【REPORT】ヨ・ジング、3度目の日本ファンミーティング開催!見せた&聴かせたアットホームな空間にファンもほっこり

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子役として活躍し、今年ドラマ「テバク」で成年演技に初挑戦したヨ・ジングが、10月23日、東京 品川インターシティホールにて約一年ぶりとなる日本でのファンミーティング「YEO JIN GOO FANMIEETING 2016“Happy Magic Hour”」を開催。

数え年で今年20歳。少年と大人の狭間である“今この瞬間”にだけ放つことができる輝きを持つ自身の姿を、夕暮れと夜の狭間に現れる薄明の時間帯“マジックアワー”に重ねたタイトル通り、あどけない少年と凛々しい青年の魅力をアピールするイベントとなった。
真っ暗のステージに青いライトが灯り、温かな秋の装いに身を包んだヨ・ジングが、さっそうと登場。最新作「テバク」の挿入歌「同じ願い」を、落ち着いたローボイスでしっとりと歌い上げた。この日のためにボーカルレッスンを受けたというだけあり、ファルセットを気持ちよく決めるなど、その歌唱力はかなりのもの。歌が終わり、口角をぐっと上げクシャっと笑う“ジングスマイル”を見せると、会場には割れんばかりの拍手の音が響いた。

MCを務める古家正亨さんが登場し、本格的にイベントがスタート。最近日本語の勉強をしているそうで、挨拶から流暢な日本語にびっくり。MCに「やり取りも完璧ですね」と褒められると、「そうですか? 良かった! 完璧だ!」と喜んだ。

自身三度目となる日本ファンミーティングが始まる気持ちを聞かれると「成人になって初めての会なので、とてもドキドキしています。今、とっても、とっても、とっても、とっても、と~っても新鮮な気持ちです」と、何度も“とっても”を重ね嬉しい気持ちを表現していた。

ここからは椅子に座り、じっくりと話を聞くことに。まずは、現在撮影中だという映画「代立軍 ウォリアーズ・オブ・ドーン」の話から。今作で、これまで多くの俳優が演じてきた光海君役に挑戦しているヨ・ジングは「今まで描かれてきた光海君とは違い、僕と似た年の頃を描いています。大人のような振る舞いを見せたかと思えば、時には子供のように見えることも。新しい光海君像を見せられると思います」と役柄を説明。MCに「ヨ・ジングさんだからこそできる光海君ということでしょうか?」と聞かれると、「そうです!」と力強く答えた。

プライベートをのぞき見する「生活記録簿トーク」コーナーでは、名前や趣味など、プロフィールのすべてをヨ・ジング自身が日本語で記入した直筆プロフィールシートがステージ上に登場。“ヨ・ジング”の“ン”が“ソ”となっていて突っ込まれたりもしたが、趣味の欄に“映画鑑賞”と漢字で書いたり、性格を“外では活発、家では干物男”と書くなど、日本語を一生懸命勉強しているのが垣間見えた。

ちなみに、最近は昔の映画をよく見ているそうで、黒澤明監督の「羅生門」や「乱」がお気に入りだとか。20歳の渋い趣向に「さすが、優等生」とMCも感心していた。

驚いたのは座右の銘。「春は誰にでもやってくるが、人生の春は努力したものにだけやってくる」と自作の文を披露すると、その深い言葉に、「おお!」とファンも感心。MCも「本当は何歳?」と感嘆していた。

国語・音楽・道徳・体育に関連するお題に挑戦し、MCが成績を付けるコーナーでは、
好きな人への告白の言葉を披露したり、お気に入りの曲をアカペラで歌ったり、歩数計をつけて体をフリフリしまくったりと体当たりで挑戦し、ファンを楽しませていた。

ここからは、代表作を振り返るコーナーが展開。10歳で出演した「イルジメ」から、最新作「テバク」まで、出演作の名場面がフラッシュで流れた。

一番印象に残っている作品を聞かれると「難しいですね……。全ての作品に思い出される瞬間がありますが、やはり「テバク」は記憶によく残っています。“グンちゃん”も子どもの頃から演技をしているのですぐに意気投合。弟として可愛がってもらいました」とヨ・ジング。「今後は今、この時しかできない役、青春を感じる役がやってみたい」そうで、会場から「悪役!」とリクエストが飛ぶと、「ぼくもやってみたいです」と意欲を見せた。

出演作の中からファンの選んだ胸キュンシーンをランキング形式で見せるコーナーでは、1位になったシーンを選ばれた観客と再現することに。5位には「テバク」から「宮廷内に忍び込んだタムソを隠すため思わずハグするシーン」、4位には「オレンジ・マーマレード」の「電車の中でマリから首にキスされるシーン」がランクイン。映像を見ながら、1位のシーンを再現することを思い出したヨ・ジングは、「4位でよかった!」と思わず本音をこぼしていた。3位は「会いたい」から「ジョンウがスヨンの髪を洗濯バサミで止めてあげるシーン」、2位は「テバク」の「自分を殺そうとするも、躊躇してしまい涙するタムソをそっと抱きしめるシーン」が選ばれた。そして、1位となったのは「太陽を抱く月」の「長いあいだ想いを寄せていたヨヌに自分の気持ちを告白するシーン」。撮影の頃は“変声期”の完了期だったそうで「完全に声変わりしてからこのシーンは初めて演じます」と、自身も少し緊張の様子。抽選で選ばれたファンがステージに上がると、早速アクション開始。まず日本語でセリフを言うことになったヨ・ジングだが、実力派俳優とあろうものが、まさかのカンペガン見&棒読み! これには会場も大爆笑。名誉挽回のために、韓国語でやり直すと、さすがの演技でファンをうっとりとさせていた。ここで1部が終了。今日のために様々な準備をしているヨ・ジングの姿を映し出した映像が流れ、2部の期待を高めていく。

2部の始まりは、歌の披露から。選んだのは、山崎まさよしの「セロリ」。ギターの弾き語りに挑戦してくれた。緊張しているのか、少しコードがずれてしまったりする場面もあったが「頑張ってみるよ。やれるだけ」という歌詞にヨ・ジングの姿が重なり、逆にほっこり。歌い終わると、大きな声で「ありがとうございます!」と叫び、ジングスマイル。ステキなファンへのプレゼントとなった。

2部のメインはファン参加の○×クイズ。抽選で選ばれた3人とヨ・ジングがステージ上で勝負をし、観客はどちらが勝つのかを当てるというゲームが繰り広げられた。1人目のファンとの対決はサイコロ。「出た目が大きい方が勝ち」という勝負だったのだが、なんと、2回も同じ目を出す奇跡! そんな劇的な展開に、ヨ・ジングも会場もびっくり。3回戦ではジングが5の目を出し、勝利を確信したのだが、ファンが6の目を出すという白熱のゲームを見せ、会場は大いに盛り上がった。

その後2人目、3人目のファンとさまざまなゲームをするも、ことごとく惨敗し、勝負弱さ(?) を露呈してしまったヨ・ジング。だが、そんな姿もファンにとっては可愛く写ったようだった。

続いては、事前にファンが選んだ答えをヨ・ジングが当てる「以心伝心ファン心理理解度チェック」。まずは「ヨ・ジングの魅力は?」という質問。“とびきりの笑顔”“心を溶かすような低音ボイス”“広い肩幅”“力強い眼差し”の中から当てるのだが、笑顔と低音ボイスの二つで悩みまくるヨ・ジング。結局低音ボイスを選択したのだが、残念ながら正解は笑顔。

「子役を演じたキャラクターの中で大人役も演じて欲しいのは?」という設問では「会いたい」のジョンウを選択したのだが、ファンの答えは「太陽を抱く月」のフォン。悔しさのあまりしゃがみこむ姿に、負けず嫌いな一面が垣間見られた瞬間だった。

フォトタイムを経て、イベントはクライマックスを迎える。「今日はありがとうございました。いつも応援してくださり、愛してくださるみなさんの気運を受けとり、映画の撮影現場に戻ります。いい演技でまたお会いできるようにしたいと思います」と挨拶をし、最後の曲は嵐の「Love so sweet」。ヨ・ジングの「立ってください!」という掛け声で、観客は総立ちに。ステージを走り回りながら歌ったり、マイクを観客に向けたりしながら盛り上げるヨ・ジングの姿に、会場の熱気も最高潮に。そして歌いきったヨ・ジングは、満足そうな顔で指ハート&投げキッスをファンにプレゼントし、ステージを降りた。

割れんばかりのアンコールの声が響くと、ヨ・ジングが再登場。ファンへの感謝を綴った手紙を日本語で読み、ファンを感動させた。そして、ギターを持ち、歌うのは藤井フミヤの「TRUE LOVE」。目をつぶって曲に浸りながら、心を込めてしっとりと、時にドラマチックに歌い上げるヨ・ジング。観客も曲の世界に入り込んでいく。そして、最後の1小節となったとき……。ポロンと優しい旋律で決めるかと思いきや……まさかのピー音が! 思わずヨ・ジングも「なんだよぉ!!」と叫んで、ハハハハと照れ隠しの豪快な笑い。会場もどっと笑いが起こり、和やかな雰囲気に。最後までかっこいいのに、やっぱり可愛い姿で、ファンを癒していた。

壇上に上がったファンを手を引いてエスコートするジェントルマンさを見せたり、男らしい歌声でうっとりさせたかと思えば、ゲームを当ててガッツポーズをしたり、顔をクシャっとさせて満面の笑みを見せたり。青年と少年の姿を兼ね備えるヨ・ジングの魅力がたっぷりと感じられたイベント。素敵な青年に成長していることに感謝した時間だった。

ライター:酒井美絵子

■イベント情報
「YEO JIN GOO FANMEETING 2016“Happy Magic Hour”」
開催日:2016年10月23日(日)
会場:品川インターシティホール

■関連サイト
オフィシャルサイト:https://www.yeo-jingoo.jp/

記者 : Kstyle編集部