Block B パクキョン「ジコが初めて『音楽上手いな』と言ってくれた」
10asia |
写真=Seven Seasons
Block Bのパクキョンは、ソロで初のミニアルバムを出した。全曲を作詞、作曲そしてプロデュースまで手掛けるなど愛着も格別だ。最近、ソウル市麻浦区(マポク) 西橋洞(ソギョドン) にあるカフェでパクキョンは、「自分の名をかけたミニアルバムを出せるということだけでも、よくやってきたと思う」と自らを評価した。また「恋愛3部作」を完結させたが、今後も続けて恋愛と愛の物語を書いて歌うつもりだと予告した。
パクキョンの初ソロアルバム「NOTEBOOK」には、ソロデビュー曲「普通の恋愛」や「自責の念」、再リメイクした「OgeulOgeul」、新たに作ったダブルタイトル曲「君の前で僕は」と「残像」の5曲が収録されている。
「ニューアルバムが出て気分も良く、僕の音楽をたくさんの人が聴いてくれると嬉しい」
順位にこだわりはしないが、宣伝してもらう期待もちょっとしたりする。
「音源チャートに名前が上がった曲を中心に再生する。チャート順位が良くなければそのままひどくなってしまう場合が多い。せっかく作った曲が多くの人々に聴いてもらえず埋もれるかもと思うと、順位への期待をせざるを得ない」
今回のアルバムは“恋愛シリーズ”の完結編という点で注目を集めている。
写真=Seven Seasons
「『普通の恋愛』と『自責の念』、そして今回の曲まで厳密に言えば『恋愛5部作』だが、出会いからの過程、葛藤と別れまですべてをアルバムに収めている。残念ながら完結してしまった」シリーズの構想は「自責の念」から描き始めた。順番につながるストーリーを作ってみようかと思い「恋愛3部作」が完成した。
「普通の恋愛」の時からパクキョンのソロは、Block Bとは180度違い注目を集めた。カリスマ性に加えパワーみなぎるBlock Bのステージとは明らかに異なり、甘くて弾ける雰囲気のパクキョンは大衆の視線を引くに十分だった。
「ジコが初めて今回のアルバムを聴いて“音楽上手いな”と言ってくれた。今までは“お前の色が出ている”という反応だったが、今回は“お前、音楽上手いんだな”と言った」
いつも一緒にいるメンバーからの賞賛だったゆえに気持ちも格別だったのか、パクキョンは明るい笑顔を浮かべた。
パクキョンはBlock Bという修飾語を愛し、“Block Bのパクキョン”の方が聞き慣れているが、音楽を通した自分にしかない色とストーリーを表現したい。
「君の前で僕は」は普段から好きなジャズを加え、「残像」は別れを描くために低音のどっしりとしたラップを試みた。
「僕が作った曲には、パクキョンの色がにじみ出ているらしい。弾ける特有の雰囲気もそうだし、発音においても自分のスタイルを持っている。周りでも僕が作った曲だと直ぐに分かるみたいだ」
一生懸命取り組んだ1stソロミニアルバムを完成させたパクキョンは、今アイドルとして思春期を経ている。
「『自責の念』の後の空白期の間、自己存在(アイデンティティ) について混乱を感じた」と言うパクキョン。彼はまだアイドルではあるが、どうしていいかわからない時もあると打ち明けた。
「大衆がパクキョンの新しい姿を見たのは『普通の恋愛』の時からだ。自分では『自責の念』以降の空白期の時に自己存在について考えるようになった。おそらく曲の雰囲気を変えようとしたのもそのせいだと思う。イメージチェンジもしたかったし、またそれは僕の感性とよく合うのではと思った。まだそれは進行中で、僕の中で衝突している時期だと思う」
パクキョンは解釈によっては誤解を招く可能性もあるため言葉を慎んでいたが、すぐに「Block Bは空白期が長いグループで、各自が活発に活動をしている。早くBlock Bでカムバックできたらいいな」と笑った。
それだけでなく、ファンに向けた愛情も隠さなかった。
「空白期がこんなに長いのに、僕たちのことを好きでいてくれるファンに感謝したい。そして2月にファンミーティングを計画中だ。ファンに会える場が多くないので、そんな場ができたときは最善を尽くして準備をたくさんする」
「恋愛3部作」は終わったが、パクキョンは今後も続けて愛の物語を歌うつもりだ。
「上手くやっていると思う。アイドルグループのメンバーは年数が積み重なるとソロアルバムを出したりもしてるし、僕も同じだ。ミニアルバムを出せるということだけでも、よくやってきたと思う」
記者 : キム・ハジン、翻訳 : 前田康代