キム・ソヨン「中学校2年生でデビュー…母親役に対して悩んだのは贅沢だった」

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写真=NAMOO ACTORS、SBS放送画面キャプチャー
「最初は母親役、既婚の役について悩みました。『私にできるのか』と迷う一方で『もう恋愛作品に出演できなくなるんじゃ……』という心配もありました。安易でした。そのように贅沢なことを考えた自分が恥ずかしかったです」

女優キム・ソヨンはカメラの前ではいつも冷静だ。自分を消して役に入ることに集中する。実際の性格はクールで、放送関係者も「あんなに優しい女優はいない」と口を揃えて褒めたたえる人だ。

MBC週末ドラマ「ハッピー・レストラン~家和萬事成~」で6ヶ月にわたって悲恋のヒロイン ポン・ヘリョン役を演じ、泣き続けたキム・ソヨンは「女優として母親という役にプレッシャーは感じなかったのか?」という質問に「“母親”という役を通じて、演じられる幅がとても広いということに気付きました。このように広い演技の世界が繰り広げられるのに、なぜ早くから母親役に挑戦しなかったのかと思いました」と反省した。

「ハッピー・レストラン~家和萬事成~」の最終回に寄せて合同インタビューを行った彼女は「個別でインタビューすべきだったのに、申し訳ないです。このような合同インタビューは、私より有名な方々が行うことなのに……。すみません、すみません」と謝罪を続けた。

MBC「私たち結婚しました」に関する話まで、聞かなくても率直に話していた彼女は「もう一つでも話して差し上げたくて……」と言いながら明るく微笑んだ。

1994年のSBSドラマ「恐竜先生」を通じてデビューした。「当時、中学校2年生だった」と言うキム・ソヨンは、高校生の役から始まり、今まで数多くの役を演じながら、同じ涙も違う感情の意味として流すことができる、貴重な女優として成長した。

「『恐竜先生』当時は、逆に演技が簡単だと思っていました。撮影現場に遊びに行く気持ちでした。しかしある寒い日、数十人のスタッフたちがスタンバイしている姿を見て、突然パッと気がついたんです。『ここで私がミスすると、この方々の苦労が飛んでしまうんだ』と責任感を抱いてから、さらに演技が難しく感じられました。今も演技は難しくて怖いです」

いつも腰が低いキム・ソヨンは「ハッピー・レストラン~家和萬事成~」で共演した俳優たちを見て、いろいろ感じたと話し「イ・ピルモ兄さんにすごく感謝していますし、ウォン・ミギョン先生のことは尊敬しています」と話した。マクチャンドラマ(日常では起こらないような出来事や事件が次々と起きる韓国特有のドラマ)という批判に対しても「当然、マクチャンドラマを美化してはいけませんが、ヘリョンは夫が不倫しなかったら、ヒョンギの家から出ることができなかったでしょう。どうぞ大目に見てほしいです」と視聴者たちに丁寧に頼んだ。

「恐竜先生」を通じて初めてドラマに出演した少女が、22年後「ハッピー・レストラン~家和萬事成~」で大粒の涙をこぼした。デビュー当時も今もキム・ソヨンは「若く見える」という称賛に手を振りながら恥ずかしがった。「違います。最近はファンの皆様も若く見えると言ってくれないんです」

親友である女優ホン・ウニと「きれいに年を取って行こう」と約束したというキム・ソヨン。歳月を経ても彼女の演技は変わらず美しいだろう。

「3~4年前の日曜日の朝でした。ホン・ウニと電話で話しました。欲が出るかもしれないけれど、いつかは真実が通じる日が来るはずだと。その会話が数年経った今も頭に残っています。年を取ることを自然に受け入れたいです」

記者 : イ・スンロク