女優ソン・ヘギョが語る、結婚、ソン・ジュンギ、そして「太陽の末裔」

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「目が合ったすべての瞬間美しい」

KBS 2TV「太陽の末裔」は美しいドラマとして記憶されている。ギリシャを舞台にした絵画のような風景だけでなく、男女主人公ソン・ジュンギとソン・ヘギョが化学反応を起こした。特に男主人公を輝かせるソン・ヘギョの底力は今回も確認された。

4月20日、ソウル鐘路(チョンノ)区フォーシーズンズホテルにて、KBS 2TV水木ドラマ「太陽の末裔」でカン・モヨン役を熱演したソン・ヘギョの記者懇談会が行われた。

実際に会ったソン・ヘギョは想像以上に余裕があり、サバサバとしていた。自らおてんばだという彼女は、30代の女優としての姿勢と「太陽の末裔」に対する愛情、そして熱愛説があったソン・ジュンギについて、自分の考えを率直に明かした。

写真=UAA
―ドラマが終わった感想は?

ソン・ヘギョ:ドラマが成功し、幸せに過ごしている。私の記事だけでなく、「太陽の末裔」で共演した俳優たちの記事もすべて見た。良いこと書いてくださって感謝している。

―「太陽の末裔」最終回は誰と見たのか?

ソン・ヘギョ:最終回は事務所の方々と見た。見てから簡単に撮影した時のことを思い出しながらワインを飲んで、そうやって時間を過ごした。

―ソン・ジュンギさんが韓流スターになったが、どう思うか?

ソン・ヘギョ:まず、ソン・ジュンギさんの人気はめでたいことだ。台本を見ながら、男主人公が重要だと思った。ソン・ジュンギさんがその難しいことをやり遂げた。私もときめくほどの演技を見せてくれて、たくさんの女性から反応があったので、上手く行ったと思う。

また、私が相手役との相性が良いと言われるけれど、私一人だけの力ではないと思う。相手役と私の息が良く合ったので、そのような噂が出たんだと思う。

―戦犯企業という理由で三菱自動車のコマーシャルへの出演を断ったが、なぜそうしたのか?

ソン・ヘギョ:断ったことがどうして記事になったかわからないが、記事がたくさん出て驚いた。その記事の内容がすべてだ。私以外の他の方でもそのような決定を下したと思う。ソ・ギョンドク教授と歴史関連の仕事をしているが、これからも何と言われようとも自分が正しいと思えば、続けていく考えだ。

―ユ・シジンと実際に付き合えると思うか。

ソン・ヘギョ:ユ・シジンのような男性は怖いとは思う。怖いとは思うが、愛の力で乗り越えられるよう、男性の方が私を信頼してくれないと。最初はネットユーザーや、視聴者の皆さんが、男性があれだけ積極的なのだから、その愛を受け取ってあげてと言っていた。カン・モヨンの気持ちをあまりにも分かってもらえなかった。後半に入って極限の状況に至り、モヨンが苦しむ状況になると、彼女の気持ちを理解してもらえるようになった。だから良かった。

―ソン・ジュンギさんと共演してときめいたと話していたが、どの部分がそうだったのか? そして、ソン・ジュンギさんの実際の性格はどうか。

ソン・ヘギョ:事前制作だったので、撮影が12月に終わった。毎週視聴者の気持ちで見ていたが、終わった後には私がカン・モヨンに感情移入していた。“ソン・ジュンギさん、あんなにカッコよく演じていたんだ”と思った。「告白しましょうか? 謝りましょうか?」特にこの台詞にときめいた。演技が上手で、声がいいと思った。

ジュンギさんの実際の性格は、よく知られている通り礼儀正しい。撮影していると苛立つ時もあるのに、ジュンギさんは最初から最後まで同じだった。年下のスタッフ一人、一人にまで気を配っているところが素敵だったし、最近では珍しい俳優だと思った。ジュンギさんと逆に行動する俳優もいるけれど、ジュンギさんは最初から最後まで同じだった。何事にも頑張る姿が良かった。「太陽の末裔」は医療チーム、アルファーチームみんなで頑張った作品だ。男主人公としてやるべきことをすべてこなした、素敵な人だと思う。

―メイキング映像を見ると、よく笑うようだ。

ソン・ヘギョ:よく笑うし、ずっと考えているタイプだ。面白いことを。だから、私一人で笑っている時がある。それが私一人だといいけれど、ソン・ジュンギさんもそうだ。それで、二人で笑ってしまうと、ストップしなければならなかった。だから申し訳なかったりもした。私は変なことがツボみたいだ。直さないと。

―第15話では嗚咽するシーンが多かった。撮影の時はどうだったのか。

ソン・ヘギョ:放送直前まで、撮影している方には良く聞こえないかも知れないが、生放送のような撮影の方がいいと思ったりもした。1話から撮影していると、感情を表現する時につながる部分がある。そのような残念な部分があるが、何より事前制作であるため、楽に撮影できた。

―ソン・ヘギョという一人の人間としての人生はどうか。

ソン・ヘギョ:今より若かったころは友達が多すぎた。年を重ねるごとに少なくなり、他の人と違わない。芸能人で、女優という部分が違うだけで、同年代の女性たちと同じだと思う。

―実際の性格はどうか?

ソン・ヘギョ:気取っていると思われることがあるが、正直、男性的な性格に近い。だから女性ファンが多いんだと思う。サバサバしているし、時々言葉遣いも男みたいと言われる。カン・モヨンを演じながら、自分のことのように満足感を得たようだ。性格はそうでも、状況が状況なので、それができないじゃないか。イメージ管理をしないといけないので。モヨンを演じながら満足感を得て、ツンとした演技をするのが楽しかった。

―女優として言われたい言葉と次に出演したい作品は?

ソン・ヘギョ:演技が上手くなったね、深くなったねと言われると私も満足するようだ。以前より後退してなければいいと思うし、前作よりも様々な表情を見せたいし、様々なジャンルで様々なキャラクターを演じたいと思うが、女優には限定的だ。キャラクターも良く、今まで出演したことのないジャンル、という風にぴったり合う作品にはまだ出会えていない。

俳優のように、女優も様々な演技ができるキャラクターがたくさん出てきて欲しいと思う。それができる作品がないので見えないだけで、韓国にも優秀な女優は多い。そのような作品が多様になれば、皆さんも韓国の女優にこんな姿があるんだ、ということをご覧いただけると思う。

―「フルハウス」後、韓流スターになったが、何が変わったのか。

ソン・ヘギョ:正確には「秋の童話」の時からだ(笑) 「秋の童話」の時から韓流が始まった。私の初めてのミニシリーズ(毎週2日連続で放送されるドラマ)だったが、運も良かったし、それをきっかけに「フルハウス」という作品にも出会えた。中国の方々は明るくて元気な作品が好きみたいだ。ウンソから「フルハウス」のジウンが明るくなって大きく愛されたが、作品性のある作品に出演するとまた少し落ちた。再び「その冬、風が吹く」と「太陽の末裔」で良い反応を得たが、私だけでなく、たくさんの方々が愛されている。韓流が静まればまた違う俳優が火をつけたりして、上手くつなげてきたと思う。光栄だし、嬉しい。

中国映画はウォン・カーウァイ監督と元々知り合いだった。「グランド・マスター」の前に違う映画を一緒に作ることにしていたが、制作過程でダメになった。「ファンジニ」が終わって休んでいた時、武術映画を撮影しているので小さな役だが出演して欲しいと言われた。当時オフの期間だったので、ぼーっとしていても意味がないと思って、勉強も兼ねてウォン・カーウァイ監督の作品に出てみようと思った。でも4年間も足止めになるとは思わなかった。4年という歳月の間、韓国で良い作品を逃したことも多かったので、怒ったり苛立ちを覚えたりしたが、人間的にも俳優としても学んだことが多い。

その後は「太平輪」にキャスティングされ、監督と1年以上ご一緒したが、中国で演技をしなければならなかったので苦労した。“韓国語で演技して”とたくさん言われたが、プライドが許せなかった。それが勉強になったと思う。あの方々が大事なことを教えてくれた。ご縁があって出演できたようだ。これからも作品を選んだりはしないと思う。

―香港プロモーションに行ってきた感想は?

ソン・ヘギョ:放送後は記事でしか人気について接していなかった。でも、本当に人気がすごい。ソン・ジュンギさんの人気が今ものすごい。久しぶりに見た。香港の制服を着た女の子たちが“オッパ(お兄さん。女性が親しい年上の男性やスターを呼ぶ呼称)”“オッパ”というのを。お母さんの気持ちというか。私と共演した俳優が韓流スターになったので嬉しかった。ものすごく愛されるのを見ると嬉しくて、これは夢なのかなと思うほど愛されて、ありがたかった。

―結婚の計画は?

ソン・ヘギョ:結婚を考える年齢になった。でも、考えが変わり続ける。結婚したいと思ったり、また面倒くさいと思ったり。とにかく結婚はしなくちゃ、と思っている(笑)

―恥ずかしい台詞はなかったのか?

ソン・ヘギョ:私は女だからか、そんなに恥ずかしいと思ったことはあまりないが、一つだけあった。「美人型、人形、あなたの理想のタイプ」と言う時、メイキングが公開されるかどうかわからないけれど、あの時は本当に大変だった。20代の時だったら堂々と言っていたと思う。この年じゃ下手したらくどくなると思って、感情を出すシーンよりも、あのようなシーンのことを悩んだ。20代の若々しい女優が多いが、彼女たちが見てどう思うだろう、と思った。

―「太陽の末裔」に出演した俳優たちが上手く行っているが、どう思うか?

ソン・ヘギョ:チン・グ兄さんが楽しそうで、見ていて嬉しい。Instagramを見て驚いた。あんなに可愛らしい人だったんだな、と思った(笑) (キム)ジウォンも良いことがたくさんあったみたいだ。そばで見ていてすごく嬉しい。本当に心優しい人だ。これからもっと上手く行けばと思う。ジュンギさんはすでにすごく上手く行っているので、自分でしっかりしていくと思う。みんなおめでたいし、共演した俳優たちがみんな上手く行って嬉しい。

―“実物の方が綺麗”と“テレビの方が綺麗”、どちらを言われたいか?

ソン・ヘギョ:実物の方が綺麗というのは、テレビでは良くないということだから変だし、テレビの方がいいというのは実物があまり綺麗じゃないということだし。私は女なので、どちらも綺麗と言ってくれるのが嬉しい。

―「太陽の末裔」で得たものは何か。

ソン・ヘギョ:私は今回のドラマで人を得たと思う。今回の作品で友達がたくさんできた。医療チームのスンジュンさん、ジョンヨンさん、SHINeeのオンユ、アルファーチーム、チン・グさん、ジウォン、ジュンギまで。いい人たちに出会えたのがプレゼントだと思う。彼らのおかげで大変な時間を乗り越えられたと思う。こんなにいい人に一気に出会えていいのかなと思えるぐらいで、「太陽の末裔」にも感謝している。あ、(キム)ミンソクのことも必ず書いて。私が一番可愛がっている弟分だ。

―「太陽の末裔」を見ながらキュンとしたシーンは?

ソン・ヘギョ:私がドラマを見ながらキュンとしたのはあのシーンだ。地震が起こってモヨンが奮闘している時、アルファーチームがスーパーヒーローのようにやってきたじゃないか。あの時のユ・シジンの眼差しにキュンとした。実際にあんなにドキドキするとは思わなかった。

―ソン・ジュンギとニューヨークで会ったことで熱愛説が出た。

ソン・ヘギョ:そんなハプニングはあった。食事は何回もしている。脚本家、監督、俳優同士で何回もした。ニューヨークという点で違う見方をされたようだけど、想像以上に親しい人とたくさん会っている。あの時、ファッションウィークだったので、ジュンギさんの他にも会った人が多い。そこまで来たのに、弟のようで、同じ作品で6ヶ月も苦楽を共にした友達なのに、スキャンダルが心配だから食事しない、という方がもっとおかしい。

そしてこの場を借りてカメオ出演してくれた弟のような(ユ)アインにも感謝を伝えたい。「六龍が飛ぶ」撮影の時で忙しかっただろうに、合間を縫って出てくれた。また、(イ)グァンスさんにも感謝している。

―最後に一言。

ソン・ヘギョ:ドラマの放送中、本当に良い記事がたくさん出て楽しくて、放送後には記事を読むのが楽しくて夜更かししたりしていた。素敵な作品、人間としても素敵な姿を見せたいと思う。記者の方がそんな記事を書けるように努力する。

記者 : ソン・ヒョジョン