EXO ディオが“俳優ド・ギョンス”を放せない理由

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ボーイズグループEXOのメンバーとしてデビューし、演技で活動の領域を広げ、“演技アイドル”というレッテルも吹き飛ばした俳優ディオ(本名:ド・ギョンス)が、映画「あの日、兄貴が灯した光」でこの冬、韓国の観客と出会う予定だ。現在次回作の撮影にも参加している彼は“忠武路(チュンムロ:韓国映画界)の有望株”という賞賛を聞くと、顔いっぱいに恥ずかしさを表した。

17日、ソウル鍾路(チョンノ)区三清洞(サムチョンドン)のあるカフェで映画「あの日、兄貴が灯した光」(監督:クォン・スギョン)に出演するディオとインタビューを行った。

映画「明日へ」「純情」やドラマ「大丈夫、愛だ」、現在撮影中の映画「神と共に」、このほかにも多くの作品から出演オファーが来た。これは、いつの間にか“演技アイドル”から“見たい俳優”になったという証明でもある。

様々な作品の中で出演作を選ぶ基準は“共感”だというディオは「いつも『見る人を演技で共感させなければならない』と思いながら演じる。作品の出演オファーが来るたびに、心からどうすれば大衆に、映画を見る方々に共感してもらえるかを考えながら演技をする」と話した。

続いて「『あの日、兄貴が灯した光』を見た観客が、ドゥヨンが泣く時や喜ぶ時に一緒に悲しみ、笑う姿を見れば、『観客とある程度共感している』と思うだろう」と笑った。

演技を始めてから、絶えず俳優業を続けることになった背景について聞くと、彼は「関係者の方々が僕を好んでくださることに、ただ感謝するだけ」と謙虚に答えた。

ディオはこれまでに出演した作品のうち、一番記憶に残っている作品として「大丈夫、愛だ」を挙げた。彼が演じたキャラクターが男主人公の考えの中にしか存在しない“幻視”だったことが明かされると、視聴者たちは涙を流した。この作品を思い出しながらディオは「演技を始めてから、初めて喜悦を感じた作品」と説明した。

写真=CJエンターテインメント
「『大丈夫、愛だ』第16話で、チョ・インソン先輩と別れるシーンを撮影する時でした。今までに感じたことのない感情を、演じながら感じました。その時、ムッとする感情を初めて知りました。自分の中になかった感情が、そのキャラクターと自分の間で作り出された、その喜悦の感覚が忘れられません。『だから演技は面白いと言うし、演技をするんだろう』と思いました。その時から演技的にももっと頑張って努力しています」

先日試写会を終えた映画「あの日、兄貴が灯した光」について、ディオは「映画はすごく面白かった。ただ自分の演技に対しては物足りなさを感じた。この映画は1年前に撮影したもので、今は映画『神と共に』の撮影に参加している。最近ウェブドラマ『ボクらのラブ♡アカデミー』にも出演した。『あの日、兄貴が灯した光』に出演してから演技の経験を積んだ」とし、「『あの日、兄貴が灯した光』を見ながら『ああ、僕は当時、あんな風に演技をしたんだ。今ならもっとうまくできるのに』という心残りがあった」と演技に対する意欲を存分に表した。

「ウェブドラマで経験したラブコメディを映画でもやってみたいし、『あの日、兄貴が灯した光』のドゥシクのようなキャラクターも演じてみたいです。機会があればロマンスやノワールなど、ジャンルを問わず全て演じてみたいといつも思っています。僕から“少年”のイメージを見たとよく言われますが、少年ではない、ギャップのある役もたくさん演じてみたいです」

「あの日、兄貴が灯した光」は詐欺の前科10犯の兄(チョ・ジョンソク) と有名だった韓国代表選手の弟(ディオ)、他人よりも遠い兄弟が繰り広げるドタバタ同居ストーリーを描いた映画だ。ディオが演じるドゥヨンは、人気の柔道選手だったが、代表選抜大会を控えて不意の事故に遭い、15年ぶりに帰ってきた兄と望んでもいなかった同居を始める人物だ。韓国で24日に公開される。

記者 : チョ・ヘリョン