チョン・ウソン&チョ・インソン主演「ザ・キング」…最高の相性を見せる俳優陣に“注目”(総合)

OSEN |

来年の年明け、圧倒的なビジュアルの映画が誕生する。映画「ザ・キング」に出演するチョン・ウソンとチョ・インソンは圧倒的なビジュアルと素晴らしい演技力を通じて、韓国の現代史を支配していた政治権力を痛烈に批判する。

「ザ・キング」は韓国の現代史を貫通する大きな世界観を持つ映画で、王になろうとする男パク・テス(チョ・インソン) と権力を持つ男性ハン・ガンシク(チョン・ウソン) のストーリーを描いた映画だ。

15日午前、ソウル江南(カンナム) 区CGV狎鴎亭(アックジョン) 店で映画「ザ・キング」の制作発表会が開催された。この日の制作発表会にはハン・ジェリム監督と俳優チョン・ウソン、チョ・インソン、ペ・ソンウ、リュ・ジュンヨルが出席した。

ハン・ジェリム監督は「ザ・キング」を通じて社会の不条理を愉快に風刺したいという意向を表した。ハン・ジェリム監督は「社会の不条理を暗く展開していくよりは、楽しく愉快に描きながらさらに大きく感じることができると思う。『ザ・キング』の意味は映画を見れば分かる。映画を見ていない状況で『ザ・キング』は権力を享受する人々を意味するものと考えることも、パク・テスだと考えることもできる」と説明した。

「ザ・キング」を演出したハン・ジェリム監督は完璧主義者だが、人間的な一面も見せた。チョ・インソンは「映画に90%以上出演して、監督と本当にたくさんの会話をした。監督の寂しさと侘しさ知った」と話した。チョン・ウソンは「ものすごい完璧主義者だ。自身が表現しようとする完璧さを追求する姿が印象的だった」と称賛した。

チョン・ウソン、チョ・インソン、ペ・ソンウ、リュ・ジュンヨルという組み合わせを作ったハン・ジェリム監督は、映画を撮影しながら満足感を感じた。ハン・ジェリム監督は「チョ・インソンは女性らしいと思っていたが、撮影をしながら男性らしいと感じた。俳優として柔軟な姿を見せた。チョン・ウソンは風刺の意味を込めている役であるだけに、歪んだ一面までしっかり表現してくれた。リュ・ジュンヨルは瞬発力がとても優れており、チンピラとしての繊細な面を上手にい表現した」と明らかにした。

チョ・インソンは軍隊を除隊して7年ぶりに映画に出演した。チョ・インソンは「除隊した後、映画とドラマを問わず、良い作品に出演してきたため、久しぶりに映画に出演することになった。長い間出演していなかっただけに、出演分が多い」と話した。

チョン・ウソンは自身が演じたハン・ガンシクをつまらない人間に見せたかったという。チョン・ウソンは「映画の序盤にはカリスマ性に溢れるが、裏に隠れて非道徳的なことをたくさんやる。裏で壊れて、おかしく見せたかった」と自身のキャラクターについて言及した。

ペ・ソンウは現場の雰囲気を引っ張る役として活躍した。ペ・ソンウは「俳優たちの演技はお互いにやり取りするものだ。そういう面で呼吸が本当に良かった」と話す。これに対して、チョン・ウソンは「今考えてみたら、ペ・ソンウさんが撮影現場の影の実力者のように行動していたと思う」と冗談を言った。ペ・ソンウは、現場でスタッフたちから1番愛された俳優に選ばれるほどだった。

ハン・ジェリム監督は制作会社のウジュフィルムを運営中であり、「ザ・キング」でクッという祈祷をするシーンが登場する。ハン監督は「ウジュフィルムはSF映画を作るために立ち上げたものだ。偶然だ。ユーモアで作った状況が現実と重なったのは不幸なことだ」と打ち明けた。これに対して、チョン・ウソンも「シナリオを見て、編集の過程で時局がこうなったので、監督にシナリオを書きながら神がかったかと聞いた」とし、当時を振り返った。

最高のビジュアル、チョン・ウソンとチョ・インソンはお互いのルックスよりキャラクターに集中した。チョ・インソンは「外見でチョン・ウソン先輩と比較されるのは辛いことだ。演技と経験においては本当にたくさんの勉強になった」という。これに対して、チョン・ウソンは「外見で認められるのが映画俳優として嬉しいことでもあるが、現場ではキャラクターとして過ごした」と説明した。

末っ子として作品に参加したリュ・ジュンヨルは不思議だという感想を伝えた。リュ・ジュンヨルは「学生時代から出演した作品を観てきたので、共演することが不思議だった。先輩たちがあまりにもスターなので、先入観を持っていたが、バカみたいな考えだということが分かった。本当に人間的に頼って慕った」と感想を伝えた。

最後にハン・ジェリム監督は検察を題材に映画を作ったことについても説明した。ハン・ジェリム監督は「政権が交代されると権力が変わるが、変わらない権力が法曹権力だと思った。平凡に暮らす検察官がほとんどである状況で、なぜ権力絡みの不正が起こるのか、その好奇心が映画を作った理由だ」と映画について説明した。

記者 : パク・パンソク