SF9、華麗な飛躍を夢見る9人の少年たち

10asia |

写真=10asia

毎日のように、新人グループが次から次へと出て来る歌謡界だ。溢れる情熱を、ステージの上で全て出し切らなければ生き残ることができない。一日一日が戦場であるここに、9人組のボーイズグループSF9も入って来た。彼らは、最初からし烈だった。Mnetのサバイバル番組「d.o.b」で様々な競争を経た後、初めてデビュー行きチケットを獲得した。その選ばれた主人公こそまさにヨンビン、インソン、ジェユン、ダウォン、ジュホ、ロウン、テヤン、フィヨン、チャニである。

デビュー曲「Fanfare」に続き最近の「ROAR」まで、自分たちの色を確実に見せた。デビュー6ヶ月目の初々しい新鋭SF9。夢のステージに立ち、胸の熱くなる感動を抱き、先を行く先輩の後を継ぐ次世代走者と評価され、成長していきたいという覚悟だ。

―昨年のデビュー曲に続き、初のミニアルバム「ROAR」の活動もいつのまにか終わりに近づいた。

ロウン:デビューアルバムの時よりも、多くの曲を収録したミニアルバムを出した。見せられる色も多くなったと思うし、良い機会だった。ただ、もうそろそろ慣れるかなという所で終わってしまう物足りなさもある(笑)

インソン:特に惜しい部分は、カムバックの最初の週に非常に緊張したせいで、カメラをうまく探せなかったことだ。しかし今回は活動しながら、ファンと会える機会が多くて、その部分は本当に良くて力も出た。

―デビューの時より余裕ができたと感じられる。

テヤン:デビュータイトル曲とは異なり、今回はもう少し洗練された振り付けを準備した。時間が経つにつれて、メンバーもそれぞれ自分だけのジェスチャーと技術を見せてくれた。今後も新しいことをやりながら、自分のものにしていこうとしているところだと思う。

―デビューしたてだが、既に一年が過ぎた。明らかに変わった点はないか。

ジュホ:「Fanfare」活動時よりは、ステージの上で余裕が少し出てきた。最初はカメラを見つけることすら難しかったけど、今は様々なジェスチャーをしてリラックスした表情を作ったりもする。「Fanfare」を通して、野外ステージなどで動線が合わない時もあったけど、今はお互いの目を見て、小さな事ひとつでもしっかり団結できる。

ロウン:確かに対処能力が良くなった。

―今回のアルバムを聴いて、収録曲に精魂込めたという印象を受けた。タイトル曲のほか、愛着のある曲があるとするとどんな曲なのか、そして理由も気になる。

ジュホ:最初のトラックである「青春」という曲をオススメする。今回のミニアルバムの全体的なコンセプトが「青春」で、アルバムの最初のトラックでもあり歌詞にも気を使った。ラッパーラインが直接作詞を手掛けた。

―SF9が考える「青春」とは何か。

ジュホ:後悔しない事をすること。今後、後悔せずに暮らしたいと思っている。

インソン:「青春」は、僕の姿を代弁する良い言葉だと思う。「Fanfare」でデビューして「ROAR」で強烈な姿を見せた。これこそ青春のストーリーだ。僕たちが成長する姿をずっとずっと見せていきたい。時間が経つにつれて価値が上がるワインのように、濃い魅力を披露できる僕たちになること、音楽的にSF9にしかない色を探していくのが今年の目標だ。

―デビュー曲でもそうだったが、今回の「ROAR」も振り付けが華やかだ。アクロバティックをしたりもして。練習過程は容易いものじゃなかったはずだ。

ロウン:難易度の高い振り付けに加え、最後のリフレインでフリーダンスが出てきて、テヤンの場合は、アクロバティックの技術まで入っていて体力的にも容易ではなかったけど、楽しく活動した。

テヤン:ステージに上がる30分前にウォーミングアップをする。そうすることで、怪我せずに踊れるから。良い点は、毎回緊張感を持ってステージを飾る準備ができるということで、準備が整った姿勢でステージに上がれるということだ。

―サバイバルプログラムでし烈にデビューし、活動中でもいろいろなグループが溢れ出て来て、いつも戦争だ(笑) ステージに立つたびにする覚悟は格別だと思う。

ダウォン:上手な方からたくさん学んでいる。刺激も受けて、より早く、より高い所に上がりたいという思いもある。以前まではメンバーしか見てなかったが、今では他の歌手のステージを見るので競争心が生じて来る。

ジェユン:デビューをした後、先輩歌手と一緒に音楽番組で公演するでしょう。先輩を見ながら、どうしたらもっと良い道へと行けるのか、みんな考えている。

インソン:音楽番組の短いステージに向けてどれほど多くの準備をしているかを知り、この全てを経験した先輩への敬意が大きくなった。もっと頑張って一生懸命やらなきゃと考えるようになった。

写真=10asia
―2回目の活動で、新たにできた習慣はないか。

ロウン:些細な事だが、音楽番組の待機時間が長いから、ネックピローと毛布を用意していく。短くてもしっかり寝ることが重要だということが分かった。

ダウォン:食べることも重要だということを知って、美味しいレストランを探したりする(笑) ステージに上がるためには、十分なエネルギーの充電が重要なんだ。時間の余裕が与えられたら、美味しいものをしっかり食べようと思っている。

フィヨン:「Fanfare」の時は、具合が悪くても一日経ったら大丈夫だろうと思っていたが、最近では少しでも具合が悪いと直ぐに病院に行く。メンバーが薬もちゃんと持ってきてくれるし、おやつもバッグにいっぱい入っている(笑)

ヨンビン:ファンに少しでも良い姿をお見せしたくて、パックもするようになった(笑)

―もう一つ、時間が経つにつれファンへの愛情も大きくなるだろう。

ダウォン:公式ファンクラブ名が作られた。「FANTASY」だ。最近ミニファンミーティングを開催して、ファンとたくさん会いたいと思っている。どんどんファンが増えていくのを体感する。本当に感謝している。

ロウン:4月に日本でショーケースも開く。

―日本活動も本格的に始めるんだね。どんな準備をしているか。

ロウン:ショーケースで見せるステージや、日本語の勉強もしている。

ヨンビン:現地のファンに、基本的な挨拶はしなきゃいけないと思うのでちょっと勉強をしている。

―今まで活動しながら、一番記憶に残る瞬間があるなら?

ダウォン:「Mnet Asian Music Awards(MAMA)」と「スーパーソウルドリームコンサート」だ。これまで夢見てきたステージに立てたことが記憶に残っている。

フィヨン:昨年末にデビューをして、ありがたいことに年末授賞式に出席できた。多くの経験をすることができて、記憶に残る。

インソン:デビューショーケースの日、ステージの上を舞っていた紙吹雪が忘れられない。感動的だった。

ダウォン:大好きで尊敬していた先輩と同時期に活動することができ、不思議な気分だけど嬉しかった。

写真=10asia
―これからどんなグループに成長したいと思うか。

チャニ:多くの先輩の後を継ぐ優れたグループになりたい。実力的にも、チームの呼吸や団結など全ての部分で、先輩の後を継いで行ける後輩グループとして注目されたら嬉しい。

ダウォン:個人が発展の可能性を持っているグループだ。それぞれ目指す方向に進み行き、個人の能力と力量を伸ばせば、僕たちグループ全体が成長できると思う。

インソン:9人が、一人ではなくそれぞれ9人を尊敬し努力し合えば、それだけいろいろな魅力を持ったグループになれるのではないか。

フィヨン:今年「Fanfare」を鳴らしたい。チーム名のようにセンセーショナルを引き起こせますように(笑)

(写真:ソウルにある汝矣島(ヨイド) 公園でポーズを取っているSF9)

記者 : キム・ハジン、翻訳 : 前田康代、写真 : イ・スンヒョン