【REPORT】歌も笑いも感動も! トレンディエンジェル参戦で楽しさ爆発!ファンへの想いをしかと届けた防弾少年団

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(c) Big Hit Entertainment

韓国の人気ヒップホップグループ、防弾少年団が、現在、日本で3度目のファンミーティング「防弾少年団JAPAN OFFICIAL FANMEETING VOL.3 ~君に届く~」を開催中だ。東京では、11月28日から30日にかけ、国立代々木競技場第一体育館で3公演を行い、超満員のA.R.M.Y(防弾少年団のファン) を魅了した。ここでは二日目となった29日の模様をレポート!

新曲からファンミならではのスペシャル・ソングまで

ステージ上のスクリーンには線路がどこまでも延び、そこには機関車風の字体で「君に届く」とのツアー・タイトルが。そして19時ぴったりに、10月に発売された韓国2ndアルバム「WINGS」のリード曲「Blood, Sweat & Tears」のPVが流れ、館内は早くもファンの歓声と掛け声で充満する。

2015年春から始まった“青春”シリーズにピリオドを打ち、このアルバムで新たなステージに立ったメンバーたち。彼らは朝の陽光を浴び、おニューの服に袖を通し、どこかに向かおうとするのだが、傍らには日本語の教科書が。そう、彼らの目的地はここ日本。7人を乗せた電車は海峡を越え、メンバーはJRと地下鉄を乗り継ぎ、途中、渋谷や表参道を散策しながら、今宵の舞台、代々木体育館へ向かう。そんなプロローグ映像に続き、白のスーツ&黒のインナーで決めた彼らが颯爽と登場し、スウィートな「For You」からファンミがスタート。「キラキラ舞う」という詞に合わせてメンバーたちも体を回せば、ステージは煌びやかに変化する。歌い終えた後はまずRAP MONSTERがハニカミながら目を閉じて、大きく「Tokyo~~」と挨拶。それぞれ自己紹介を終えると、JIMINは「今日はたくさん準備してきたので、期待して下さいよ」と話し、J-HOPEが「8月にコンサートがありましたが、ファンミーティングはやっぱり違いますよね」と語ると、他のメンバーも「その通り」とニンマリ。いよいよファンミ企画のスタートだ。

まずは「防弾マスターは誰?」コーナー。1人をピックアップし、彼について、他のメンバーがどれだけ知っているかを競うもので、最もポイントが高い人には「防弾マスター」の称号が授与される。

この日、ピックアップされたのはJIMIN。一問目は「JIMINが『WINGS』でやりたいと思ったパートは?」で、RAP MONSTERが「『Blood, Sweat & Tears』でのSUGAのダンス」と答えて10点をゲット。ここでSUGAがお手本を見せるが、JIMINが真似たそれはお手本とは違う可愛らしさに満ちていた。

「JIMINが家に帰って真っ先にすることは?」という二問目ではルームメイトのJ-HOPEが「床で横になる」と答えて8点をゲット。最後となった三問目「朝、起きた時、JIMINの気分をアップさせる曲は?」は11点とあって皆色めき立つが、またもJ-HOPEが正解し「防弾マスター」ならぬ「JIMIN・マスター」は彼に決定した。

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次のコーナーのヒントは三問目に隠されていた。“朝”とくれば“おはよう”、“おはよう”とくれば“おやすみ”。JUNG KOOKが「おはようから、おやすみまで」とどこかのCM調に前フリし、JIMINが「(次は) 朝起きる度に聞くモーニングコールと夜、寝る前に聞く子守歌を作るコーナー」と紹介すれば、全員が「一日中、一緒だよ」と声を揃える。こうしてメンバーがひとつになって子守歌を作る時間がスタート。ルールは、一人一枚、お題が書かれたカードを引き、そのお題を組み合わせて子守歌を完成させるというものだ。
引き当てたのは、V:童話の読み聞かせ、SUGA:両手を腰に当て、膝を軽く曲げるダンス、ジン:ハーモニカ、JUNG KOOK:トライアングル、RAP MONSTER:MISS RIGHT、JIMIN:ボイス・チェンジャー。が、JIMINは三公演連続でそれを引くという不運(?) に納得いかずの様子。そこで「アイテム交換」というカードを引いたJ-HOPEがJIMINからボイス・チェンジャーの権利を譲り受け、J-HOPEがJIMINとの交換用に新たなカードを引くと、またもボイス・チェンジャー! 結局、JIMINとJ-HOPEの二人が“変声”を担当にすることになった。

そしてMISS RIGHTのメロディに合わせ、Vが「昔、昔……」と語りかけるように歌い始め、その後、全員で「……防弾はA.R.M.Yと出会いました。防弾はA.R.M.Yに、A.R.M.Yは防弾に一目で恋に落ち、一緒に歌を歌い始めました。(ボイスチェンジした声で) はい、皆さん、一緒に歌ってください。準備はいい?」と歌い繋ぎ、ファンと一緒に「MISS RIGHT」のサビを唱和。そして「奇跡のように出会った防弾とA.R.M.Y……ギュッと掴んだその手を離さずに一緒に幸せに暮らしたとのことさ、めでたし、めでたし」と日本昔話風に歌い続け、最後は全員で「おやすみなさい!」と締めてコンプリート。JUNG KOOKが「寝る前にこれを聞いて寝ること、約束だよ」と話すと、黄色い歓声が大きく上がった。

スペシャルな歌のコーナーは尚も続く。RAP MONSTERとJUNG KOOKはデビュー3周年を記念してファンに向けてインターネット上にアップしていた「知っているよ(アラヨ)」を特別に日本語バージョンで! 「3年もそばにいてくれて、ありがとう」と彼らの想いを素直に表現したこの曲の生ウタは感涙もの。終盤には二人が向き合い、RAP MONSTERの野性的な歌声にJUNG KOOKの澄んだ歌声が美しく重なった。

そして、V、JIMIN、さらにギターを手にしたジンの3人は「Boy in Luv」「Danger」「I NEED U」の3曲をアコースティック・メドレーで。オリジナルとは違ったムーディーな歌にファンのハートはキュンキュン! さらにSUGAとJUNG KOOKがJ-HOPEをゲストに迎えて演じたコント動画の後は、メンバーがカジュアルファッションに着替えて、センターステージで新曲「21th Century Girl」をお披露目。ラストは横一列に並び、駆けるように踊りながらバイバイし、愛嬌満点なパフォーマンスで魅せた。


トレンディエンジェルとのコラボでバラドルへ大変身

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終盤に向け、お楽しみ度はもっともっとアップしていく。司会者が「次はもっと楽しめる」と紹介したのは「BTS(防弾少年団) Go」のコーナーだ。これは振って出たサイコロの目に合わせて、ステージの各所に移動し、そこでミッションにチャレンジするというもの。目の出方次第では彼らが間近に来るのだから、ファンはドキドキだ。

まずはJUNG KOOKが描いた絵を見て、他のメンバーが、それが何かを当てる「お絵かきクイズ」ミッション。これには全員が一発で正解し、JUNG KOOKの驚くべき画才に皆ビックリ。

二つ目のミッションは思い思いのコスプレをして大縄跳びにチャレンジし、7回以上跳ぶというもの。ジンはピンクの豚、RAP MONSTERはポケモン、Vはカエル、JIMINは恐竜、そして、JUNG KOOKはアイルーを選び、着ぐるみ姿にチェンジした後、まずはモデル気分でランウェーをウォーキング。Vはクールな表情で投げキッスを決め、カエル・ファッションとのギャップがファンの萌え心をくすぐる。だが、肝心の縄跳びはマックス5回でクリアーならず……。

残念な結果を挽回するように、7人は次なるミッション「防弾ゲーム」で笑撃度を最大にしていく。これは“斎藤さんゲーム”の防弾少年版で、彼らにとっては、いささか難易度髙し。スピードを落とし、ラップ調に演じてやっとクリアーとなった。そしてJ-HOPEの「ご褒美」のおねだりコールに、まさかの本家トレンディエンジェルが登場すると会場からは大歓声が! 斎藤は「リズム、遅くなかったですか? スロー、スロー。すごい時間かかったよ。7人で(成功するまでに) 15分かかったよ~~」と突っ込みを入れ、トレンディエンジェルと防弾少年団の軽妙なトークに会場は爆笑の渦に包まれる。同時に斎藤は会場に向けて「1人1人が星のように綺麗」とファンをべた褒めし、9人で防弾ゲームを行うと、見事、一発でクリアー。その後、歌でもコラボしたいという斎藤に、相方のたかしが「(それって) ゲーハー少年団だ」とボケると、斎藤はすかさず「ゲーハー少年団じゃねえよ、ゲーハーだったら少年じゃねえだろ」とナイスに突っ込み、またも大爆笑。さらに斎藤はJIMINの「マニマニ」ダンスも真似て、二人はハイタッチするほどの盛り上がり。メンバーはトレンディエンジェルという旬の芸人の助演を得て、その高いバラエティ対応力を遺憾なく見せつけたのだった。

お楽しみタイムはまだまだ続く。花道、センターステージをフルに活用した「フンタン少年団(Japanese Ver.)」に続いたのはJ-HOPEとSUGAによる「お疲れ Song」。いつもはコンサートの終わりにJ-HOPEが「お疲れ様でした~」と歌うフレーズを、今回は「どうしてもフルバージョンで歌いたくて」という思いからSUGAと共作。昭和のナイトクラブが似合いそうなラメのファッションに身を包んだ二人は“踊れる演歌”風に歌い上げ、エンディングでは二人が腕を組んでラブラブ・モードに。“ライブを一緒に盛り上げてくれて、ありがとう&お疲れ様”という気持ちをエンターテインメント仕立てで楽しく表現した。

その後、黒の学生服風ファッションで登場した7人は「ペップセ-Japanese Ver.-」「FIRE -Japanese Ver.-」とコアなヒップホップチューンを二連発。メンバーは余りの暑さからか、ジャケットを脱ぎ、その後、花道をゆっくりと歩きながらセンターステージに移動し、いよいよこの日のクライマックスのお披露目だ。JIMINが「全員が待っていた曲」と紹介したのはもちろん「Blood, Sweat & Tears」! ダイナミックなダンスホールチューンに館内の興奮は絶頂となり、最後に発射された銀テープが多幸感をさらにアップさせた。
アンコールでは蒸気機関車風トロッコにのり、「Good Day」を歌いながら、スタンド席後方を一周。汽車で来日するプロローグ映像は、この前フリでもあった。そしてステージに戻った後も歌い続け、最後は全員のマイクがジンに集中し、やんちゃな一面も垣間見せる。そして「いいね! Pt.2~あの場所で~」では名残を惜しむようにJIMINが敬礼ポーズで会場全体を見回し、他のメンバーも客席に向けてVサインをプレゼント。歌い終えた後も、余韻が残る館内に改めてJIMINがVサインし、メンバーたちはこう挨拶した。

J-HOPE「いつも皆さんには新しい僕たちを見せたいと思っています。僕の気持ちがちゃんと届けられたら、それで十分です。防弾はA.R.M.Yの皆さんだけについていきます!(指ハート付きで)」

V「今日は楽しすぎて帰りたくないです。今日は防弾の夢見てくださいね。A.R.M.Yの皆さん、今日はダイバク(韓国語で最高を意味する“テバク”のVオリジナル表現) ですね」

ジン「(泣き崩れながら) A.R.M.Yの皆さんと離れるなんて悲しすぎます。皆さん、今日僕の夢に出てくれませんか?(赤いハートを取り出して) 夢の中でまた会いましょう」

SUGA「忘れられないファンミーティングでした。皆さんも今日を忘れないでください。(ファンを指差しながら) ついて来いよ」

JUNG KOOK「今日の熱気はもっと熱くなってますね。熱すぎる! 今日熱く応援してくれたA.R.M.Yの皆さん、本当にありがとうございました。マタネ」

RAP MONSTER「こうやってアーミーボム(公式ペンライト) を見ているとまるで天の川みたいで、宇宙の中にいる様です。もしこの宇宙が大きくなっていくとしても、僕たちが離れると思わないで下さい。皆さんの一人ひとりの輝く瞳はすべて僕の心に刻まれています。皆さんの瞳は何より輝いています(サランヘ・ポーズ)。遠く離れていても、いつも心はそばにいることを忘れないでいてください」

JIMIN「ファンミーティングは皆さんのもっと近くまで行けるチャンスだと思います。いろんなところを見せたり、たくさんの魅力を見せたりできますから(涙)。ユニットステージ、ゲーム、トーク、トロッコなどなど、もっと近くまで行けたと思います。今日のデート、本当に楽しかったです」

そう感謝の気持ちを述べた後は、エンディングに、今日の一日を振り返りながら、明日への希望を歌う「EPILOGUE : Young Forever -Japanese Ver.-」をチョイス。「舞い散る花びらの中、彷徨う今も」という詞に合わせて、館内にも花びらが舞いドラマティックなフィナーレに。JUNG KOOKは右手を高く掲げてファンの声援に応え、メンバーは両手を繋いでファンに挨拶をした。

アンコールを終えても、メンバーはステージから帰らぬまま。別れを惜しむように、いつまでも会場の隅々まで行ってファンにサランヘ・ポーズをプレゼントし、Vの「Hands Up」の掛け声で会場はサランヘ・ポーズで一つになっていた。

新曲だけでなく、ファンミーティング向けのエクスクルーシブ・ソングもあり。そしてアーティストとファンが一体になって楽しめるコーナーもたっぷり用意され、ファンミならではの構成が光ったこの日。防弾少年団が自分たちの想いをファンに届け、ファンはそれをしかと受け取ったのはもちろんのこと、ファンもまた自分たちの想いをメンバーに届けていた。互いの愛を受け止め合ったこのファンミは、JIMINの言うとおり、アーティストとファンとの愛に満ちた素敵なデートだった。

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記者 : Kstyle編集部