黒木瞳監督作「嫌な女」第21回釜山国際映画祭で上映…記者会見&舞台挨拶を実施

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桂望実のベストセラー「嫌な女」を、吉田羊と木村佳乃という日本映画界を代表する女優のW主演に迎え映画化。先週末に開催されたアジア最大級の映画祭「第21回釜山国際映画祭」の“アジア映画の窓部門”で「嫌な女」が上映され、黒木瞳が記者会見と上映後のQ&A セッションに登壇した。

初監督作品が映画祭に出品ということで、当初は囲み取材と個別取材の予定だったが、20を超える媒体からの取材オファーがあったため、急遽記者会見に変更。日本の女優の監督デビューに韓国メディアからも注目が集まった。

また、韓国にもファンの多い黒木監督が参加するだけあり、夜遅い上映会にもかかわらず100人以上の観客が上映後Q&Aに参加、終了後はサインを求めて追いかけるファンも出るなど、熱気あふれる上映となった。

<記者会見>
-監督をすると言った時の周りの反応について

「今年一番びっくりした! と皆さんから言われるほど、反応はすごかったです。それくらい珍しいことでしょうし、刺激的なことだった。以前、外国人記者クラブでの会見で、韓国でも日本でもハリウッドでも女優が監督を務めることは、男性に比べると少ないので、これから映画界を引っ張っていってくれる女性が増えていくといいなという話をしました。そこでもやはり、女性がやっていくというのはすごく嬉しいと言われました」

-他に演出したいと思った作品は?

「ものすごく情熱をかられると思える作品と出会わない限りはできないものだと思っていますので、もしご縁があったら」

-小説から映画化するとき、一番中心にした、大切にしたことについて

「徹子が遺言を届ける仕事をするようになることと、同じ事務所の先輩にいるみゆきからの“あなたはもっと楽に生きていっていいのよって。みんな悲しみを持っているから。あなただけの悲しみじゃないのよ”というメッセージ、その二つは絶対にはずせないと思っていました。それから、小説を読んだときのさわやかな読後感を映画のあとでも感じて頂けるよう大事にしました」

-黒木さんは韓国の中年の男性にすごく人気がありますが、韓国の印象は?

「よくソウルに遊びに行きますが、釜山は今回が初めてなので、すごく楽しみでした。ソウルでは買い物をします。それから、今年のカンヌで見た映画「新感染 ファイナルエクスプレス」(原題:Train to Busan) が面白くて、やっぱり韓国映画はクオリティが高いなと思いました。皆さん、映画に対しての愛というか、映画を熱心に見て盛り上げようとしているので、韓国の映画はどんどんクオリティが高くなっていくんですよね。そういうところが、羨ましいな、勉強したいな、と思っていました」「『嫌な女』は韓国の多くの方に楽しんでいただけたらいいなと思ってやってきました。皆さまどうぞ、よろしくお願いいたします」

映画「嫌な女」のBlu-ray&DVDは12月7日発売となる。

(C)2016「嫌な女」製作委員会

「嫌な女」
ブルーレイ&DVD
2016年12月7日(水) 発売 ※DVD同時レンタル開始
ブルーレイ
価格:¥4,743(税抜)
DVD
価格:¥3,800(税抜)
発売元・販売元:(株)ソニー・ピクチャーズ エンターテインメント

記者 : Kstyle編集部