2PM テギョン「20代は夢中で走ってきた、除隊後の30代は…」

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写真=JYPエンターテインメント
入隊を控えた男性俳優の前で、軍隊の話題を持ち出すときは慎重になりがちだ。国防の義務は、韓国の男性なら必ず果たさなければならない義務だが、スターらの兵役をめぐる問題が議論になり、人々にとっては一番敏感な問題のひとつだ。それゆえ、誰かの質問に答える形ではなく、自ら話を持ち出す姿が逆に新鮮に見えた。2PMのテギョンが真面目なイメージで“誠実な芸能人”として認められる理由は、1時間のインタビューを通して確認することができた。

ソウル鍾路(チョンノ) 区三清洞(チョンログ) にあるカフェで最近行われた2PMのテギョンと映画「時間回廊の殺人」(監督:イム・デウン、4月5日公開) と関連したインタビューで、入隊についての彼の率直な考えを聞くことができた。

2008年に2PMとしてデビューしたテギョンは、1988年生まれで今年入隊を控えている。当分の間、歌手としても役者としても活動を中止することになるだけに、除隊後の未来を心配しないスターはいないと思われる。テギョンも焦りは感じていたものの、それでも“当たり前なことをするだけだ”と明るい笑顔を見せた。

テギョンが現役判定を受けるまでの過程は有名だ。アメリカ永住権を放棄し、身体検査で公益勤務要員の判定を受けた彼は、その後再検査を申請し、現役判定を受けて模範になった。

そこまでして現役入隊しようとした理由が気になった。彼は「行ってきたらすっきりするだろうと思った」そして「逃げたくなかった」と言った。続けて「元気でよく食べてストレッチもしている。生活する中で、もっと健康な生き方を目指そうと努力している。軍隊のことだけではなく、年をとったら紅参を飲むなど、健康管理をするようになると思う」と話した。

入隊についての話をしながらこれほど明るくて愉快な人を見たことがあっただろうかと思った。彼は「入隊についてアドバイスしてくれる先輩はいなかったか」という質問に「面会には“同じ事務所に所属しているTWICEを連れて行って”と言われた。僕が考えてもそれは僕にできることだが、良いアドバイスと言えるかは分からない。本人たちが実際に来てくれるのが一番良いと言われた。だから今から本当に優しくしてあげている」と答え、笑いを誘った。

2PMはニックンを除き、全員韓国人で構成されている。これに対しテギョンは「メンバーもそうだし、みんなやらなければならない国民の義務だと思う。メンバーとはこういう話をたくさんした。入隊の時期から、行ってきたら何をすべきか、などの話だ。一緒に入隊するケースでなければ2年よりもっと長くなるので、現実的にもっと色々な話をしていると思う。それはカカオトークでは話すことはせず、集まって話す」と答えた。

写真=JYPエンターテインメント
現在、テギョンをはじめとする2PMは“演技アイドル”として活躍している。映画「監視者たち」で監視専門家のリス役で注目されたジュノは、KBS 2TV「キム課長」を通して余すところなくその力を発揮した。シットコム(シチュエーションコメディ:一話完結で連続放映されるコメディドラマ)「思いっきりハイキック」に出演し、事実上演技暦が一番長いチャンソンは、あらゆるジャンルで活躍している。早くから演技力を認めてもらったテギョンをはじめ、皆ドラマや映画などで「アイドルではなく、新人俳優だと思った」と評価されている。何をしてもベストを尽くしてきただけに、このような評価は当たり前なことかも知れない。

2PMのメンバーは、忙しいスケジュールでお互いの作品を見ることができないという。その代わり、ジュノと時間がある度に会ってドラマについて話していたそうだ。テギョンは「ジュノにとって2回目のドラマ出演である『キム課長』は、現場で速いスピードで撮影が行われる部分があって大変だと言っていた。なので僕が経験したドラマの撮影現場はもともとそうだったと教えてあげた。ドラマのモニタリングはできなかった。ハハハ」と笑った。

忙しい中でもグループチャットを通して、メンバーと色々な話をすると言ったテギョンはVIP試写会を訪れたウヨンの反応を伝え、取材陣を笑わせた。彼は「ウヨンが『テギョン、演技上手になったな』と言ってくれた。よりによって監督の前で」と話し、それでも、褒め言葉ではないかという話にはそうだと言いながら笑って見せた。

19歳で韓国に戻ってきたテギョンは、練習生生活を経て2PMのメンバーと一緒に活動してから、すでに10年目になる。彼にとってメンバーは家族同然だ。彼は「2PMとして活動し、歌手として活動しながら10年間面白いことがたくさんあった。ひとりの人間として感じられる楽しさと幸せを味わったと思う。20代は本当に忙しかったが、よく考えるとそれでも幸せな20代だったと思う」と、忙しくて情熱的だった20代を振り返った。

入隊を控えたテギョンは、国民の義務として当然なことをするだけだと言い、焦るよりも淡々とした姿を見せた。彼が“真面目な男”と呼ばれる理由がそこにあった。除隊後、30代に展開される未来についてテギョンは「20代は夢中で走ってきたので、もう少し余裕を持っていくんじゃないかと思う。30代には周りの風景を見ながら、マラソンのように走る時は走り、歩くときは歩くのではないだろうかと思う」と伝えた。

記者 : イ・ソダム