「力の強い女ト・ボンスン」パク・ボヨン“女性としてできるキャラクターの限界に挑戦できた”

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小柄な体からみなぎるエネルギー。愛らしさとカリスマ的な魅力を同時に醸し出す。4月15日に放送が終了したJTBC金土ドラマ「力の強い女ト・ボンスン」の主人公ト・ボンスン自身、そしてト・ボンスンを演じた女優パク・ボヨンにも該当する武器だ。6ヶ月間、ト・ボンスンとして暮らしていたパク・ボヨンは、優れた演技力と独特の魅力で“ト・ボンスンそのもの”という評価を得ながら、視聴者を惹きつけて離さなかった。

「6ヶ月ほどボンスンとして過ごしました。彼女は今まで私が演じてきた他のキャラクターに比べて、とても可哀相で抱きしめたくなる人でした。ドラマが進むにつれて、ボンスンに頑張って生きていってほしいと思っていました。ボンスンは私自身と、とても似ていると、いつからか考えていたんです。私も自信がないほう方だから」

これまでの韓国ドラマでは、それほど頻繁に見ることはない女性ヒーローの登場は、多くの人々の関心を呼び起こし、パク・ボヨンという愛らしい魅力と同時に、男たちを圧倒するガールクラッシュ(女性が女性に憧れること) まで披露し、キャラクターに立体感を与えた。

「常にこんなドラマがあったらなと思っていました。個人的にも受動的なキャラクターはあまり好きではないし、女性としてできるキャラクターの限界に挑戦したかったんだと思います。ボンスンの場合は、力が強いという点で社会的に弱いほうではなかったし、むしろ他人を助ける人物です。だから私もボンスンを通して、満足感を得ることができました」

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出演する作品ごとに、男主人公と格別に息の合った姿を見せ“ケミ(共演者との相性) 妖精”という異名を得たパク・ボヨン。本作では、アン・ミンヒョク役のZE:Aのヒョンシクと、甘い恋人演技を披露し、かわいい子犬のような2人は“ワンちゃんカップル”と呼ばれて人気を集めた。

「ヒョンシクさんとは息がぴったりでした。そして恋人という役柄上、よく似合ってると聞くといつも嬉しかったです。私は良い相手俳優と巡り合う運があるんだと思います。結果的には共演できた方々、皆さんと良かったです。相手の俳優とお似合いだという言葉をたくさん聞けるのは、全部運のおかげなんでしょう」

今年の2月24日に初めて放送された「力の強い女ト・ボンスン」は3.8%(ニールセン・コリア、韓国全土基準) の視聴率を記録し、JTBC歴代金土ドラマの中で最高のオープニングスコアを出した。そして3月25日に放送された第10話は9.7%を突破、歴代総合編成ドラマの中で最高視聴率を記録した。このように、最初から最後まで多くの人々の関心と愛を受けたパク・ボヨンは「こんなにも視聴率が出てくるとは、序盤では全く予想していなかった」と述べた。

「撮影をしながら視聴率が上がると気分は良いです、でも上がれば上がるほど『私たち、これからどうしていけば良いかな?』と頻繁に言い合うようになりました。そしてもっと頑張らなきゃと思っていました。だけどこうなると、次はドラマは怖くてできないと思います。ハハ。今回の作品もそうだし、前作のtvN「ああ、私の幽霊さま」もそうだし、視聴率のことはあえて考えずに選択した作品です。視聴率が良かったのは幸いですが、次の作品はどうしようという負担を感じていたりします」

記者 : イ・ウンジン、翻訳 : 前田康代、写真 : チョ・ジュンウォン