「W –君と僕の世界-」ハン・ヒョジュ“イ・ジョンソクは本当にマンガの世界から出てきたようなビジュアルの持ち主”

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最旬スターイ・ジョンソクの主演最新作「W -君と僕の世界-」のBlu-ray&DVDが好評発売中。DVD&Blu-rayリリースを記念して、ヒロインのオ・ヨンジュを演じたハン・ヒョジュのインタビューが到着! オ・ヨンジュとの共通点やイ・ジョンソク演じるマンガの主人公カン・チョルと甘い恋、さらに撮影エピソードについて語ってくれた。

――このドラマに出演された感想をお願いします。

ハン・ヒョジュ:撮影が始まったのは昨年でしたが、初めて脚本を読んだのは、2年も前のことです。それからかなりの時間が経ちましたが、その時のことはまだ鮮明に記憶しています。本当に面白くて印象深い、次の展開が知りたくてワクワクするような脚本でした。だから、ためらわずに出演することを決めたんです。

――本作で演じたオ・ヨンジュについて簡単にご紹介ください。

ハン・ヒョジュ:私が演じたオ・ヨンジュという女性は、現実世界では外科の研修医で、率直で前向き、明るくて生き生きとしたキャラクターです。父はウェブマンガの作家をしています。

――共感できる部分、自分に近いと感じた部分などはありましたか?

ハン・ヒョジュ:私自身、親しい友人たちと過ごすときは、明るくてよく笑います。でも、本来は人見知りの激しいほうで、初めて会う人とは、ぎこちなくなってしまったりするんですね。今回のドラマでは、私が当初思っていたキャラクターより、さらに明るく演じることを要求されました。脚本の読み合わせの時に作家の方から、「今考えている明るさよりも3倍も4倍も明るくていいんだよ」と言われました。ですから、素の私よりずっと明るい、ポジティブなキャラクターになったと思います。

――とても、人見知りのようには見えませんが?

ハン・ヒョジュ:そうですか? 私、今も胸がドキドキしているんですよ(笑) ほら、手の平にも汗をかいてるし(笑)


「好奇心が強く積極的に走り回るところが似ていました(笑) 」

――オ・ヨンジュとハン・ヒョジュさんの、一番似ている点はどこでしょう?

ハン・ヒョジュ:積極的に走り回るところ(笑) 好奇心が強いんです。私は内気な性格ですが、幼い頃から何か新しいことを始める時には好奇心満々ですし、逆に自分が選ばなかった道についても興味が強く、いろいろと考えるタイプですね。そういう部分が、オ・ヨンジュと似ているかもしれません。

――役柄を演じるにあたって、何か事前に準備したことはありますか?

ハン・ヒョジュ:特別になにかを練習をしたりはしませんでしたが、研修医という役柄でしたので、病院を訪ねてアドバイスを受けたり、マンガ好きなキャラということでコミックなどにも興味を持ったり……。あとは、自分の性格を明るく改造することくらいだったかな(笑)

――役作りで難しかった点はありましたか?

ハン・ヒョジュ:台詞が少し多かったですね。特に、序盤の第1話、第2話は台詞がとても多くて。それと、現実とマンガの中の世界を行ったり来たりする設定なので、脚本は楽しく読めても、いざ実際に撮影現場に行って演技するとなると苦労しました。現実ではあり得ない演技をしなければならないわけですから。しかも、現実とマンガの世界を行き来するという設定を、視聴者に納得してもらえるように演技しなければならないでしょう? プレッシャーを感じました。第1話、第2話での私の演技が、視聴者がドラマの世界に入り込めるかどうかを決めると思い、一生懸命に演じました。


「イ・ジョンソクは色が白く、背が高くてハンサム、声も素晴らしい」

――撮影に入ってから、演技の際に最も気を遣ったのはどんな点ですか?

ハン・ヒョジュ:現実とマンガの世界を行き来しながら、見る人に違和感を覚えさせない、自然な演技をすることでした。

――白衣や手術着もよくお似合いでしたし、囚人服を着たり、ドレスでレッドカーペットを歩いたり、バスローブ姿を披露したりと、と様々な姿で登場されました。どの衣装が一番気に入りましたか?

ハン・ヒョジュ:今回のドラマでは、思ったほど多くの衣装を着ることはできませんでした。制限があるんですよ。現実世界からマンガの世界に入ると、カン・チョルが私に服を与えてくれない限り、その時着ていた服を、ずっと着ているしかないんです。ある時、脚本を見たらマンガの世界が2話、3話と続いていて、その間、ずっと一着の服を着続けていたことも(笑) 今思い出したんですが、想像のシーンで着たドレスがとても可愛かったですね。それで、満足することにします(笑)

――カン・チョル役のイ・ジョンソクさんの印象や共演した感想を教えてください。

ハン・ヒョジュ:色が白く、背が高くてハンサム、声も素晴らしい方です。脚本の読み合わせの時、初めて一緒に演技をしたのですが、聞こえてくる声がとても素晴らしくて。そんな部分を生かして、もっともっと活躍できる方だと思いました。本当にマンガの世界から抜け出てきたようなビジュアルの持ち主です。

―― 一緒に演技をしてみて、最初の印象と変わった点がありますか?

ハン・ヒョジュ:イ・ジョンソクさんは本当に多くの魅力を持っている方です。多彩な魅力の持ち主ですね。ある時は少年のようでもあり、ある時はとても大人っぽく見えることもある。これまでは、少年のイメージで見られることが多かったのも事実ですが、一緒に演じてみて、すごく慎重で、プロフェッショナルな仕事をされる方だと分かりました。機会があれば、また一緒に仕事をしてみたいです。


「水中撮影で足が痙攣…大変でほとんど泣きながら撮影しました」

――水中シーンの撮影が大変だったと聞きました。

ハン・ヒョジュ:水中撮影は初めての経験でしたが、考えていたよりもずっと大変でした。足は痙攣するし、ほとんど泣きながら撮影しました。それでも、初めての経験だから、面白かったですよ。撮影には一日中かかりました。やはり水中撮影は時間がかかるなと思ったのですが、実際に放送されるのはほんの少し。しかし、満足できる仕上がりになりました。

―― 一番大変だったのは呼吸ですか?

ハン・ヒョジュ:いったん水の中に入ると、周囲がよく見えません。ぼんやりとした水の中で、機材の明かりだけがゆらゆらと瞬いているのが見えて、ちょっと怖かったです。

――そのほかに演じるのが難しかったシーン、撮影に苦労したシーンはありますか?

ハン・ヒョジュ:撮影時期が真夏でしたので、暑い屋上での撮影とか大変でした。ドラマが後半部に差しかかるところで、ヨンジュが再びマンガの世界に行きます。その時、カン・チョルは記憶を失っていて、ヨンジュだけが彼を覚えているのですが、ヨンジュがソヒのマンションを訪ねて、お腹がすいてラーメンを作って食べているとカン・チョルがやってくるというシーンがあります。悲しみにくれながらラーメンをすするという場面なのですが、その撮影が大変でした。

――具体的にどこが大変だったんですか?

ハン・ヒョジュ:とっても暑かったんです、そのマンションが!(笑) 一日中、撮影で暑いマンションに閉じ込められて、それが辛くて……。演技じゃなくて、本当に悲しい気持ちでラーメンを食べました(笑)


「頭を優しくなでてほしい…私も癒されたいんです(笑)」

――では、逆に楽しかった場面は?

ハン・ヒョジュ:やはり、楽しいシーンを撮る時ですね。カン・チョルとの幸せなデートシーンのモンタージュとか。その日は涼しく、気分も良くて……2人の幸せそうな雰囲気がよく出ていると思います。

――絵本を見ながらカン・チョルに髪の毛を結んでもらうシーンが話題になりました。ハン・ヒョジュさんは「恋人にこんなことをしてもらいたい」という夢はありますか?

ハン・ヒョジュ:頭を優しくなでてくれることかな。自分が癒されている感じがして。私も、癒されたいんです(笑)

――そのほかに個人的に気に入っている名場面、視聴者におすすめしたいシーンを教えてください。

ハン・ヒョジュ:カン・チョルが初めて現実世界に出てくるシーンです。脚本に描写された文章から、実際の放送で流れる場面を想像できませんでした。だから、そのシーンを見ながら拍手をしました! 「グッジョブ!CG」と言って。実際、俳優の演技から、それ以上のものを引き出してくれるのが技術チームの力だと思います。このドラマは技術のクオリティが高く、完成度が本当に素晴らしいですね。この場面を見ながら、永く歴史に残るシーンだと思いました。

――印象に残っている台詞はありますか?

ハン・ヒョジュ:「オ・ヨンジュさん!」。カン・チョルの台詞ですね。私の声で言うと感じが出ないけど、「オ・ヨンジュさん!」です。


「トンイから6年ぶりのドラマ出演…自分でも分かるほど緊張しました」

――ドラマへの出演、特に現代劇への出演は久しぶりでしたが、いかがでしたか?

ハン・ヒョジュ:「W -君と僕の世界-」は、「トンイ」以来6年ぶりのドラマ出演で、とても緊張しました。自分では大丈夫だと思っていたんですが、放送日が近づくにつれ体が震えてきて。自分でも分かるほど緊張しました。しかし、それだけ期待も大きかったです。あと、ドラマを演じるということの意味が、自分の中で少し変わってきたと感じました。以前よりも、楽しみながら演じることができたようです。忙しいスケジュールの中でも、楽しみを探そうとしましたし、また、素晴らしい作品で視聴者の皆様にお会いすることができて、幸せな時間を過ごせたと思います。

――今後の活動を教えてください。

ハン・ヒョジュ:今は映画『ゴールデンスランバー』の撮影中です。(※) 今後のことは、まだ決まったことはないですし、また、どうなるかは誰にも分からないんですが、あまり時間を置かずに、良い作品でお会いできるようにしたいと思います。

――ハン・ヒョジュさんは日本語が上手ですが、日本の作品に出演してみるつもりは?

ハン・ヒョジュ:そうなったらいいですね。良い作品、良い監督と一緒に仕事をできるのなら、私はどの国の作品にでも出演したいと思います。

――日本のファンのみなさんにメッセージをお願いいたします。

ハン・ヒョジュ:こんにちは、女優のハン・ヒョジュです。今回、ドラマ「W -君と僕の世界-」で皆様のお目にかかることになりました。このドラマは、現実世界に生きるオ・ヨンジュという女性が、ウェブマンガの世界のカン・チョルという人物に出会って繰り広げる、ロマンスとサスペンスを描いた作品です。どうです、面白そうでしょう? ドラマ「W-君と僕の世界-」にぜひご期待ください。そして、このドラマを愛してくださいね。ありがとうございました。

(※インタビュー実施日:2017/3/8)

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記者 : Kstyle編集部