「新感染 ファイナルエクスプレス」コン・ユ“高速鉄道はうんざり…当分乗りたくないです(笑)”

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「欲張るべき映画がある反面、欲張ってはいけない映画がありますが、この映画は後者です。欲張るべき映画からオファーがあれば、出演はしますが、あまり好まないんです。『新感染 ファイナルエクスプレス』は本当に、皆が一つになった感じが強い作品でしたし、ヨン・サンホ監督に対する信頼が大きかったです」

コン・ユは今年「男と女」でスタートし、「新感染 ファイナルエクスプレス」そして「密偵」まで、休むことなく観客の前に立つ。彼は15年演技を続けているが、常に自分を客観的に評価するために努力し、むしろ厳しい点数を与える。今まで俳優として歩んできた道である以上に、これから歩んでいくべき道であるため、それが自分を追い詰める方法だった。

映画「新感染 ファイナルエクスプレス」(監督:ヨン・サンホ)でコン・ユは家族より仕事を大事にするファンドマネージャーソグ役を演じた。「トガニ 幼き瞳の告発」以来、人生の演技だと言えるほど、周りの変わる状況によって変化していく彼の感情をしっかりと表現し、好評を受けている。また狭すぎるKTX(韓国高速鉄道)の中で繰り広げられるゾンビたちとのアクションシーンは、圧倒的な没入感と緊張感を与える。

「実はアクションは、元々『サスペクト 哀しき容疑者』が今までのアクション映画の中で最高だったので(笑) 『新感染 ファイナルエクスプレス』のアクションも自信がありました。しかし、相手が動きが不規則なゾンビだったので、息を合わせるのが大変でした。それでもこの映画ではチェ・ウシク、マ・ドンソク兄さんと一緒だったので大丈夫でした。ゾンビ役を演じた俳優たちの中には武術チームもいて、一般の方々もいましたが、その方々のほうがもっと大変だったでしょう」

彼は自身が演じたソグ役について「現実的な人物」と表現した。能力のあるファンドマネージャーだが、正体不明のウイルスが韓国を覆う過程で見せる彼の感情は、観客たちに「私ならどんな選択をしただろう」というメッセージを投げかける。

「僕もソグのように行動したはずです。しかし、何か希望的なことが存在すべきだと思いました。でも、そのような立体的な人物を僕がより立体的に表現したのかという自問には、恥ずかしさを感じる部分があります。実際に育児をしたことがあったら、より豊かに表現することができたと思います」

おそらく今までのパニック映画で見た主人公のキャラクターの典型だと言えるだろう。しかし、韓国的な情緒と父と娘の関係で形成される父性愛などを通じて、ただ単純な大作パニック映画ではないということを証明する。

「舞台挨拶や撮影現場に行く時、KTXをよく利用しますが、今はちょっとうんざりしてるんです(笑) また乗ることになったら、もっとうんざりするでしょう。スタジオをそっくりに作って、撮影中にその中で走ったり、転んだり、血の匂いを嗅いだりしたでしょう。撮影が終わってKTXで上京する時、扉が開いた時に『えっ』という声が出ました。当分、KTXには乗りたくないです」

記者 : シン・ソウォン