「冬のソナタ」から「シークレット・ガーデン」まで…伝説となったスターカップル5選

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写真=各ドラマ放送画面キャプチャー、スチールカット
二人の男女はまるで互いのために生まれたかのように一枚の絵となった。ラブストーリーの醍醐味は男女主人公の調和にある。インターネット時代の今、私たちはその調和をケミ(ケミストリー、相手との相性) と呼ぶ。

お茶の間の視聴者と観客を虜にするための必須要素、それがラブストーリーだ。演出家たちは「男女主人公のケミが燃えてこそドラマが成り立つ」と口を揃える。1990年代から現在まで、ケミの教科書となった伝説のカップルたちをチェックしてみた。

■チョン・ウソン&コ・ソヨン、ケミの王者

ハリウッドに「理由なき反抗」があったなら、韓国の映画シーンには「ビート」(1997) がある。若者たちを熱狂させ、若い世代の伝説となった同作の本当の主人公は、バイクでも迷いでもなく、チョン・ウソンとコ・ソヨンだった。二人そのものが一枚の絵であり、風景であった。彼らが最も輝いていたのも「ビート」の時代だった。二人は当時、同じ作品で共演し、多数のCMでも共演するなど“公式ケミカップル”となった。しかし、1990年代のファンが願っていた熱愛説は浮上しなかった。噂はあったが、同僚であっただけだという。

■アン・ジェウク&チェ・ジンシル、台本さえ変えたケミ

アン・ジェウク、チェ・ジンシルも伝説のカップルの一組だ。二人が共演したMBCドラマ「星は私の胸に」(1997) は、当時シンドロームに近い人気を博した。主人公ではなかったアン・ジェウクは、本当の主人公であるチャ・インピョを抑えるほどチェ・ジンシルと息ぴったりの相性を見せた。二人のケミがあまりにも圧倒的であったため、男性主人公が変わったほどだ。放送終了後、全国の男性たちはスプレーを思う存分かけたアン・ジェウクのアンバランスな前髪を真似することに熱心になった。アン・ジェウクが歌いながらチェ・ジンシルにプロポーズをする最終話のエンディングシーンは、現在もファンの間で話の題材となる、みんなに刻まれた名シーンである。

■チェ・スジョン&イ・スンヨン、超えることのできない記録

65.8%という驚異的な視聴率を記録したKBS 2TV「初恋」(1996~1997) の主役であったチェ・スジョン、イ・スンヨンも驚きのケミを誇った。夜になると街に人がいなくなるほど人気が高かったという「初恋」の成功の秘訣は、断然チェ・スジョン、イ・スンヨンの熱演にあった。愛し合いながらも何度もすれ違う二人の切ない恋に視聴者は熱狂し、胸を焦がした。ペ・ヨンジュン、チェ・ジウも「初恋」が見つけたスターだ。

■ペ・ヨンジュン&チェ・ジウ、韓流になったケミ

“初恋”でカップルになることはできなかったが、絶妙なケミで視聴者に深い印象を残した二人は他の作品で出会い、その物足りなさを解消させた。韓流の牽引役となったKBS 2TVドラマ「冬のソナタ」で、二人は一途な恋の正統派ラブストーリーを見事に演じきり、繊細な感情の流れで韓国はもちろん、アジアも熱狂するほどの支持を得た。二人のケミは“韓流”になって戻ってきたほど完璧だった。

■ヒョンビン&ハ・ジウォン、泡キスとキル・ライムの思い出

最近、キル・ライムという話題のキーワードで改めて取り上げられているSBS「シークレット・ガーデン」(2010~2011)。当時、全国はヒョンビンのスパンコールジャージを着ている人々で溢れ、カップルたちは泡キスを真似するためにカフェラテとカプチーノを注文した。互いの視線を合わせるシットアップのシーンも、名シーンの一つだ。「シークレット・ガーデン」でヒョンビンとハ・ジウォンは、捨て所のない恍惚なケミで視聴者をときめかせた。数多くの人々がこのカップルを愛し、脚本家のキム・ウンスクも同作でスター作家の仲間入りを果たした。キル・ライムは他でもなくハ・ジウォン、そしてこのカップルを愛した視聴者のものだ。

記者 : キム・ジヒョン