日本の短編小説「ジョゼと虎と魚たち」韓国での演劇化が決定…9月に開幕

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写真=「ジョゼと虎と魚たち」ポスター
公演企画事務所の(株) ベラミューズが演劇「ジョゼと虎と魚たち」を制作する。

「ジョゼと虎と魚たち」は、前回ミュージカル「パン」で初の制作支援公演の興行成果の作品性を認められた、CJ文化財団STAGE UPの2作目の制作支援公演だ。

日本の作家田辺聖子が1984年6月に「月刊角川」に発表した短編小説「ジョゼと虎と魚たち」を舞台化した作品で、足が不自由でほぼ外出をしたことのないジョゼと、大学を卒業したばかりの恒夫の恋と別れを淡々と描き出す。

短編小説の出版当時も多大な注目を浴びたこの作品は、2003年に犬童一心監督と俳優 妻夫木聡、池脇千鶴主演の映画で作られ、小説の読者と映画ファンから話題を集めた。2004年の韓国公開当時、小規模上映だったが観客の爆発的な反応に後押しされ、累積観客4万という記録を達成する“ジョゼシンドローム”を起こした。

CJ文化財団は、2作目の制作支援作品で「ジョゼと虎と魚たち」を選定した背景について「すでに多くの人が知っていて、人々に愛された作品を演劇の舞台にすることによって、映画ファンを含む観客が、演劇ジャンルの魅力を感じることができるきっかけを提供しようと思っている」と説明し「今回の作品の成功によって、演劇への関心を高め、芸術性に焦点を当てた演劇から大衆性を極大化した作品まで、演劇の生態系がより豊かになるよう期待している」と抱負を伝えた。

今回の演劇は2014年、ARKO(韓国文化芸術委員会) が注目する次世代アーティストの演劇分野クリエーターに選定され、ミュージカル「ワンドゥギ」「君に光の速度で行く」で実力を認められたキム・ミョンファンが脚色と演出を引き受け、公演企画事務所(株) ベラミューズが制作、CJ文化財団が主催・主管する。

13日、出演俳優を公開し練習に突入する予定だ。開幕は9月8日だ。

記者 : キム・ハジン、翻訳 : 前田康代