュー直前までは関心がなかったというか、「頑張りなさい」とクールな対応だったんです。デビューが決まった後もものすごく大きく反応したわけではないですが、いつの間にか携帯電話の呼び出し音が僕らの曲になり、僕らのスケジュールも全部チェックしているんですよ(笑)。僕は写真を撮る時、いつもウィンクをしているらしく、「いい加減、ウィンクはやめなさい」と、今ではアドバイスまでしてくれます(苦笑) それ以外にもいろいろ気遣ってくれることに感激しました。

U:日本から、母や祖父母達、家族みんなでショーケースを見に来てくれたんです。母は僕を歌手にするのが夢だったので、デビューは僕の夢でもあり、母の夢でもあったんですよ。韓国まで来て、夢を諦めずに頑張ってきたので、最後のあいさつではホロッときてしまいました。周りには「そろそろ諦めたら?」という人もいた中、「お前がやりたいことをやりなさい」と言ってくれた母の言葉を思い出しちゃって。母には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

――デビューしてから約1ヶ月、どのように過ごしてきましたか? 本格的に活動をスタートさせ、嬉しかったことや戸惑ったことはありませんでしたか?

U:ショーケースでは幸福感に満ちてましたが、これからの課題も多く、ちょっと不安にもなっていたんです。でも、ショーケースの後も音楽番組まで応援に来てくれたり、ファンミーティングでは近くで話をしたり、常にファンのみなさんが側でパワーをくれるので、ここまで頑張ってこられました。デビューしてから毎日が幸せです。

E-TION:番組中に自分を撮影しているカメラを把握し、そのカメラに視線を合わせるのが難しいと、練習生時代から先輩に聞いていたんです。だから番組出演時は緊張していたんですけど、いざステージに上がったらカメラに赤いランプが点灯するので、「あれ? それほど難しくないな」と思ったんです。でも次の瞬間、突然その赤いランプが消えてしまったんですよ。すぐ横にぶら下がって行ったり来たりするカメラの存在に気づいたんですが、少し慌ててしまいました。デビューして約1ヶ月が経った今でも完璧とは言えませんが、それでもだいぶ上手にカメラを見られるようになったと思います。

J-US:デビューしてからいろんな「初めて」を経験し、何かでミスをしたら、じゃあ次はこうしようああしようとチェックしながら、ONFが少しずつ成長していくためにたくさんのことを考えた1ヶ月でした。この先何年経っても、常に進化し続けるONFでいたいですね。今は何をしても「初めて」なので、毎日緊張の連続です。インタビューは今までもたくさん受けてきたんですが、日本のメディアは初めてなので何を話せばいいのかわからない……そんな感じです(笑)

ワイアット:ファンのみなさんからは、もったいないほどの愛情を注いでもらっている気がして、この状況が信じられないくらいです。でも、本当に幸せですし、さらに頑張って、進化した姿をお見せすることでお返しができたらと思っています。

――同じ事務所のB1A4、OH MY GIRLはどんな先輩ですか? 何かアドバイスをもらったことはありますか?

ラウン:どちらの先輩も、僕達の体調をすごく気遣ってくれます。忙しくなると体調を崩したり、どこかを痛めたりというのを、身をもって経験されたんだと思います。「朝鮮人参でも買ってこようか」と言いながら(笑)、心配してくれ、本当にありがたかったです。

MK:実は、OH MY GIRLのメンバー・スンヒが、高校の同級生なんですよ。彼女がデビューする前から友達で、高校を卒業してから連絡を取り合っていない時期もあったんですが、スンヒがOH MY GIRLの一員としてデビューすると聞き、偶然僕も同じ事務所に入ることになったので、連絡してみたんです。「どんどん忙しくなって時間もなくなっていくから、前もって自分で健康管理をしなきゃだめだよ」と、デビュー前にアドバイスをもらいました。

――これから活動していく中で、どんなグループになりたいですか?

ヒョジン:デビューしてまだ日が浅いんですが、この先も僕達の魅力をたくさん見せたいですね。まだまだ見せ切れていない部分がたくさんあるので。多くの方達にかわいがってもらえる、そんなグループになりたいです。

ラウン:ONFだけの歌やパフォーマンスを届け、いつまでも記憶に残るグループになれたらいいですね。

MK:「あ、この曲ならONFしかいないでしょ」と、思われるようなグループになりたいし、国民的な存在になれたらと思います。ONFとしての魅力も多いんですが、メンバーそれぞれのカラーも知ってほしいです!

J-US:歌やダンスだけでなく、ONFはメンバーの個性がはっきりしているので、「こういうイメージだったら、ONFの誰々みたいな感じかな」という風に、パッと思い描いてもらえるようになりたいです。

ワイアット:本当は違うカラーだけど、「虹」という1つの色になれる。ONFはそんなグループじゃないかなと思います。

 

「ファンのみなさんを、ONFだけの魅力が詰まった世界へ連れて行きたい」

――みなさんは日本に行ったことはありますか?

U:僕は国籍が日本なので(全員爆笑)

ラウン:デビュー前に、僕とE-TIONさん、J-USさん、MKさんと一緒に、3泊4日で大阪に行きました!

E-TION:そうなんです。たこ焼き、ラーメン、牛丼が美味しかったなぁ。

MK:大阪城に行きました。それから、金龍ラーメン、お好み焼き!

ラウン:もともと日本の食べ物が大好きなんですよ。

E-TION:日本スタイルのラーメンが好きで、韓国でも美味しい店を探して食べに行くこともあります。

ラウン:大阪でラーメンにハマり、韓国に帰って来てから評判の店を訪ねてみたんですが……やはり日本で食べたあの味には出合えませんね~。

E-TION:日本の方は、僕達がつたない日本語で質問すると親切に答えてくれました。それから、建物や店がきれいで、細やかな美しさを感じました。

J-US:僕は大阪に知り合いがいて、少しだけメンバーと別々に行動しました。その時の移動手段が自転車だったので、6駅くらい離れたメンバーの居場所まで、地図を見ながら30~40分かけて行ったりして。あちこち行くのが好きで、京都と神戸にも行ってきました。

ワイアット:4人とは大阪に行けなかったんですが、昔、福岡に家族旅行で行ったことがあるので、日本に行ったことはあります。その時は温泉にも行きました。もともと日本がすごく好きで、日本のドラマや映画もよく見るんですよ。

U:ヒョジンさんだけかな、まだ日本に行ったことがないのは。

ヒョジン:僕も本当は、4人と大阪に行くつもりだったんです。久しぶりの長い休みだったのに、そんな時に限ってインフルエンザにかかってしまい、行けなかったんです。

――日本で行ってみたいところ、やってみたいことはありますか?

ヒョジン:テレビで見たんですが、札幌? 雪がすごくきれいなところですよね。雪が好きだし、おいしいものも多いと聞いたので、行ってみたいです。

MK:僕は温泉~。あとは和牛を食べてみたいです。

J-US:僕は、大阪でメンバーと別行動をしていた時に和牛を食べたんですけど、本当に美味しかったです。韓国に戻って、メンバーに「和牛、マジで美味い。次こそ食べないと」と話したくらいです(笑)

ラウン:僕は、やっぱり日本の首都の東京! 僕もE-TIONさんも、大阪旅行が初の日本だったので、東京はまだ行ったことがないんです。ん? 考えてみたら、なんであの時首都じゃない大阪に行ったんだ?(笑)

E-TION:グルメが豊富だったからじゃなかった?韓国人の中には、「日本に行くなら、まず大阪へ」という発想があるみたいです。美味しい食べ物が多いからなんでしょうか。僕も行ってみたいのは東京で、ファッションに興味があるので、特に原宿へ行ってショッピングを楽しみたいです。

ワイアット:僕は全国を旅してみたいです。一人であちこち歩くのも好きだし、僕が日本に惹かれる理由の1つが日本の風景なんです。旅行しながら、それも満喫したいですね。メンバー同士で行くとしたら、アーティストなら外せないドームツアー! をいつかしてみたいです。

U:僕は、メンバーをユニバーサル・スタジオ・ジャパンに連れて行きたいです! 大阪出身なので何度も行っていますが、あそこに行ったら嘘じゃなく(笑) ずっと笑っていられるんですよ。だから一度、メンバーと一緒に遊びに行きたいです。

――日本語を勉強中だそうですが、Uさんから教えてもらった日本語はありますか?

ワイアット:僕は英語の勉強をしてきたので、日本語にはまだ慣れていなくて、本当に基本的なこと。「初めまして、僕は○○です。どうぞよろしくお願いします」程度を、Uに教えてもらいました。

ラウン:僕達にはまだまだ難しいんですが、「いらっしゃる」や「ご覧になっているみなさん」などを、少しずつ教わっています。

E-TION:「召し上がってください」もね。

ヒョジン:僕も「ご存じですか?」などの尊敬語です。本当に難しいです。

J-US:僕らが間違えて話す日本語を、よくUが直してくれます。習ったのは……あぁなんだっけ、思い出せない。とにかく大阪弁です(笑)

U:そうだったっけ? 僕も思い出せない(笑)

――最後にKstyleを見ている日本のファンのみなさんに、メッセージをお願いします!

ヒョジン:僕達ONFは、秘めた魅力をまだまだたくさん持っているので、どうぞ楽しみにしていてください。日本のファンのみなさんにもお会いしたいし、この先さらにかっこいいパフォーマンスをお見せできるよう頑張りますので、たくさんの応援をよろしくお願いします。(日本語ではにかみながら) ありがとうございます!

ワイアット:まず、ファンのみなさんに感謝の気持ちでいっぱいです。ONFという名前の通り、ステージでは力強い「ON」の僕ら、ステージを離れたら親近感のある「OFF」の僕らを見せられるよう、ずっと努力していきますので、見守っていてください。みなさんの行く先をキラキラと照らしていきます。応援してください!

MK:ONFです(笑) こうして日本のメディアを通してごあいさつすることになり、とても光栄です。少しでも早く、日本のファンのみなさんと目線を合わせながらパフォーマンスがしたいです。もう少しだけ待っていてください! たくさんの応援をお願いします。

ラウン:(日本語で) 日本のみなさん、こんにちは。ONFのかわいい末っ子、ラウンです。これからかっこいい姿、かっこいいパフォーマンスをお見せできるように頑張るので、ぜひ応援をよろしくお願いします。ありがとうございます。

E-TION:(日本語で)日本のみなさん、こんにちは。初めまして、ONFのE-TIONと申します。頑張りますので応援してください。これからも頑張ります。

U:(流暢な日本語で) 僕達ONFは、デビューしてからまだ1ヶ月しか経っていないんですが、もっともっと頑張って、みなさんをONFだけの魅力が詰まった世界へ連れて行きたいと思います。かっこいいステージ、歌、パフォーマンスをお見せしますので、これからもぜひ応援してください!

J-US:距離的には離れていますが、日本にもスイッチがあり、そのスイッチには僕らと同じ「ON/OFF」がありますよね(笑)? それを見ながら僕らを思い出して、少しだけガマンしていてください。僕達が会いに行った時は、一緒に楽しく過ごしましょうね!

取材・文:阿部真奈美

■関連サイト
・ONF韓国オフィシャルサイト:http://on7off.com
・韓国公式Twitter:https://twitter.com/WM_ONOFF

記者 : Kstyle編集部