未成年の活動やファンの差し入れは?新法で韓国芸能界が混乱

YONHAP |

10代のメンバーもいるTwice(資料写真)
韓国で28日、公務員やメディア従事者、私立学校教員らへの食事接待や贈り物、慶弔費の上限を厳しく定めた「不正請託および金品など授受の禁止に関する法律」が施行されたが、芸能界では同法の適用範囲をめぐり混乱が広がっている。

ある芸能関係者は、「新法では贈り物の金額の上限を5万ウォン(約4600円) と定めている。だから明確なことは5万ウォンを超える公演の取材用チケットは提供できない」と指摘した上で「判断できないことが続々と出ている」と困惑気味だ。

例えば、韓国のアイドル歌手には高校生もいるが、これまでは学校側の了承を得て、国内外で活動を行ってきた。芸能活動をしながらでも試験を受ければ卒業することが可能だったが、これが不正請託にあたる可能性が指摘されている。

教育部関係者は「そういう事例が不正請託に該当するのか内部的に検討してみる」とした上で、「(芸術高校など) 特別な目的の高校も一般の高校も関係なく、個人に合わせた教育課程により、(芸能活動を) 現場体験などと認めることはできるだろう」との見解を示した。

また韓国ではファンクラブの会員が応援する芸能人のために、番組スタッフなどに差し入れをする習慣があるが、番組企画会社側はファンクラブ側に自制するよう求めていく見通しだ。

ある大手芸能企画会社の関係者は「ファンが歌手のために用意したものだが、どのように火の粉が飛ぶか分からないため、ファンクラブ側に気を付けてほしいと伝えた」と話した。

また同法の施行により、マスコミに5万ウォンを超えるチケットを無償提供することができなくなったため、広報活動に支障が出ていると訴える公演企画会社も多いという。

ある公演関係者は「メディアが重要度を考えて公演チケットを購入するようになる」とした上で、「公演は数えられないほど多いため、大型の公演は問題が少ないだろうが、小さい公演が問題になる」と話した。

記者 : 聯合ニュース