キム・ヒョナ「4Minuteがあったから私がいた」

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写真提供=CUBEエンターテインメント

キム・ヒョナが帰ってきた。キム・ヒョナは1日、5枚目のミニアルバム「A'wesome」をリリースし、タイトル曲「どう?」でカムバックした。楽しいトラップビートと独特なキム・ヒョナの歌声がリスナーの五感を刺激する新曲「どう」は、配信リリースと同時に各種チャートで1位を記録し、“サマークイーン”キム・ヒョナの底力を見せた。

舞台の上では触れることのできない挑発的なオーラを放つが、舞台を下りると肩の力を抜いて愛する音楽について率直に語る25歳(数え年)のキム・ヒョナ。この1年の間に変わったことがあるとすれば、7年の間キム・ヒョナを囲んでいた4Minuteという垣根が消えたこと。しかし、キム・ヒョナは「解散という表現を使いたいと思わない。ソロ活動は4Minuteの延長線」だと言う。

デビュー10年、具体的に自分の音楽世界を構築しているキム・ヒョナに話を聞いてみた。

―今回のソロ活動は、4Minuteが解散してから初めての歩みなので、多くの関心が向けられている。解散の過程でメンバー間の不仲説も噂されていた。

キム・ヒョナ:多くの方々が4Minute解散後初の歩みだとおっしゃるけれど、その表現自体がちょっと不愉快だ。私はメンバーとこれまで7年間“4Minute”という名前で暮らしてきたけれど、それがなくなった感じだ。初めて“ヒョナ”という名前で出ているわけでもないのに、解散という言葉はあまり使いたくない。私は“延長線”だと言いたい。4Minuteがあったからこそヒョナがいて、私がいたから4Minuteがあったのだ。7年間5人が同じ夢を見ていたけれど、これからはその夢を5つに分けて一人ひとりの夢を描いていくのだと考えてもらえると嬉しい。SNSや色んな状況について説明してほしいと言われるけれど、あまりにも多くの推測や想像力が発揮されているので、そのような推測は控えてもらいたいし、今後の活動も応援してもらえると嬉しい。

―昨年ソロでカムバックした時、「これから私は何ができるか心配だ」と言っていた。

キム・ヒョナ:毎年、どうすればもっとセクシーになれるかを含めて、色んな心配をしている。ヒップホップだけを続けていると、それ自体も新鮮でないような気がずっとしていた。今回はそのような思いや考えが毒となり、11曲以上捨てることになってしまった。最後に「どう?」の曲を作っている時は、肩の荷も自然と降ろせるようになった。ヒットを欲張るより、私はもう幸せな人なんだから自分が気持ちよくできる曲をやろうと思った。

―大衆はあべこべなものを持っていて、ヒョナにセクシーさを求めながらも、セクシーだとまた扇情的すぎると言う。

キム・ヒョナ:3~4年前はちょっと戸惑いを感じた。しかしふと私はこんなエネルギーやヒップを持っていることは有り難いことだと思うようになった。私が賢かったら“してはいけないこと”と“すること”の中間点を見つけただろうが、未だそれもよく分からないし、満たされていない気持ちだ。それでも私は今このポジションに立っていることに感謝している。引き続き、今後に向けて歩んでいきながら、叱られることがあれば鞭打たれるし、よくやったらお疲れ様と言ってもらいたいのが、私のあべこべな気持ちだ。

写真提供=CUBEエンターテインメント
―“ガールクラッシュ(女性を魅了する女性)”と“セクシーディーヴァ”、どちらか一つを選ぶとすれば?

キム・ヒョナ:どちらも欲しい。私を通してガールクラッシュであれセクシーであれ、そう感じてくれることが本当に有り難いことだと思う。実際のところ“ガールクラッシュ”は私がやられている(笑) 男性歌手より女性歌手のステージを見るほうが好きだ。お姉さん好きと言われるほど、お姉さんたちが本当に好きだ。だから“ガールクラッシュ”という気分がちょっとわかる。ガールクラッシュされたという言葉を聞くと、褒められているような気がする。

―最近“ガールクラッシュ”を感じさせる歌手やステージはあったか?

キム・ヒョナ:近頃、新人や後輩を見ながら色んなことを感じる。「プロデュース101」を見た時もそうだし、Apinkもそうだし、少女時代の先輩たちもそうだ。私にない魅力を持っているグループを見るとキュンとしてしまう(笑)

―デビュー当初は悪質な書き込みもたくさんあったようだが、今はファンも本当に多い。アンチをファンにする秘訣があるとすれば?

キム・ヒョナ:歳月?(笑) その方々も私と同じく10年の時を過ごして情が移ったのではないだろうか? 今後も私はこの仕事を続けていくつもりなので、もっと多くの方々に好きになってもらえるよう頑張って音楽活動をするつもりだ。万が一、それにもかかわらず私を好きになってもらえないとしても、少なくとも嫌われないようよう努めていくつもりだ。

―今年でもうデビュー10年になる。これまでにどんな変化があったか?

キム・ヒョナ:15歳でデビューして今年で25歳だ。この10年間、大衆に私の成長期をすべて見せてきたと思う。昔はインタビューは本当に楽だった。すごく強力でエネルギッシュで、私の一言で世界を変えられるような幻想を抱いていた。今その幻想が崩れたわけではないけれど、多くの人と会っていろんな話を聞いてコミュニケーションする時間が私を変えたのだと思う。すごく落ち着いてきた。10年間私が歩んできた道を見守ってくれたファンには感謝している。私に鞭を打ってずっと走り続けていくための原動力を担ってくれているだけでなく、私がへこたれた時は起き上がれと手を差し述べてくれる方々だ。ファンと一緒にずっと歩いて行けるよう、ファンが傷つかないよう、ファンのために一生懸命頑張る。

記者 : ユン・ジュンピル、翻訳 : 前田康代