TWICE&BLACKPINK&GOT7&SEVENTEEN…韓国で活躍する「外国人アイドル」に注目

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ここ数年、韓国で活躍する外国人アイドルが急増した。韓流ブームに乗ってグローバルステージに活動の領域を広げていくアイドルを見ると、外国人メンバーが1人や2人入っているグループは少なくない。流暢な韓国語で新鮮な魅力をアピールした第1世代アイドル2PMのニックン、f(x)のビクトリア、miss A フェイらが番組で活躍し、外国人アイドルの基盤を築いた。彼らが磨いた道の上で登場した最近の外国人アイドルは、さらにグレードアップした魅力で、グループの中で切り札の役割を果たしている。母国語のように駆使する韓国語のため、海外活動の際には通訳まで担当し、生まれ持ったタレント性で韓国ファンの支持を受けている。他国で頑張ってくれてありがたい、外国人アイドル8人を紹介する。



“バラエティの隠れキーパーソン” BLACKPINK リサ

BLACKPINKのリサはYG ENTERTAINMENTで披露した久しぶりのガールズグループメンバーであり、YGでは初めて採用した外国人アイドルだ。外国人特有のはっきりとした目鼻立ちのため韓国語ができないと思われがちだが、BLACKPINKの中でラップを担当しているだけに速射砲のような韓国語と耳を捉える繊細なラップの実力を備えている。おちゃめな表情でステージ上を走り回る彼女を見て、強いキャラクターとは思わないでほしい。艶やかで伸びのある声でキュートさまで兼ね備えている。そこに柔らかい発音とナチュラルなイントネーションで余裕ある韓国語まで駆使するが、デビューしてから今までも毎日2時間ずつ韓国語を勉強しているという頑張り屋だ。最近はJTBC「知ってるお兄さん」に出演して、母国のタイで流行しているというコミカルなダンスを披露し、抜群のバラエティセンスを発揮した。キュート、コミック、シック、ガールクラッシュ(女性から見てもカッコいい女性) まで何でもできる、無限の魅力の持ち主リサ。この雰囲気が良い。


“サナなしでは生きていけない” TWICE サナ

外国人メンバーが多いことで有名なTWICEで、キュートさでファンの心を鷲掴みにする日本人メンバーサナ。全国に“シャシャシャ”ブームを巻き起こした主人公だ。実は、デビュー当初は他のメンバーたちに比べそれほど注目を浴びなかったが、「CHEER UP」の時に見せた“シャシャシャ”パフォーマンス一つでセンターを凌駕するほどの話題を集めた。“キュートさ1カップ”に“セクシーさ1スプーン”を担当しているというサナは、釜山(プサン) 方言とイントネーションが似ている大阪出身であり、口調から自然な愛嬌が表れる。明るい鼻声混じりの声でやや滑らかではないように聞こえるが、彼女はかなり流暢な韓国語を駆使している。JYPエンターテインメントで2ヶ月に1度ずつ行われる外国人練習生向け韓国語月末評価で、外国人たちの通訳を務め、苦情対応で活躍した韓国語能力者だ。彼氏がいるかという困った質問には、瞬発力を発揮して「え? 何?」と日本語で答えて笑いを誘うことができ、「スーパーマリオ」のゲームの中のエフェクト音を出す、一風変わった特技まである。いつも愛らしい彼女の魅力についハマってしまう。


“抜群のバラエティセンス” FIESTAのCao Lu

Cao Luは2年前、よほどの度胸じゃないと平常心を保てないというMBC「ラジオスター」に出演し、“キム・グラ狙撃手”として活躍し、一気にバラエティの期待株として浮上した。猛スピードでハングルの子音と母音の順番を逆に唱えたり、コミカルなコント中に10秒で涙を流すことができるとし、見たこともない新しい芸で視聴者たちを魅了した。MBC「私たち結婚しました4」でチョ・セホと“爆笑誘発カップル”として登場したのを皮切りに、KSTAR「むやみに俳優に」では演劇映画科出身らしい演技力を披露した。また、バラエティの売れっ子MCだけが集まるというMBC every1「ビデオスター」に堂々と仲間入りし、出演するゲストたちを先導した。今年は韓国のお家ご飯探検記を紹介するEチャンネル「シクシクハン(食食な) 少女たち」にレギュラー出演し、一風変わったモッパン(食べる番組) を披露した。冴えた目でバラエティセンスを発揮する彼女は、中国語特有の声調のためやや不器用に見えても、自身のユーモアセンスだけは命中させるほど賢い。ユーモアセンスたっぷりのバラエティのブルーチップCao Luではなく、ガールズグループFIESTAのメンバーとしてステージに立つ時は、セクシーな眼差しと流麗な動きで目をひくことができるCao Luだ。


“ステージ上の春麗” 宇宙少女 ソンソ

可愛いルックスやはにかむような笑顔で、行く先々の雰囲気を明るく盛り上げるソンソ。10年間中国伝統舞踊を習った彼女は、ステージ上で滑らかでパワフルなタンブリングを披露し、他の女性アイドルとは差別化されたパフォーマンスで視線を集めた。そして昨年、秋夕(チュソク:日本のお盆に当たる韓国の祭日) 特集番組に相次いで出演し、妙技に近い芸を披露して、ソンソ“イプドク(オタク入門)”ゲートを開いた。SBS「明日は始球王」でゲームキャラクター春麗に変身し、360度宙返りとバックイリュージョンで始球王となり、翌日放送されたMBC「2016 アイドル陸上大会」では新体操部門に出場し、選手に転職しても遜色のないほど完璧な技と柔軟性をアピールし、金メダルを獲得した。その後、MBC「マイ・リトル・テレビジョン」に新体操選手ソン・ヨンジェの招待を受け、大いに褒められた。すべてのことに誠実に臨む彼女の貫禄は、SBS「ジャングルの法則」でさらに光を放った。鳥も昆虫もがっしり掴む大胆さ、チームメンバーのために汚れ役もいとわない姿まで。韓国語が苦手だから「体力も担当する」とし、もったいぶらずに頑張るソンソがより可愛く見える理由であり、ファンとして誇れる理由だ。


“もう人気アイドル” Wanna One ライ・グァンリン


Mnet「プロデュース101」シーズン2出演当時、デビュー6ヶ月のひよこ練習生だった台湾の少年ライ・グァンリンは、長身と元f(x) ソルリに似たルックス、ハスキーボイスで注目を浴び、一気に安定したポジションを獲得した。個性や才能であふれた101人の少年たちの間で、ライ・グァンリンはあえて前に出て注目を浴びようとしなかった。ただ後ろで黙々と自身がやるべきことに集中し、カメラに捉えられるとそっと笑顔を見せるだけだった。そのためだろうか。イプドク(オタク入門)・ポイントを探していた国民プロデューサーの心から遠ざかり、放出される危機もあったが、「僕が11位以内にいるのも当たり前のことではない」という名言を残し、再び国民プロデューサーたちの心を惹きつけた。その後、自信あふれる姿でステージを楽しんだライ・グァンリンは、つたない韓国語で飾らず自身の話を歌詞で書き、「僕、不安より自信があるから」「まだ韓国語ができないけれど話せる。少しだけ待って」と大胆な青春ドラマのようなセリフで、Wanna One唯一の外国人メンバーとなった。揺るぎない姿を見せてくれたライ・グァンリンのこれからが楽しみだ。


“中国大陸まで占領した若者” GOT7 ジャクソン

香港から来たジャクソンは、“マーシャルアーツトリッキング”という馴染みのないステージパフォーマンスを披露して音楽界に登場した。整った非の打ち所のないルックスや、愉快なトークで注目を集め、さまざまなバラエティ番組で活躍している。彼の前職は香港代表のフェンシング選手だ。アジアンジュニア&カデ・フェンシングチャンピオンシップの金メダリストとなり、有望株として浮上した彼は、歌手になりたいという思いで自国で成し遂げた成果を全部捨て、基盤もない韓国に渡ってきた。断固とした彼の決断力、包み隠さないトークや自由なバラエティセンスは、韓国を超えて中国大陸まで広がった。JTBC「冷蔵庫をお願い」の中国版である中国TENCENT TV「拜托了冰箱」にMCとして活動領域を広げ、中国でソロデビューも果たした。精力的な中国活動のため、韓国での活動は減ったが、NAVERのライブ映像配信アプリ「V LIVE」配信とSNSを通じて、寂しがる韓国ファンにまで気を配っている。どこでも愛される準備ができているこの男、これからは花道だけを歩くことを期待したい。


“全国民幸せウイルス” SUPER JUNIOR-M ヘンリー


来年でデビュー10周年になるSUPER JUNIOR-Mのヘンリーは、外国人アイドルのガキ大将とも言える。“江南(カンナム) ケビン”と呼ばれ、いつでもどこでも明るいエネルギーを放つ圧倒的なキャラクターだ。番組でオナラをするなど、純粋で無邪気で屈託のない態度や打ち解けやすさで、相手を人見知りさせない素晴らしい才能を持っている。3年前、MBC「本物の男」に出演して「1も分からない」という流行語を誕生させ、人気者になった。最近レギュラー出演しているMBC「私は一人で暮らす」で魅力あふれる彼の一面を余すことなくアピールしたが、彼の人柄が見える部分は、普段顔を隠さず街を歩くという点だ。自身を見るだけでも人々が幸せに思うのが好きだとして、自分から先に挨拶をしたり、サインや写真の要請に快く応じるのを見ると、神様が送った“幸せ伝道師”ではないかと思われる。彼の本業である音楽を作る時は言うまでもない。適材適所にぴったりのサウンドを作り出すのを見ると、音楽天才というニックネームが虚名ではないことを実感する。


“変わった話し方” SEVENTEEN ディエイト

13人組ボーイズグループSEVENTEENは、人数が多いだけにそれぞれのカラーで多彩な魅力をアピールするメンバーたちが多い。その中で中国人メンバーのディエイトの魔力は、Mnet「ヤンナムジャショー」とSBS「アイドルは今日から一年生!」を通じてその真価を発揮した。まだつたない韓国語だが、ストレートな言い方で思わぬ大きな笑いを届ける。「ヤンナムジャショー」では、ディエイトがメンバーのホシに残念に思ったエピソードを打ち明けながらかわいい発音で怒鳴り、シーンスティラー(scene stealer:映画やドラマで素晴らしい演技力や独特の個性でシーンを圧倒する役者を意味する) 役を果たした。シャープなルックスのように不意をつくストレートな言い方が特徴かと思えば、韓国語勉強番組「アイドルは今日から一年生!」では、ディエイトの純粋さと人柄祭りだったとネットユーザーから褒められるほど、新たな一面をアピールした。お年寄りの登場に椅子を引いてあげるのはもちろん、落ち込んだ子供の先生のためにヌンチャク技まで披露して気分を和らげてあげ、子供に敬語を使う姿から、彼の謙虚さと優しさを垣間見ることができた。そのためだろうか。一番好きな飲み物はおかしなハングルで「緑茶ラテ」と「バニララテ」と書くハングル破壊までかわいらしい。

記者 : チョン・スジ、写真 : Newsen