【REPORT】BTOBのサマー・パーティーはホット&スパークリング!7人7色の個性炸裂で見どころ満載

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韓国の男性7人組BTOBが千葉と大阪で夏のスペシャル・コンサート「BTOB SPECIAL CONCERT “2017 SUMMER SPARK PARTY!!”」を開催。8月19日から27日にかけ、計4公演を行い、この夏をよりホットにした。では20日に行われた千葉公演2日目(会場:舞浜アンフィシアター) の模様をレポート!


密な距離感と豪華なバンドサウンドがファンをスパークさせる

今回の見どころ、聴きどころを挙げるなら、以下の三つ。バンド・バージョンでのパフォーマンス、本国では『Piece of BTOB』と題してソロ作を連続リリースし、個々の魅力を強く打ち出しているメンバーのソロ・ステージ、そして30 日に発売する日本7thシングル「Brand new days ~どんな未来を~」の先行お披露目だ。

会場は彼らにとってもファンにとってもお馴染みの舞浜アンフィシアターで、既に“ホーム”と呼んでも大袈裟にあらず。客席がステージをグルリと囲んで、密な距離感がライブを一層熱くする。

MVのコラージュ映像でのメンバー紹介を経て、スクリーンに「LET'S START」の文字が浮かべば、それが開演の合図。舞台中央からせり上がって現れたメンバーはオープニングにファンキーで爽やかな「MOVIE - JPN ver. -」をチョイスし、ノッケから上げていく。後ろのスクリーンには深紅のシートが幾つも映し出され、会場が二倍、否、三倍にも広がった印象。華麗なシャッフルダンスだけでなく、プニエルのパートでは「clean from my head to my feet」という詞に合わせて、他のメンバーが彼の足元をクリーニング。それがカーリング風にも映り、早くも楽しさが弾ける。そして最後は敬礼ポーズで挨拶し、続く日本デビューシングル「WOW (JPN ver.)」では、Back to the 90sなニュー・ジャック・スウィング・タッチで攻める。

オープニング・コーナーのラストは2015年夏に発表したパーティー・チューンの「Yo Ho Ho」。韓国の民謡「舟唄」のフレーズ「オギヨチャ・ディヨチャ」を引用した詞は日本語に例えるなら「エンヤトット」。そんな言葉をサビに持ってくるのだから楽しくないわけがなく、チャンソプが「叫べ~」とシャウトすれば、館内は熱気に包まれた。

最初のMCではウングァンが「ここ、久しぶりじゃん」と早速のギャグ。ソンジェが「昨日もしたよ」と突っ込むと、ウングァンは汗ふきふきで応じた。そしてイルフンが「伝説的なコンサートだった」と初日の感想を述べ、「今日も自信があります」と宣言。ミンヒョクは親指を上げながら「この会場、好きです」と話し、「(客席との距離が) 近い、近い」と嬉しそう。ウングァンが「パーティーをまた楽しみましょうか!」と話せば、「Summer parrrrrrty!!」と威勢の良いシャウトが響き、再び夏向きパーティー・チューンの始まりだ。

「MAGIC TIME」では、手をヒラヒラさせたり、胸元をパタパタさせたり、はたまた千手観音的パフォーマンスで魅せたり。間奏部ではウングァンがマジシャンのようにハートマークを繰り出し、最後は全員が右手拳を突き上げ、格好良く締める。続く「夏色 MY GIRL」は夕暮れのビーチが似合う高速チューン。早いBPMに合わせ、サンセットビーチなバックの映像も早送りで再生され、「遠くなった影ふたつ重なるとき」と歌えば、スクリーン上の恋人達のシルエットもそっとその手を重ねていた。

畳みかけるアゲアゲチューンでステージもフロアもヒートアップした館内。メンバー全員が「熱い、チョー熱い」と口にし、チャンソプは楽しさのあまりステージを駆け巡る。そしてミンヒョクが「僕たちのためのリアルサウンドバンド」とバンドを紹介し、この日のスペシャルセットに。ドラムス、ベース、アコースティックギター、ギター、キーボード、サックス、ピアノ、パーカッションと総勢8名の編成は実に贅沢で、ソンジェの「(バンド・バージョンは) もっと格好良くなります」との言葉が期待を高める。

この編成で歌ったのは「Beyond the time」と「サヨナラを繰り返して」の2曲。前者はボーカルチームがじっくりと歌いこみ、チャンソプが「僕はいま会いにイコウ~~時を超えてイコウ」と歌うと、ミラーボールが回り始め、会場は無数の流れ星で覆われた。またウングァンのボーカルにサックスの音色が重なるフィナーレも圧巻。後者でも、終盤、ボーカル勢にサックスがメローに絡み、感動をより大きくする。そしてソンジェがプニエルの肩に左手をかけると、プニエルも自分の手をそっと重ねるのだった。


ロックからオペラまで。意外な個性が光るソロ舞台

豪華なサウンドをバックに感動的なステージを作った彼らは手を振りながらステージを後にする。そこに流れたのは「僕たちはBTOBです」というビデオ・インタビュー。彼らはビデオ超しに歌手になったきっかけを明かした。

マイケル・ジャクソンがきっかけと話すのはチャンソプ。ソンジェはシンガーソングライターのキム・ドンニュルに影響を受けたとし、「彼のように、人々に元気をあげて癒すことが出来る歌手になりたい」と話す。オープニングトラックの「MOVIE - JPN ver. -」を作曲したイルフンは元々作曲家志望。ペ・ヨンジュン主演ドラマ「初恋」の主題歌で知られるイム・ジフンを父に持つヒョンシクは「お父さんを通して音楽に触れていった」と話し、プニエルは友人のオーディションについていったのがきっかけ。練習生時代、家族が大変だったと明かすミンヒョクは「家族のことは気にしないで練習に集中して」という言葉を励みに頑張ったという。そして仲間からの絶大な信頼を集めるウングァンは中学までは勉強一筋。ストレス解消のために行ったカラオケで歌への関心が芽生え、母親に「歌わないと死にそうです」と直談判。親の了承を得て歌手への夢を実現させた。
そして最後は全員から「僕たちの夢を一緒にかなえてくれて、ありがとう」とのメッセージが送られ、それぞれがバックグラウンドを明かしたのはソロ・コーナーへのイントロダクション。ここからソロ・ステージが幕を開けた。

トップバッターは「Piece of BTOB」プロジェクトでもトップを飾ったチャンソプ。再びバンドが合流するが、ここではピアノ、ドラムス、キーボード、ベース、ギターの編成でサウンドがよりソリッドなロック寄りだ。彼はプロジェクト・ソングの「At The End」を日本語バージョンで歌い、時折、両手でしっかりとマイクスタンドを握りしめ、歌へ想いを込める。歌い終えた彼が「ありがとうございます」と話し、舞台下手に下がると、流れるように次の演奏が。そこにヒョンシクが舞台中央からせり上がり、自作のロック・バラード「Swimming」で会場を沸かす。その後、次々とメンバーのソロが続き、個々の魅力で会場を魅了した。


群を抜くチームワーク。永遠なるBTOBとMelody

ソロ・ステージを終えたメンバーは再び一つになる前に、ビデオ・インタビューを通じてチームの結束力を確認する。
チャンソプは「僕らに長い言葉は要らない。『BTOB愛しています』」と簡潔に語り、プニエルは「これからも仲良く、ずっとファイティン」と自分を鼓舞するようにメッセージ。同時にファンへの感謝も語り、ラストは「僕達が大変な時も喜ぶ時も、Melodyが一緒にいてくれてありがとう。BTOBもMelodyのそばにいつも一緒にいます。ありがとう! Melody」というメッセージを大きく映し出した。

今一度、想いを一つにしたメンバーはカラフルなサマーファッションにチェンジに、遂に新曲「Brand new days ~どんな未来を~」をお披露目する。2人一組になってハッピーに魅せる場面ではイルフンとミンヒョクがハイタッチし、さらにどこまでも果てしなく続く一本道をバックにカップリング曲「Future Rise」に歌い、ニューシングルをアピール。
ミンヒョクは「収録曲の4曲、全部、本当にいい。準備期間中も、メンバーたちで『今回のシングルが一番いい』とお互いに言い合いました」と太鼓判を押し、イルフンは「疲れた人に元気をあげる曲」と紹介。イルフンにダンスをリクエストされたウングァンは手を上げて背を反らす振付を見せ、それに対し、イルフンが「魚みたい」とコメント。「Brand new days ~どんな未来を~」のポイントは“魚ダンス”で決まりかも?
そしてエレクトロな「All Wolves Except Men」を挟んで、イルフンの「皆一緒に盛り上がりましょう」という掛け声と共にラストは「Shake It」で大ダンス大会に。メンバーがジャンプをしながら歌えば、会場は縦に揺れ、「Everybody dance time」という掛け声でソロ・ダンスのリレータイムに。ステージ上は夏祭りのような賑やかな華やぎに満ちていた。

アンコールは再びバンドセットでの「二度目の告白 (JPN ver.)」から。ミンヒョクは指ハート付きでラップを演じ、ウングァンのパート「もう、全部」でのコール&レスポンスも完璧。多くのメンバーが客席へ向かい、ヒョンシクはファンとハイタッチし、ミンヒョクはピカチュウの被り物をしながらラップ。会場中に甘く楽しい雰囲気が広がる中、ソンジェがウングァンにハート型風船をプレゼントし公開プロポーズするのだが、そこにヒョンシクがカットインし、風船をスチール。プロポーズは成就せず、だったが、その後、バックの映像ではハート型の風船が無数に空に放たれ、BTOB全員からMelodyへのプロポーズは大成功。熱く盛り上がるファンに最後はイルフンがサムアップで感謝し、アンコールのラストは高速アッパーチューン「Blowin'」! ここでもメンバーはフロアへ降りてファンと交流し、ステージではウングァンが思いっきりジャンプしながら、体を使ってフロアを煽る。そしてミンヒョクがステージに戻ってきた時にはいつの間にか、ピンクのカチューシャが頭に乗り、もう歌えや踊れでテンションが上がりっぱなし。最後はメンバーが雄叫びを上げ、サムアップでファンに再度の感謝。ウングァンが「いつもいつも愛してま~す。愛してま~す」とメッセージを送り、メンバーはステージを後にした。


BTOBの新たな伝説がここから始まる

ライブ終盤、ステージに立つ者とファンの誰もが等しく楽しい想いを共有できたこの公演をチャンソプは「幸せなコンサート」と表現し、ヒョンシクも「僕もとっても幸せでした」と話し、人差し指と小指を上げるヒョンシク流Love Youサインをプレゼントしてくれた。さらに他のメンバーもこう続けた。

ウングァン「今日もスペシャルな思い出をもらって感謝しています。歌う時、心の中にMelodyがいます。いつもMelodyのために歌って、いつも感動をあげられるBTOBになります」

ミンヒョク「この公演が長く記憶に残ると思います。こうやって皆さんと一緒にするのが幸せでした。死ぬまで死ぬ気で皆さんのために歌います。だから皆さんはBTOBのためにいつまでもソバにいてくれ!」

イルフン「伝説的なコンサートはこれで終わって、僕達の思い出に残りますが、BTOBの伝説は今から始まります。皆、BTOBの未来を一緒に応援してください」

ソンジェ「僕は今、超大変です。Melodyに僕の力をあげたからです。僕達の力で、明日から仕事や勉強をちゃんとしてね。コンサートが終わっても地球は周り続けますから、仕事や勉強を頑張ってね!」

ダンスチューン、90年代サウンド、民謡、オペラなど、さまざまな音楽要素を詰め込んで、“弾ける夏”をテーマに構成した本公演は実に楽しく、実にお見事。イルフンの言う通り、この日のコンサートは伝説となった。そしてBTOBは多彩な才能を披露し、7thシングル「Brand new days ~どんな未来を~」の成功に向け、弾みをつけたのだった。

ライター:きむ・たく

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BTOB 日本7thシングル「Brand new days ~どんな未来を~」
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オリコンデイリーランキング2位、ウイークリーランキング3位、Billboard JAPAN Top Singles Sales にて2位を獲得! また8月のタワーレコード全店総合シングル月間チャートにて、1位にも輝いた。

「Brand new days ~どんな未来を~」MV:https://youtu.be/nQNRxO3LucI

BTOB JAPAN OFFICIAL SITE:https://btobofficial.jp/

記者 : Kstyle編集部