【REPORT】VIXXがアストロ旅行でファンとの絆を深める!2017年初のファンミはライブとの二本立てで超豪華
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VIXXとファンとの宇宙アドベンチャー!
開催前、ファンには本公演のあらすじがこう紹介されて、期待を高めていた。「VIXXはこの日、STARLIGHT(VIXXのファン) が作ったMilky Wayにのり、ファンを連れて、宇宙の彼方にある“VIXX星”へと旅に出る。途中、予測不能な事態がVIXXとファンを待ち構えるが、果たして彼らは無事にSTARLIGHT達を守ってVIXX星に辿り着くことは出来るのか?」
ライブ前の映像で、VIXXはジュラルミン製のスーツケースにいろんなものをパッキング。ペンライトや地図も詰め込み準備は万端だ。そしてファンに向けて「じゃあ、皆で行こう!」と声をかけたメンバーがステージに現れ、両肩にゴールドの星をちょこんとあしらった“星の王子様”ファッションで「My Light」を歌えば、いよいよこの冒険旅行がスタート。「君は僕が守る。君のそばで君を照らしてあげる」というムーディーな詞は、“ファンを無事にVIXX星に連れていくよ”という安全旅行宣言! ファンもここから始まるアドベンチャーを前にし“星の王子様”に全てを委ね、ワクワク気分に浸っていた。
オープニング曲を歌い終えたメンバーは、その後、この旅行について直接アナウンスする。Vサイン付きでキュートに挨拶したケンは「僕たちは地球での任務を終えて、VIXX星に帰ることになりました」と話し、エンは「今回のファンミーティングのコンセプトは皆さんと一緒にVIXX星に行く宇宙旅行で~す。初めて宇宙旅行をするのでドキドキしています。皆さんも同じでしょ! 安全に楽しく遊びましょう! 皆さん、心配しないで、僕たちを信じてついてきて下さい!」とガイダンス! 他のメンバーも口々に「皆さんと楽しく過ごすために様々なコーナーを準備しました 。期待して下さいね」と語りかけ、ラッパーのラビが「本格的に行きましょうか?」と話せば、それが出発進行の合図になった。
VRでリアルとバーチャルを縦横無尽に
そしてここで謎の指令が!「皆、VIXX星に行く準備は出来たかな? VIXX星への道は長くて、危険がいっぱいだ。今から安全な宇宙旅行のための適応訓練をする。みんなベストを尽くしてくれ」ホンビンは、このミッションは二つのチームに分かれて行われ、より宇宙に適応できるかを競うゲームだと説明。そしてエン、ラビ、ホンビンと、レオ、ケン、ヒョギの二つのチームに分かれてゲーム(ミッション) がスタートだ。
ゲームの第一ラウンドはラビとヒョギによるVRゲーム対決だ。バーチャルな映像は、高層ビルの屋上からバンジージャンプをするというかなりスリリングなもので、エンは「宇宙船が壊れた時に、そこから脱出するための訓練」と紹介。宇宙旅行の準備にこれほどぴったりなものはなく、ラビはジャケットを脱いで、戦闘モードに突入する。そして、仮想現実の世界に入った彼は高層ビルの中に入り、エレベーターでビルの最上階へ。ビルの外に出た彼に向け、他のメンバーがパタパタと風を送ると、臨場感が一層アップする。スクリーンにはラビが見ている映像が映し出されるのだが、それは見ているだけでもクラクラしそうなほどで、場内は悲鳴ともため息ともとれそうな声でいっぱいになる。そんな中、ラビは意を決し、果敢にも真っ逆さまにジャ~~ンプ。ステージに倒れ込んだ後、意識を取り戻した(風の) 彼は「ここは天国?」と漏らし、先攻が終わった。
次はヒョギの番。エンは「ヒョギは勇気があるからできるでしょ」と声をかけ、ヒョギも「優しいです。チョー簡単です。ハッ、ハッ、ハッ」と自信満々の様子。メンバー達から「元々、怖いもの知らずでしょ。先輩も怖がってないし」と突っ込まれても、臆することはない。でも、機材トラブルから、バーチャルとリアルの区別がつかなくなるヒョギ。そんな彼にレオは後ろからいたずらし、ラビはレオにバックハグ。ステージ上はメンバーのキュンキュンな振舞いが続き、ファンは一瞬も気が休まらない。
機材トラブルからVRゲームはドローとなり、歩数計を使った体力ゲームで仕切り直しだ。これは、相手の選抜メンバーの一番動きにくそうなヶ所に歩数計を取り付け、30秒という時間内にどれだけ歩数計を揺らすことが出来るかを競うもの。ラビはお尻に、ヒョギは右膝にセットし、二人のフリフリ&シャッフル・タイムがスタート。結果、前者は84、後者は73を記録し、一回戦はエン・チームの勝利となった。
甘い台詞対決!?VIXXから聞きたい告白は…?
一回戦を終えたVIXXに次なる指令が下る。それは「初めての宇宙旅行で緊張しているSTARLIGHT達をリラックスさせるべく、格好いい告白を決めよ」というもの。台詞は公式ファンクラブを通して予め募集され、“ホワイトデーにVIXXから聞きたい告白の台詞”がテーマ。それをホンビン vs ケンで演じて勝負する。ホンビンへのお題は、男友達と遊んで帰宅途中の彼女を見つけた彼氏が、その子を静かな場所に連れて行き「僕のこと、もっと好きになってよ」と壁ドンするというもの。エンはカツラとたれ目のサングラスを装着して壁になり、ラビは彼女役を演じて、劇がスタート。エンは「僕のこと、もっと好きになってよ」と頑張るホンビンの頭を優しくポンポンしていた。
ケンのお題は「僕はカルビ丼のご飯になるから、君はカルビになってくれ~~」と叫ぶコント風。レオがカルビに、ヒョギがご飯に、ホンビンが彼女に扮して、おぜん立てを整える中、ケンは熱烈にシャウトするだけでなく、最後は「そして海賊王にオレはなる~~!」という台詞も付け加えたが、このラウンドはファンの判定でホンビンの勝利になった。
VIXX星でのパーティーがスタート!
ここでブザーが鳴り響き、緊急事態が発生。「非常事態。非常事態。宇宙船の燃料が少なくなってきた。燃料はSTARLIGHTたちのエネルギーで出来ている。メンバーはSTARLIGHTたちのエネルギーを集めて、このピンチを脱出せよ」というミッションが下ったのだ。つまり、ファンから大きな歓声が沸き起こらないと、燃料切れで、宇宙旅行は中止になる。続けるにはファンの爆笑が必要なのだ。そのため、メンバーは、スクリーンに映し出された面白ポーズを再現し、フロアに笑いの渦を巻き起こすことに。もちろん、非常時にチーム分けは不要ゆえ、メンバーは一丸となって、難易度の高いポーズを次々にクリアしていく。こうして会場は爆笑に包まれ、燃料メーターは満タンに! VIXXとファンは一つになって危機を脱出し、遂にVIXX星に到着したのだった。VIXX星でのパーティーの始まりにふさわしいのは「雲の向こうまで飛んで行こう」と歌う「Heaven」! 負けたレオ・チームはレオ=ピカチュウ、ケン=リラックマ、ヒョギ=ドラえもんの着ぐるみでステージに立ち、その姿はファンミならではの可愛らしいものだった。
コンセプチュアル・アイドルの本領を発揮!
笑いあり、ほのぼのムードありで楽しんだ前半から一転、後半はライブを中心に組み立てる。まずは映像でこれまでのファンミーティングをプレイバック。そして黒の上下に赤のジャケットというヴィヴィッドな衣装にチェンジしたメンバーはバイオリンの当てぶりも鮮やかな「Depend on me」をクールにキめ、続けてスカルの絵をバックに「傷つく準備ができてる」でコンセプチュアルなステージを披露。さらに昨年「VIXX 2016 CONCEPTION」と題した3部作で、よりコンセプチュアル度を高めた彼らが、ここで二部作目の「Fantasy」をパフォーマンス。ベートーベンの「月光」をサンプリングしたトラックと、ダークでセクシー、そしてシアトリカルなステージングは格好良さが爆発し、一部とのギャップがさらにクールさを際立てていた。そんな緊迫度高めのパフォーマンスの後は近況報告でちょっとしたブレイク。レオ、ケン、エンは出演作「モンテ・クリスト」「花より男子 The Musical」「イン・ザ・ハイツ」の紹介をし、劇中歌を生披露。日本語の練習に励んでいたヒョギは早口言葉「スモモも桃も桃のうち」で会場を沸かせる。そしてレオもリピートするのだがヒョギにはかなわず。ファンもトライしたが、そのスピードに彼は「遅い」とダメ出しをしていた。
また、1月にソロデビューを果たしたラビは高速ラップの生披露で魅せ、ホンビンはドラマを準備中だと予告。イケメン役とのことだ。
VIXXとファンが一つになったフィナーレ
ヒョギが「楽しく遊んでみましょうか?」と声をかけた後のエンディングは夢のようなハッピー・タイムだ。昨年10月発表のファンキーチューン「Shooting Star」ではバックにいくつもの星がこぼれ、エンが手を揺らすと、フロアも一つになって両手が左右に。そんなノリノリの会場をラビが「一緒に遊びましょう~~」となおも煽り、「今日からキミはボクのもの」でさらにヒートアップ。フロアへ降りたメンバーはファンとハイタッチし、レオはファンとがっちり視線を合わせながら熱唱するなど、それぞれがファンサービスに努めていた。そしてフィナーレはこの日のタイトルの一部にもなった昨年11月発表の「Milky Way」! ファンへのプレゼントがテーマのこの曲は最高にグルービンで、ラストにメンバーが日本語でささやいた「僕は君だよ」で、ファンは悶絶寸前。本編最後で、その歌を地で行くように、VIXXとSTARLIGHTは身も心も一つになったのだった。
アンコールもまたファンへの愛に溢れていた。バラードナンバーの「Love Letter -Japanese Ver.-」では「皆さんに心を込めて、僕たちの気持ちを伝えたい」(エン) との思いからバックにメンバー手書きの歌詞を映し出して、目と耳でファンの心を捕らえて離さない。
そしてアンコール最後は懐かしのナンバー「Rock Ur Body」! エンとケンはグータッチをし、ヒョギはタオルを回して、会場を煽る。そしてホンビンはカメラ越しの指ハートをプレゼントし、フーディー姿でアグレッシブに動き回るメンバーも! ラストは絶頂の盛り上がりで幕締めとなった。
「皆さんがいるから僕もいる…恩返ししていきたい」
ライブ終盤、今日の公演を楽しく振り返りながら、彼らは今後についてこう語った。ラビ「次はもっと楽しい時間を過ごしましょう」
ケン「これからも幸せな思い出をたくさん作りましょう」(指ハートの投げキッスにピースサイン)
ホンビン「アルバムを期待して下さい」
レオ「皆さんがいるから僕もいます。いつもありがとうございます」
ヒョギ「いつも客席で僕たちのステージと音楽を見てくれる(皆さんの) 姿が愛しく、温かく思えます。これからもいいステージと音楽で会いに来ます。期待して下さい」
エン「最近、“恩返し”という言葉が一番好きです。僕は皆さんに恩返ししたいです。いつも同じ気持ちで、同じ思い出を作りましょう。これから僕は(自分の名前にかけて) エン返しです」
この日の構成は、宇宙旅行というファンミーティングな前半に、ライブ中心の後半と、とても充実していた。また、前半では素の楽しい姿を見せ、後半では新曲を盛り込み、2016年の3部作を通じて成長した姿を見せてくれた。コンセプチュアル・アイドルとして進化が止むことのないVIXX。この公演は、2017年の活躍を期待させ、それを支えるファンとの確かな絆を感じさせるものだった。
ライター:きむ・たく
※写真は夜公演のものとなります。【PHOTO】VIXX、来日ファンミーティングでファンとの宇宙アドベンチャー!“VIXX星でパーティー”
【イベント概要】
2017 ST★RLIGHT Fan Meeting ~The Milky Way to VIXXT★R~
会場:幕張メッセイベントホール
日時:2017年3月17日(金)[昼公演]14:00開場 / 15:00開演
【セットリスト】
01. My Light
02. Heaven
03. Depend on me
04. 傷つく準備ができてる
05. Fantasy
06. Shooting Star
07.今日からキミはボクのもの
08. Milky Way
09. Love Letter -Japanese Ver.-
10. Rock Ur Body
VIXX Official FANCLUB「STARLIGHT JAPAN」:http://lovevixx.com/
記者 : Kstyle編集部