キム・ジェウク「『他の道がある』はシナリオを読んですぐに出演したいと思った作品」 ― Vol.1

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先日19日に韓国で公開された映画「他の道がある」(監督:チョ・チャンホ) でキム・ジェウクは、現実に疲れて心中を計画する主人公スワン役を引き受け、熱演を繰り広げた。寒い冬、雪に覆われた春川(チュンチョン) を背景に進行される映画の中で、彼が持つ冷たく鋭い魅力が光を放った。そしてキム・ジェウクは、シナリオを読み終えると同時に出演を決定した「他の道がある」を適切なタイミングで出会った映画だと紹介した。

―映画を撮って3年ぶりに公開されました。感想はどうですか?

キム・ジェウク:映画を初めて見たときは、編集も完成本とかなり違っていて完成していない状態だったので、今よりも満足度が低かったです。そして、現在の編集が完成された映画はとても満足しています。最も重要だと思っていたのが季節で、幸いにも冬に公開になって嬉しいです。

―シナリオを読んですぐに出演を決めましたか?

キム・ジェウク:シナリオを読んですぐに出演したいと思いました。そして監督とミーティングをしてから、出演を確定することになりました。運命というとちょっと大げさですが、長い間待っていたシナリオに適切なタイミングで会ったと思います。

―監督とはミーティングでどのような会話を交わしましたか?

キム・ジェウク:シナリオを読んで僕が感じたことが、どのように映画の中で繰り広げられるのかについて話を交わしました。そうするうちに監督が僕と同じ想像を描いておられるという確信ができ、より大きな想像を提示して下さったので出演を決心することができました。

写真=10asia
―映画の中で凍った川の上を歩いたり、窓ガラスを割る場面がありました。大変な状況が多かったのでは?

キム・ジェウク:逃げたいと思うような大変な瞬間はありませんでした。物理的に命の危険を感じるかもしれないという不安はあったが、そのような不安感すら映画や僕が演じるキャラクターは多くの助けになったと思います。

―映画の中でソ・イェジさんとくっつく場面は後半に登場しますが、撮影しながら親しくなる時間があまりなかったと思います。

キム・ジェウク:映画を撮っている間中ほぼ会えませんでした。だから親しくなる時間もなかったです。しかし、劇中でジョンウォンとスワンが持っているぎこちなさをよく表現するには、俳優が持っているぎこちなさが出て欲しいなと思っていました。撮影が終わってからは少しずつお互いを知っていき、親しくなりました。

―今回息を合わせたソ・イェジさんはどんな女優ですか?

キム・ジェウク:女優の中でも、自分の強みと魅力を確実に持っている人だと思います。年齢に比べて成熟した大人っぽい考えを持っており、演技に対する姿勢もしっかりしています。今後の動向に非常に関心があり、次の作品が何か見てみたいです。気持ちがいく後輩です。

―長い髪がトレードマークですが、映画では短い髪で登場しています。わざわざ切ったのですか?

キム・ジェウク:若い時は髪をいじるのが好きで伸ばしていましたが、最近では伸びてもそのままにしておきます。短いと手入れしなければなりませんが、長いと結べばいいだけです。そして映画では、警察官の役を引き受けたので、監督と相談して切ったほうが良いかなと思って切りました。今までやったキャラクターの中で、おそらく一番短い髪ではないかと思います。

記者 : イ・ウンジン、翻訳 : 前田康代、写真 : チョ・ジュンウォン