【REPORT】BOYFRIEND、1年10ヶ月ぶりの日本ワンマンライブ!「僕らもファンと同じで気持ちで待ち望んでいた」

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今年デビュー5周年を迎えたBOYFRIENDが、5月5日にTOKYO DOME CITY HALLにて「BOYFRIEND,THE SPCIAL CHAPTER IN JAPAN“BEWITCH 2016”」を開催。昨年、韓国3rd Mini Album「WITCH」をひっさげたワールドツアーを行うも、日本でのワンマンライブは2014年夏のZeppツアー以来とあって、会場は開始前から活動再開を待ち望んでいたファンの熱気に包まれた。


挨拶を忘れるほど、久しぶりの日本ライブに感極まったドンヒョン

オープニングは「WITCH」のコンセプトの「赤ずきん」をイメージした映像によるメンバー紹介。ステージ上段に、赤いずきんをかぶったドンヒョンが登場したのに続いて「WITCH」のパフォーマンスの最大の特徴である、深紅の幕の合間からピンク系グラデーションの衣装に身を包んだメンバーが姿を現すと、割れんばかりの大歓声が。幕の間をすり抜ける高度なパフォーマンスと、まるでミュージカルを見ているかのようにストーリー性のあるステージは圧巻。続く「I YAH」「OBSESSION」では、腰使いがセクシーなダンスで大人の男をアピール。少女マンガに登場する彼氏のような少年たちから、男性に変貌した6人の魅力をさく裂させた。

ファンと同じように日本でのライブを心待ちにしていたという彼ら。ドンヒョンが「本当に久しぶりですね~。元気でしたか~。あー、幸せですね」と感情を高ぶらせると、ミヌから「僕ら、まだ挨拶もしてませんよ」とのツッコミが。今度こそ挨拶にはいろうとしたが、のっけから立て続けの全力ダンスで汗をかきすぎてしまい、暑くてたまらないメンバーは、全員でひとまずジャケットを脱ぐことに。ステージ上での脱衣に対して、ドンヒョンは「今日はこどもの日なのに」と、珍コメントで爆笑を誘った、落ち着いたところで、改めてファンに挨拶。ジョンミンは「みんな、風邪ひいていない? あ、ひいているひともいるみたいだね~」とファンの体調を気にかけ、ドンヒョンにマイクを奪われそうになったクァンミンは「これは僕のものです。僕は5番(マイク)のクァンミンです」と、愛嬌を。ドンヒョンは「1階のみなさん、元気ですか~。2階は? 3階は?」とノリノリの様子で、最終的には存在しない5階、6階席にまで声をかけていた。


懐かしいナンバーで、ファンを過去へのタイムスリップにいざなう

さらにミヌが「前にここでライブをしたとき(2012年の日本初ワンマンライブ)は高校生だったのに、今は成人しました。みなさんの中にも成人した人はいますか? あ、こどももいるね。かわいいね~」と声をかけると、メンバーたちはすかさずミヌに向かって「こども~」とイジリはじめ「韓国では22歳だよ」と必死に成人アピールをするミヌ。

ドンヒョンの足蹴りのジェスチャーから、倒れこんだヨンミンが「僕の彼女に手を出すな」とリアクションするショートコント(?)風の曲紹介からの「Don't Touch My Girl」。そして「I'll Be There」と、韓国デビュー初期の楽曲を披露。大人へと成長しながらも、少年のようなキラキラ感はそのままの彼らの姿に、感激して涙ぐむファンも。続いてはドンヒョンとジョンミンが作ったメロウな楽曲「Lost Memory」。そして「Go back」では、階段状のステージに座り、背後のスクリーンには、メンバーの過去の写真が映しだされる演出が。あどけなさが残る表情の数々は、さまざまな活動の思い出をよみがえさせ、ファンを過去へのタイムスリップにいざなった


メンバーの個性が光るソロステージで、新たな魅力を発見

去年のワールドツアーの最終公演のバックステージでの模様を収めたスペシャル映像を披露した後は、メンバーのソロステージへ。まずは、黒いパーカーのHIPHOPスタイルで登場したクァンミン。初公開の曲「きれいだから」はボーカルとラップをひとりでこなすPOPなラブソングで、サビではバックダンサーをしたがえてのダンス、バラの花を客席にプレゼントも。クァンミンの新たな魅力を再発見させた。2番手は「きれいだから~」とクァンミンのモノマネで登場したジョンミン。白いTシャツにジーンズというシンプルなスタイルで、日本語のバラードを持ち前の柔らかいスウィートボイスで熱唱。グループの中でのかわいいイメージとは違った、力強い姿が印象的だった。

ヨンミンとミヌのステージは映像でスタート。ダンサーたちと一緒に不思議な扉を発見したヨンミンとミヌが中に入ってみると、そこはファンが見ているステージにつながっていた、という設定で、映像とステージを2人が行き来するアイディア満載の演出に、ファンは大喜び。まずはミヌが柔軟性を生かしたキレキレのダンスで盛り上げると、ヨンミンは伸びやかな身振り手振りのダンスを。最後は2人で水を飲み、実はそれがお酒だった~というミニコントからのコラボダンスで楽しいステージを作り上げた。

3番目は「レッツゴー」の掛け声とともに、素肌に黒ジャケット姿のヒョンソンがステージ上段に登場。スタンドマイクでロックを熱唱すると、会場の雰囲気は一転して、まるでロックライブ会場に。炎が舞い上がり「みんな叫べ~」と呼びかけると、ジャケットを脱ぎ捨てて見事な腹筋も披露した。ソロのラストを飾ったのは、ストライプのジャケットにサングラス姿のドンヒョン。「エブリバディ、スタンドアップ」と叫ぶも、言われなくても、すでに総立ちのファンたち。バックダンサーをしたがえファンキーでポップなダンスナンバーで大いに盛り上がった。


「こどもの日」をキーワードにしたトークは、爆笑の連続

カジュアルな衣装に着替え、ソロを終えての感想を語るメンバー。サインが書かれたボールを持って現れたミヌは「本当はこのボールが扉に投げ込まれてステージに飛んでくる予定だったんですけど、ヨンミンがタイミングを合わせられなくて」と小さな失敗があったことを告白。そして、そのボールを「こどもの日だから」と、客席のこどもに手渡しでプレゼントするが、その行動に対してメンバーから「えらいね、こども」と、またもや、こども扱いされてしまうミヌ。が、ヒョンソンが「ジョンミンは背がこども」と言い出したことでジョンミンもこどもメンバーに追加が決定。ミヌは背の高さを比べて優位に立とうとするが、それを必死で避けようとするジョンミンに大爆笑。一方、「さっき、ヒョンソンの裸を見ちゃった~」との感想をもらしたドンヒョンには、ジョンミンが「ヘンタイ~」ヨンミンが「こどもの日なのに」とツッコミをいれ、「こどもの日」をキーワードにしたトークは爆笑の連続だった。

その後は、雰囲気を変えて、「WITCH」に収録されたバラードを披露。椅子に座っての「White Out」。「 You're moved on」では、立ち上がって、ファンの目をみつめながら美しいハーモニーで歌い上げた。


男性美あふれるダンス曲と、新曲の初披露で興奮はピークに

衣装チェンジの間は、仮面舞踏会をイメージした映像。妖艶なメイクをほどこしたメンバーがワインを飲み、仮面の女性と絡み合うセクシーな映像に観客からは悲鳴が。そこに赤・黒・白を基調にしたレトロ調の衣装で現れると、BOYFRIENDの男性美を印象付けたナンバー「JANUS」を。「Bounce」は、後半にダンスブレイクを入れたスペシャルバージョンで、激しくキレのあるダンスにため息がもれた。続いては6月1日にリリースされる新曲「GLIDER」のパフォーマンスを大阪公演に続いて初披露。前向きで元気になれるPOPソングは、日本で再始動する彼らにピッタリの楽曲。メンバーがハイタッチをするポイントダンスでも、歓声が沸いた。


待っていてくれたファンへの感謝の言葉を生声で

最後の1曲を残してのエンディングの挨拶では、ジョンミンは「いつもそばにいてくれてありがとう」。ヒョンソンは「早くいいニュースを持ってきます。いい姿を見せます」。クァンミンは「みんなとずっと遊びたい。約束したよ。明日も、あさっても、来週も、再来週も、BESTFRIEND(BOYFRIENDのファンの名称)と一緒だよ」とコメント。そしてドンヒョンの「生声で僕らの気持ちを伝えたい」との号令で、全員マイクを外した6人は、大きな声を合わせて「みなさん、ありがとうございます!! 」と心からの感謝の気持ちを伝えた。ラストは、韓国デビュー曲の「BOYFRIEND」で、かわいらしいダンスを披露し、それぞれが大小のハートを作って愛嬌を。

アンコールの「ON&ON」では、黒のツアーTシャツに着替えたメンバーが客席を駆け回り、ファンにお菓子をプレゼントしたり、ハイタッチをしたりと交流。ステージに戻るとファンの大歓迎に感動したミヌは「僕らを見て、喜んでくださったり、幸せそうな表情を見ていたら、本当に幸せです」とコメント。そしてメンバー次々と寝そべったかと思うと、ヨンミンの「夢で会おうね」のセリフからの「Good Night」で、3時間近くにおよぶライブは幕を閉じた。韓国と日本でリリースした新旧の楽曲を織り交ぜたステージは、彼らの5年間のあゆみと、ファンと築いてきた絆を感じさせる大満足の内容。ファンはこの夜、ライブの思い出に浸りながら、ヨンミンの言葉のとおりに彼らの夢を見たのではないだろうか。

ライター:安部裕子

BOYFRIEND,THE SPCIAL CHAPTER IN JAPAN“BEWITCH 2016”
日時:2016年5月5日(木) 開演 18:00
会場:TOKYO DOME CITY HALL

■リリース情報
BOYFRIEND 日本再始動第1弾シングル「GLIDER」
発売日:2016年6月1日(水)
発売元:KISS Entertainment Inc.
販売元:タワーレコード渋谷店
取扱い:タワーレコードおよびTOWERmini全店、タワーレコードオンライン

■関連サイト
オフィシャルサイト:https://boyfriend-official.jp/

記者 : Kstyle編集部