【REPORT】パク・シフ“ぶっ壊れ系”コミカルダンスを披露!「おどるポンポコリン」で大盛り上がりの日本ライブ

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この5月に最新ドラマ「町のヒーロー」の日本初放送がスタート、主演映画「きみの声を探して アフター・ラブ」が公開されるなど好調の波に乗るパク・シフが、初のライブ公演「PARK SIHOO LIVE 2016」を開催。5月7日(土) に東京国際フォーラムホールAで昼夜公演を行った。ここでは昼の部を紹介する。

2014年9月に来日ファンミーティングを行ったパク・シフだが、今回のような生バンドと一緒のライブ公演は初めて。とはいえ、2015年には日本デビューシングル「君を...」をリリースしており、OSTに参加したことも、ファンミで華麗なダンスを披露した経験もある。今回のライブではそんなパク・シフがどのような歌い手ぶりを見せてくれるのか、期待が集まっていた。


「今日も愛してる」…パク・シフの歌声で会場はうっとりした雰囲気に

定刻の14時を15分ほど過ぎ、舞台のスクリーンにライブの練習風景が映し出される。ダンサーでもある振り付けの先生とともに「最初はどうなることかと思ったが(笑) 最近は慣れてきていい感じ」と満足げな笑顔を見せるパク・シフ。そしてついにステージに本人が登場。1曲目はTUBEの大ヒットナンバー「Season In The Sun」の韓国語カバー。総立ちになる客席。男女4人のダンサーとともに歌い踊るパク・シフは、アイドル顔負けの小顔とヘアスタイル、細くて長い脚。襟の部分にキラキラと凝ったデザインが施された黒のジャケットにグレーの細身のパンツ、黒のブーツがキマッている。
最初は緊張の面持ちだったが、徐々に愛嬌のある表情になっていった。2曲目は2012年のファンミーティングのために作られた「Shampoo」。歌いながらジャケットのジッパーを引き下げ厚い胸板をオープンにしたパク・シフ。客席からは「ギャー」という歓声が! パク・シフの肉体はただムキムキというよりも、彫刻のように美しいのが特徴だが、チラチラ見えるものがセクシーすぎて歌が頭に入ってこないのが困る(笑) 歌い終わると「アハハハハ、ありがとうございます。みなさん、愛してます」と屈託のない笑顔を振りまいたパク・シフ。「まずはジッパーを上げてから……」と言ってファンの爆笑を誘いつつ、残念なことにさっさと肉体美を封印。次に感情をこめて歌ったのはドラマ「王女の男」の挿入歌「今日も愛してる」このドラマでパク・シフに落ちたファンも多く、会場はうっとりとした雰囲気に包まれた。

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「日本で久しぶりのステージ…ドキドキして眠れなかった」

ここでMCのYumiが登場。客電をつけて客席のファンを見渡したパク・シフは「日本でステージに立つのは久しぶり。昨日の夜はみなさんに会えると思うとドキドキして眠れなかったです。今日は楽しい思い出をもって家に帰ってくださいね」とあいさつ。MCにこんなに踊れましたっけ? と聞かれ、照れながらも嬉しそうに踊るマネをして見せる。「一昨日の夜遅くに日本に来て、昨日は一日中バンドの皆さんとリハーサルと練習をしました。バンドと一緒のステージは初めてなので心配でしたが、昨日、合わせてみたら自信が生まれたんですよね(笑) 今日は皆さんに、今まで見せてこなかった素晴らしい、新しい僕の姿をお見せできると思います、楽しみにしてください。ただし、ドラマが終わってから時間がなかったので、準備不足だと思うところがあっても見逃してくださいね(笑)」と最後はフォローも忘れない。ここでMCに感想を求められたキーボード担当の吉田トオルさんから「足が細いな~と思いました」と言われたパク・シフ。笑いながら「いつもならドラマが終ると数日休みをとるのですが、今回は1日も休めず、練習優先で食事もできなかったのが逆にいいダイエットになったのかも」と説明した。実際に体重は3㎏落ちたという。

4曲目は昨年の1月にオリコンデイリーCDシングルランキング3位に輝いた日本での歌手デビュー曲「君を...」。「くじけそうなときも僕のそばにいて抱きしめてくれた。僕を信じ続けてくれた君を二度と泣かせない」という内容の日本語の歌詞から、大変だった時期を支えてくれたファンへの感謝があふれ出る。歌い終わると「アイシテル!」と明るい声で叫び、去って行くパク・シフ。


ドラマ&映画…最新出演作についてのトーク

ここでライブは一旦休憩、出演作についてのトークコーナーに。まずは3年ぶりに韓国で主演したドラマ「町のヒーロー」のハイライトシーンが上演され、その間に着替えて再登場したパク・シフに沸く客席。両肩に金色の生地とビーズが配置されたスタイリッシュな黒のジャケット、蛇の型押しの黒のパンツがちょっぴりダークな魅力を醸しだしていてカッコいい。このファッションのコンセプトは? と聞かれ「キラキラコンセプトでしょうか」とご機嫌なパク・シフ。「このビーズは僕のスタイリストさんが1つ1つ、14時間かけて縫い付けたんです。僕のスタイリストさんに拍手を!」とスタッフの労をねぎらう優しさを見せる。「町のヒーロー」の主人公は中央情報局の諜報員役。「『007』や『ミッション・インポッシブル』みたいなスパイの役かと思ったんですが、実際はちょっと違いましたね(笑) アクションシーンも毎回、実践しながら腕を上げていったので、今までにない華麗なアクションと男らしい姿が期待できると思います。そういえば、このドラマで体の動かし方を習得したことが今回のダンスに生きたのかもしれません。ダンスの先生に今までとは体の動かし方が違うね! と褒められました」と胸を張るのだった。

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次は話題の映画「きみの声を探して アフター・ラブ」のハイライトシーンが上映された。
パク・シフは中国語もわかるイケメン・パイロット役。共演のユン・ウネとのラブラブなシーンがたくさんありそうだ。「これは僕がこれまでやってきたラブコメディとは違う伝統的なラブストーリー。去っていった恋人や初恋の切なさを感じられる映画です」ネタバレを気にしつつ「一緒にいるときに優しくしないとダメ、いなくなってから後悔しても意味がない、ということを描いています。中国で2ヶ月近くロケし、韓国の済州島でも撮影しました。風景の美しさも見どころなので楽しんでください」とPRした。そして本日5曲目の「2度目の別れ」をミュージカル仕立てで歌ったパク・シフ。ベンチに座っていたパク・シフが歌いながら下手で本を読んでいる女性に近づいていき、やがて膝まずいて手をとり一緒にダンス。最後は白い花を一輪、彼女に贈るのかと思いきや、突然客席に投げ込んだので、その先では激しい争奪戦が! またまた涼しい顔で「皆さん、愛してます!」というセリフを残し、さらりと去って行くパク・シフ。


素顔のパク・シフ満載!貴重なプライベート映像&トーク

パク・シフが着替えをしている間、スクリーンにはイタリアに行ったパク・シフ一行の映像が映し出される。タンクトップ1枚のラフなかっこうのパク・シフが、走ったり泳いだり、ドライブしたり食事をしたり。かと思えば、最新ファッションに身を包んだ写真撮影のメイキング風景も……。まさに素顔のパク・シフ満載の貴重なプライベート映像だった。ここでご本人が細い黒のストライプが入った白系のスーツに着替えて再登場。やはりスーツがよく似合う!「今皆さんに見てもらった映像は、写真集の撮影でイタリアに行ったあとで、弟分的な友人と3週間旅をしたときのものです。ファンの皆さんに自然な姿を見せたくて僕が自撮り棒で撮ったんですが、けっこううまく撮れてたでしょう? 実際にはもっと笑える場面がいっぱいあったんですが、編集でカットされてしまったみたいですね(笑)」MCから肉体美を褒められると「運動はつねにしていますね。海外にいるときも歩いたり泳いだり、楽しみながら動くようにしています」そんなパク・シフのイタリアでの1番の思い出は「もともとパスタは好きなんですが、1ヶ月近く毎日パスタとピザを食べ続けてたら最後はつらくなってきて…帰国したら少し太ってました(笑)」「あともうひとつは浜辺で高価なサングラスを拾ったこと。本当に行ったかいがありました!」意外な回答に場内爆笑。さらに話題は昨日の晩ご飯にうつり「昨日は練習を終えたあと食べ放題のしゃぶしゃぶのお店に行きました。僕もスタッフもすごくお腹がすいていて思いっきり食べたので、店長さんを心配させたんじゃないかな。ハハハハ」と豪快に笑うパク・シフだった。

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ここからまたライブコーナーに戻り、無名時代に出演した「快傑春香」のOSTからバラード曲の「応急室」を歌ったパク・シフ。「僕はほんの端役だったのですが、ファンの方ならわかるかな~」続いてイ・スンギが歌って大ヒットした「WILL YOU MERRY ME」を軽快なダンスとともに歌う。随所にファンの萌え心をくすぐる可愛らしい振り付けが挟み込まれたアップテンポなナンバーに会場中がノリノリ。歌い終わるとタオルを客席に投げ入れたパク・シフ、その先ではまたまた激しい争奪戦が! 「情熱的に応援してくれてありがとうごさいます。皆さんのことを僕の彼女だ! という気持ちで歌いました!」と達成感いっぱいの笑顔を見せた。そんなパク・シフだが、今後の予定を聞かれると「ちょっと休みたいですね。日本の温泉に行って癒されて、再充電したいんです」パク・シフが日本の温泉好きなことは有名だが、今回の行先は秘密、というよりも、どこを予約したのか、まだ知らないという。そして以前、予約をせずに日本の温泉旅館に行き、あわや野宿か? という目にあったエピソードを熱く語り始めたパク・シフ。「僕はそのときの苦い経験から『予約できますか?』という日本語を覚えました。そしてそれ以降、どこに行くにも予約だけはして行くようになりました(笑)」この話のオチとして、温泉に行ったときの写真をのちほどUPすることも約束してくれた。妄想をふくらませながら待ちたい!


腰をくねらせてセクシーに踊る姿に客席もノリノリ

このあと新曲を2曲披露するため、一旦退場したパク・シフは、スーツから一転、TシャツにGジャン、ダメージパンツというカジュアル・スタイルに変身して再登場。ファン待望の新曲「そんなプライドのために」を歌う。切なく静かだが同時に強く心に訴えかけてくる曲調は、演技派パク・シフにぴったり。そして「LOVER」は一転、アイドルソング風の明るいポップチューン。腰をくねらせてセクシーに踊るパク・シフに客席もノリノリで弾けまくる。クライマックスに向け、ステージの上も客席もテンションは最高潮に……。

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ここでバンドメンバーを紹介し、エンディングのあいさつを始めたパク・シフ。「今日は楽しかったですか? ドラマが終わったあと準備の時間が少なくて、自分としては満足できない部分もたくさんありましたが、僕が努力している姿を皆さんに見ていただければと一生懸命頑張りました。そしてこの練習の最中に、熊本の地震のニュースが届き、非常に心が痛みました。もしも熊本からここにいらした方がいらっしゃいましたら、勇気を出して僕のライブで楽しい気持ちになっていただけたらと思いました。ぜひ力を出してください。今日の楽しい思い出を胸に家に帰ってくださいね。最後の曲は皆さんもよくご存じの『にわか雨』を歌います。皆さん、愛しています。また会いましょう!」そう言って「清潭洞<チョンダムドン>アリス」の挿入歌「にわか雨」を歌い始めたパク・シフ。ベースギターを持ってステップを踏み、頭を回し、楽しそうに踊りながら歌う。客席を指さす振り付けをするたびに「キャーッ」と上がる黄色い歓声。この曲は盛り上がるのにぴったりだ。


KARAの名曲から「おどるポンポコリン」まで…新しい魅力が爆発

やがて客席から沸き起こるアンコールの声。誰もがパク・シフの再登場を待ちわびる。そして聞こえてきたのは……KARAの「MISTER」!? 「ラ~ララララララ♪」の前奏とともにダンサーに交じって登場したパク・シフは、金色の巻き巻きロングヘア―に白シャツ、ネクタイ、そして空色のミニスカート&ハイソックスというまさかの女装コスプレ。もちろん姿だけではない、悩ましくキュートなSラインダンスも完璧に披露! 金髪を手でふさあっとはらったり、女の子らしい仕草をキメて見せるパク・シフに会場のファンは唖然ののち大爆笑。パフォーマンスが終わり、パク・シフが舞台袖にはけてからも「今のは夢だったの?」「とにかくスゴかった!」という種類のどよめきがしばらくおさまらなかった。

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そんななかでもアンコールは続き、ついに本日最後の曲に。またまた着替えて登場したパク・シフ。歌って踊ったのは懐かしの「おどるポンポコリン」! 夏の風物詩カンカン帽に、赤、白、青の鮮やかな花柄のジャケット、ピンクのTシャツ、白パンツを合わせた、なんとも明るくにぎやかなファッション。4人のダンサーもそれぞれパンダ、ブタ、アヒル、ウマのかぶりものをかぶっている。そしてついに出た~「清潭洞<チョンダムドン>アリス」で話題を呼んだ、パク・シフの“ぶっ壊れ系”コミカル・ダンス。微妙に頭を揺らしながらステップを踏む可愛らしい姿に大受けするファン! あれだけ真剣に練習を重ねたライブのオーラスをまさかのポンポコリンで飾るとは、ある意味すごい! なによりもそのポンポコリンを爽やかな笑顔とともに全力で歌い、踊るパク・シフが素晴らしい。「ハハハハ、サランヘヨ~」とハイテンションマックスのパク・シフ。最後は満面の笑みを浮かべ、舞台に押し寄せ手を差し伸べるファンの前を走りながらハイタッチ。ものすごく楽しそう。そしていきなりダンスリーダーのパンダにさらわれての退場となった。後ろからパンダに羽交い絞めされ「ハハハハハ」「アイゴー」と言いながらステージをはけていく韓流スターをこの日初めて見た(笑)

キリリとした目元から真面目そうな印象を与えるパク・シフだが、実物はよく笑う快活な38歳。今回の初ライブではそんな彼の新しい魅力が爆発していた。疲れも見せずエネルギッシュに全12曲を歌い踊り、楽しいトークもばっちり。「ファンの皆さんに喜んでもらいたい」という気持ちがストレートに伝わってきた。それを特に顕著に表していたのが着替えの回数。この日は昼の部だけで6パターンの衣装を披露。夜の部もまた衣装を変えていた。この素晴らしいサービス精神! そして正しきナルシスト魂! これからもパク・シフには爽やかに豪快に、この路線を突き進んでほしい。自分が大好きなパク・シフのことを、ファンの皆もまた大好きなのだ。

※写真は夜の部のものになります。

ライター:望月美寿

「PARK SIHOO LIVE 2016」
会場:東京国際フォーラム ホール A
日時:2016年5月7日(土)
【1部】13:00 開場 / 14:00 開演
【2部】17:00 開場 / 18:00 開演

【セットリスト】
01. Season In The Sun
02. Shampoo
03. 今日も愛してる
04. 君を...
05. 2度目の別れ
06. 応急室
07. WILL YOU MERRY ME
08. そんなプライドのために
09. LOVER
10. にわか雨
<ENCORE>
01. MISTER
02. おどるポンポコリン

パク・シフジャパンオフィシャルファンクラブ:http://www.park-sihoo.jp/

記者 : Kstyle編集部