TEENTOPのCHUNJI、日本上演ミュージカル「マイ・バケットリスト」に出演“演技の幅を広げたい…今年はソロアルバムも出したい”

10asia |

2010年にTEENTOPのリードボーカルとしてステージに立ったCHUNJIは、今年でデビュー7年を迎えた。グループのメンバーとして、チームの色を守るために隠しておいた個性を今年から少しずつ出していこうとしている。その第一歩がミュージカル「マイ・バケットリスト」。2014年の「カフェ・イン」でミュージカルデビューを知らせた彼は、これまで明るく陽気な役を主にしてきた。しかし今回の作品は、余命宣告を受けたキャラクターで、内面の演技はもちろん、濃い感性まで出さなければならない。メンバーなしで立つ舞台で、尚且つ感情演技までこなさなければならないというプレッシャーはあるが、酉年の気運で切り抜けていくという覚悟だ。

―日本で幕開けする「マイ・バケットリスト」の準備の真っ最中だ。準備はどうか。

CHUNJI:朝10時から夜10時まで練習している。これまでしてきた役割とは違っていてプレッシャーは大きいが、同僚の俳優に聞いて学びながら、一生懸命練習している。

―「マイ・バケットリスト」を選択した理由は何か?

CHUNJI:感性的な作品だ。シナリオを読んで、悲しい感情が込み上げてきたが、その感性が良かった。普段も悲しい映画が好きだ。

―余命宣告を受けた役割というのは簡単じゃない。演技のために参考にした作品はあるか。

CHUNJI:同じ配役を引き受けた俳優が、余命宣告を受けるキャラクターが出てくる漫画を一つ推薦してくれて、その作品を見た。僕が引き受けたヘギは、劇の序盤は明るいが、徐々に死へと近づいて、明るさの後に隠された悲しみが出てくる。セリフや表情、変化する過程の状態などを参考にした。

―簡単ではないキャラクターでプレッシャーもありそうだ。

CHUNJI:チームではなく個人的にやるものなので、より緊張し、プレッシャーもはるかに大きい。歌を歌う時だけは緊張しないので自信はあるが、演技はまだ怖い。

―主に演技へのプレッシャーということのようだ。

CHUNJI:演技をやってみたかったが、歌も一緒に歌えるミュージカルに魅力を感じた。今後も演技に対する幅を広げたいと思っているし、僕と合っているようだとも思う。この作品の場合、70%が演技の部分なので、終わった後が今後の役に立ちそうだ。

―チームでもちろん団体生活をしているが、公演を作る過程で経験する団体生活はまた異なると思う。多くの歌手が最初はぎこちなさそうにしているが。

CHUNJI:まだ完全に慣れてはいないが、作品自体が2人芝居なので、演技の呼吸を合わせる俳優たちと親しくなろうとしている。やはり親しくなればリラックスした状態で舞台に上がることができるから。

―ミュージカルは3度目だ。大変だが続けて選択する理由がありそうだ。

CHUNJI:ミュージカルをきちんと終わらせたら、やり遂げたという達成感がある。練習して舞台に上がれば、ストレスを受けたりもするが、終わった後には本当に充実感がある。

―公演によるストレスはどうやって発散するのか?

CHUNJI:休みの日に発散するが、主に寝る方だ。寝たらストレスがなくなる。公演でとても疲れているので、人とはほとんど会わない。

―演技と歌、時にはダンスまで。複合的な芸術ジャンルのため、ミュージカルは他の場所でも光を放つことができる良い経験だと思う。

CHUNJI:性格が小心者で、前に出ていく方ではないが、こんな部分においてもミュージカルを通して少し良くなったと思う。

写真=CHUNJI
―初めての公演を控えて緊張する方なのか? TEENTOPとして7年活動しているから他の人よりも緊張しないようにも思えるが。

CHUNJI:眠れない。セリフを忘れるんじゃないかとそれが一番心配だ。初めての公演をきちんと終えたら、その次からは気持ちが楽だ。

―公演をしているうちにできた新しい習慣はあるか?

CHUNJI:今公演するチームと、一日に水を2リットル飲む運動をしている(笑) 午前中に集まって夜10時に帰る時まで、2リットルを飲むが、飲めないと罰金もある。普段も水をよく飲む方なので、大して難しくはない。ビタミンもしっかり摂っているし、何よりも睡眠をたくさん取る。

―記憶に残っている一番緊張した瞬間はいつか?

CHUNJI:これまで生きてきた中で一番緊張したのは、ミュージカルではなくMBC「覆面歌王」だった(笑) 目を完全につぶっていた。評価されるからなお更だった。どのようにステージを披露したのか何も覚えていない。

―ある歌手は、これまでの事が走馬灯のように過ぎていくと言っていた。

CHUNJI:練習生時代のことも思い出した。大変だった思い出もあるが、おそらく再評価される場だったからそうだったのかもしれない。

―ミュージカルも毎回観客に評価を受ける場所ではないか。

CHUNJI:ミュージカルは開始前、2ヶ月以上練習をするので自信もより大きくなる。「覆面歌王」とはそういう部分においては違う。

―まだたくさんの作品はやってはいないが、作品を終えるとすぐ抜け出せる方か?

CHUNJI:まだ分からないが、「マイ・バケットリスト」は他の作品よりも少し長く残ると思う。演技をする時たくさん怒られたし、いつも違いをつけてやりなさいと演出の指示もあるので、変え続けるのが大変だった。相手の俳優と話をしながらたくさん頼ったし、良い仲間のおかげで楽しみながら練習した。だから終わった後、長く記憶に残ると思う。

写真=CHUNJI
―ミュージカルはよく観る方なのか? 絶対にやってみたい作品やキャラクターはあるのか?

CHUNJI:たくさんは観ていないが、今後は多くの作品を観たいと思う。ミュージカル「その日々」を観たいが、機会があれば出演もしてみたい。

―今年の公演を皮切りに、TEENTOPのカムバックも控えていて忙しそうだ。

CHUNJI:TEENTOPの活動をしてソロアルバムも出したい。僕は酉年なのだが、今年は酉年なので楽しみだ。大衆的にもっと僕を知らせたいと願っている。

―デビュー当初と変わった点はあるか?

CHUNJI:ちょっと気持ちが楽になった。仕事をする時もそうだし、緊張も少なくなって少しは余裕ができた。何よりも、まだ歌えることが一番良い。今年は上手くいきそうだし、上手くいったらいいな(笑)

―チームではなく、ソロCHUNJIの姿も気になる。

CHUNJI:チームのボーカルだが、グループの色があるので“自分”を出すことよりも全体が優先だった。今年ソロアルバムを出せるなら、僕の姿を見せたい。

―「マイ・バケットリスト」というタイトルのように、CHUNJIのバケットリストも気になる。

CHUNJI:世界旅行! 仕事ではなくて旅行でヨーロッパに行きたい。単独コンサートも開催したい。今年は必ずソロアルバムが出せたらいいし、筋肉も鍛えるつもりだ(笑)

―この作品で見せたいものがあるとしたら?

CHUNJI:昔はコミカルで陽気な雰囲気の作品しかやっていないが、今回は余命宣告を受けた人物を演じるため、感性的な面と演技力を見せたい。演技の比重が非常に大きい作品なので心配にもなる。最初は明るい子で時間が経つにつれ、疲れて活動も楽にできない。その人物が体験する感情の変化と起伏まで表現しなければならない。観客に出来る限りそのまま伝達できるようやり遂げたい。

記者 : キム・ハジン、翻訳 : 前田康代、写真 : イ・スンヒョン