「キャリアを引く女」チェ・ジウ&チュ・ジンモ…“一つのドラマの中で二つのドラマが楽しめる作品です”

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写真提供:KNTV

チェ・チェ・ジウが役1年ぶりにドラマ復帰を果たした作品「キャリアを引く女」。彼女が演じたチャ・グムジュは、既存のキャリアウーマンのキャラクターから抜け出し、堂々とした女性像で好評を得た。また、共演のチュ・ジンモは政財界はもちろん、芸能界まで韓国のすべての情報を掴んでいるパパラッチメディア会社の代表ハム・ボッコ役を見事に演じ切った。そんな「キャリアを引く女」撮影の渦中にインタビューを決行、作品について語ってもらった。

―KNTVで12月9日から日本初放送が決まりました。まず簡単にどんなドラマなのかご紹介をお願いします。

チェ・ジウ:一言で表現すると法廷ロマンスドラマです^^

チュ・ジンモ:チェ・ジウさんが言ったように法廷ドラマですが、法廷で法を扱うドラマというよりも法を処理する際に周りで行われる、傍聴席でのエピソードもっと多いのでさらに興味深いドラマになるか思います。

―キャラクターの紹介をお願いします。

チェ・ジウ:私は本当に有望で優れた能力を持つ弁護士! ではなく(笑) 法律事務所の事務長役を演じます。一夜にしてどん底に落ちますが、再び立ち上がり、逆転劇を見せる役です。

チュ・ジンモ:前職が検事出身で今はパパラッチメディアの代表役を演じます。世の中に恐れるものが一つもない、自分が一番だと思って生きてきた彼がチェ・ジウさん演じるチャ・グムジュに出会って恋に落ち変化していくキャラクターです。

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―さまざまなジャンルが混じったロマンスですよね。法廷用語も多く、法廷の中でのシーンもありますが、大変だった部分や印象的なエピソードはありますか?

チェ・ジウ:100%法廷ドラマではありませんが、事件・事故を描くドラマなので法律用語がとても多かったです。その部分はどうしても気を使いますし、少し難しいですね。絶えず練習しながら正確な表現をしなければなりませんでした。私の口調に合せるのも大変な部分がありました。

チュ・ジンモ:僕も日常的な会話体の台詞に慣れているので…先日チェ・ジウさんともめるシーンを撮影したんですが、そこで法律用語がいくつが入ってました。その法律用語が出てくる時点でいつもNGが出てしまい…(汗) 今までこんなにNGを出したことがないと思うほどでしたね。不慣れな単語に対する負担がありました。ただ、それなりに法律用語を使いながら、面白く感じたり、新しい試みだったので新鮮に感じました。

―チェ・ジウさんがドラマのタイトルのようにキャリーバッグを引いていますが、バッグの中身は何でしょうか?

チェ・ジウ:皆さん興味津々だと思います。航空会社の乗務員でもないのになぜキャリーを引いてるのかって。グムジュのキャリーバッグはとても仕事熱心なキャラクターを表現してると思います。中には書類と資料、事件・事故に関する内容がいっぱい入っているんです。

チュ・ジンモ:そこに、もしどんでん返しを加えるとしたら、中に食べ物と化粧品、鏡なども入ってると思います(笑)。

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―お二人が共演したのは今回が初めてですが、初対面のシーンでのエピソードはありますか?

チュ・ジンモ:撮影初日を覚えてます。外ロケでしたが、本当に本当に暑かったです。なのに暑くなさそうに演じなければならなくて…。カットを変えるたびに顔にクマができるほど暑かった記憶がありますね。

チェ・ジウ:今回のドラマが涼しい時期に放送されるので、時期にふさわしい秋服を着て30度を超える猛暑の中で撮影しました。暑そうに見えるとダメなのに、隣でチュ・ジンモさんが汗ダラダラで(笑) それが大変でしたね。序盤は暑さで本当に苦労しました。

―劇中二人の関係は最初は好感を持つ関係ではありませんでしたが、いかがでしたか?

チェ・ジウ:本当にこれほど合わない人はこの世にいないと思うほど犬猿の仲でしたね(笑)。

チュ・ジンモ:キャラクター上、序盤は二人が角突き合わせながら互いに好感を持つきっかけを作り出しましたが、実際にはチェ・ジウさんと僕は10年以上も前から知り合いなんです。二人がもめるシーンもチェ・ジウさんとは親しい仲なのでうまく表現できると思いました。気楽に面白く撮影できたと思います。

―法廷ロマンスなので二人が衝突しながらもロマンスにつながるストーリーが展開されますよね。そのきっかけは何でしょうか?

チェ・ジウ:苦難とハードルを乗り越えようとする時、足長おじさんのような人が現れることで、ふわふわとした甘い、そのようなラブストーリーが始まるじゃないですか。ちょうどそんな感じだと思います。どん底に突き落とされてから再び立ち上がろうとした時、まさに足長おじさんのような存在が出現するんです。チュ・ジンモさん演じるボッコは冷たそうに見えるけど、どこかかわいい面もあって、キャラクターもそうですし、チュ・ジンモさん本人もそうだし(笑) とても魅力的なキャラクターを演じられていると思います。

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チュ・ジンモ:ドラマをご覧になれば分かると思いますが、今回のドラマは相手に対する好感を直接的に表現しないんです。とりあえず相手の様子をうかがう程度と言えましょうか。そのシーンがまたとても面白いです。そんなやりとりの最中に僕が演じるハム・ボッコがグムジュに対し、女性の心を揺さぶる決定的な決めセリフを言えば、たぶん喜んでいただけるだろうなと思いました。でもその決めセリフの前からずっとカッコいい姿ばかり見せるとあまり効果がないですよね。それで僕はむしろ愉快で快活で、時には崩れる姿もお見せしようと思っています。よりカッコよさをアピールするためにどんでん返しが必要ですしね(笑) チェ・ジウさんは本来ご自身が持っている魅力で皆さんに好かれるキャラクターをうまく作り上げていると思います。

―苦難とトラブルが発生することで二人の関係がより親しくなりますが、その事件やきっかけについてお願いします。

チェ・ジウ:ドラマの話ごとに毎回事件とラブラインがあります。ドラマ全体の大きな流れとしてミステリアスな事件があります。それによって私たちが最初に会うようになり、今後それを解決していくと思います。ただ、また撮影が始まったばかりで私たちも分からない部分が多くて…。まだお見せしてないどんでん返しがいっぱいあります。隠されたどんでん返しがあるのがこのドラマの魅力ポイントです。

チュ・ジンモ:今回のドラマは台本を見て理解できるまで結構時間がかかりましたね。作家さんの色々な考えを1話に組み込んでいるので、その繋がりをすべて考えてから演じなければならないんです。演じる側としてはとてもいろいろ気をつけなければなりませんが、視聴者の皆さんはとても楽しめると思います。俳優が苦労すればするほど視聴者には楽しいドラマになりますからね。

チェ・ジウ:でも私たちのドラマは絶対1話を見ないとだめですね! 1話を見れば2話が気になって仕方がないし、2話を見るとまた3話が楽しみになります(笑)。私は台本を読んだ時、その感じがとても良かったです。次から次へと気になる作品です。視聴者の皆さんもそのように感じられると思います。それが一番の魅力ですね。

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―各キャラクターが壁にぶつかり奈落の苦しみを味わうようになりますが、その時のキャラクターの気持ちはどんなものかそれぞれ聞かせてください。

チェ・ジウ:天国から地獄に落ちる、そんな事件に遭遇します。それによって再びのし上がり、成長していくグムジュの行方が私もとても気になります。今後どのように進み、グムジュというキャラクターが再びどうやって再起に成功するか、その間にまたどんなことが待ち受けているのか、またロマンスはどのような行方を迎えるのか、私たちも知りたいです。台本をすべてもらってから撮影してるわけではないので(笑) 俳優皆が期待しています。

チュ・ジンモ:台本を読んで感じたのは僕が演じるハム・ボッコは他人から見ると本当の奈落を味わったけど、とてもクールなんです。彼は「これぐらい大したことない」と思い、「大丈夫ですか? 何かありましたか?」と周りが聞けなくなってしまうほどの自信を持ってます。大きな事件を経験するけど、自信満々でそれに対するどんでん返しの姿もあります。むしろどうでもいいこと、ささやかなことに命をかけるタイプなので(笑) そんなキャラクターを演じるのは面白いです。

―KNTVでの放送を楽しみにしている日本のファンに見どころを教えてください。

チェ・ジウ:多くの方々の好奇心を刺激するような事件と事故をどのように解決していくか、それらが見どころになると思います。そして若い男女が大変な状況で出会ったけど、そこには甘いラブストーリーもあります。二人の関係がどのように展開されるかにも注目してご覧いただければとても面白くて好奇心がわいてくると思います。

チュ・ジンモ:法廷ドラマということで堅苦しくて重い物語だと思われるかもしれませんが、ラブラインを見れば互いの心が溶け込んで変化していく様子や過程、そしてセリフに力があるので、その中に含まれていることを注意深くご覧いただければ一つのドラマの中で二つのドラマを楽しめると思います。是非ご覧下さい!

■放送情報
「キャリアを引く女」(原題)
12月9日(金) より日本初放送
放送日:毎週金午後10時5分~深夜0時35分(2話連続) ほか
話数:全16話
出演:チェ・ジウ、チュ・ジンモ、イ・ジュン、チョン・ヘビンほか
演出:カン・デソン(「私の名前はキム・サムスン」「甘く殺伐としたファミリー」)、イ・ジェジン(「黄金の虹」「オ・ジャリョンが行く」)
脚本:クォン・ウンミ(「カプトンイ真実を追う者たち」「ロイヤルファミリー」)

■関連サイト
番組詳細:https://knda.tv/kntv/program/kn000675/

記者 : Kstyle編集部