イ・ミンホ「DMZ、THE WILD」にノーギャラで出演…リアルな現場を伝えるドキュメンタリーを通して“本物の男”に

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写真=MBC「DMZ、THE WILD」放送画面キャプチャー
DMZ(非武装地帯) で700日間の時間を過ごしたイ・ミンホが本物の男に生まれ変わった。

韓国で3日、MBCドキュメンタリー「DMZ、THE WILD」のプロローグが放送された。「DMZ、THE WILD」は50年以上人間の出入りを許さなかった未知の世界DMZの野生を伝える自然ドキュメンタリーである。「アマゾンの涙」「南極の涙」を制作した制作陣が撮影し、イ・ミンホはプレゼンターを務めた。撮影期間は1年5ヶ月、約700日以上の時間がかかった。

この日のプロローグ編はイ・ミンホの野生専門家成長ストーリーに焦点を合わせた。DMZでの撮影は簡単ではなかった。寒さと空腹との戦いで、美しい生態系の裏側にはリアルな現実が存在していた。イ・ミンホは「真っ先に思ったのは、“これ(DMZドキュメンタリー) をなぜすると言ったんだろう?”だった」とし、「DMZの中で一風変わった経験、そして新しいものに触れられると思ったが、1番多く接したのは地雷だった」と苦い経験を伝えた。

撮影初日、イ・ミンホは氷点下20℃の寒さの中、イノシシを待った。彼は凍りついたおにぎりを食べながら「悲しいが、美味しい」と話した。8時間待った末にイ・ミンホと制作陣はイノシシに会うことができた。5mの距離でイノシシを見た。制作陣は「イ・ミンホがにらめっこで勝った」と話した。しかし、イ・ミンホは怯えた様子だった。

また、アリの群れを見るだけで怯えていたイ・ミンホは時間が過ぎるにつれ、次第に野生に適応していった。排泄物を見るだけでどんな動物なのかを当て、ヘビを手で掴んだりもした。また、イ・ミンホはヤギの撮影のために制作陣と不寝番を一緒にしたりもした。20時間ぶりに出会ったヤギについてイ・ミンホは「ビジュアルが僕好み」と話し、笑いを誘った。

ウミネコの群れの中で、おかしなこともあった。イ・ミンホはウミネコの群れの間で台詞を言わなければならなかった。しかし、ウミネコの鳴き声で台詞を忘れ、怒ったりもした。鳥のフンまで彼に落ちた。イ・ミンホは「ハンサムだからって大目に見てくれないみたいだ」とナレーションをし、笑いを誘った。また、イ・ミンホは当時を振り返りながら「鳴き声が今でもリアルで、精神病になりそうだ」と話したりもした。

イ・ミンホはDMZで分断の痛みも目の前にした。続いてイ・ミンホが軍服を着て1kmに達する山道を登る姿が描かれた。彼は「太ももが裂けそうだ」と苦しんだ。イ・ミンホはナレーションを通して「韓国の軍人たちは、ここを1日数十回上り下りしている」と尊敬をあらわにした。

イ・ミンホはDMZについて「平和よりも、大きな状況が発生する前の恐ろしさを感じる」と話した。特にこの状況の中で犠牲になったキバノロが多かった。イ・ミンホは衝撃と切なさを共に感じた。イ・ミンホをもっとも衝撃に陥れたのは、イノシシの共食いだった。彼は「僕の人生の中で見たどんなものよりも、残忍だったと思う」と話した。

イ・ミンホは「ソウルからわずか1~2時間離れた場所にこんな自然があることについて驚いた面もあり、罪悪感も感じた。僕は韓国人なのに、僕が韓国のこういう場所を知らなかったなんて。また気付いたのは、韓国はまだ戦時中の国だということだ」と感想を伝えた。

イ・ミンホは今回のドキュメンタリーにノーギャラで出演した。プロローグを見ると、彼がこの長い時間を苦労しながら撮影したドキュメンタリーで伝えようとするものが何か感じられる。韓国でもっとも美しくも悲しい場所。このようなDMZの現実を知らせ、保護することに務めて欲しいという意思を伝えたがっているのではないか。

「DMZ、THE WILD」本編3部作は韓国で6月5日に放送される予定だ。

記者 : ソン・ヒョジョン