【REPORT】FTISLAND&CNBLUE&AOAら大集結!年に一度のお祭り「2016 FNC KINGDOM IN JAPAN - CREEPY NIGHTS -」開催!

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Photo by ISAO NAKAMURA / TOMOAKI NAKADA
FTISLAND、CNBLUE、AOAらが所属するFNC エンターテインメントが主催する音楽フェスティバル「2016 FNC KINGDOM IN JAPAN - CREEPY NIGHTS -」が12月10日・11日、千葉県・幕張メッセで開催された。

同フェスの日本での開催は今回で4回目。今年は “FNC KINGDOMの王座をめぐり競い合う”というテーマで、サブタイトルの「CREEPYNIGHTS=身の毛もよだつ夜」を具現化するような荒廃した城を思わせるステージを舞台に、6組のグループが熱いバトルを繰り広げた。

オープニングアクトを飾ったのは、FNCを牽引する2バンドのリーダーであるヨンファ(CNBLUE) とジョンフン(FTILAND)。ヨンファは白スーツを白いグランドピアノの前に、ジョンフンは黒スーツで黒のグランドピアノの前に座ると、ピアノ連弾を披露。幻想的なメロディーでライブの幕を開けた。オープニング映像を挟み、黒いマントをかぶったアーティストたちが、グループごとに客席の中央に設けられたセンターステージに登場。マントのフードを取る度に、会場から大きな歓声が響いた。ヨンファは「AreYou Ready? 今日は楽しんでいいライブを作りましょう!」と気合十分。ホンギは「楽しんで」と話し、たからかに開幕を宣言した。

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昨年のFNC KINGDOMでオープニングアクトを飾った練習生グループ「NEO SCHOOL」(NEOZ)のメンバーの中から選ばれた、FNC初の9人組男性ダンスグループSF9は、紅白のスーツを身にまとい、昨年NEOZとして披露した「K.O.」とデビュー曲の「fanfare」の2曲を、全力&初々しいパフォーマンスで繰り広げた。

デビューをかけたサバイバルオーディション番組「d.o.d」でSF9と壮絶なバトルの末、デビューを逃した“バンド組”の4人もインディーズバンドHONEYSTとして登場。AOA、FTISLAND、CNBLUEの楽曲をアレンジしたメドレーをエネルギッシュな演奏で聞かせ、ポテンシャルを見せつけた。

また、今年2月に日本デビューを果たした“期待のルーキー” N.flyingは、新人らしからぬ盛り上げ方と表現力豊かなパフォーマンスで日本メジャーデビューシングル「Knock Knock」他3曲を披露。

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FNC KINGDOMの紅一点“AOA”は、代表曲「Like a cat」、小室哲哉プロデュースの新曲「WOW WAR TONIGHT ~ 時には起こせよムーヴメント girls ver」ほか全6曲を、キュート&セクシーなパフォーマンスでイベントに華を添えた。西川貴教(T.M.Revolution)とのコラボで話題となった「愛をちょうだい 」を歌う際には、西川貴教の代わりに、サングラス姿でライダースーツに身を包んだホンギ(FTISLAND) がサプライズ登場。パワフルな歌声でAOAとの絶妙な掛け合いを見せ、大いに盛り上げた。

自らのソロステージの際には、ステージを振り返ったホンギ。「西川さん役をやりました。リッキー・マーチンみたくやりたかったけど、それはちょっとやりすぎだと思って。かっこつけてやってみたんですけど、AOAのファンの方、僕、歌ってよかったですか?」と観客に投げかけ、AOAのファンから温かい拍手を浴びていた。

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FTISLANDは「この帝国に最も長く君臨する者」という映像紹介でステージに現れる堂々っぷり。ホンギは登場早々、「今日の調子はどうだ?」とファンを挑発。そんな攻めの姿勢は、スピード感あるロックナンバーを中心としたこの日のラインナップにも表れていた。1曲目の「AQUA」から、アグレッシブなボーカルを見せるホンギ、「wow wow~」と雄叫びのようなコーラスでそれをもり立てるジェジンとジョンフン、ステージにあがる炎。すべてがひとつになった迫力は半端なく、観客席から思わず「これ、すげえな」という声が聞こえ漏れてくるほど。「TIME TO」「PRAY」と3曲を終えたあとのトークでは、「5時だと普通のライブだとメイクの時間だよね」(ホンギ)「ホンギは5時ぐらいに起きるやん」(ジョンフン)「起きたすぐあとの方が声が一番いいから」(ホンギ)「初めて聞くよ(苦笑)」(ジェジン)と、三人のコンビ芸人のようなやり取りでわかせた。

ライブの“盛り上げ役”ナンバー「PUPPY」を歌う際には、「持ってるものを全て手に握って、狂ってジャンプすればいい!」というホンギの声に、ファンたちはタオルや携帯やら、様々なものを振り回して乱舞状態。「Fire」では、ホンギがセンターステージから客席に降りて、会場の右から左まで猛ダッシュ。「これがFTの遊び方だ!」とでも言いたげな、エネルギッシュなステージを展開した。曲終わりには、ホンギがセンターステージ倒れこみ「この会場、でかい(笑)」と一言。「10年間ライブやってきてこんな大きいステージは初めてかも。うまくできると思ったけど、うまくできたかな?(会場から拍手) うん。俺もそう思う」と自画自賛をし、会場の笑いを誘った。

二度目のトークでは、スンヒョンに“マッサージ疑惑”が発覚。前日にマッサージの“もみかえし”で「腰が痛い」と話したスンヒョンに、ホンギが「おれが誘ったら行かないって言ったじゃん。そこ、本当に普通のマッサージさん?」と鋭い(?) 指摘。ジェジンは「へんなとこ」とコソりと一言。大焦りで「僕、そんな人じゃないです!」と否定するスンヒョンがかわいらしい。

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そして「最後はもっとロックしようぜ!」というホンギの言葉から、「ONT OF LOVE」など、ハードロックナンバーを3曲続けてフィニッシュ。5人のエネルギーがガンガンぶつかり合う激しさ満点のステージングに、FNCをけん引するバンドとしてのプライドと貫禄を感じた時間だった。

観客と一体となって楽しめるエンターテインメント型ライブが魅力のCNBLUEは、ライブの鉄板曲を9曲準備。ミンヒョク(ドラム) 以外のメンバーが、常にメインステージとセンターステージを盛んに行ったり来たりしながら、会場をCNBLUE色に染めていたのが印象的だった。

1曲目「IN My Head」のイントロで、すでに雄たけびをあげていたヨンファは、一瞬音が止まった時に「おまたせ♥」とおどけ、クールさとキュートさが混在する魅力を発揮。「Where you are」で、ジョンヒョンがギターの“垂直弾き”パフォーマンスで魅せると、「Love girl」ではジョンシンがソロパートでしっかりと見せ場を作った。CNのライブでは恒例(?) となったヨンファの「ダンスがしたいです」宣言からの「Face to face」では、歌の途中でへんてこなダンスを踊ったり、“ぶりっ子ポーズ”を入れたり、観客とエアーキャッチボールで楽んだりと、ヨンファ劇場が炸裂。続く「Wake up」では、どんどん増していくハンドクラップのリズムに合わせ、観客と息の揃った「Wake up~」の掛け合いを展開し、様々な声色とメロディラインで掛け合いを楽しむと、最後はヨンファが生声で「Wake up」をとどろかせるうれしいサプライズ。「Radio」では、ジョンヒョンの包み込むようなセクシーボイスと、ヨンファの血からずよく透き通る歌声のコントラストで楽しませた。

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「今日は感動しました。前にも幕張でやりましたが、今日がもっと熱いです」と充実した表情を見せたヨンファ。5周年記念アルバムの収録曲「Glory days」を最高の笑顔で歌い、会場をハッピーな空気で包み込んだ。短い中でも、自由奔放に歌い、踊り、遊び、ファンとのコミュニケーションを楽しむCNBLUEらしいステージングを堪能できた時間だった。
6組のパフォーマンスの合間には、普段見られないソロステージやグループの垣根を越えたコラボステージが繰り広げられた。特にコラボステージでは、SF9が大活躍! ジミンはジュホを従えセクシーな絡みパフォーマンスを披露すると、それぞれソロアルバムから2曲を披露したFTISLANDのホンギ、CNBLUEのジョンヒョン、ヨンファの三人は、1曲をSF9を従えてパフォーマンス。三人三様の先輩っぷりを見せつけた。

ホンギは「お前ら出てこい~」と登場から先輩風を吹かせるも、背の高い二人にはさまれ「こいつら背が高くてムカつく(笑)」と苦笑。だが、テヤンが挨拶をするときには「そこは『SF9の太陽(韓国語でテヤン) です』でしょ」と指導したり、自ら通訳を買って感想を述べさせるなど、頼れる先輩っぷりを見せていた。

Photo by ISAO NAKAMURA / TOMOAKI NAKADA
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一方、ヨンファはヨンビン&チャニを迎え入れるとハグをして大歓迎。ダンスナンバー「Mileage」を、見事なフォーメーションダンスを披露し、最後は「焼肉食べたい~」というヨンビンの声に「いきましょう~」と歌いながら、ステージを退場。親近感あふれる先輩の姿を見せてくれた。

ジョンヒョンの「Pinacoada」には、インソン、ジェユン、ダウォン、フィヨンがダンサーとして参加し、可愛らしいダンスで先輩を盛り上げた。「ヒョン(兄さん)~♪」とジョンヒョンに寄っていく4人の姿に、ジョンヒョンが慕われているのが感じられた。

Photo by ISAO NAKAMURA / TOMOAKI NAKADA
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今年はジョンフン(FTISLAND) がKINGDOM史上初となるソロステージに挑戦。携帯会社のCMソング「海の声」(桐谷健太) を、三線を手にカバーすると、感情を込めて力強い声で会場を包み込んだ。また、AOAのメインボーカル チョアは、アリシア・キースの「If I ain't Got You」を伸びやかな高音ボイスで歌い上げ、極上のステージを演出した。

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フィナーレには、アーティストが入り乱れてステージに大集合。ジェヒョン(N.Flying)がミンファン(FTISLAND) をおんぶしたり、ミンヒョク(CNBLUE) とジェジン(FTISLAND) はでんぐり返しをしたり、ジミン(AOA) とジョンフン(FTISLAND)、ジョンヒョン(CNBLUE) はAOAのセクシーダンスを一緒に踊ったりしながら、センターステージまで集まった。最後にヨンファ(CNBLUE) とホンギ(FTISLAND) が登場すると、より一層大きな歓声が響いた。そして、「今年も無事に終えることができました。来年もたくさんの応援をお願いします」とホンギがしっかりと締めの言葉を決め、4時間45分のライブの幕が閉じた。王座をめぐり競い合うというテーマだったが、それどころか競演によりさらなる結束力と絆を深めた時間となったようだった。

ライター:酒井美絵子

■公演情報
「FNC KINGDOM IN JAPAN - CREEPY NIGHTS -」
開催日:12月10、11日
会場:千葉県・幕張メッセ国際展示場
出演:FTISLAND、CNBLUE、AOA、N.Flying、SF9、HONEYST(デビュー準備バンド)

記者 : Kstyle編集部