10CM「これからも“オヌルパメ”は観客と近い距離を大切に続けていきたい」

Kstyle |

10月30日の日曜日。渋谷の町はハロウィーン一色に染まり、通りゆく人々は思い思いの仮装で盛り上がりを見せていた。そんな渋谷のど真ん中で開催された10CMの「10CM Night~オヌルパメ Vol.3」は“音楽”で大きな盛り上がりを見せていた。約2年ぶりとなった本公演はチケットが発売されるやいなや、たった3分で完売してしまったという。プレミアチケットを手にしたファンは皆、幸せに満ちた顔をしていた。そして大興奮のライブから一夜明けた翌日、彼らに改めてライブのこと、そして今後のことを語ってもらった。

-ライブ「10CM Night~オヌルパメ Vol.3」お疲れ様でした! 一夜明けて、改めて振り返ってみていかがでしたか?

クォン・ジョンヨル:(スタッフのパソコン流れている前日のライブ映像を見て)まず感じたのは、昨日はシャツとジャケットを途中で脱いだのですが、脱がなければ良かったなと感じています(笑)。

-え? なぜですか (笑)。

クォン・ジョンヨル:着ていた方が可愛かったなと思いました。暑くて脱いでしまったけど。

-では気を取り直して、公演の感想をお願いします。

クォン・ジョンヨル:ライブの会場は、お客さんが入ってくる瞬間から会場の雰囲気が作られるものなので、それが昨日の場合、すごく良かったなと思います。

-昨日もMCで「高級感」と何度も言ってましたね。

クォン・ジョンヨル:実はこれまでの日本の「10CM Night~オヌルパメ」で一番好きな雰囲気でした。普段は弘大(ホンデ) 周辺でバスキングライブやイベントをやっているのですが、それとはまた違う感じでした。

ユン・チョルジョン:毎回ライブが終わった後“ちょっと足りないな”という感じが残るのですが、今回はすごくリラックスしてライブをやって、その良い状態で最後までできました。

-それはこれまでとは何が違ったんでしょうか。

クォン・ジョンヨル:今回のようなゴージャスな雰囲気の中でライブ演奏した経験は過去にもあるのですが、それを日本でやったという事が特別な体験だったなと思います。

-「10CM Night~オヌルパメ」と銘打っての日本でやるライブは約2年ぶりでした。今回のセットリストはどのように決めたのでしょうか。

クォン・ジョンヨル:新しくリリースした曲もあり、前回歌っていない曲があったので、それをたくさん入れました。そして楽しんでいただけるように、皆さんがよく知っている有名な曲も入れつつ、リスト作りをしました。

-選曲は2人で決めるんですか?

2人:はい。

-「10CM Night~オヌルパメ」は、お客さんの顔が見える距離というのがこだわりかと思いますが、これからもこだわり続けたい部分というのはどんなところにありますか。

クォン・ジョンヨル:今後も観客と近い距離を大切に、引き続きやっていけたらと思います。韓国で10CMのライブは、座ったまま、立ったままのライブもあるのですが、たまに動きが激しい内容のライブもあります。それは舞台が大きくても小さくてもできることなのですが、日本ではまだそういうライブはやったことがないかなと思います。「10CM Night~オヌルパメ」は座って参加してもらうことが多いので、いつか動きのあるライブもやってみたいですね。

-ライブMCではクォンさんが話して、ユンさんが“同じです”と答えるやり取りがすごくありましたよね(笑)。毎回そうなんですか?

ユン・チョルジョン:質問に対しての答えは色々なパターンがあると思うのですが、それをジョンヨルがいくつか答えて、その続きに僕が答えたいと思うのですが、だいたいジョンヨルがすべて答えてしまって(笑)。自分は話すことがなくなって、僕の意見でもあるので“同感です”ということが多いです。

-今度先に言ってみるというのはどうですか?(笑)

ユン・チョルジョン:うーん…(苦笑)。僕は質問をされたら、よく考えて答えるタイプなんです。考える時間が絶対に必要なので、ジョンヨルが先に答えてくれるのはありがたいと思ってるんですが、そのうちの全部を答えてしまうので僕は答えようがないです。でも僕にとっては、それがいいんです。

-クォンさんは大変ではないですか?

ユン・チョルジョン:大変です!(笑) だいたいボーカルの方が注目を浴びて質問される場合が多いので、ボーカルから答え始めたら、いつのまにかそうなってしまったという感じです。

-セットリストの他に「Corona」と「マウム」を加えて歌われていましたが、その時はどのような流れがあったのでしょうか。

クォン・ジョンヨル:その場の雰囲気を見て加えました。本当にその場で“やろう”となりました。

-改めて呼吸が合っているライブだったんだなと思いました。

ユン・チョルジョン:もともとは、セットリスト自体がないバンドなんです。セットリストのないライブというのは、メリットとデメリットがあって、良い時には良い流れで進みますが、悪い方向に向かってしまった時はどうしようもできないです。なので、大規模なライブの時にはいちおうセットリストを決めておきます。そのほうが音響や照明のスタッフさんにも迷惑がかからないので。

クォン・ジョンヨル:その場の雰囲気でできるというのは「FineFive」(演奏するバンド) の息の合い方や、彼らの演奏力の高さがそれを支えているんだなと思います。

ユン・チョルジョン:ある程度は認めます(笑)。

クォン・ジョンヨル:メンバーの入れ替わりもなく5年目です。5年経っていることに気付いてなかったので、そろそろメンバーチェンジしようか(笑)。

-それだけ長い時間をかけた関係だからこそ、即興でできるんですね。

クォン・ジョンヨル:本当のことを言うと、彼らはすごく実力のある人たちです。僕たちよりももっと高いレベルの仕事をしてもいいのですが、これまでの友情でやってこられたのだと思います。普段はゲームを一緒にやったりして仲良しな友達という関係です。

-多忙な中で来日されたようですが、日本でやりたいことや、おいしいご飯は食べられましたか?

クォン・ジョンヨル:僕はショッピングをしました。

ユン・チョルジョン:僕はここに来る途中、カレーを食べました!

-(行きつけの) お寿司が食べられなかったと、ライブのMCで言ってましたね。

2人:あー。(悔しい表情)
※来日するたびに通っているお寿司屋さんの娘さんが、受験で臨時休業だったとのこと

-ライブ当日、渋谷ではハロウィーンのコスプレした人たちがたくさん歩いていたと思います。実際に目にしていかがでしたか?

ユン・チョルジョン:すごいびっくりしました。2日前まで、通行止めまではしていなかったと思うのですが、今日は車まで入れず、たくさんの人でにぎわっていました。まるでサッカーのワールドカップで応援するような雰囲気でした。ちょっと怖い仮装もあったかな(笑)。

クォン・ジョンヨル:韓国でも弘大(ホンデ) や梨泰院(イテウォン)あたりではハロウィーンの時期にお祭りみたいになるので慣れてはいます。僕たちは仮装していないのに、仮装した人たちが僕たちに寄ってきて“一緒に写真を撮りますか”と声を掛けてきて面白かったです。みんなが仮装している中で、普段着なのが逆に珍しかったのかもしれません。そして歓声を上げて歌を歌ったりしている人もいて、びっくりしました。

-今後の予定を教えてください。

クォン・ジョンヨル:年末に毎年やっているコンサートがありますので、その準備と、近々正規アルバムの準備をしようと思っています。そして今回の公演でも発表しましたが、次の日本公演が決まりました。

-最後に、日本のファンにメッセージをお願いします。

クォン・ジョンヨル:次に日本で行うライブは来年の4月ですが、次の公演は「10CM Night~オヌルパメ」シリーズの集大成となるような特別な公演です。10CMと僕たちの日本の所属会社がイープラスと一緒に作る公演でもあるのですが、間違いなくいい公演になります。いろいろなアイデアを僕たちも考えています。ぜひ、遊びに来てください。

ユン・チョルジョン:寒くなりましたので、風邪に気をつけてください。4月のライブの前に正規アルバムを出せるように頑張りますので、4月のライブでは新曲をたくさん披露できるかと思います。日本でも配信する予定ですので、楽しみにしていてください。

-ちなみに4月に行うライブ会場である「彩の国さいたま芸術劇場」は日本ではとてもすごい会場なんですが、知っていましたか?

クォン・ジョンヨル:はい、ライブをやると決まった時に聞きました。大衆音楽をあまり行わない場所だと伺っています。なので「ここでやってもらって良かった」と思ってもらえるようなゴージャスなライブを目指して、たくさん準備をしてきます!

撮影:沼田 学

■公演詳細
「10CM Night~オヌルパメ Vol.4」
開催日:2017年4月22日(土) 開場17:00/開演18:00
会場:彩の国さいたま芸術劇場 小ホール
価格:VIPシート\12,000(税込) 指定席¥7,500(税込) 全席指定
※VIPシート特典:ミート&グリート+記念写真撮影+公式グッズプレゼント
<チケット>
11月20日よりプレオーダー開始予定
一般発売 2017年1月28(土)12:00~
いずれもイープラスで販売

■関連サイト
イープラスチケットサイト:http://eplus.jp/10cm/

記者 : Kstyle編集部