菅田将暉、映画「あゝ、荒野」で釜山を訪問“日本と韓国はどんどん似てくると思う”

OSEN |

※この記事には映画のストーリーに関する内容が含まれています。

菅田将暉は現在最も人気を集めている俳優の一人だ。2016年ブレイク俳優1位に選ばれ、今年も数々のドラマと映画に出演し、公開予定作まで合わせると指10本で足りないほどだ。「ピンクとグレー」の後、「あゝ、荒野」で2年ぶりに釜山(プサン) を訪れた菅田将暉。あどけない少年の顔から男の顔になった成長が印象的だ。最もホットな場所に立っている菅田将暉に釜山で会った。

「釜山国際映画祭」では「荒野」というタイトルで紹介された映画「あゝ、荒野」は、2021年の新宿を背景に、捨てられた町の子供新次と父親に虐待を受けていたバリカンがボクシングを通じてアイデンティティを探していくストーリーを描く。対人赤面症に悩むバリカンとして韓国俳優ヤン・イクチュンが出演し、両親から捨てられた子供新次は菅田将暉が演じた。

――「あゝ、荒野」で韓国の俳優ヤン・イクチュンと共演しました。韓国の俳優と共演した感想はどうでしたか?

菅田将暉:ヤン・イクチュンさんとの演技はいつも楽しいものでした。毎日ヤン・イクチュンさんに会うのが楽しみでした。日本の慣れない食べ物、言葉、環境が大変だったはずですが、他の人がそれを感じないほど、かえって気を配っていただきました。カメラの前ではただ劇中の人物としていてくれたので、うまく一緒に撮影することができました。一緒に風呂に入るシーン、ボクシングするシーンを撮影しながら仲良くなったので、ヤン・イクチュンさんと永遠に一緒に仕事がしたいと思いました。

――両親に捨てられたキャラクターです。映画の中でキャラクターが持つ内面の傷をどのように表現しようとしましたか?

菅田将暉:僕は実は両親にたくさん愛されて育ち、両親との関係も良いです。しかし、新次は違います。僕は普通の家庭で育ちましたが、実は父親は母子家庭で育ったので、父親の話をたくさん聞きながら育ちました。父親が周りの人からいじめられた話をずっと思い出しながら演技しました。「あゝ、荒野」というタイトルは心の中の傷、悲しみを内包しているものといえます。

――ボクシングを準備する実際の過程も大変だったのではないでしょうか?

菅田将暉:本当に一生懸命に練習しました。特に、監督からパンチを食らった時に背筋の筋肉が立っていてほしいと言われたので、筋肉を育てることに重点をおきました。実際にボクサーたちは背筋の筋肉を育てたりはしないらしいです。食事調整は鳥のむね肉を食べながら一生懸命にやりました。

――実際に2021年の未来について考えると、日本と韓国の状況はどうなっていると予想していますか?

菅田将暉:今日映画の殿堂に来る前に韓国のファッションモールをちょっと見物しました。日本とほぼ同じだと思いました。価格、店の雰囲気、入店しているブランドもほとんど変わりませんでした。五輪みたいに各国の人々が集まることが増えれば、両国の姿はどんどん似てくるんじゃないかと思います。

――多くの実写映画に出演されましたが、挑戦してみたいキャラクターはありますか?

菅田将暉:日本ではほとんどの漫画がほぼすべて実写化されました(笑) もし機会があれば、海外の漫画を原作にした作品にも出演したいと思います。日本の作品では 「HUNTER×HUNTER」あるいは「ONE PIECE」に出演してみたいです。「名探偵コナン」や「クレヨンしんちゃん」も好きです。しんちゃんが好きなので「クレヨンしんちゃん」に出演したいですね。

――映画の最後の部分で新次が見せる表情の意味は何ですか?

菅田将暉:僕もシナリオを読んでどうなるんだろう、この気分は何だろうとたくさん考えました。自分を裏切って、自分が信じている人を殺そうとした人に公開的な場所で堂々と勝った状況です。しかし、復讐だとか、僕が傷ついたから同じように傷つけるというのはどれだけ虚しいことなのか、新次は気づいたのです。しかしそれに気づいても、新次はそればかりを信じて生きてきた人なので、今まで信じてきたものを失った喪失感だったと思います。

記者 : チャン・ジンリ