【REPORT】日本人練習生、高田健太が初ファンミ―ティングで「PRODUCE 101」シーズン2秘話をたっぷりと披露“ずっと実感がないんです”

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さまざまな芸能事務所から集まった101人の練習生たちが、デビューをかけて競い合う大規模サバイバル番組第2弾「PRODUCE 101」シーズン2に、唯一の日本人として参加した高田健太が8月19日に銀座博品館劇場にてファンミーティングを開催。昼夜ともに満席で大盛況だったイベントのうち、夜公演をレポートする。

「夢を追い韓国へ。時はたち…」というメッセージの後、「PRODUCE 101」シーズン2のダイジェスト映像がスクリーンに映し出される。間髪入れずにホワイトシャツにブラックのラインの入った爽やかな衣装の高田健太が登場し、2人のバックダンサーをしたがえて「PICK ME」を披露。

難易度の高いダンスを軽やかに踊る姿にどよめきのような歓声が幾度となくあがり、「PRODUCE 101」シーズン2、そして彼が今、日本でもいかにホットであるかを実感する瞬間だった。

パフォーマンスの後は、MCのNICE73とともに再登場すると、会場のあちらこちらを見渡しながら「こんばんは~」と手を振ったり、「フ~」と自ら盛り上げる掛け声をあげたりと愛嬌満点で、のっけから観客の心を惹きつけた。前日からギッシリとつまったスケジュールでも元気いっぱいの高田健太は「(昼公演の) ハイタッチ会がすごく楽しかったです。パワーをたくさんいただいたから、1回目よりも踊るのが楽でした」と笑顔。

ここからは彼自身について、そして気になる「PRODUCE 101」シーズン2のビハインドストーリーをたっぷり語るトークタイムへ。まずは番組に出演が決まったときの気持ちを聞かれると「うれしかったけど実感がわかなかったです。番組が始まってから、ずっと実感がないんです。今こうしてみなさんの前にいることも……」と会場を見渡すと、この日限定販売のイエローのペンライトと、「PRODUCE 101」のブルーのオフィシャルペンライトの光に反応して「わー、きれい」と声をあげた。
 

少ない放送分量でも上位をキープ。その理由は「自分でもわからない」

練習生の中で一番芸能人だなと思ったメンバーを聞かれると、話題を集めたロン毛の練習生チャン・ムンボクの名前を挙げ「韓国人はみんな彼を知っていたけど、僕は正直知らなったし、自分より年上だと思ったので、めちゃすごい人が来たって思いました。挨拶をするときも、こんな感じで……」とムンボクが髪をかきあげるしぐさを交えて説明し、爆笑を誘った。さらには「でも、実はすごく優しい子で、仲間をいつも気にかけてくれる。本当にいい子。仲良くなってから印象がとても変わりました」とほっこりエピソードを。さまざまな評価があった中で、思い出に残ったものには「ポムナル(ポジション評価で選んだ防弾少年団の「Spring Day」) をやったときですかね。僕のポジションは歌でないのに、わけわからないまま選択しちゃって。BoA代表にもダンスをやりたいと話していた直後だったのに……。ブースに入って一度手にとってしまったら、もう変えられないんですけど、なんか取っちゃったんです。最初はちょっと後悔したけど、弟メンバーたちと一緒だったからリーダーを任されて、いろんなことを学べたし、歌の実力的にもここで伸びたなと思いました」と、笑いもとりつつ、も、しっかりとした発言に彼の人柄が伝わる。

また、高田健太を語るときに欠かせない、あまりにも少ない放送分量(画面に映る時間) について、1話から6話までが3分3秒、10話までは8分54秒であったことが発表された。その中でもつねに20位圏内をキープしたことに話題が及ぶと「自分でも理由がよくわからないです。仲間たちも不思議がっていました。一度大きく抜かれる(クローズアップされる) と、いきなり20位~30位くらいあがるんですけど、健太は映ってないのにね~って(笑)」と。また「ファンデーションを塗らないとカメラの前に立たせてもらえない。あぶら取り紙とティントは必須で、みんなで使いまわしていた」との裏話も明かしたが、MCから「ちょっとしか映らないのにね」とつっこまれて、苦笑しつつも「なのに、めちゃ塗ってました」と切り返すなど、トークセンスも抜群。

ファッショニスタで知られる彼だけに、おしゃれなメンバーについての質問も。「(クォン) ヒョンビンですね。とにかくYG K PLUSのヒョン(兄さん) たちは、全員おしゃれでした。宿舎がパジュというソウルから離れた山の中にあるのに、スーツでバシッと決めて来て。そのあとすぐに着替えて練習するのに(笑)」と答えたのに続いて、流れでクォン・ヒョンビンのモノマネも披露。ポジション評価でI.O.Iの「ソナギ(夕立)」を涙ながらに「ウリ……イジェ……アンニョン」と歌ったシーンを再現するとファンは大喜び。番組を通じて得たものを聞かれると「自信ですかね。もともとはいろいろ考えてしまうタイプですが、101では短い時間にどれだけ自分をアピールできるかが重要で、考える前にやらないといけないから自然と自信がつきました」と。これには会場から「おー」という納得の歓声があがった。今後、挑戦したいことは「韓国語がもっとうまくなることが前提ですが、バラエティも決まっているし、音楽活動も楽しんでいきたいので、楽しみにしてください」と笑顔。さらに、ライジングスターの彼は、コンビニGS25のうな丼のCMにも出演中とのことで、うなぎをおいしそうに食べるCMの再現も行われた。
 

8歳年下のイ・ウジンとの胸キュンエピソードも

続いて、会場のファンから寄せられた質問に答えるコーナー。楽屋で流行っていた遊びについては「ペットボトルをひっくり返して立てるやつが流行っていて、あちこちでみんなやっていました」と。
自分をなんと呼んで欲しいかとの質問には「僕も悩んでいるんですが、日本の方だったら、小さい頃からの愛称のケンちゃんが呼びやすいかなと。プデュ(「PRODUCE 101」の略称) の子たちも、ケンちゃんって呼ぶ人が多いです。でも、好きな呼び方で大丈夫」と。自分が国民プロデューサーだったら投票したいメンバーにはイ・ウジンの名前を挙げ「とにかくかわいい。8歳離れていますが、波長が合うし、一緒にいて楽。がんばっているし、生意気なのもかわいい。よく食べ物をこぼして、赤ちゃんみたい」と胸キュンエピソードを。

一緒の部屋を使いたいメンバーと、使いたくないメンバーの質問には「使いたいのは(チェ) ミンギ。パックとかクリームとか、いいやつを使っていて貸してくれる。おもしろい子で、レディ・ガガのモノマネとか、マジでおもしろくて大好き。逆に使いたくないのはウジン。ごめんなさい。ほんとうに汚いんです。散らかしっぱなしで、僕がやってあげないといけないから(笑)」と。最後は、TEENTOPの大ファンでも知られ“成功したオタク”との愛称を持つ彼にオタクの極意を教えてとの質問が寄せられ「楽しむことです。それが一番。楽しみながら応援することですね」と答えた。また、MCのアイディアで、番組の中でも特に大反響があったKnockチームの「Open Up」でのキラーパートを再現することに。歌いながらセクシーダンスを披露し、最後はファンたちが一緒に「yeah yeah yeah yeah yeah」の大合唱。

 

コップで応援ボードを作ったリアルなオタクエピソードに大爆笑

ここで一旦、退場。その間は「Takada Kenta×Mnet HISTORY」と題し、2014年7月のタワーレコードでの初MCや、番組制作発表MCの様子などのお宝写真、そして再び「PRODUCE 101」シーズン2のダイジェスト映像が映し出され、Mnetが今後も高田健太をサポートしていくことが伝えられた。衣装をチェンジして再登場すると、再びトークコーナーへ。まずは語学についての話題で、一番日本語に興味があるメンバーを聞かれるとN.Flyingに加入したユ・フェスンの名前を挙げ「日本が大好きで、アニメとか漫画が大好き。会えば日本の話をずっとしている」と。間違えた韓国語を指摘してくれるメンバーはイ・インスだそうで「結構、厳しんです(笑) ありがたいことですね」と話していた。

最終順位24位で惜しくもWanna Oneメンバーに入れなかったことを聞かれると「もちろん入りたかったけど、今のメンバーはものすごくバランスがいいと思うし、短い期間だったけど、一緒にデビューという目標に向かって一生懸命にやったから、決まったときは一緒に喜びました。他の練習生もたぶん同じ気持ちだと思います。そして、他のメンバーもデビューが決まればうれしいです」と感動的なコメントを。それほどに苦楽をともにした練習生の中で、つらいときに相談したメンバーについては「最初の評価で同じクラスになった(ホン) ウンギです。わからないことがあったら聞いてねって声をかけてくれたくれたことで仲良くなれて、今も感謝しています。他のチームになってからも、励ましあいました」と友情秘話を明かした。また彼には、人気練習生たちで構成するグループ「JBJ」のメンバーとしてデビューするとの噂も。「僕たちも望んでいますし、まだはっきりしたことは言えませんが、近いうちにお会いできるように頑張るので、待っていただけれたら」とコメントし、これからの活動に期待が集まった。

ここで会場のファンが応援ボードを持っていることに触れ「僕も作ったので気持ちがわかります。パソコンがなかったので型紙を作れないので、コップを逆さまにして『(TEENTOPの) リッキー、サランヘ(愛してる)』の丸を作ったりして……。今も実家に置いてあります」とリアルなオタクエピソードを生き生きと話す姿を見て、ファンは手を叩いて大爆笑。とにかく明るく前向きな人柄が伝わる彼だが、番組の中で一番大変だったことを聞かれると「『PICK ME』の撮影のときです。全員が会場に入るだけで5,6時間かかって、結局、朝8時から翌日の朝10時までかかったんです」と答えた。が、続けて「でも、僕らは合間に休む暇があるけど、スタッフさんたちはその間に準備をしなくてはいけないから、もっと大変だったと思います」と気遣いの発言を。これに対してMCが「スタッフに愛されていたでしょうね~。でも、それなら、もっと映してほしかったですね」と切り返すと「ほんとですよ~」と、再び放送分量の話題で笑いをとった。
 

ソロでリリースしたOSTをファンの前で初披露

続いては、ツーショットチェキが当たる抽選会。選ばれた4名の女性ファンと撮影する際にVサインでポーズを作ると、客席からは「かわいい~」と声があがった。撮影が終わると、ファンにどこから来たかを尋ねて、ファンが「台湾」「京都」と声をあげると「ニーハオ」「おいでやす」と反応。そんなお茶目な姿でも、ファンの心をとらえていた。ファンとの交流のあとは、再びのライブ。番組の中でも披露したテミンの「さよならひとり」のパフォーマンスと、彼が初めてソロでリリースしたドラマ「ムクゲの花が咲きました」のOST「Love again」をしっとりと歌い上げた。ライブ後は「初めてファンのみなさんの前で披露したので緊張しました。今後もOSTの参加が決まっているので、期待してください」と、今後の予定も発表。もともとはダンスパートだった彼が、こうしてバラードを歌っていることに対して「他のチームの歌のポジションの子がいろいろ教えてくれたんです。(カン) ドンホとか、(イ) ゴニとか。そのおかげです」と、番組のファンにはたまらない友情エピソードを明かした。

いよいよイベントはラストへ。が、その前に「PRODUCE 101」シーズン2のボーカルトレーナー、イ・ソクフンからのビデオメッセージがサプライズで映し出された。「番組を通じて健太が、とてもいい子で、努力家で、礼儀正しい子であるかがよくわかりました。だから、僕も心からうまくいくことを願っています」としたうえで、最後は「ちなみに、僕も9月に大阪と東京でライブをやるのでよろしくお願いします」とちゃっかり自分の告知をするイ・ソクフンに会場は大爆笑。

最後の挨拶では「1部と合わせて、700人くらいの方が日本だけでなく海外からも来てくださって、半年前では考えられないことが目の前で起こってうれしいし、幸せです。これからがスタートです。成長していきますので、見守って応援していただけたらうれしいです。これからもずっとがんばる健太でいますので、よろしくお願いします」と話した後、韓国からも来ているファンのためにも挨拶をしたいと「僕がこんなふうにステージに立てるのもみなさんのおかげなので感謝していますし、これからも一生懸命な健太でいます。気をつけて帰ってくださいね。韓国でまた会いましょう」と韓国語で挨拶。この優しさには韓国のファンだけでなく、日本のファンからもため息と拍手が巻き起こった。

客席と記念撮影の後は、全員とのハイタッチ会。しかし、ほぼハイタッチではなく、1時間余りをかけてひとりひとりと丁寧に挨拶を交わしていた彼に、ファンはますます心を奪われたようだった。愛嬌満点でポシティブな性格、MCでつちかったトークセンス、持ち味であるダンスの実力、さらには番組で成長させたボーカルの実力まで加わった高田健太。精鋭ぞろいの練習生の中で、彼が常に上位にランクインし続けた理由が十分にうかがえるイベントだった。

ライター:安部裕子

【公演概要】
「PRODUCE 101 Takada Kenta ファンミ―ティング」
開催日:2017年8月19日(土)
[昼]開場 12:00 / 開演 13:00
[夜]開場 16:00 / 開演 17:00
会場:銀座博品館劇場

主催:CJ E&M Japan株式会社
協力:Mnet / STARROAD Entertainment

Takada Kenta 密着番組(仮) 放送決定!

・ダイジェスト版:BSスカパー!にて10月先行放送
・完全版:Mnetにて11月放送

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スカパー!、全国ケーブルテレビほかで視聴可能
http://jp.mnet.com/

記者 : Kstyle編集部